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堀 茂勝(宅建士・リフォームスタイリスト)

購入は煽らず、売却は囲い込みせず、寄り添います。

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公開日:2024年9月13日

皆様こんにちは。

首都圏一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)の不動産取引について、必ず「仲介手数料が無料」または「仲介手数料が割引」になることで注目の、不動産流通システム【REDS】のマイスターエージェント。【宅建士】【宅建マイスター】の堀 茂勝(ほり しげかつ)でございます。

今回は、2024年8月29日(木)の日本経済新聞の朝刊に掲載されました、「不動産囲い込み、処分の対象に」「仲介業者が他社に紹介せず」「国交省、透明性向上狙う」という記事をもとに、「囲い込み」そして「両手仲介」について解説いたしましょう。

囲い込み

(写真はイメージです)

国交省、「囲い込み」撲滅へ動く!

日経新聞朝刊5面「不動産囲い込み処分の対象に」

8/29(木)日本経済新聞の朝刊

記事の内容を箇条書きに整理します。

  • 不動産仲介業者による「囲い込み」が後を絶たない。
  • 物件を他社に紹介せず、売り手と買い手の双方から仲介手数料を取ろうとする行為だ。
  • 国土交通省は2025年から囲い込みを確認すれば是正の指示処分の対象とする。
  • 「レインズ」の取引状況は、囲い込む場合は「申し込みあり」と偽るケースが多いという。
  • 自社で買い手を探そうとするあまりに売却が遅れることがある。
  • 自社で受けた購入希望を優先しようとするために、低い価格での売却を迫られることもある。
  • 物件保有者の利益を損ねている可能性が指摘されている。
  • 国交省は取引の透明性を高めるため、宅建業法の解釈や運用に関する通達を6月末に改正。
  • レインズへの登録内容に虚偽があるとわかれば処分する方針で25年1月に施行する。

―という内容でした。

改めて「両手仲介」と「囲い込み」についてご説明

不動産の売買が初めての方は「両手仲介」や「囲い込み」という言葉に、馴染みのない方もいらっしゃいますので、あらためてご説明させていただきます。

両手仲介とは?

1つの物件の不動産売買取引において、1社の不動産会社が、売主と買主の双方の仲介を行い、その両方から仲介手数料を受領することは、不動産業界では俗に、「両手」や「両手仲介」と呼ばれています。不動産会社にとってこの形態は、最も多くの収入が得られるため、相当数の不動産会社がこれを目指しているのが現状です。

両手仲介

ただし、不動産を「より高く売りたい」と思う売主と、「より安く買いたい」と思う買主の要望は相反しています(これを「利益相反」といいます)。相反した利益を不動産会社が同時にかなえることは、構造的に困難なことです。

利益相反

囲い込み

不動産会社が、より収益の多い「両手仲介」を執拗(しつよう)に目指すために、売主から売却の依頼を受けた不動産物件を、他の不動産会社に取り扱わせないようにする行為のことを、不動産会社では、「囲い込み」(不動産・物件の囲い込み)といいます。

囲い込み

「両手仲介」「囲い込み」を行っている業者の見分け方

それでは、どんな業者がこれらをおこなっているのか解説します。見分け方のひとつとしては、不動産仲介業者の売買仲介実績を見てみることです。それとなく想像をつけることができます。

主要不動産流通各社の2023年度(24年3月期)の売買仲介実績

「株式会社不動産流通システム」HP
「不動産用語の解説:両手仲介と不動産の囲い込み」のページより

上記の表で、赤で囲まれた弊社【REDS】の行を見てください。

  • 1件当たりの取扱高:58.93→5,893万円
  • 1件当たりの手数料:1.14→114万円(手数料率は1.94%)

弊社REDSでは法律で決められた上限の手数料(3%+6万円+消費税)に対して、必ず割引または無料にしておりますので、この低い手数料率になっています。

それに対して、ほとんどの業者は手数料率が4%台で、なかには5%超の大手不動産会社さんもあります。

たとえば、上記の表で3行目の不動産業者様の場合、

  • 1件当たりの取扱高:44.22→4,422万円

と、弊社より低い額ですが、

  • 1件当たりの手数料:2.23→223万円(手数料率は5.04%)

と、法定上限の3%よりかなり高い%になっています。

片手仲介では、法定上限の手数料は3%+6万円+消費税ですが、両手仲介で法定上限の手数料を両方からいただくと、最大で6%+12万円+消費税になります。

両手仲介をおこなっている比率が多ければ多いほど「手数料率」は3%を超えてより高くなっていることが想像できます。

お札と天秤

ただし「両手仲介」の比率が多いからといって、かならずしも「囲い込み」をしていることにはなりません。その点は注意が必要です。

㊙驚愕の事実!! 「囲い込み」の生音声を公開【REDS】売却セミナー開催

さて、弊社【REDS】では、不動産仲介の仕組みから、囲い込み業者の見分け方を徹底解説するセミナーを定期的に開催しております。

次回開催は下記となりますので、不動産売却をご検討の方はぜひご参加くださいませ。

不動産売却セミナー

セミナー告知(参加費無料、限定4組)
2024年9月22日(日)14:00~15:00

以前に開催したセミナーも、YouTubeにてご覧いただけます。

YouTubeオンラインセミナー:REDS代表取締役 深谷十三が語る「知らないと損する不動産売却に潜む恐ろしい話」Vo.2

YouTube話題のドラマ「正直不動産」不動産考証REDS代表取締役 深谷十三が語る、
「知らないと損する不動産売却に潜む恐ろしい話」Vo.2
仲介手数料の仕組みと「囲い込み」

今回のブログは以上となります。また次回をお楽しみに。

【REDS】 宅建マイスター:堀 茂勝

 

<参考リンク・文献>

 

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