菅野 洋充(宅建士・リフォームスタイリスト)
社会に必要とされ人に役立つ企業を目指します
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公開日:2020年4月27日
菅野です。
今年のゴールデンウイークは「STAY HOME 週間」として家にいましょう、と小池都知事が発表、お願いしています。
弊社の坂爪は鎌倉市在住ですが、聞いたところ先週末もかなりの人出があったそうです。
各地の観光スポットでは、駐車場を閉鎖して観光客が来ないように対策したものの、路上駐車がひどくなり、地元民は困っているとのことです。
観光スポットだけでなく、ホームセンターやスーパーなどに家族全員で行ったり、公園が人でごった返している、なんてことも見受けられます。
ホームセンター「ビバホーム」は「来ないでください宣言」として、5月2日から6日まで休業することを決めました。
ホームセンター ビバホーム DIYからリフォームまで暮らしをもっと快適に!
いくら屋外の公園でも、人がたくさんいれば3密(密集、密閉、密着)のうちの「密集」や「密着」の状態となってしまいます。
とにかく、できる限り外には出ないで、おうちにいること。
これが、肝要です。
本日4月27日、東京都の新型コロナウイルス感染症新規感染者数は39人だったそうです。
月曜日は毎週、少な目の発表となりますので、明日火曜日の感染者数が、今まで自粛した結果と今後を占うカギとなっていくでしょう。
5月7日に緊急事態宣言の解除ができるかどうかは、この「STAY HOME 週間」の皆様の動き(動かないこと)にかかっています。
大変ですが、みんなで乗り切りましょう!!
代表的な、わかりやすいCOVID-19関連の情報サイト
都道府県別新型コロナウイルス感染者数マップ(ジャッグジャパン株式会社提供)
厚生労働省のサイトです(こちらは分かりにくい)
公開日:2020年4月21日
菅野です。
新型コロナウイルス感染症の影響は、住宅ローンなどの不動産購入ローンにも暗い影を落としてきています。
各金融機関についても、テレワークや自宅待機などを行っているようで人員が不足し、ローン審査に非常に時間がかかることが普通になってまいりました。
平時で2~3日、早ければ翌日に事前審査がおりてきたものが、一週間かかることもしばしば、となってまいりました。
イオン銀行は、支店がイオンモール内に多いということもあり、かなりの数の支店が一時休業となっていて、どうやら新規受付を休止している、などといううわさも流れてきています。
いくつかの都市銀行でも新規の審査受付を停止するなどといううわさが流れてきていますが、真偽不明です。
さらに審査の厳格化(エビデンス確認、属性に対する融資基準の変更など)が見えてくるようになりました。
今までなら、借りられるだろうと判断できたレベルの内容で、否決されるケースが明らかに増えてきています。
実際、キャッシュをそれなりに用意されているお客様が、土地を購入して住宅を建設しようとした住宅ローンを地方銀行の本審査で否決される、という事態を目の当たりにしています。
フラット35についても、先日の投資物件への不正融資問題が大きく響いており、審査の厳格化が不安を拡大させています。
今まで借りられていたマンションの審査が、急に不適となったりする事態が生じています。
例えば、旧耐震のマンションについては一部の金融機関が既に貸し出し基準から外れた物件という扱いをとっていますが、フラット35でもローンが組めない、となると一層の価値低下が予想されます。
耐震診断、補強、建て替えの検討をしない旧耐震マンションは、今後さらに、資産価値の面から非推奨なものとなっていくかもしれません。
新規受付を停止している、といえばアパートローンについても今は非常に厳しい状況です。
地銀はもちろん、オリックス、三井住友トラストローン&ファイナンスなど、目立ったノンバンクも軒並み受付をストップしているようです。
もともと以前より、スルガ銀行「かぼちゃの馬車」問題、西武信金の反社融資問題などで、投資用不動産への融資は門戸が狭まっていましたが、このコロナ禍がとどめを指す状況となっているようです。
国交省からの賃料のモラトリアム(支払い猶予)要請、家賃減額請求ななどで困っていく大家さんが増えていくことも想像でき、今後、オーナーチェンジ物件はキャッシュを持つ投資家の狩場となっていくことが予想されます。
賃料モラトリアムについては要請レベルではありますが、業界に与えたインパクトは非常に大きく、下手をすると不動産への融資が不良債権化し、バブル崩壊後の銀行破綻の再来があるかもしれません。
日本政府は拙速ながら、いろいろな施策を打ち出しています。
今はとりあえずやるしかないという場面かもしれませんが、緊急避難的政策はあくまでも緊急避難ですので、後に禍根とならないよう、全方向に速やかなバックアップをお願いしたいです。
総量規制がバブルを崩壊させ、後に平成不況、就職氷河期を起こしたように、一部の人、団体、世代、属性に大きな負担をさせるような施策は、その後に大きな歪みを生むこととなると思いますので。
公開日:2020年4月17日
菅野です。
とうとう、緊急事態宣言が日本全国に発令されました。
弊社では以前よりテレワークを推進しており、現在、社員の出社を最小限にとどめるよう努力しています。
ただ致し方無いことではありますが、このコロナ禍の最中に家を買おうとする方は多くはございません。
このような時に、私たちはどのようにすべきかを考えてみました。
外出の自粛要請が出ているのですから、私たちもそれに従います。
いわゆるエッセンシャルワーカーと呼ばれる人たちのリスクを減らすためにも、自宅で仕事ができる人たちは、今は出社を控えてそれに協力すべきと考えます。
家で出来る仕事はたくさんあり、またこういうときににこそ、不動産や税、法律などの知識、ITスキルなどの研鑽を積むことが必要だし、それができると思っています。
また、お客様からのお問い合わせの数は減っていますが、全く無いわけではありません。
こういうときにお問い合わせいただくお客様は大変ありがたいものです。
普段はなかなか対応しにくい、物件探しのご対応、エージェントからの物件の提案につきましても、普段より手厚く対応させていただいております。
メール、電話、LINEなどでのコミュニケーションは大歓迎ですので、込み入ったご相談もぜひご連絡いただけたらと思います。
エージェント全員、今できることを全力で対応させていただきます。
今は、外に出ている時間が長ければ長いほどリスクが高くなります。
長時間の移動は避けるべきこととなりますので、今、複数件数のご案内は難しいです。
物件見学を検討されるお客様におかれましても、これは、というものをよく選んでご覧になることをお勧めします。
空家や新築物件などをご覧になるほうが、若干ではありますがリスクは低いかもしれません。
これは不動産業界にかぎりませんが、今、接客をおこなうときにマスク着用は必須となっています。
それなりの大きさの企業はどこもマスクの入手に必死に取り組んでいて、今、マスクをせずに接客するような店は必然的にお客様から避けられます。
まだ市中に出回るまではいっていないようですが、4月下旬くらいからマスクが出荷されるようですので、これはきちんと入手していきたいと思います。
と申しますのも、不動産業で大切なのは「重要事項説明」でして、一部で利用されているIT重説を除き、重要事項説明は宅地建物取引士が「対面」で説明することを義務付けられています。
重要事項説明、契約は長時間、始終対面で行うこととなりますので、最大限の注意配慮が必要となる場面となります。
その際にはマスク着用のほかにも工夫が必要かもしれません。
コンビニなどで見かけた方もいらっしゃるかと思いますが、お客様との間に透明な幕のようなものを設置して飛沫感染を防止しようとしているところもあります。透明アクリル板を衝立にしてお客様との間に設置し、飛沫感染を防止する措置を行っているところもあります。また、オープンな席を用意して風通しを確保して行う、という方法もあるかと思います。
そして最も重要なのは、
ということに尽きるかと思います。
医療現場の皆様は現在、必死に頑張っていらっしゃるのは間違いありません。
しかし、救急車で搬送されてもCOVID-19疑いというだけで数十件の病院から断られる状況がある、などという報道もあり、かなりリソースは逼迫しているように見受けられます。
仮に、新型コロナウイルス感染症でない、別の病気やケガをしたとしても、医療のリソースが足りない現状では、今までと同じような満足できる医療を受けることができない可能性があるのです。
とにかく今は絶対的に「健康」に留意するしかないと、腹に決めるしかありません。
年末に「今年は本当に大変だったなあ」とみんなで笑えることを信じて、今はとにかく、皆さん、生き抜きましょう!!
公開日:2020年4月9日
菅野です。
次世代住宅ポイント制度の申し込み期限が、今年の8月まで延長となりました。
内容はリンクをご確認いただければと思いますが、
新型コロナウイルス影響により、令和2年3月31日までに契約できなかった方が、以下の対象期間に契約、着工(着手)を行った場合、ポイントを発行します。
申請にあたっては、やむを得ず令和2年3月31日までに契約できなかった理由の申告が必要です。また、ポイント発行対象となる性能を証明する書類や工事前後の写真などの提出が必要です。
とあり、普通に8月まで契約してもダメなようです。
また、期間が
「令和2年4月7日から8月31日まで」
となっており、
コロナ禍のせいで、この間に契約した人はかわいそうです。
これ、なんとかならないのでしょうか。
最終更新日:2020年4月18日
公開日:2020年4月6日
菅野です。
とうとう新型コロナウイルスSARS-CoV-2の東京の新規感染者確認数が140人を超えました。
4月5日に確認された東京都の感染者143人のうち、92人の感染経路が確認できていない、とのことでした。
今までのように、クラスター対策で封じ込めていくというフェーズではなくなってきたようです。
これからはより一層、各個人での感染防止対策が重要になっていきます。
テレビ等で小池都知事が何度も言っていることですが、新型コロナウイルスの感染防止対策として
ことが重要であるとされています。
この三つの「密」は密閉・密集・密接のことを指しています。
それを避けるため、
・風通しを良くして頻繁に換気をおこなう。
・人の集まるところに近寄らない。
・人と近い距離で発声、会話しない。
ことを徹底しなければならないとされています。
この最初の「風をとおして換気する」ことの意味ですが、新型コロナウイルスの感染方法の特徴として
というものがあります。ウイルスが感染者の口腔から発せられた「エアロゾル」によって伝染していく、というものです。
ここで、「日本エアロゾル学会」のサイトをご紹介します。
日本エアロゾル学会では、口腔内から発せられたエアロゾル粒子に関して以下のような見解を提示しています。
以下、HPより引用です。
ガス分⼦は混ざりやすい(拡散しやすい)ですが,エアロゾル粒⼦の中でも室内にも多く存在する⼤きさが1,000 分の1mm(1μm)程度の微⼩なエアロゾル粒⼦はガス分⼦に⽐べればほとんど拡散しません。さらに、⽬に⾒える粗⼤な粒⼦とは異なり,その沈降速度も⾮常に⼩さく,空間中に⻑く浮遊しています。この微⼩なエアロゾル粒⼦を室内から追い出すには,空気の流れ(気流)により移動させ,排出(換気)または空気清浄機により除去することが必要です。
引用終わり
「エアロゾル」は空気中に長く浮遊し、そこにとどまっている、というのです。
感染者がしゃべったり、くしゃみ、咳をしたりした際に出るエアロゾルは、その場にフワフワと浮いているわけで、それを吸い込んでしまえばその人は感染してしまう、という恐ろしい結果となります。
なので、その「エアロゾル」を風通しで吹き飛ばしてやればよい、ということになります。
以上よりこれからは、住宅(建築物)の要素として
が重要になってくることは間違いありません。
今までも、もちろん良いに越したことはなかった要素の「風通し」ですが、今後は優先順位が上がっていくことでしょう。
風通しを考えると、今まで良いとされていた要素が変わってくる可能性があります。
例えば「内廊下のマンション」は高級な物件とされていましたが、風通しはあまり良くありません。
また「都心の狭小一戸建て」も風通しが決してよいとは言えないでしょう。隣棟間で民法で定められた距離が取れていない建物については、今後は敬遠する人が増えるかもしれません。
また、今までも良いと言われなかったものが、より敬遠される可能性があります。
いわゆる「行灯部屋」と呼ばれる、窓のない部屋のあるマンションは、より敬遠される可能性があります。
タワーマンションは一般的には風通しが良いとは言えないので、今後は窓の多い物件が人気になっていくかもしれません。
また、郊外の一戸建てが見直されてくるかもしれません。
もともと、近郊市街地の一戸建てについては、都心ほど景気の影響を受けないと言われていますが、これから、隣戸との空間がそれなりに取れている住居地域の一戸建てに都心から移住してくる人達が増えるかもしれません。
もともと、都心の住宅は利便性を大きく重視するあまり、今まで重要とされてきた要素を損ねた、無理やり建てられたようなものが多くあり、こういった非常事態でその異常さが表れてしまう、と考えられなくもありません。
立地を重視するあまり、変な建てられ方をした物件は、この機会で淘汰されていくかもしれませんね。
この新型コロナウイルス感染症の流行は、偏った住宅事情を大きく変容させていく可能性があります。
(余談ですが、本来「三密」というと真言宗密教で仏の身・口・意《仏様の身体・言葉・心は人間には計り知れず、密なるものであるという意味》を指し、「三密加持」を行うことでこの三密と合致して大日如来と一体になり即身成仏できる、と説かれています。でも、新型コロナ感染の「三密」に合致して成仏ではシャレにならないですよ。気を付けて!!)
公開日:2020年4月2日
菅野です。
先日、「4月1日に東京ロックダウンが発令される」とのデマが流れました。
私が聞いたのは30日の月曜日ですが、その夕方には官房長官が会見で明確に否定されていました。
当日のYahoo!ニュース個人(篠原修司さん)の記事です。
「4月1日からロックダウンに入る」チェーンメールが『LINE』を中心に出回る。デマなので注意
割と信じた人も多かったようで、弊社の福島のブログでもこんな感じで書いています。
見ると、友人からLINEで届いたとのことですが、これは「チェーンメール」とは若干、ニュアンスが違うような気がします。
(チェーンメールのお決まり文「拡散してください」が見られない)
また、電話で聞いた方も直接の会話で聞いた方もいました。
実は、私もこのデマを聞いたのですが、その後にいろいろなSNSでこの内容が流れていないか確認したところ、なぜか私の周りでは見かけませんでした。
メールで受け取ったという人もあまり聞かず、デマの流れ方が、以前とちょっと変わったというか、「復古」という言葉が適当かわかりませんがいわゆる「口コミ」の時代に戻ったように感じました。
デマを信じてしまう理由は、いろいろ研究されています。
以下のリンクは、新潟青陵大学の碓井真史先生が、東日本大震災の流言について書かれたサイトです。
これは今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの状況にも非常に当てはまっていると思います。
今回、私が感じたのは以下の3つのことです。
以前、NHKの「ガッテン!」で特殊詐欺(いわゆる「振り込め詐欺」「オレオレ詐欺」等のこと)について、なぜ騙されてしまうのか、という回がありました。
どうやら、受話器で聞くと相手がすぐ近くにいるように錯覚して、身近な距離感を許す信頼関係の人からの言葉のように感じられるそうです。
それで、どうやら感情を動かされてしまうらしいのです。
これはデマにも当てはまると思います。
まったく違う人から同じデマが入ってくると、客観性が補強されてしまい、デマを真実と錯覚しやすくなるようです。
内容が、例えば「テレビのディレクターからの情報」が「日本医師会からの情報」とか「経済産業省関係者からの情報」とかに変わっていても、違う方向から同じ情報が入っている、と思ってしまい、余計に補強されてしまうようです。
早川洋行先生著「流言の社会学 形式社会学からの接近」によると、ジャン・ノエル・カプフェレ「噂」の中で人々が広める理由として6つ挙げているそうです。
①伝達内容のニュース性
②伝達内容の検証
③同意欲求
④自己解放
⑤娯楽性
⑥関係性の維持
これに早川先生は「作為」(だましたい気持ち)を含めて、7つの要因で人々は流言を広める、と書かれています。
とにかく、人は自分に情報をとどめているよりも、誰かに言いふらしたい生き物だということです。
今回のロックダウンについてのデマ以外にも、
・新型コロナウイルスには○○が聞く
とか
・新型コロナウイルスの蔓延はどこかの国の陰謀
などのデマが流れています。
こういったことに心をうごかされないよう、不安に対して向き合っていく必要があります。
心療内科医の海原純子先生が書いた記事です。
デマ拡散の心理とは 見えない敵に負けないための「不安管理」10か条
不安な時に、ひとは流言蜚語に惑わされやすいものです。
また、不安は身体にも影響を及ぼすそうですので、この十か条を心にとどめて、不安に対処していきたいと思います。