菅野 洋充(宅建士・リフォームスタイリスト)
社会に必要とされ人に役立つ企業を目指します
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公開日:2020年5月29日
菅野です。
先週、こんなニュースが入ってきていました。
東京23区のマンション、全面積帯で家賃大幅上昇 | 最新不動産ニュースサイト「R.E.port」
これはアットホームの調査だそうで、アットホームのニュースリリースを確認してみました。
23区のマンションのデータを貼ります。
なんと、こんな状況にも拘わらず、がっつり値上がりしちゃってます。
50㎡以上のファミリータイプは3月と比べても上がっている状況で、前年同月比で1万円以上も上がっています。
なるほど、これではゴールデンウイーク中から弊社に購入の問い合わせが殺到していたことも納得です。
家賃は値上がりしますが、住宅ローンの金利は低いままで価格は下がり気味ですので、どう考えても買ったほうが得する状況です。
しかも、新型コロナウイルス対策で給付金をじゃぶじゃぶと出しているので、インフレに向いていくことが予想されます。
そうすると一時的な需要減少で下がり気味だった不動産価格が、一気に上昇に向かう可能性が高くなってまいりました。
家賃補助って他に使えないから、右から左へと大家に流れていくだけですからね。
しかも、一時的に家賃補助を受けてしのいでも、また家賃支払い日は来るんです。
こんな状況でも、部屋を借り続けますか?
買える人は早く買うに越したことはない、と思いますよ!!
公開日:2020年5月18日
菅野です。
今年の5月は良い気候ですね。コロナが無ければ、の話ではありますが・・・
14日に39県の緊急事態宣言が解除され、その前後の1週間については東京でもCOVID-19の新規感染者が10人を割るかどうかという状況です。
もちろんまだ油断はできませんが、そろそろ巣ごもりから目覚め、動き出すフェーズに入ってきたように感じます。
物件選びの志向が”コロナ前”と”アフターコロナ”では変わっていくだろう、ということを以前のブログで書きました。
実際に、5月に入っていろいろなお問い合わせを受けておりますが、戸建の購入や買い替え希望のお問い合わせが多くあり、戸建需要が拡大しているように感じられます。
また、ご案内に行った物件(特にマンション)で気に入らなかった理由を聞くと、「狭い」とか「囲まれてる感が強い」とか「陽当り、風通しの悪さ」という理由が非常に多いです。
狭くて新しい物件より、少し広くて古い物件を選ぶ率も高くなってきています。
やはり「新しい生活様式」は、住宅の選択に大きく影響していると思われます。
また弊社では、東京23区近郊を取扱いエリアとしておりますが、すこし遠方からのお問い合わせが増えています。
これは他の不動産業者が営業を控えているからかもしれませんが、都心にくらべて周辺地域の需要が膨らんでいるせいでもあるのではないかと考えます。
対応できないところのお問い合わせをいただきましたお客様におかれましては、誠に力不足で申し訳なく存じます。
COVID-19の流行で、不動産価格は下落傾向になりそうではありましたが、実際のところ、そこまで大幅に下がってきている様子は感じられません。
4月の東日本不動産流通機構(レインズ)の取引記録データでは、取引件数は前年から大幅に減少しましたが、成約価格については全くの横ばいで、神奈川などではむしろ上昇していたりします。
このまま流行がおさまっていってくれるのであれば、オリンピック延期もあいまって、もう少し売り場の相場が続くかもしれません。
もうダメだ、とあきらめかけていた売却希望のお客様も、あきらめずこれからの相場に賭けてみてもよいのではないかと考えます。
最終更新日:2020年4月18日
公開日:2020年4月6日
菅野です。
とうとう新型コロナウイルスSARS-CoV-2の東京の新規感染者確認数が140人を超えました。
4月5日に確認された東京都の感染者143人のうち、92人の感染経路が確認できていない、とのことでした。
今までのように、クラスター対策で封じ込めていくというフェーズではなくなってきたようです。
これからはより一層、各個人での感染防止対策が重要になっていきます。
テレビ等で小池都知事が何度も言っていることですが、新型コロナウイルスの感染防止対策として
ことが重要であるとされています。
この三つの「密」は密閉・密集・密接のことを指しています。
それを避けるため、
・風通しを良くして頻繁に換気をおこなう。
・人の集まるところに近寄らない。
・人と近い距離で発声、会話しない。
ことを徹底しなければならないとされています。
この最初の「風をとおして換気する」ことの意味ですが、新型コロナウイルスの感染方法の特徴として
というものがあります。ウイルスが感染者の口腔から発せられた「エアロゾル」によって伝染していく、というものです。
ここで、「日本エアロゾル学会」のサイトをご紹介します。
日本エアロゾル学会では、口腔内から発せられたエアロゾル粒子に関して以下のような見解を提示しています。
以下、HPより引用です。
ガス分⼦は混ざりやすい(拡散しやすい)ですが,エアロゾル粒⼦の中でも室内にも多く存在する⼤きさが1,000 分の1mm(1μm)程度の微⼩なエアロゾル粒⼦はガス分⼦に⽐べればほとんど拡散しません。さらに、⽬に⾒える粗⼤な粒⼦とは異なり,その沈降速度も⾮常に⼩さく,空間中に⻑く浮遊しています。この微⼩なエアロゾル粒⼦を室内から追い出すには,空気の流れ(気流)により移動させ,排出(換気)または空気清浄機により除去することが必要です。
引用終わり
「エアロゾル」は空気中に長く浮遊し、そこにとどまっている、というのです。
感染者がしゃべったり、くしゃみ、咳をしたりした際に出るエアロゾルは、その場にフワフワと浮いているわけで、それを吸い込んでしまえばその人は感染してしまう、という恐ろしい結果となります。
なので、その「エアロゾル」を風通しで吹き飛ばしてやればよい、ということになります。
以上よりこれからは、住宅(建築物)の要素として
が重要になってくることは間違いありません。
今までも、もちろん良いに越したことはなかった要素の「風通し」ですが、今後は優先順位が上がっていくことでしょう。
風通しを考えると、今まで良いとされていた要素が変わってくる可能性があります。
例えば「内廊下のマンション」は高級な物件とされていましたが、風通しはあまり良くありません。
また「都心の狭小一戸建て」も風通しが決してよいとは言えないでしょう。隣棟間で民法で定められた距離が取れていない建物については、今後は敬遠する人が増えるかもしれません。
また、今までも良いと言われなかったものが、より敬遠される可能性があります。
いわゆる「行灯部屋」と呼ばれる、窓のない部屋のあるマンションは、より敬遠される可能性があります。
タワーマンションは一般的には風通しが良いとは言えないので、今後は窓の多い物件が人気になっていくかもしれません。
また、郊外の一戸建てが見直されてくるかもしれません。
もともと、近郊市街地の一戸建てについては、都心ほど景気の影響を受けないと言われていますが、これから、隣戸との空間がそれなりに取れている住居地域の一戸建てに都心から移住してくる人達が増えるかもしれません。
もともと、都心の住宅は利便性を大きく重視するあまり、今まで重要とされてきた要素を損ねた、無理やり建てられたようなものが多くあり、こういった非常事態でその異常さが表れてしまう、と考えられなくもありません。
立地を重視するあまり、変な建てられ方をした物件は、この機会で淘汰されていくかもしれませんね。
この新型コロナウイルス感染症の流行は、偏った住宅事情を大きく変容させていく可能性があります。
(余談ですが、本来「三密」というと真言宗密教で仏の身・口・意《仏様の身体・言葉・心は人間には計り知れず、密なるものであるという意味》を指し、「三密加持」を行うことでこの三密と合致して大日如来と一体になり即身成仏できる、と説かれています。でも、新型コロナ感染の「三密」に合致して成仏ではシャレにならないですよ。気を付けて!!)
公開日:2020年4月2日
菅野です。
先日、「4月1日に東京ロックダウンが発令される」とのデマが流れました。
私が聞いたのは30日の月曜日ですが、その夕方には官房長官が会見で明確に否定されていました。
当日のYahoo!ニュース個人(篠原修司さん)の記事です。
「4月1日からロックダウンに入る」チェーンメールが『LINE』を中心に出回る。デマなので注意
割と信じた人も多かったようで、弊社の福島のブログでもこんな感じで書いています。
見ると、友人からLINEで届いたとのことですが、これは「チェーンメール」とは若干、ニュアンスが違うような気がします。
(チェーンメールのお決まり文「拡散してください」が見られない)
また、電話で聞いた方も直接の会話で聞いた方もいました。
実は、私もこのデマを聞いたのですが、その後にいろいろなSNSでこの内容が流れていないか確認したところ、なぜか私の周りでは見かけませんでした。
メールで受け取ったという人もあまり聞かず、デマの流れ方が、以前とちょっと変わったというか、「復古」という言葉が適当かわかりませんがいわゆる「口コミ」の時代に戻ったように感じました。
デマを信じてしまう理由は、いろいろ研究されています。
以下のリンクは、新潟青陵大学の碓井真史先生が、東日本大震災の流言について書かれたサイトです。
これは今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの状況にも非常に当てはまっていると思います。
今回、私が感じたのは以下の3つのことです。
以前、NHKの「ガッテン!」で特殊詐欺(いわゆる「振り込め詐欺」「オレオレ詐欺」等のこと)について、なぜ騙されてしまうのか、という回がありました。
どうやら、受話器で聞くと相手がすぐ近くにいるように錯覚して、身近な距離感を許す信頼関係の人からの言葉のように感じられるそうです。
それで、どうやら感情を動かされてしまうらしいのです。
これはデマにも当てはまると思います。
まったく違う人から同じデマが入ってくると、客観性が補強されてしまい、デマを真実と錯覚しやすくなるようです。
内容が、例えば「テレビのディレクターからの情報」が「日本医師会からの情報」とか「経済産業省関係者からの情報」とかに変わっていても、違う方向から同じ情報が入っている、と思ってしまい、余計に補強されてしまうようです。
早川洋行先生著「流言の社会学 形式社会学からの接近」によると、ジャン・ノエル・カプフェレ「噂」の中で人々が広める理由として6つ挙げているそうです。
①伝達内容のニュース性
②伝達内容の検証
③同意欲求
④自己解放
⑤娯楽性
⑥関係性の維持
これに早川先生は「作為」(だましたい気持ち)を含めて、7つの要因で人々は流言を広める、と書かれています。
とにかく、人は自分に情報をとどめているよりも、誰かに言いふらしたい生き物だということです。
今回のロックダウンについてのデマ以外にも、
・新型コロナウイルスには○○が聞く
とか
・新型コロナウイルスの蔓延はどこかの国の陰謀
などのデマが流れています。
こういったことに心をうごかされないよう、不安に対して向き合っていく必要があります。
心療内科医の海原純子先生が書いた記事です。
デマ拡散の心理とは 見えない敵に負けないための「不安管理」10か条
不安な時に、ひとは流言蜚語に惑わされやすいものです。
また、不安は身体にも影響を及ぼすそうですので、この十か条を心にとどめて、不安に対処していきたいと思います。
公開日:2020年3月20日
菅野です。
日本テレビ「ZIP!」より取材いただき、その模様が3月19日に放送されました。
ディレクターさんが、先日私の書いたブログを見ていただいたそうで、コロナショックの不動産関係に対する影響についていろいろとお話させていただきました。
その中で、実際に番組内で使われたのは住設機器の発注停止・納入延期による物件引渡の遅延についての部分でした。
例年、この時期は引っ越しに伴う購入、売却の案件が多く、時期の決まった急ぎの購入案件もあります。
今年に限っては、新型コロナウイルスの影響で、企業の転勤異動そのものが減っているようですが、それでもこの時期に引っ越ししないといけない方には、
「状態の良い中古物件」
をお勧めしています。(これにはリフォーム済みのものも含みます。)
理由としては
1、現物を見ることができる。
2、すぐ住める。
3、新築物件に比べると、価格下落のリスクが低い。
ということが挙げられます。
1、現物を見ることができる。
未完成物件の購入で往々にしてあるのは、事前に思い描いていたものと完成品が違っているということです。
これは一つの例ですが、以前、私が所有物件を売却させていただいた方から、せっかく購入契約した新築マンションを解約したという話を聞きました。
もともと、契約したお部屋は南向きではあったものの、あまり陽当りの宜しくない位置だったらしいのですが、完成直前に販売会社から仕様変更の連絡があり、経緯は不明ながらリビングの窓の上の梁が太くなったそうで、結果的に梁が下がり、かつ張り出す形になってしまったそうです。
お客様がお住まいになり、私が売った物件は天井近くまで窓のある、採光に優れたお部屋でしたので、許せない仕様変更だったそうです。
その頃は、新築マンションの値上がりが見込める時期でしたので、私はお客様に「一度買って、気に入らなければ売る方向でも損はしませんよ」というアドバイスをいたしましたが、お客様には分譲会社が不誠実だと感じられたらしく、すったもんだの挙句、解約されたとのことでした。
現物を見ることができれば、このようなこともありません。
また、現物があれば検討者が自分で見るだけでなく、ホームインスペクション(住宅診断)などで物件のチェックをすることも可能です。
2、すぐ住める。
状態の良い中古物件は、簡易なリフォームやハウスクリーニング等を施すことで、すぐに住めます。
リフォーム済み物件ならもちろん、それも不要です。
傷みの大きい物件は、自分の好みの仕様へと大がかりなリフォームを希望されている方には向きますが、工事の滞っている今はあまりお勧めしません。
3、新築物件に比べると、価格下落のリスクが低い。
コロナショックで不動産価格の値下がりリスクが高まる今は、価格相場が天井に達した新築マンションを購入することはプラスはなくリスクでしかありません。
もちろん、中古物件も値上がりはしていますが、それなりに年を経たマンションは減価償却され、ある程度、値段がこなれています。
不動産の価格は、景気を無視すると一般的には、経年の反比例に近い値のカーブになるとされています。
すなわち、新築時が最も高く、そこから急角度に価格が落ちていき、一定期間を過ぎると値下がり率が緩やかになっていきます。
急角度に価格が落ちる新築物件よりも、一定期間たった中古物件のほうが値下がりカーブが緩やかになっているので、リスクが低くなります。
混乱の経済状況下で、私たちは出来る限りのリスク回避をしていきたいところです。
こういう時代だからこそ、変化しにくい「資産価値」がどのようなものであるかを、お客様もご一緒にお考えのうえ、ご購入いただけたらと思います。
最終更新日:2020年3月26日
公開日:2020年3月15日
菅野です。
先週のブログで、20000円を割る勢い、と書いたらあっという間に17000円割れとなりました。
NYダウで今週2度もサーキットブレーカーが発動して株取引が一時停止するという、歴史的な事態を目の当たりにして愕然としております。
こちらは13日の日経の記事です。
2月12日の最高値から、1カ月でなんと28%も値が下がっているというありさまで、1931年以来の下落率とのこと。
1931年というのは、戦前の世界大恐慌の時のことですから、その後の世界の状況を思うと暗たんとします。
歴史の授業を思いだしてほしいのですが、その大恐慌の後、世界は植民地主義・保護貿易を軸としたブロック経済化し、第二次世界大戦へと向かっていったわけです。
ヨーロッパではナチスドイツを筆頭とするファシズムが台頭し、アメリカは共和党のフーバー大統領の時代でしたが無策を批判され大統領選で落選、民主党のフランクリン・ローズヴェルトが当選しニューディール政策という財政出動方針を打ち出す流れとなりました。
日本は、大蔵大臣高橋是清が、赤字国債を発行して公共事業を行うという積極的な財政出動を行い、他国に比べて比較的早くデフレから脱出できたと言われています。
(ちなみに有名な、片面だけ刷ったお札を大量発行して銀行の店頭に積ませて、人々の不安を鎮めて恐慌を乗り切ったのは、その前の「昭和金融恐慌(1927年)」です。)
しかし、満州事変で景気が回復したと勘違いした国民は軍部を支持し、5.15事件で政党政治は終焉を迎え、2.26事件で高橋も暗殺され、日本は軍国主義へと歩みを進めていってしまった、というのが教科書の内容だったと思います。
現在に戻ると、トランプ大統領はさすがにまずいと、500億ドル(約5兆円)の財政出動を可能にする国家非常事態を宣言し、このインパクトで結局、13日のNYダウ平均は12日の終値から1985ドル戻して、終値23,185.62ドルとなりました。
しかし、日本はどうでしょうか。
麻生財務大臣の談話を聞く限り、消費税減税もあまり乗り気ではなさそうですし、具体的な景気対策についてはどのようにされるつもりなのかと、非常に心配になります。
株価についても、日銀が一度介入したようにも見えましたが焼け石に水で、東京新聞では日銀のETF含み損が2.8兆円なんていう記事も出る始末です。
景気について安倍さんは、いままでは正直、黒田日銀任せのような感じでしたが、さすがにもう無理でしょう。
ここで政府がインパクトのある景気対策を打ち出さないと、コロナ騒動が収束しても、おそらく日本経済はまた、暗いトンネルに突入していってしまいそうです。
麻生さんには、一度自分が政権を奪われたことを思い起こしてもらって、是非とも今度はうまくかじ取りしていただきたいです。月曜日の株価はどうなるでしょうか。
最終更新日:2020年3月19日
公開日:2020年3月7日
菅野です。
新型コロナウイルス感染症COVID-19の影響で、株価はダダ下がりです。
昨年12月から今年1月中旬にかけては、日経平均株価は24000円前後を推移していました。
しかし、連休明けの2月25日に暴落した株価は、フリーフォールスライダーのごとく、勢いを増して下がっていきました。
3月6日の終値日経平均株価は 20749.75円 と、このままでは遅かれ早かれ20000円を割り込むのではないかと予想される流れとなっております。
このまま下がったままとなるか、また上げ潮局面へと回復するかは、政府の政策にかかっていると思われます。
巷の見方として、昨年の消費税増税が現状に拍車をかけている、というのはみな頷けるかと思います。
金融緩和は限界まで行っており、これ以上は無理でしょう。
そうなると、やはり財政出動をしなければ、日本はオリンピックを待たずに不況の闇に包み込まれるのではないかと思われます。
また、コロナウイルス対策でいろいろな緊急政策を政府は行っていますが、そのどれもが経済に対してプラスになるものとは言い切れません。
例えば、近隣諸国からの入国制限については、確実に不動産市況に悪影響を与えております。
国内不動産需要の一端は、外国人が支えていたことは間違いありません。
また、いろいろな集会、催し物の自粛要請についても、ある部分致し方ないと感じる面はあれど、大きな催物であればあるほど、中止したときの打撃は大きく、関わった企業や関係者の損害は計り知れないものとなっているでしょう。
(私がファンだという意味で同情的になっていることもありますが)椎名林檎さんのバンド「東京事変」のライブ開催強行について、私は支持したいです。
その向こう側に、たくさんの涙を飲んでいるアーティストや関係者、ファンがいることを知ってほしいと思いました。
新型コロナウイルスの流行が治まるまでの辛抱ではあろうと思います。
しかしながら、過度な自粛行為は経済を冷やし、コロナウイルス以上の悪影響を皆に与えることとなります。
幸いにも、日本の医療は状況を見る限り非常に優秀で、他国に比べて死亡率も高くなく、流行スピードも抑えられているように感じます。
世界中がパニックとなっている今、私たち日本人くらいは冷静に対応し、乗り切っていきたいものです。
(2020年3月19日「COVID-19」は感染症の名前とのご指摘をいただきました。ウイルス自体の名称は「SARS-CoV-2」とのことです。お詫びして訂正いたします。)
最終更新日:2020年3月19日
公開日:2020年2月21日
菅野です。
新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の猛威がすぐそこまで迫ってきています。
今(令和2年2月21日)現在で、日本の感染者数は93人、ダイヤモンドプリンセス号の感染者が621人とのこと。
感染者は全国で同時多発的に増えていて、北海道や福岡の感染者は感染経路が確認できない人もいるとのことです。
しばらくは感染者は級数的に増加していくように思えて非常に恐怖を感じます。
この騒動の影響は不動産業界にも及んできています。
1.住設機器等の中国からの輸入ストップによるリフォーム、建築の完成の遅延
住設機器メーカーTOTOは以下のお知らせを自社ウェブサイトに掲示しています。
トイレ、システムキッチン、洗面化粧台の部品供給が遅延していて、納品遅れが生じているそうです。
これに伴い、他の住設機器メーカーに注文が流れて業界全体が納期遅延を起こしているとのことらしいです。
今はまだ在庫でなんとかしのげる部分もあるかもしれませんが、今後、新築一戸建ての完成や水回りリフォームなどの期間が大幅に延びていく可能性があります。
もしかすると中小零細の建売業者のなかに、完成遅延に伴う引渡の延期により資金回収がままならず、倒産するような業者が出てくるかもしれません。
2.外国人の入国減少により、不動産需要の低下
中国人富裕層の日本の不動産への投資志向は大分冷めてきているようではありましたが、昨年までは依然、都心タワーマンションなどを購入する向きがあるようでした。しかし中国人富裕層はCOVID-19の流行に伴い他国へ移動していくのではないかと予想されます。
不動産というものの性格上、暴落するという可能性はありませんが、おそらく徐々に売りが増えて需要が低下し、価格は下がっていく可能性があります。
すでに、昨年の消費税増税の影響は、景気にかなり大きく打撃を与えており、新築マンションの価格はバブル期を超えたとのことですが、販売は苦戦を極めていると聞きます。
COVID-19騒動はこれに拍車をかけるのではないかと思われます。
3.他人と対面することを避けるため、購入・売却を検討するお客様が減少する
先日、弊社営業担当が他社の専任物件を問い合せて、見学希望を入れたのですが、売主側より「コロナウイルスの感染が怖いので、案内は断ってほしい」と言われたいう返答で案内を断られました。
私は「囲い込み」では?とも思ったのですが、今の状況をみるとあながち嘘とも言い切れないとも思いました。
今後はこういった売主様は増えそうです。しばらく売却や購入を検討するお客様も減るかもしれません。
日本政府からは「不要不急の会合については必要性を考えろ」(要は自粛しろ)という方針が出され、いろいろな催し物や会議、果ては宴会まで自粛せよという風潮です。
(弊社でも、しばらく繁華街での飲酒はしないようにと皆に通達しています。)
致し方ないという考え方もありますが、これが続けば消費は低迷し、景気はどんどん悪くなっていくでしょう。
昨年までは、秋葉原はたくさんの外国人でにぎわっていましたが、ここ一カ月ほどはかなり人が少ないように感じます。
景気悪化は肌で感じられるレベルです。
新型コロナウイルス対策はもちろんですが、速やかな景気対策を政府に望みます。
(2020年3月19日:お読みいただいた方より「COVID-19」は感染症名であるというご指摘をいただきました。新型コロナウイルスのウイルス自体の名称は「SARS-CoV-2」とのことです。お詫びして訂正いたします。)
公開日:2019年11月5日
菅野です。
突然ですが、会社の倒産を経験したことはありますか?
私は、勤めている会社が倒産したことはありませんが、入ろうとした会社が無くなっていたことがあります。
よくわからないと思いますが、
あ…ありのまま 起こった事を話すぜ!
「おれは さそわれた会社に入社しようと
思ったら いつのまにかなくなっていた」
な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも 何をされたのか わからなかった…
まあ、転職する時に一旦実家に帰って、東京に戻ってきたら入社予定の会社が倒産していた、って話なんですけどね。
いわゆる「リーマン・ショック」後の一番ひどい時期のことでした。
同時期に会社の倒産を経験した
かずお君さん
あくのふどうさんさん
が壮絶な倒産の経験を語る「実況!会社つぶれる!!」を本日はご紹介します。(前置きながい)
この会社がつぶれる前兆のケースを見て、とりあえずうちの会社は大丈夫そうでほっとしました。
しっかし、かずお君さんもあくのふどうさんさんも、僕も似たような感じなんだなぁと。
私もいくつか渡り歩いているタイプの職歴だもんで、書かれたケースのいくつか近いことを経験してます。
(正直、こんな経験してるのヤダなあと思いましたよ)
会社の私物化や調子にのっているタイミングでの信用収縮、資金繰りの悪化、不正行為、抜け駆け、そして体育会系的なやる気頼みや根性論、最後は神頼みまで、経営者がこの一つのエピソードでも当てはまって耳が痛いと感じたら、本当にヤバイかもしれません。
ただ、「会社つぶれた」あるあるネタなんて、そうそう共感できないはずなのに、さすが全宅ツイの方々は、この無残なエピソードを爆笑に変えてくれます。
笑いながらも自省と教訓と気付きを与えてくれる「実録!会社つぶれる!!」
面白いです!!!
(最後に、巻末の”しくじり不動産会社名鑑”の中に幻の入社予定の会社はありませんでした。)
公開日:2019年11月1日
菅野です。
ブログに書くのにせっかくこんな面白いネタ本がある時に忙しくなるなんて、ちょっぴりつらいです…
ということで、噂の全宅ツイ本のレビュー第二弾は
「不動産営業マンはつらいよ」
です。
とにかくブラックだと言われる不動産業界ですが、その中でも特にひどい、悲惨な、しかし笑えるエピソードが詰まった本です。
twitterで、ハッシュタグ
を検索するとたくさん面白いのが出てきます。
ほんとに全宅ツイの皆さんは、面白いツイートをするなぁ、と感心しました。
コーポレートブログでも触れられそうなツイートをいくつか見てみますと、
例えば、DJあかいさん
決済当日に物件に関する新事実を話し始める売主#不動産営業マンはつらいよ
— DJあかい (@aka1you) April 9, 2019
これは本当にあるあるネタで、これでトラブルになることもあります。
告知義務とまでは言えないものの「それ今言うか?」てなことを急に言い出す売主さん、引き渡しが終わったと気を緩めずに、本当の最後の最後まで緊張感を持っていただきたいところです。
また、峰不二夫(ツーブロちゃん)さん
事務所で営業電話だけしていればいいと思った?残念!
壁に登っては靴をボロボロにし、売地に雑草が生え始めたら全部抜き、枡という枡を開け、2mのフェンスによじ登ってはスーツをボロボロにする。全部仲介手数料に含まれます。#不動産営業マンはつらいよ pic.twitter.com/8ICmeMyBIx
— 峰 不二夫(ツーブロちゃん) (@ebimank) April 10, 2019
私も土地を検討しているお客様と一緒に現地を見て、間口を測り、塀の上や下の境界を確認し、たまに埋設管の有無をスコップで掘って確認したりしてます。
(それでも仲介手数料は割引、更には無料も!です。)
よーくわかります。
他(これまた書けないような内容多数)、不動産屋なんて濡れ手に粟だといってはばからない方たちには、ぜひ読んでいただきたい(?)本です。
みんなつらいよな。頑張ってるんだよな。
僕もがんばろ。