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公開日:2025年5月13日  井原 直樹

新築神話の終焉:賢く選ぶ中古マンション購入と理想の住まいを実現するリフォーム戦略

REDSエージェント、宅建士・宅建マイスターの井原です。

かつて、マイホームの象徴といえば輝くばかりの新築マンションでした。しかし、時代は大きく変わり、新築マンションの価格高騰という現実が、私たちの住まい選びの常識を塗り替えつつあります。特に都市部においては、もはや新築マンションは高嶺の花となり、多くの人々が中古マンションへと目を向けるようになっています。

事実、国内のマンション市場は、新築偏重の時代から中古が主流となる時代へと明確にシフトしており、その勢いは増すばかりです。

なぜ今、中古マンションが選ばれるのか? この大きな潮流の背景には、複合的な要因が存在します。

マンション選び

(画像はイメージです)

住まい選びに中古マンションが主流になってきた背景

第一に、不動産価格の高騰と新築供給数の減少です。2013年の金融緩和以降、地価は上昇の一途をたどり、デベロッパーにとって用地取得は困難さを増しています。加えて、近年の建築費高騰も新築マンション開発をさらに圧迫し、結果として供給戸数は大幅に減少しました。2013年には約5万6000戸が供給されていた新築マンションは、2024年には2万3000戸まで激減しました。

ただ、この供給減に中古需要の高まりが加わると、中古マンションの価格は2012年と比較して約2倍にまで上昇してしまいました。

第二に、新築マンションの供給エリアの偏りです。採算性の観点から、新築マンション開発は主に都心部やターミナル駅周辺といった高価格帯エリアに集中する傾向が強まっています。これにより、予算を抑えたい層にとって、新築マンションが選択肢から外れやすくなりました。

中古マンションが秘める魅力4選

こうした背景から住まい選びに中古マンションが主流になってくると、その魅力が改めて認識され始めるようになります。新築マンションにはない、中古マンションならではの魅力を4点、紹介します

魅力的な価格

中古マンションの最大の魅力はその価格です。一般的に、同じエリア、同じような条件の新築マンションと比較して、中古マンションは6~7割程度の価格で購入できるとされています。初期費用を抑えられるだけでなく、毎月のローン返済額も抑えられるため、経済的なゆとりが生まれ、将来設計や趣味、教育費など、他のことにお金をかけられるようになるでしょう。

豊富な立地と物件の選択肢

特に都心部や駅近といった好立地では、再開発などの特別なケースを除き、新築マンションの供給は限られています。一方、中古マンションは過去に建てられた物件が市場に流通するため、立地の選択肢が圧倒的に豊富です。「子どもの学区を変えたくない」「実家の近くに住みたい」といった具体的な希望がある場合でも、中古マンションであれば理想の物件を見つけやすいでしょう。

現物確認による安心感と早期入居

新築マンションの多くは、完成前にモデルルームや図面を見るだけで購入を判断する必要があります。一方、中古マンションは実際に物件の内装や外観、周辺環境などを自分の目で確認できます。管理状況や住人の雰囲気なども把握しやすいため、購入後のギャップを減らし、安心して住み始めることができるでしょう。

また、多くの場合、契約から入居までの期間が短いため、すぐに新生活をスタートしたい方にもメリットがあります。

自分好みにカスタマイズできる自由度

中古マンションは、専有部分であれば自由にリフォームやリノベーションが可能です。間取りの変更、内装のデザイン、最新設備の導入など、まるで注文住宅のように、自分のライフスタイルや好みに合わせた住空間を創り上げることができます。

既存の建物の枠組みの中ではありますが、創造性を生かして理想の住まいを実現できるのは、中古マンションならではの大きな魅力といえるでしょう。

後悔しない中古マンション選び、4つの羅針盤

多くの魅力を持つ中古マンションですが、その選択には慎重さが求められます。以下のポイントを押さえて、賢い物件選びを進めましょう。

立地・利便性・周辺環境の徹底的な調査

中古マンション選びで最も重要な要素が立地です。通勤・通学の便、最寄りの駅からの距離、スーパーや病院などの生活利便施設、公園や公共施設の充実度など、日々の生活に関わる要素を細かくチェックしましょう。将来的な再開発計画なども確認しておくと、資産価値の変動を予測する上で役立ちます。

子育て世帯であれば、自治体の子育て支援制度や教育環境も重要な判断材料となるため、役所などで情報を収集しましょう。

建物の築年数と管理状況の見極め

日本のマンションの多くは、耐久性の高いRC(鉄筋コンクリート)造またはSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造で建てられています。適切なメンテナンスが行われていれば、築年数が多少古くても過度に心配する必要はありません。

ただし、耐震性の観点から、1981年6月以前に建築確認を受けた物件は旧耐震基準で設計されている可能性があるため、「耐震基準適合証明書」などの公的な証明がない限り、慎重に検討しましょう。

「マンションは管理を買え」と言われるほど、管理体制は重要です。大規模修繕の計画や実施状況、共用部分の清掃やメンテナンスの頻度、修繕積立金の積立状況などを管理組合に確認しましょう。内見時には、室内の状態だけでなく、エントランスや廊下、エレベーター、外観、植栽などの共用部分がきちんと維持されているかを確認しましょう。

価格の妥当性と将来の資産価値の評価

候補となる物件が絞れてきたら、価格の妥当性を慎重に検討しましょう。周辺の類似物件の価格や過去の取引事例と比較して、不当に高額でないかを確認します。また、無理のないローン返済計画を立てられるかどうかも、不動産会社と相談しながら慎重に判断しましょう。

将来的な資産価値を見極めるためには、地域の人口動態(増加傾向にあるか、若い世代が流入しているか)、新しい商業施設の開発計画、交通インフラの整備状況などを確認します。地域の人気や発展度合いは、不動産の資産価値に大きく影響します。逆に、高齢化が進んでいる地域や商業施設の撤退が目立つ地域は、将来的に資産価値が下落するリスクがあるため注意が必要です。

リフォームの自由度と制約の把握

リフォームを前提に中古マンションを購入する場合は、希望するリフォームが実現可能かどうかを必ず事前に確認しましょう。間取り変更を伴うリフォームでは、壁の撤去や移動が可能か、水回りの位置を変更できるかなどが重要なポイントとなります。マンションの構造上、動かせない柱や壁、配管の制約などがあるため、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。

また、玄関ドア、窓サッシ、バルコニーなどは共用部分であり、原則として自由な変更はできません。管理規約で使用できる建材や工法が細かく規定されている場合もあるため、リフォームを検討している場合は、事前に管理規約をしっかりと確認しましょう。

中古マンション購入とリフォーム成功のための重要ポイント

中古マンションを購入し、理想の住まいを実現するためには、購入前からリフォームを見据えた計画と注意が必要です。リフォームをするなら注意したいポイントを4つ挙げます。

リフォーム範囲の明確化と予算策定

中古マンションの状態は物件によって大きく異なります。築浅で簡単な手直しで済む場合もあれば、築古で内装や設備、配管などを全面的にリフォームする必要がある場合もあります。リフォームの範囲によって費用は大きく変動するため、物件の状態を正確に把握し、事前にリフォームの概算費用を見積もっておくことが重要です。建築の知識を持つ不動産会社に相談しながら、物件選びを進めることをお勧めします。

間取りと住宅設備の検討

リフォームで間取りを変更する場合は、建物の構造上の制約や配管の位置などを考慮した綿密なプランニングが必要です。管理組合との事前協議が必要になるケースもあるため、建築士などの専門家を交えて検討を進めるのが賢明です。

住宅設備についても、最新の設備を導入できるか、電気容量や配管の状況などを事前に確認しておく必要があります。場合によっては、希望する設備が設置できない可能性もあるため、内見の段階から専門家と相談しながら検討しましょう。

断熱性や配管など見えない部分への配慮

内装のデザインだけでなく、断熱性や配管といった住まいの基本性能に関わる部分も重要な検討ポイントです。特に古いマンションでは、断熱性能が低い、配管が老朽化していることがあります。断熱性能の低い物件では、内窓の設置や断熱材の追加などを検討しましょう。

また、配管の老朽化は水漏れなどのトラブルの原因となります。古いマンションでは、配管がコンクリートに埋設されており、交換が難しい場合もあるため注意が必要です。

資金計画と補助金の活用

中古マンションの購入にリフォームを加えると費用が多額になります。事前にしっかりと資金計画を立て、無理のない返済計画を立てることが重要です。物件の購入費用とリフォーム費用をどのように配分するのか、住宅ローンをどのように組むのが最適なのかなど、専門家のアドバイスを受けながら慎重に検討しましょう。

また、断熱リフォームや子育てリフォームなど、条件によっては国の補助金制度を活用できる場合があります。補助金に関する情報を積極的に収集し、資金計画に役立てましょう。

「中古マンション+リフォーム」成功の鍵はパートナー選び

中古マンションの購入とリフォームを成功させるためには、信頼できるパートナー選びが不可欠です。どんな会社とパートナーを組むべきか、ポイントを3つ挙げます。

不動産と建築、両方の専門知識と経験を持つ会社

中古マンションの購入とリフォームは、不動産の知識だけでなく、建築やマンション管理に関する専門知識も必要となります。物件の紹介とリフォームを別々の会社に依頼することも可能ですが、連携がうまくいかず、購入後に希望するリフォームができなかったり、予算が大幅にオーバーしたりといったトラブルが発生するリスクがあります。

物件選びからリフォームの設計・施工までをトータルでサポートしてくれる「ワンストップ」の会社を選ぶことで、これらのリスクを軽減し、スムーズな住まいづくりが実現できます。

資金計画と住宅ローンに強い会社

ワンストップの会社を選ぶメリットのひとつに、資金計画のスムーズな進行があります。総予算の設定、物件購入とリフォームへの予算配分、最適な住宅ローンの選択など、複雑な資金計画を専門家がサポートしてくれるため、安心して進めることができます。物件紹介とリフォームが別々の会社の場合、これらの調整を自分自身で行う必要があり、大きな負担となる可能性があります。

補助金や税制優遇制度に詳しい会社

資金計画を立てる上で、国や自治体の補助金制度や税制優遇措置の活用は非常に重要です。「先進的窓リノベ事業」のような大型の補助金制度をはじめ、さまざまな優遇制度が存在します。これらの制度は申請が必要となるため、申請方法や必要書類などを熟知した会社を選ぶことが、資金面での大きなメリットにつながります。

最後に

中古マンションの購入とリフォームは、理想の住まいを手に入れるための賢い選択肢となり得ます。しかし、成功のためには、専門家の知識と経験を借りながら、慎重に検討を進めることが重要です。

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井原 直樹
(宅建士・リフォームスタイリスト)

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