有馬 春志(宅建士・リフォームスタイリスト)
安全かつ安心して取引できる環境を提供。
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公開日:2021年11月29日
「不動産流通システム」有馬でございます。
オール電化住宅は、住宅内の熱源、例えば冷暖房、給湯、調理などに必要な熱をすべて電気で賄うシステムのことです。
燃料の燃焼による有害物質や水蒸気が発生しないこと、火事の恐れが比較的小さいことなどが特徴です。ガスや灯油などを使っていた調理、給湯などのすべてを電気でまかなっているため、従来の電気代よりは高くなる傾向になるのは仕方がありません。
電気とガス等を利用されている方との違いになりますが、オール電化の料金プランは時間帯によって電気代が変動することが特徴です。電気の需要が比較的低い夜間や休日などは電気代が大幅に割り引かれており、昼間は夜間よりも高めに設定されています。夜間に電力料金単価が下がるのは、夜間に余る電力を無駄にしないためです。電力会社は昼の電力使用量に合わせて発電しているため夜間は電力が余ってしまい、これを防ぐために料金単価を下げて販売しています。
オール電化住宅のメリットになりますが、夜間の時間帯に電気代が安くなるという特徴を活かして、夜のうちに蓄熱したりお湯を沸かしておくことができるため、電気代の高い日中の電気使用量が少なくなり節約につながります。
また、基本料金を一本化して余計な費用を削減できることもメリットです。ガスと電気を使う場合、それぞれに基本料金がかかるのが一般的です。しかし、オール電化ならガスと契約する必要がないため電気の基本料金のみで済み、節約につながるでしょう。 電力自由化が始まってからは基本料金がかからない電気料金プランも登場しています。
そして、ガスを使用しないため不完全燃焼による一酸化炭素中毒やガス漏れの心配がありません。調理の際には炎を使わないため、火災などが発生しにくいなど安全性の高さも大きなメリットでしょう。
次にオール電化住宅のデメリットになりますが、オール電化住宅は夜間の電気代が安く設定されている一方、昼間は高くなります。そのため、日中に行う家事、テレビやドライヤー、夏場の日中に使う冷房などの電気代は高くなってしまいます。
またオール電化を導入する場合には本体費用だけでなく設置工事費用もかかり、初期費用が高額になりがちなのもデメリットです。さらにエコキュートや電気温水器などの設置場所を確保することも必要になります。
オール電化住宅では、調理の際にIHクッキングヒーターを利用します。ガスのように火力を目で確認できないため慣れないと調節が難しく、使う方によっては好みが分かれます。さらにIHクッキングヒーターは使える器具が限定されるため、お手持ちの調理器具がIHに対応していない場合には買い直す必要も生じるでしょう。
オール電化住宅は、日中はあまり家におらず、夜の時間帯に家で過ごす時間が多い方におすすめです。
例えば、学校や仕事などで日中は出かけていて家に帰ってくるのが夜になる一人暮らしの方や、共働きで日中は家にいないご家族などに向いています。
昼間家にいる時間が短い、もしくはほとんど家にいないということであれば、昼間の電気使用に気を遣う必要がありません。ストレスなく電気代の節約につながるため、主に夜の時間帯を家で過ごす方には良いでしょう。
生活する上で、住宅の安全性を重視したい方にもオール電化住宅がおすすめです。
オール電化住宅の場合、調理の際にはIHクッキングヒーターを利用します。IHクッキングヒーターはガスとは違って炎が出ません。そのため、炎が油に引火したり、周囲のものに燃え移ったりすることがなく安心して使用できます。
また、調理にガスを利用する場合にはガス漏れが起こる可能性も考えられます。不完全燃焼に気付かずに一酸化炭素中毒になるケースもあるなど、ガスは思わぬ事故につながるリスクがあります。
子どもや高齢者、ペットと暮らしていて住宅の安全性を高めたい、火を使うことに不安があるという場合には、オール電化住宅が良いでしょう。
公開日:2021年11月21日
「不動産流通システム」有馬でございます。
不動産登記制度におけるオンライン申請とは、不動産の登記をインターネットを利用して申請することです。
従来の不動産登記は、書面による申請で、権利の登記申請は当事者や司法書士等が代理人となり直接登記所に出向いていましたが、登記申請者の負担軽減等の目的でオンライン申請が新設されています。
法律上の名称は、電子申請になります。2005年3月に不動産登記法が改正され創設された申請方法です。
但し、オンライン申請ですべてがインターネットで完結する訳ではなく、添付書類については、窓口へ持参するか、郵送する必要はあります。窓口持参は移動のための時間や交通費・人件費等がかかるため、ほとんど郵送で済ませているようです。
オンライン申請をすることができる不動産登記の手続きは、登記の申請・登記識別情報の失効の申出・登記識別情報に関する証明および登記事項証明書等の送付請求になります。
登記の申請をオンラインでした場合は、その申請の補正・取下げおよび事前通知の申出もオンラインですることとなります。また、登記の申請の却下、登記識別情報通知および登記完了の交付もオンラインでされます。
公開日:2021年11月13日
「不動産流通システム」有馬でございます。
オープン外構は、敷地の周囲を遮蔽しないで家の外観デザインをより引き立てる外構のことです。
樹木や草花を植栽するなどによって、開放性のある敷地境界をかたちづくることができます。
オープン外構は、開放性がある一方、プライバシー確保や防犯のための工夫が必要になります。
日本人の好みとしては、家の周りを囲う方が多いですのでオープン外構の家は少ないです。
お隣や接面道路から敷地の中が見えるのがオープン外構になりますがメリット・デメリットがあります。
メリットとしては
◆中からも外からも解放感があり、死角が少なく侵入犯が隠れにくいため防犯性は高くなります。
◆日当たりや風通しが良く、植物の生育の良い環境となります。
◆門や塀などの工事費がかからないため低コストですみます。
デメリットとして
◆外から見られることに抵抗のある方は、自分の家なのに落ち着かない。
◆塀や植込みがないため誰でも敷地内に入ってこられる。
などがあげられます。
敷地の広さ等にもよりますが、デメリットの対策として中庭を造ったり道路境界に近いところに木を数本植えて通行人の視線をそらすなどの工夫が必要です。
公開日:2021年11月7日
「不動産流通システム」有馬でございます。
おとり広告とは、実際に取引できない物件等の架空広告で集客を目的としており、不当表示として広告規約で禁止されております。
気になる広告が掲載されており、連絡したところ、すでに成約済で他の物件を勧められたという経験のある方もいるかもしれません。
広告物件が実在し、実際に成約になったのであれば問題ありませんが、そもそも存在しない物件の広告を掲載していたのであれば、おとり広告として問題になることがあります。
他にも売主から売却依頼のない物件の公告や成約後も広告を出し続けることも不当表示になります。
このような広告を掲載することは宅地建物取引業に違反し、また不動産公正取引協議会の不動産の表示に関する公正競争規約で禁止されています。
安いと思ったらおとり広告の可能性もありますのでご注意ください。