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有馬 春志(宅建士・リフォームスタイリスト)

安全かつ安心して取引できる環境を提供。

公開日:2022年4月30日

「不動産流通システム」有馬でございます。

コンクリート表面から鉄筋までの厚み(最短距離)のことを「鉄筋かぶり」といいます。

コンクリートにひび割れ(クラック)が生じると、アルカリ性のコンクリートは酸化し、雨水や外気で鉄筋は錆びてしまいますが、かぶり厚が大きければ酸化によるコンクリートの劣化も鉄筋のサビも防ぐことができます。結果、かぶり厚が大きければその分、建物の寿命は延びることにもつながります。

建築物の鉄筋コンクリートは建築基準法により、必要なかぶり厚が「柱」、「梁」、「床スラブ」などの部位によって分けられて指定されています。

 

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公開日:2022年4月24日

「不動産流通システム」有馬でございます。

土地区画整理事業において、正式な換地に先立って行なわれる換地のことを仮換地と言います。
土地区画整理事業では、事業によって、区画を変更する前の宅地(従前の宅地)から区画を変更した後の宅地(新しい宅地)へと所有権が変更されるが(これを「換地」という)、その時期は、土地区画整理事業を行なう区域のすべてについて必要な工事が完了した時点とするのが原則です。

しかし、工事に長期間を要することが多いため、工事が先に完成した地区において、仮に換地を定めて土地の利用を認めることがあります。このようにして仮に換地を定めるのが仮換地です。また、仮換地された土地そのものを仮換地ということもあります。
「仮換地」された宅地は、将来、そのまま正式に換地されるのが原則です。

 

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公開日:2022年4月10日

「不動産流通システム」有馬でございます。

「合掌造り」は、急勾配の大きな草葺き・茅葺き屋根を山形に組み立てた民家の形式のことです。

岐阜県の白川、荘川流域や富山県五箇山地域に見られます。

広い屋根裏を3〜4層に分け、養蚕などに利用していました。

「合掌」は、梁の上に山形を組んで棟木を支持する斜材のことで、「衩首(さす)」ともいいます。長い合掌を鋭角に高く組むことによって独特の建物形態が生まれますが、合掌造りは、そのような構造と形態を備えた民家の形式のことです。

合掌造り家屋が完成したのは江戸時代中期からと推測されています。 その頃、五箇山では養蚕が行われ、塩硝や和紙製造が加賀藩から奨励されていました。 こうした仕事に適したスペースを確保するために、高層の合掌造りに発展したと考えられています。

名前の由来は、手をピタリと合わせた時の両腕全体の形が屋根の形に似ているからのようです。

 

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公開日:2022年4月3日

「不動産流通システム」有馬でございます。

滑動崩落とは、盛土の地滑り的変動をいい、盛り土と地山との境界面や盛り土内部を滑り面とする変動現象のことです。

これによって、造成宅地における崖崩れや土砂の流出による被害が発生します。

滑動崩落を防止するためには、滑動崩落防止工事が有効と考えられています。

滑動崩落防止工事の方法には、①地下水の状態、大規模盛土造成地の地形などの条件を変化させることによって崩壊や変形を防止する工法(抑制工)と②構造物等を設けることによって、その抵抗力により崩壊および変形を防止する工法(抑止工)があります。

阪神・淡路大震災や東日本大震災等において、谷や沢を埋めた造成宅地又は傾斜地盤上に腹付けした大規模な造成宅地において、盛土と地山との境界面や盛土内部を滑り面とする盛土の地滑り的変動(滑動崩落)が生じ、造成宅地における崖崩れ又は土砂の流出による被害が発生しました。
東日本大震災で滑動崩落の被害を受けた宅地の多くは1970年代以前に造成されており、宅地造成等規制法等の改正により技術基準を強化した2006年以降に造成された宅地においては被害が発生していないことを踏まえ、既存の造成宅地について大規模盛土造成地の有無とそれらの安全性の確認(変動予測調査)、危険性が高い箇所の滑動崩落防止工事などの予防対策を早急に進める必要があります。
この予防対策を進めるためには、地方公共団体が変動予測調査を実施し、その結果を公表することで住民の滑動崩落被害に関する理解を深め、地方公共団体等において危険箇所の滑動崩落防止工事を進めていくことが重要であり、国土交通省では、この取り組みを支援するために、予算制度や調査方法の技術的助言等を整備しておりますが、現状においては十分な進捗が図られていない状況です。

 

 

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