渡部 親三(宅建士・リフォームスタイリスト)
安心と信頼を御提供できるよう努めさせていただきます。
CLOSE
公開日:2022年4月29日
皆様こんにちは。
指定流通機構である東日本不動産流通機構(東日本レインズ)が2021年度(令和3年度)の【首都圏不動産流通市場の動向】を4月19日に発表しました。
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/sf/sf_202104-202203.pdf
本年1月に「2021年(1月~12月)」の同様のデータが公開され当ブログでも取り上げました。
今回のデータは「2021年度(21021年4月~2022年3月)」のデータで3か月ずれたものです。
中古マンションの成約物件の平均価格は 7.7%上昇の3949万円とのことです。
上昇は9年連続。「東京オリンピック後にマンション価格は下がる」という「説」もありましたが、少なくとも中古マンションでは完全に外れましたね。
中古戸建の成約物件の平均価格は10.2%上昇の3524万円。3年連続の上昇でこちらも好調です。
データを見ていて気付くのは、「新規登録物件の数」がここ数年でどんどん減少していること(同時に、成約価格はどんどん上昇していること)ですね。
過去3年間の新規登録件数を抜き出してみると、
【中古マンション 新規登録件数】
2019年度 201,966件
2020年度 170,388件
2021年度 160,554件
【中古戸建 新規登録件数】
2019年度 73,229件
2020年度 57,580件
2021年度 49,035件
【新築戸建 新規登録件数】
2019年度 89,414件
2020年度 62,345件
2021年度 40,770件
【土地 新規登録件数】
2019年度 59,077件
2020年度 44,713件
2021年度 26,532件
このように全てのカテゴリーで顕著に数が少なくなっています。
こうした中で成約件数は横ばいか数%程度の上下ですんでいます。
物件が少ない中で例年とあまり変わらない件数が成約しています(なかでも中古戸建は成約件数は前年度比4.5%増、14,732件で過去最高を更新したそうです)。
価格が上がっているのもやむを得ないところでしょうか。
数字を眺めているといろいろなことを考えさせられます。
購入を検討されている方はこの傾向が続くと物件が少なく苦労も多くなりそうです。
売却を検討されている方は物件が少ない市場はチャンスが増えるのである意味で「好機」といえるかもしれません。
首都圏全体でのデータですが皆様も参考にしていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
渡部
最終更新日:2022年10月19日
公開日:2022年4月21日
皆様こんにちは。REDS不動産流通システムの渡部です。
地球温暖化の防止のため再生可能エネルギーを活用して二酸化炭素の排出量を減少すること。
世界的な大きなテーマですね、
最近は自宅で過ごす時間が増えたこともあり何冊か地球温暖化や文明の崩壊をテーマにした本に目を通してみましが、懐疑的な見方もあるもののどうやら現在地球に過剰な負荷がかかっていて放置はできない状況にあることは理解できました。
最近東京都が「新築住宅に太陽光パネルの設置を義務付ける条例の改正案を検討中」であることが報道されました。
「新築住宅に太陽光パネル メーカー義務化、条例改正へ―東京都」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022040900341&g=eco
比較的供給戸数の多い大手メーカーやデベロッパーがまず対象になるようですが、徐々に「当たり前」になっていくでしょうか。
昔から積極的に太陽光パネルを標準で付帯して新築戸建を分譲している業者もありますが、あんな感じで一般化していくのかなぁと推測しています。
時代の要請で、資源に乏しいわが日本で二酸化炭素の排出量を減らそうとするとやむを得ないところなのかもしれません。
・メンテナンスはどの程度、どのくらいの費用で行うべきか?
・機器の寿命はどのくらいで、交換費用の目安は?
・建物を売却した時の契約条件の引継ぎ手続は?
など、気になる点はたくさんありますが、条例で義務付けられると制度が進まざるを得ません。我々も知識を付けていきたいと思います。
個人的に心配しているのは「審査」でしょうか?
太陽光システムは電力会社が運営していて、契約時に【電力会社独自の審査】があるのが通例です。
基本的に住宅ローンの審査が通る方で電力会社の審査に落ちるケースはないと聞いていますが、過去電気料金を滞納していた場合はどうなのか?
少し怖いですね。
また最近も、
「太陽光パネルの蓄電池から火が…」住宅を焼く火事 ケガ人なし
https://www.fukushima-tv.co.jp/localnews/2022/04/2022041900000007.html
といった火災事故がありました。
安全性も気になりますね。
屋根に穴をあけて取り付けるタイプですと雨漏りも気になるところです。
いろいろ不安な点はありますが、義務化とともに消費者も知識を付けて社会全体でトラブルが少なくなっていけばよいと思います。
太陽光パネル付きの物件の取引がありましたら当ブログなどで注意点等をお伝えしていきたいと思います。
皆様どうぞよろしくお願いします。
渡部
公開日:2022年4月15日
皆様こんにちは。REDS不動産流通システムの渡部です。
昨年5月に公布された『デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律』。
施行は本年5月からということで実務に大きな影響を与えそうです。
(弊社HPより関連コラム)
不動産取引における重要事項説明書や売買契約書への押印が不要となり、【電子契約】への道がかなり開かれることになります。
資源の再利用や省エネ、SDGSが叫ばれる今日、「紙」が不要になることは時代の流れで好ましいことだと思います。紙の契約書を作成しなければ印紙も不要になるので取引に臨むお客様・関係者の負担も少なくなります。
電子契約は導入当初は多少の混乱が避けられないと思いますが、実務ではかなり普及するのではないかと見込んでいます。
現在ですと例えば新築戸建やリノベーション・マンションなど、売主が不動産会社の取引の場合、多くの場合仲介業者の事務所に関係者が集まって売買契約の手続を行っています。
契約では、一つの原本書類に押印する必要があるので、事前に書類をデリバリーするか、契約当日に売主業者が会社の印鑑を持参して押印を行っています。
契約時に売主に交付する手付金も現金渡しが原則であるため、売主業者の担当者は印鑑と領収書を持参し、手続終了後現金(手付金)と印鑑を持ち帰る、というのが一般的です。
現金や印鑑を持ち歩くことは売主業者にとって管理上、様々なリスクがあります。
電子契約でしたら印鑑の持ち出しは不要、手付金も振込での支払いが増えてお客様も売主の担当者も現金を持ち歩く場面は減少することが予想されます。
制度が変わると当初は抵抗があるものです。
なかには長年親しんだこれまでと同じやり方を継続したいという業者様もいらっしゃると思います。
ただ売主にとって管理上のリスクが減らせるメリットや紙の無駄を省けるメリットは滅茶苦茶大きいので、取扱い件数の多い建売業者の大手会社あたりから電子契約は普及していくのではないかと思います。
署名や記名の方法など、実務の流れがどのようになるかは今後勉強していきたいと思います。
あの延々と続く書類への署名捺印(「人生でこんなに名前を書いたの初めて!」と契約の際につぶやくお客様はかなりいらっしゃいます)、数百万円の現金を盗難や紛失のリスクに耐えながら持参し、契約の際は担当者が一万円札の数を数百枚数える、という現在一般的な風景は時間をかけながらだんだん過去のものになっていくでしょうか。
「昔は大変でしたね」などと不動産会社同士がつぶやく場面が増えそうです。
かなりメリットはあるので試行錯誤を経て意外に早く普及する可能性もあると感じます。
何かと「遅れている」と言われることも多い不動産業界ですが、少しずつ時代の変化に対応していて業務の流れやスピードも変わってきています。お客様にとっても我々業界の者にとっても良い方向の変化だと思いますので歓迎して対応していきたいと思います。
渡部
最終更新日:2022年12月10日
公開日:2022年4月6日
REDS不動産流通システムの渡部です。
数日前の雨で都内の桜はだいぶ散ってしまいましたね。
ここ数年外で集まってのお花見は残念ながらできていませんが(時世柄やむを得ませんが)、今年もコロナ禍に加えて慌ただしくてゆっくり桜を楽しむこともできませんでした。残念!
ただ本日私用で高尾に行く用事がありました。
高尾山の付近は都内とは異なり満開でしたね。
ほっそりした幹に小ぶりな花が咲いていてソメイヨシノとはまた違ったエドヒガンザクラのような品種でしょうか、見事に満開でした。それほど本数があるわけではなかったですが大自然の中でひっそりと咲いている桜も良いものです。
桜の名所として知られる青森県弘前市の桜祭りはゴールデンウイークの頃だったでしょうか。
時機を逸して桜を楽しめなかったので「桜前線」を調べて各所の桜の名所を追いかけて訪れてみたいような気もしますね。旅行ができる環境が整っていればですが。。
来年こそは都内でお花見をしたいですね!
渡部