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菅野 洋充(宅建士・リフォームスタイリスト)

社会に必要とされ人に役立つ企業を目指します

4.9

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公開日:2021年10月14日

菅野です。

中国恒大集団のデフォルト懸念がささやかれていますが、中国の不動産市場は現在、急激に冷え込んでいます。

 

 

記事には以下のような内容もあります。以下引用です。

特に下落が目立つのは、価格上昇が続いていた中古住宅市場だ。全国主要50都市の8月の中古住宅の取引件数は20ポイント減少し、35都市で中古住宅価格指数が減少した。不動産価格が大きく下落している山西省(Shanxi)太原市(Taiyuan)ではすでに契約が完了しているマンションの工事が停止したり、建物の引き渡しが延期されたりしている。駐車場の取引価格は「白菜並み」といわれるほど下がっている。

引用終わり

駐車場とはいえ、都市内の土地価格が『白菜並み』とはすごいですね。

この状況は、中国当局の金融引き締めによるもののようです。こちらも引用です。

そんな中、中国人民銀行(People’s Bank of China、中央銀行)の金融政策委員会は9月24日に開いた四半期定例会合で、「不動産市場の健全な発展を守る」方針を表明。中国人民銀行は国内の主要銀行を集めた9月29日の会議でも「不動産を投機対象としない」と重ねて強調した。あくまで不動産市場の過熱を抑えながら、経済全体や金融システムへの影響を防ぐ狙いだ。

引用終わり

不動産に対する融資が締まってしまい、不動産関連の資金の調達が難しくなっていて、それが恒大集団のデフォルト懸念につながっているわけです。恒大集団だけでなく、以下のウォールストリートジャーナルでは成約額が急減している不動産会社が列挙されています。

知り合いの中国に不動産を持つ中国人に話を聞きましたが

「今年の初めに無理しても売っておくべきだった。ここまで急激に冷え込むことは予測できなかった。」

とのことでした。今はとりあえず売るのを止めて、貸し出す方向に動いているとのこと。

この知り合いは、恒大集団の分譲地も見に行ったことがあるそうですが、一つの町を分譲しているような、それは規模のでっかい分譲地らしいです。

これは、恒大集団が開発した海南島のリゾートですが、結構すごいです。でも今、大変らしいですが。

 

 

 

 

ところで日本です。

中国人投資家が資金調達のために売りが始まるのでは、と懸念する向きもあるようですが、そもそも日本から資金を中国に移動するのは大変なので、その懸念はあまり当てはまらないのではないかと思われます。

むしろ、日本等の海外不動産のほうが現在は安定して値上がりしている状況の為、コロナさえ落ち着けばまた中国からのマネー流入は復活するのではないかと思われます。

おそらく、コロナの流行さえなければ来年の春節の時期にはまた中国人投資家の購入の流れが始まってくるものと思います。

 

9月のレインズサマリーレポートでは、首都圏マンションの成約㎡単価は前年同月比で11%上昇となりました。

今後も価格上昇は続く模様です。

 

 

今はただ、バブル崩壊が来ないことを祈るのみです。

最後にバブル懸念に関する記事を貼って、今回のブログは終了いたします。

 

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公開日:2021年10月7日

菅野です。

既にご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、金融機関による硬貨の扱いがどんどん厳しくなっています。

 

お金を預けるのに費用がかかる、という考え方に抵抗感を感じるかたは多いと思います。

実は、預かったお金を運用して儲けているのが金融機関、というのは現在では間違っているようで、お金を預かる行為は銀行にとって儲けとならない時代となっています。

これは日銀のマイナス金利政策によるものです。

以前は、金融機関はお客様から預かったお金を日銀へ預けて、預けた金融機関は日銀から金利を受け取り、それより低い金利でお客様に利子を払うことにより、薄い差額によって儲けがでるという仕組みでした。

しかし、現在では日銀に預けるとマイナス金利という手数料をとられるため、他で儲けを確保しなければなりません。

でも預けなければよいのではないか?という疑問がが生まれます。

これは、法律で準備預金制度というものが定められており、この制度は金融機関の資金繰り悪化などに対応するために、預金預かり額の一定割合を必ず日銀に預けなければならない、とするものです。

ですので、現在のマイナス金利政策によって、銀行等の金融機関は、日銀へはらうマイナス金利以上の手数料をお客様からもらわないと経営が成り立たない、ということになります。

そのため、金融機関は様々な手数料を生み出し、さらにその手数料が上がってきているということなのです。

 

そこで最初の硬貨の話に戻りますが、硬貨の取り扱いというのは、手間がかかります。

金属でできているので、沢山集まると重く、運ぶのが大変です。

しかも額面が小さいため、同じ手間でも金額ではお札よりも小さくなります。

その為に硬貨の取り扱いについては各金融機関は手数料を設定しています。

 

ところで、郵便局です。

今までは庶民の為の金融機関という扱いでしたので、なるべく庶民に対する負担は少なくすべきという考えで、手数料などは安く、また無料で行っていました。

しかし、郵政民営化です。

ゆうちょについては庶民の金融機関という役割を脱ぎ捨て、利益を出さなくてはならなくなりました。

郵政三事業はバラバラになり合理化が図られ、日本郵便については土日配達も普通郵便の翌日配達もなくなり、かんぽについては行き過ぎた実績追求によって不正がはびこり大問題となり、またかんぽの宿はすべて売却先が決まったとのこと。

そんな中、ゆうちょについてもいろいろな合理化を進めていかなければならない状況のようです。

 

で、硬貨の話に戻りますが、ゆうちょ銀行では来年1月17日より、いろいろな手数料の新設、改定があるとのことです。

その中で「ATM硬貨預払料金」「硬貨取扱料金」「金種指定料金」が新設されました。

硬貨を含む預け入れ、払い戻しには手数料がかかることになるそうです。

まずATM硬貨預払料金の内訳です。

 

そして窓口で硬貨を預ける場合の「硬貨取扱料金」です。

 

ということは、1円玉を預けるとマイナスになる、ってことです。1円玉貯金をしている方は1月16日までに預けないと、ゆうちょに預金できません。

また、千円未満の硬貨を伴う払戻にも110円の手数料がかかります。札以外は他でやってくれ、ということのようです。

金種指定料金というのは、窓口で払い戻しの際に、〇〇円硬貨を何枚、●●円札を何枚とか、新札でお願いします、などと効果やお札の種類を指定するときに料金が発生する、というものです。

指定後合計枚数というのは、払い戻し時の札・硬貨を併せた枚数で、新券でない一万円札はこの合計枚数に含まれないとのことです。

これは、銀行等でいうところの「両替」の意味合いもあるので手数料が発生するのは致し方ない部分もあるかもしれません。

でも、1円玉100枚そろえるに「550円」かかるってのは厳しいですね。

 

まあ、日本のデフレ不況の原因の一つが「タンス預金」だともいわれているようなので、市中に出回っていない現金をコストとしてどんどん処理してもらうという必要もあるのかもしれません。500円貯金とか、好きな人多いですものね。

 

以前、大手企業の役員さんが、秋葉原駅のミルクスタンドでsuicaが使えないのが不便だとtwitterでツイートしたときに、多くの反感をもらっていましたが、実際、今では使えるようになっていますし、世間の流れとして現金、特に硬貨の使用についてはなるべく控えるという風潮になっていくのだと思います。

 

ともかく、今、貯金箱などに入っているお金について、ゆうちょを使っている方は今年中にお預けになられたほうがよろしいです!!

注意喚起です!!

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公開日:2021年9月23日

菅野です。

昨夜、こちらのニュースが流れました。

 

このニュースを受け、米株価は上昇しました。

市場では、債券等の買い入れを減らすことによる金融緩和の縮小(テーパリング)は織り込み済みの判断が強いようで、またアメリカではインフレ懸念のほうが強く、今回のニュースは市場に安心感を与えたとの感想が強いようです。

各国の金融政策機関が量的緩和の縮小を模索する中、FRBは先鞭をつけた形です。

アメリカは新型コロナの影響を乗り越え、株価は順調に上昇しています。

 

ところで、日銀について以下のようなニュースも流れていました。

 

 

先日、こんなブログを書きましたが、日銀も量的緩和の縮小を模索中です。

オリンピックと不況

オリンピック後に見え隠れする経済への暗雲

コロナ感染状況についてはかなり落ち着いてきた昨今ですが、今後仮に財政出動に消極的な方が自民党総裁 → 総理大臣となった場合には、日銀の金融緩和縮小の方向性と相まって、若干の景気後退が懸念されます。

日本は、日銀が定めた目標インフレ率を達成していませんので、アメリカほどインフレ懸念が大きいわけではありません。

そんな状況で金融緩和縮小をすれば、確実に悪材料となることでしょう。

 

中国の恒大集団のデフォルト懸念から、22日の東証は下がりました。

GPIFも恒大集団に投資しているようです。

 

 

日本だけ巻き添えをくらう、なんてことになるかもしれません。

これからの金融政策の取り回しが非常に注目されます。

 

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公開日:2021年8月20日

菅野です。

オリンピック開催前にこんなブログを書きました。

オリンピックと不況

本日、日経平均は一時2万7000円を割り込み、今年の最安値を更新しました。

 

今年の大発会は2万7000円を大きく超えて始まり、2月には一時3万円超えとなった株価ですが、天井を過ぎたのでしょうか。

今年の上半期(1月から6月)は、企業の倒産件数がバブル期に次ぐ低水準だったそうです。

政府や自治体の企業や商店に対する支援金や給付金、緊急貸付などの資金繰り支援が功を奏した形です。

 

しかし、オリンピックも無観客での開催となり、期待したインバウンドの経済効果については全く望めませんでした。

それに加えて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が深刻となり、株価はオリンピック期間中もパッとしませんでした。

 

また、オリンピックの開催は人々に誤ったメッセージを送ってしまったようです。

個々いろいろな思いはあるでしょうが、人々は街に繰り出し、人流が増えたことによる感染拡大であることは恐らく間違いないでしょう。

今まで我慢していた飲食店の一部が我慢しきれず営業再開し、そこで飲んで騒いでいる人たちに感染が進んでいるようにも見えます。

また、夏休みで塾でのクラスターが発生し、子供から大人への家庭内感染が増えているとのこと。

家庭内感染からの自宅療養で、お母さんが亡くなる痛々しい事態も報道されました。

 

若年者は重症化しにくいということが、若者の警戒感の薄さに繋がっていることは否めません。

そして感染力の強いデルタ株にウイルスが置き換わったそばから、致死性の強いラムダ株が確認されたそうです。

ワクチンもやっと1回目を打ち終わったかと思いきや、3回目のブースター接種が必要ではないか、などという報道もあり、感染の終息は先行き不透明です。

 

今秋には任期満了に伴う衆院選挙が開かれる模様です。

これを越えたあたりで、日銀のマネーサプライも一服するのではないかと予想します。

今年の春は、売り惜しみ、売り控えによる供給減で不動産の価格高騰が起きましたが、この後は暴落はしないまでも、価格高騰は落ち着くように思われます。

自民党さんは選挙前までは、とにかく景気減速をしないよう頑張るとおもわれますので、引っ越しや資産の売却を検討されている方は、できれば選挙前にお売りになることをお勧めします。

選挙後にこのままの景気維持ができるかどうかは、分かりません。

国の予算は2年続けて国債頼りの100兆円超です。

日銀が買い込んだETFは8月には37兆2千億円となりました。これは東証上場株時価総額の5%にあたります。

コロナ対策でいろいろ無理をしている財政は、どこかで緊縮に向かう可能性が高いです。

そうなると景気は急激に減速するでしょう。

でも、今までが強いカンフル剤を打ち続けて仕事をしていたようなものですから、必ずどこかにツケが来ます。

その時に厳しい痛手を自分たちが負わないよう、注意深く経済状況を見ていくしかない、と思います。

 

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公開日:2021年6月28日

菅野です。

五輪カラーテープアート

今回は、オリンピックと景気について考えます。

日本では今まで、3回オリンピックが開かれています。

 

・1964年東京オリンピック

・1972年札幌オリンピック

・1998年長野オリンピック

 

実は、3回とも、その後に不況が訪れています。

 

1964年はオリンピック不況ともいわれ、過剰投資による製造業の倒産が相次ぎました。

1972年札幌オリンピックの後は「オイルショック」です。私の母もトイレットペーパーを買いにいったそうです。

オイルショックは、第四次中東戦争をきっかけにアラブ諸国が原油価格を引き上げたことでインフレが加速、「狂乱物価」と言われるような年23%の物価上昇が起こり、戦後初のマイナス成長となったという、インフレ不況(スタグフレーション)です。

この事態を見ていた官僚や政治家が「羹に懲りて膾を吹く」ような政策を行ったせいで、バブル崩壊からの平成デフレ不況につながったというのは、大変皮肉なものです。

そして、その平成不況の真っ只中で開催されたのが、1998年長野オリンピックです。

前年の1997年には「アジア通貨危機」が起こって韓国がデフォルトしそうになり、IMFと日本政府が動いてデフォルトを回避したのが、ちょうど開催直前の1月末で、すでに景気はよろしくなかったのです。しかし、その後ITバブルで一瞬景気が良くなったように見せかけてのIT株大暴落で、さらに日本経済はダメージを受け、暗いデフレへと続いていくことなります。

 

今回はどうなるのでしょうか。

2021年の株価は年初来からずっと25000円以上をキープし、バブル期以来の高値が続いています。

この株価を支えているのはなんなのでしょう?

恐らく、日銀ではないかと思います。

黒田総裁はなりふり構わずETFの買い入れを進めてきていましたが、株価が大きく下がった4月20日、日銀はETFの買い入れを行わなかったようです。

翌日さらに下がってやっと買い入れを行ったようですが、今、黒田さんは出口をどのようにするかを考えているのではないかと思われます。

オリンピック後、長く続いた金融緩和が静かに終わる、そんな雰囲気がそこはかとなく感じられます。

 

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最終更新日:2021年4月9日
公開日:2021年4月8日

菅野です。

昨日4月7日、米国の材木先物が最高値を更新しました。

アメリカでは、サブプライムローンが流行った2000年代を超える住宅ブームとなっているそうで、昨年から木材の需要が急激に高まっているとのこと。

昨年8月にいったん落ちた木材価格は、その後ぐんぐん上昇を続け、3月17日に1ロット1045ポイントの高値となりました。

(取引単位の1ロット=110ボードフィート、1ポイント=110$。ボードフィートというのは木材の体積の単位で、1ボードフィート=1フィート×1フィート×1インチ となります。)

そしていったん落ち着くかに見えた価格は4月に入りまた急上昇し、昨日1075ポイントまで上昇しました。

 

実は、日本では丸太をアメリカとカナダから輸入しており、その割合は昨年度で総輸入量の8割となります。

ですので、この米国の材木価格の高騰は、即、日本の木材価格へ影響するものと考えられています。

丸太

また、合板についてはアジアからの輸入が多いようで、マレーシア、インドネシア、ベトナムからの輸入で総輸入量の92%を占めています。

しかし、マレーシアで製材をする労働者はインドネシア人なのだそうですが、このコロナ禍で移動が制限され労働者が確保できなくなってしまったそうです。

また昨今のコンテナ不足で運賃も上昇しており、商品不足と相まってこちらも価格が高騰しているとのこと。

 

昨年より新築戸建の着工件数は減少していて、その原因はコロナ禍の影響だけかと思っていたのですが、こちらの木材不足・価格高騰も原因のようです。

コロナ禍による一戸建ての需要の高まりは東京周辺でも感じられており、新築住宅減少の影響として、新築戸建以外の住宅についても当面、一都三県では価格上昇が続くものと見込まれます。

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公開日:2021年4月1日

菅野です。

令和3年第一四半期の日銀短観が4月1日に出ました。

前回(令和2年10-12月)から好転しているということで、午前中は株価も大きく上がった模様です。

でも、良くなってる良くなってきたっておっしゃいますが、正直、エイプリルフールの冗談じゃないかと訝しく思ってしまいました。

こちらが日銀短観へのリンクです。

日本銀行>統計>短観

 

中身をみると、確かに前回よりは良くなっている、とはいえると思いますが、大企業の製造業以外(非製造業の大企業、業種問わず中堅企業・中小企業)は未だ業況判断がマイナスのままです。

製造業のうち「繊維」「造船・重機等」、非製造業の「運輸・郵便」「対個人サービス」「宿泊・飲食サービス」は大企業中堅企業中小企業の別なくボロボロの業況判断となっています。

大企業製造業については、昨今の円安による輸出の伸びが好影響となっている様子です。

面白いのは、非製造業「電気・ガス」で、大企業が悪く、逆に中堅・中小は良いというところです。

これは、先日のLNGの供給不足と円安による仕入れ価格高騰の影響が見て取れます。

円安は輸出企業にはもちろん好材料ですが、輸入には(当たり前の話ですが)マイナスです。

建築に関して、昨年は設備資材の輸入ストップによる工期への影響がありましたが、今年は輸入木材の価格が現在高騰しているようで、今後影響を及ぼしそうです。

 

設備投資のところを見ると、ソフトウェア投資額の伸びがすごく、土地投資額はものすごくマイナスとなっています。

これはDX、テレワーク等の影響が見て取れるかと思います。

また、先日の公示地価で商業地が軒並みマイナスとなったことにも整合していると思います。

雇用の部分は未だ厳しく、大企業製造業が変化なし以外はすべてマイナスです。

 

全体で見れば、まだまだ景気は「悪い」に傾いている様子です。

日銀名古屋支店さんは「新型コロナウイルス感染症拡大前の水準に回復した」とおっしゃっていますが、そうすると2019年10-12月って景気良くなかったんですね。

 

緊急事態宣言が解除されて間もないにもかかわらず、もうコロナ第4波などと言われていて、景況感の低い規模業種の皆様は息をつく暇もないでしょう。

宿泊・飲食業については今後も厳しい道が続きそうです。

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公開日:2020年12月30日

菅野です。

令和2年もあと明日を残すところとなりました。

本年は新型コロナウイルスに翻弄された年となり、本当に皆様、大変な一年だったことかと思います。

 

経済を見ると、コロナ禍の影響は全体的には悪い方向に作用したように見えます。

人出が減ることにより、飲食業、観光業などがかなりの痛手を受けているようです。

しかしながら、スーパー、ドラッグストアなど日用品販売業や、ネット販売業、それに係る運送業などは業績を伸ばしている様子です。

東京証券取引所の画像

今年の日経平均株価は、コロナ禍で一時は16,000円台まで下がったものの、本日の大納会では終値27,444円と、1989年以来の高値となりました。

1989年の大納会終値は38,915円と、1万1千円以上も高いので、まだまだいけるでしょうか?

しかし、なんとなく実態経済から離れているように感じられなくもなく、やはり少し怖いですね。

 

不動産の価格については、大都市圏とそれ以外の格差が大きくなっていて、特に東京都心では値下がりの雰囲気は今のところ感じられません。

この状況は来年も続くのではないかと思います。

ただ、オリンピックの開催可否は景気に少なからず影響を与えそうですので、気になります。

 

これはあくまでも私見ですが、「トリクルダウン」とは真逆の現象が現在起こっているような気がしています。

コロナ禍対策で配ったお金が市中に出て、それが貧困者から富裕層に巻き上がっていく。

そして行き所のないマネーが不動産や株などに流れて価格上昇の基調を作っているように感じられます。

まるで大海に流れ出た水が蒸発し雲となり、雨となって山の上流に降り注ぐかのごとくです。

そして水は上流にあるいくつもの巨大なダムにせき止められ、下流の川には水がチョロチョロとしか流れていないのが現在のような気がします。

 

結局、最後に上流に降り注ぐのであれば、どんどん下流に真水を供給してやればよいと思います。

猛烈な大雨が降ればダムも放流せざるをえなくなるかもしれませんが、それを待っていてはみな喉が渇いて死んでしまいますので、菅政権にはぜひとも大胆な経済施策を希望します。

安倍さんの経済施策は結果を出してきたと思いますので、菅さんもぜひ頑張ってもらいたいと思っています。

 

不動産流通システムREDSは、今年は飛躍の年となりました。

営業所は今年、渋谷に加え横浜、池袋と3つに増え、来年1月4日より新たに

「TX営業所」が加わり4つの営業所で頑張ってまいります。

 

2020年は本当にありがとうございました。

2021年も

「どんな不動産でも仲介手数料がすべて割引、さらには無料も!」

不動産流通システムREDSをどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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公開日:2020年6月26日

菅野です。

消費税増税に伴う「キャッシュレス・ポイント還元事業」が、来週の火曜日(2020年6月30日)で終了します。

コロナ自粛明けで、せっかく消費行動が活発になってきたタイミングで、これは景気回復に完全に水を差す感じです。

もちろん、もともと予定されていたことではありますが、今回のコロナ自粛で3、4、5月は完全に消費が落ち込んでいましたので、おそらく予算も余っていることでしょう。

と、思ったのですが実は余っていなかったようで、当初予算を上回る大体8000億円くらいの予算で終了するようです。

今回の第2次補正予算の規模は117兆円、そのうちの真水は33兆円。そのうち10万円の給付金の予算が12兆円とのことですが、配ったお金をタンス預金にさせないように消費行動へ向けさせるための施策として、予算を都度都度追加してきたこの還元事業は非常有効なんじゃないかなと思います。1兆円くらいは注ぎ込んでもよかったんじゃないでしょうか。

中途半端な9カ月間という期間で終了予定だったのも、もともとオリンピックが今年の7月から始まる予定だったから6月で終了だったわけで、オリンピックが延期になったのだからここで終了させる意味もなくなってますし、それであればこのままこの制度を活用して景気回復につなげられればいいのに、と思うのですが…

 

とにかく、今週末、最後の還元チャンスとなりますので、7月に入る前に、そのうち買わないといけないものはできるだけ買っておいた方がよさそうです。

ちなみに、通販で月末までに決済しても、発送が先延ばしとなるとポイント還元の対象とならないようですので、確実に実店舗で買ったほうが良いかもしれません。

 

コロナ自粛明けの解放感も、どうやら一時だけの盛り上がりになってしまうのでしょうかね。残念です。

いろいろ入れたスマホ決済アプリも、そろそろ整理していきますか…

スマホ決済でキャッシュレス

 

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公開日:2020年6月6日

菅野です。

本日、提言したいのは

「家は20代に買ったほうが良い!」

ということです。

かくいう私も20代で家を買っています。

今まで、ITバブルやリーマンショック、東日本大震災などいくつもの困難な時期を越え、かつ3回転職をしてきましたが、家を買っていたおかげでなんとか乗り切ることができました。

 

で、なんで20代に家を買ったほうがよいのか?という理由を3つ述べます。日本三大財産の家・金・車

 

① 35年借りても60代で完済できる!!

少子高齢化が進んだこともあり、定年が65歳になり、今後は70歳になるかもしれないそうです。

一般的な住宅ローンの借入期間のMAXは35年です。

仮に29歳に買ったとしても、35年後の64歳で完済できるわけで、仕事の現役中に返済できてしまいます。

しかも、繰り上げ返済してもっと早く完済することができれば、その後はローン返済していたお金を貯蓄等に回すことができるので、老後も安心!となります。

 

これが39歳に35年ローンを組むと完済は74歳、44歳で組むと79歳となります。

そして、住宅ローンは80歳の誕生日までに返済しなければならないルールとなっていますので、45歳以降は35年借りることができなくなってくるのです。

住宅ローンは、期間が長ければ長いほど、月の返済額が低くなりますので、35年借りられないと月の負担は増えてくることになり、40代半ばを超えて買うのは負担もリスクも大きくなってきます。

しかも年をとってくると、飲みすぎて肝臓病になったり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病に罹ったり、他にもいろんな病気になったりします。

そうなってしまうと団信(団体信用生命保険)に入れなくなったりして、住宅ローンが借りられなくなったりしてしまいます。

ですので、なるべく若くて元気なうちに住宅ローンは組んだほうが良い!のです。

 

 

② まだ稼げないうちに買うことで、逆にリスクを減らすことができる。

20代は、入社して時間が経っていないこともあり、年収はそれほど多くないと思います。

ですのであまり高い物件は買えません。

その時の月収で毎月ローンが支払える価格の物件を買うことになります。

 

ただ、入社後に年を経て経験をつみ、役職があがれば給料も上がります。

そうすると必然的に月収に占めるローン返済額の割合は低くなっていき、余裕が生まれてきます。

余裕が出てくれば、それを貯蓄に回してある程度貯まったところでローンの繰り上げ返済ができたりします。

もちろん、その余裕資金を他のことに回すこともできたりしますので、いろいろな生活のリスクに対応することもできるようになります。

早く家を買うだけで、その後の生活に余裕が生まれるとすれば、買わない理由は無いですよね!

考え方としては「稼いでからいい家を買おう」ではなく「稼いだらもっといい家を買おう!」です。

 

③ 親に援助をお願いしやすい。

20代で家を買おうとすれば、親もまだ若いのです。

若い方だと40代でおじいちゃん、おばあちゃんになったりします。

現役世代のグランドファーザー、グランドマザー爆誕です!

孫が生まれる前に、(または)生まれたから家を買いたい、だから一部資金を出してちょうだい?とストレートにおねだりしてみましょう。

まあ、親御さんはいろいろな条件を言ってくるかもしれませんが、それも子や孫かわいさのあまりなので、許してくださいな。

 

子供ができる前、結婚を視野にいれて家を買うのも有りだと思います。

親は亡くなる前に、動けなくなる前に使ってあげましょう。

「立ってるものは親でも使え」です(違うか)。

親子の愛情があれば、親に対する子供の前向きなお願いはウエルカムなはずです。

国も、親からの資金援助は

直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税

という制度を作って後押ししています。

親から子への財産の移動に対する、もっとも強力な減税制度の一つですので、親御さんにお金があるなら絶対使ったほうが良い制度です。

(「直系尊属からの住宅取得資金贈与の非課税」については以下のブログで解説しています。)

増税後にお得!不動産にかかわる優遇措置のあれこれ ③住宅取得等資金の贈与税の非課税

 

 

デメリットとすれば、引っ越ししづらいってことだと思いますが、資産性の高い物件を買っていれば、売って住み替えることは難しくありません。

じゃあ「資産性の高い物件」って何?と思った方は、ぜひREDSのエージェントにご相談ください。

 

とにかく、家は早く買えば買うほど、メリットが大きくなります。

将来をある程度考えている方はもちろん、漠然としか考えていない方でも、買えるなら買っておいたほうがいいんです!!

これは20代にボロ家を買ったにもかかわらず満足している私の経験上の提言です。

ホントに、はやく買ったほうがいいんですってば!!

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