菅野 洋充(宅建士・リフォームスタイリスト)
社会に必要とされ人に役立つ企業を目指します
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公開日:2020年6月26日
菅野です。
消費税増税に伴う「キャッシュレス・ポイント還元事業」が、来週の火曜日(2020年6月30日)で終了します。
コロナ自粛明けで、せっかく消費行動が活発になってきたタイミングで、これは景気回復に完全に水を差す感じです。
もちろん、もともと予定されていたことではありますが、今回のコロナ自粛で3、4、5月は完全に消費が落ち込んでいましたので、おそらく予算も余っていることでしょう。
と、思ったのですが実は余っていなかったようで、当初予算を上回る大体8000億円くらいの予算で終了するようです。
今回の第2次補正予算の規模は117兆円、そのうちの真水は33兆円。そのうち10万円の給付金の予算が12兆円とのことですが、配ったお金をタンス預金にさせないように消費行動へ向けさせるための施策として、予算を都度都度追加してきたこの還元事業は非常有効なんじゃないかなと思います。1兆円くらいは注ぎ込んでもよかったんじゃないでしょうか。
中途半端な9カ月間という期間で終了予定だったのも、もともとオリンピックが今年の7月から始まる予定だったから6月で終了だったわけで、オリンピックが延期になったのだからここで終了させる意味もなくなってますし、それであればこのままこの制度を活用して景気回復につなげられればいいのに、と思うのですが…
とにかく、今週末、最後の還元チャンスとなりますので、7月に入る前に、そのうち買わないといけないものはできるだけ買っておいた方がよさそうです。
ちなみに、通販で月末までに決済しても、発送が先延ばしとなるとポイント還元の対象とならないようですので、確実に実店舗で買ったほうが良いかもしれません。
コロナ自粛明けの解放感も、どうやら一時だけの盛り上がりになってしまうのでしょうかね。残念です。
いろいろ入れたスマホ決済アプリも、そろそろ整理していきますか…
公開日:2020年6月22日
菅野です。
先週あった、不動産価格に関する2つのニュースです。
国交省より4半期ごとに出ている「地価LOOKレポート」令和2年第1四半期の報告が6月19日に発表されました。
全国的に見ても、3%以上の価格上昇が少なく、逆に昨年は見られなかった価格下落した地域が見られます。
首都圏では3%以上上昇している地区はなく、逆に横浜の山手地区が下落傾向になるとの結果でした。
コロナショックの影響は大きいと思われますが、この傾向がこのまま続くのかどうか、次の四半期を注視したいところです。
新築マンションの分譲新規供給数が5月、過去最少を更新したそうです。
即完マンションもなかったそうですが、これは販売にあたり新型コロナウイルス対応がなかなか難しかったところで、売り出しを一時的にストップしていただけであろうと思われます。
新築の供給が減ると、中古市場は活気を帯びます。
先月後半から今月にかけての肌感覚では、コロナ自粛期間の反動がかなり大きく、市況にプラスに働いているように感じられます。
おそらく、中古不動産売買の取引件数は前年同時期より確実に増加するものと思われます。
価格に関しては、業販物件の下落は感じられますが、個人売主の物件についてはそれほど値下がり傾向は感じられません。
ですので、新築戸建の在庫物件などはこのコロナ自粛明けにかなり売れているように思われます。
売れ行きがあまりに良すぎると、今後は供給不足になる可能性もあり、供給不足は値上がりのファクターとなります。
全体的に見ると、コロナショックの一時的なブレーキは、その後の不動産市況には力を貯めたバネのような役割となってしまったように思われます。
また、値上がり傾向が復活、しかも強化されることが予想されます。
公開日:2020年6月16日
菅野です。
6月12日に
が参議院で可決され成立しました。
この法律は賃貸住宅管理業を国土交通大臣の登録制にするとともに、
として、事業として転貸借をするための「特定賃貸借契約(マスターリース契約)」を行う際に、業者に対して
① 不当勧誘行為を禁止
特定賃貸借契約勧誘時に、家賃の減額リスク等、相手方の判断に影響を及ぼすことについてこいに事実を告げない、または不実を告げる行為を禁止
② 特定賃貸借契約締結前の重要事項説明を義務化
特定賃貸借契約締結の前に、家賃や契約期間等を記載した書面を交付して説明することを義務化
しました。
これで、アパート建築業者の無根拠な「大丈夫です」が通用しなくなります。
2年前に書いたブログ
で、サブリース契約に対する一定の規制が必要であると述べさせていただきました。
また「不動産のリアル」
https://www.reds.co.jp/real/p29543/
で紹介したマンガ「正直不動産」で描かれている、サブリース契約勧誘の裏側は、かなり酷いものです。
そして今まで、あのようなことが横行していたのです。
今回の規制は、ある一定程度の効果はあると思います。
しかし、今後もサブリース契約については注意を払うべき旨、啓発していくことは必要であると思います。
公開日:2020年6月13日
菅野です。
5月の東日本不動産流通機構レインズの月例速報が出て、データを見たのですが、東京都の中古マンションの成約㎡単価が
しかも、5月は前年比2.5%⇑、前月比でも0.5%⇑と、前年比でも、前月比でも、上がっちゃっています。
ただ、新規登録(売り出し)物件の価格は、売主さんが少し弱気になっているようで、前年比―1.5%、前月比―3.4%となっています。
今年は繁忙期の3月4月の販売がコロナショックの直撃でほぼ出来ず、季節外れの売り出しとなった物件は、若干の値下がり傾向があると見てよいと思います。
在庫の価格は前年比で3.3%⇑となっているので、直近で売り出し始めたマンションのほうが価格が安く、新規売り出し物件から売れていく状況になりそうです。
景気は決して弱くなっていないようです。
現に、先日NYダウの値下がりはあったものの、日本株は上昇基調となっております。
しかも、弊社だけではなく都内の不動産業者はみな、非常に忙しい様子です。
問合せの状況も、繁忙期以上の活気を呈しており、3月4月のマイナスを取り返す勢いで、首都圏の不動産は動き出しています。
ですので、売る方も買う方も、今はチャンスです。
買う方は新着物件を、目を皿のようにして見ていてください。
売る方は、需要復活していますので、お早目に動き出したほうが良いです。
コロナ自粛を吹き飛ばす勢いで、経済は動きだしていますので、自粛せずぜひREDSにお問い合わせください!!
公開日:2020年6月6日
菅野です。
本日、提言したいのは
「家は20代に買ったほうが良い!」
ということです。
かくいう私も20代で家を買っています。
今まで、ITバブルやリーマンショック、東日本大震災などいくつもの困難な時期を越え、かつ3回転職をしてきましたが、家を買っていたおかげでなんとか乗り切ることができました。
で、なんで20代に家を買ったほうがよいのか?という理由を3つ述べます。
① 35年借りても60代で完済できる!!
少子高齢化が進んだこともあり、定年が65歳になり、今後は70歳になるかもしれないそうです。
一般的な住宅ローンの借入期間のMAXは35年です。
仮に29歳に買ったとしても、35年後の64歳で完済できるわけで、仕事の現役中に返済できてしまいます。
しかも、繰り上げ返済してもっと早く完済することができれば、その後はローン返済していたお金を貯蓄等に回すことができるので、老後も安心!となります。
これが39歳に35年ローンを組むと完済は74歳、44歳で組むと79歳となります。
そして、住宅ローンは80歳の誕生日までに返済しなければならないルールとなっていますので、45歳以降は35年借りることができなくなってくるのです。
住宅ローンは、期間が長ければ長いほど、月の返済額が低くなりますので、35年借りられないと月の負担は増えてくることになり、40代半ばを超えて買うのは負担もリスクも大きくなってきます。
しかも年をとってくると、飲みすぎて肝臓病になったり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病に罹ったり、他にもいろんな病気になったりします。
そうなってしまうと団信(団体信用生命保険)に入れなくなったりして、住宅ローンが借りられなくなったりしてしまいます。
ですので、なるべく若くて元気なうちに住宅ローンは組んだほうが良い!のです。
② まだ稼げないうちに買うことで、逆にリスクを減らすことができる。
20代は、入社して時間が経っていないこともあり、年収はそれほど多くないと思います。
ですのであまり高い物件は買えません。
その時の月収で毎月ローンが支払える価格の物件を買うことになります。
ただ、入社後に年を経て経験をつみ、役職があがれば給料も上がります。
そうすると必然的に月収に占めるローン返済額の割合は低くなっていき、余裕が生まれてきます。
余裕が出てくれば、それを貯蓄に回してある程度貯まったところでローンの繰り上げ返済ができたりします。
もちろん、その余裕資金を他のことに回すこともできたりしますので、いろいろな生活のリスクに対応することもできるようになります。
早く家を買うだけで、その後の生活に余裕が生まれるとすれば、買わない理由は無いですよね!
考え方としては「稼いでからいい家を買おう」ではなく「稼いだらもっといい家を買おう!」です。
③ 親に援助をお願いしやすい。
20代で家を買おうとすれば、親もまだ若いのです。
若い方だと40代でおじいちゃん、おばあちゃんになったりします。
現役世代のグランドファーザー、グランドマザー爆誕です!
孫が生まれる前に、(または)生まれたから家を買いたい、だから一部資金を出してちょうだい?とストレートにおねだりしてみましょう。
まあ、親御さんはいろいろな条件を言ってくるかもしれませんが、それも子や孫かわいさのあまりなので、許してくださいな。
子供ができる前、結婚を視野にいれて家を買うのも有りだと思います。
親は亡くなる前に、動けなくなる前に使ってあげましょう。
「立ってるものは親でも使え」です(違うか)。
親子の愛情があれば、親に対する子供の前向きなお願いはウエルカムなはずです。
国も、親からの資金援助は
という制度を作って後押ししています。
親から子への財産の移動に対する、もっとも強力な減税制度の一つですので、親御さんにお金があるなら絶対使ったほうが良い制度です。
(「直系尊属からの住宅取得資金贈与の非課税」については以下のブログで解説しています。)
デメリットとすれば、引っ越ししづらいってことだと思いますが、資産性の高い物件を買っていれば、売って住み替えることは難しくありません。
じゃあ「資産性の高い物件」って何?と思った方は、ぜひREDSのエージェントにご相談ください。
とにかく、家は早く買えば買うほど、メリットが大きくなります。
将来をある程度考えている方はもちろん、漠然としか考えていない方でも、買えるなら買っておいたほうがいいんです!!
これは20代にボロ家を買ったにもかかわらず満足している私の経験上の提言です。
ホントに、はやく買ったほうがいいんですってば!!