こんにちは。仲介手数料が必ず割引、最大無料の不動産流通システム、REDSエージェント、宅建士の菊池 弘之(きくち ひろゆき)と申します。
今回はリノベーション済みマンションの考察と、購入する際のチェックポイントを5つご紹介いたします。

(写真はイメージです)
リフォームとリノベーションの違い
「リフォーム」と「リノベーション」の違いについて解説します。
リフォームとリノベーションは、意味や目的に違いがありますが、どちらも建物をより快適にするための手段(方法)です。リフォームは「修繕」、リノベーションは「再生」と覚えると良いかもしれません。
●リフォーム(Reform)
意味:老朽化した部分を修繕し、新築に近い状態に戻すこと
目的:建物の劣化を回復させ、快適に住めるようにする
例:壁紙の張り替え、キッチンや浴室の設備交換、外壁や屋根の補修
イメージ:マイナスをゼロに戻す
●リノベーション(Renovation)
意味:建物の構造を活かしながら、間取りやデザイン、設備などを一新し、新たな価値を加えること
目的:住まいの機能性やデザインを向上させ、より快適な空間を作る
例:間取りの変更(1LDK→2LDKなど)、断熱性能や耐震性の向上、古民家をモダンなデザインに改装
イメージ:ゼロからプラスの価値を加える
現在、リノベーションを実施した物件が多く売りに出されていますが、それらは基本的には全面リノベーションされた物件です。実際に、部分的にリフォームされた物件よりも、全面リノベーション物件の方が、圧倒的に成約が早くなっています。
リノベーション済みマンションが売り出される仕組み
以下のような仕組みでリノベーション済みマンションは供給されます。
- 売主がマンションの売却を検討(相続・住み替え等の理由で)
- 売主が不動産仲介会社に売却を依頼
- Aパターン:不動産仲介会社が、SUUMOなどのポータルサイト含め売り出しスタート。その後時間が経過しても売れず、買取再販業者(リフォームをして再度販売することを専門に行っている不動産会社)が購入。
Bパターン:不動産仲介会社が、買取再販業者に買取の打診をし、価格が合意すれば買取再販業者が購入。
- 買取再販業者が、マンションを購入後にリフォーム開始(約2か月程度)。間取り・設備・床など、すべての設備を新しくする場合がほとんどです。
- 販売開始。SUUMOなどのポータルサイトにも、○月完成予定という形で掲載されます。工事中でも内見できる物件があります。
リノベーション済みマンションが支持される理由
リノベーション済みマンションが支持される主な理由を5つ挙げます。
その1 価格がリーズナブル
中古マンションを購入してご自身でリノベーションするという方法もありますが、リノベーション済みマンションを購入した方が個人でリノベーションを実施するより圧倒的に安く購入できるためです。
安くなる理由は2つあります。
- 施工数の多い買取再販業者(リフォーム会社)がリノベーションを実施する方が設備の原価が安いのと、職人さんも自社で抱えていることも多いからです。
- 物件を仕入れるとき(買い取るとき)に安く購入しているからです。
そのため、中古マンションを検討されていて、築年数はあまり気にせず、ある程度価格がリーズナブルな物件を検討されている方には、リノベーション済みマンションをお勧めします。
その2 リフォーム分も含めて住宅ローンが組める
自身で手配するリフォーム代も含めてローンが組める金融機関もいくつかありますが、ネット銀行も含めてほとんどの金融機関は、自身で手配するリフォーム会社によるリフォーム代金に対しての融資は出ません。そのため、リフォーム分を自己資金で用意する必要があります。
一方、リノベーション済みマンションであれば、物件価格にすでにリフォーム代分が含まれていることになりますので、トータルで低金利の住宅ローンを借り入れられます。
その3 売主の保証が手厚く安心できる
買取再販業者が売主の場合は、法律で契約不適合責任の期間が最低2年以上課されており、買主様が安心して購入しやすくなっています。
契約不適合責任とは、買主に引き渡された不動産が、種類、品質、数量に関して契約内容に適合しない場合に売主が負う責任のことであり、売主が適合しないものを引き渡した場合、買主が売主に対して補修または、代金減額、契約解除、損害賠償などを追及できる制度のことです。
個人が売主の場合、契約不適合責任を負うとしても基本的に引き渡しから3か月間であり、2年より短い場合が多く、負わない場合もあります。特に築20年以上経過している物件は、リノベーション済みマンションであればより安心できると思います。
その4 築年数は経っていても、新品の最新設備が利用できる
多くのリノベーションマンションは、中古マンションのフローリング、壁、天井、キッチンやお風呂、トイレ、配管などの住宅設備も新品に変更されています。最近では、専門のデザイナー監修が付いてハイセンスで洗練されたマンションとなっている物件も存在します。
その5 購入したらすぐに入居できる
中古マンションを購入後にご自身で工事する場合は、入居まで時間がかかってしまいますが、理想の条件に合ったリノベーション済みマンションは、契約から入居まで約1か月半~2か月と、スピーディーに進めることができます。
リノベーション済みマンションを購入するにあたっての注意点
リノベーション済みマンションを購入する際の注意点を2つ紹介します。
共用部分は築年数相応の場合が多い
専有部分(お部屋の中)はリノベーションできても、構造躯体や共用部分(バルコニー、玄関ドア、窓、郵便ポスト)などは共用部分となりますので、個人で自由にリフォームすることができません。
そのため、バルコニーのサッシや、玄関ドアだけが異様に古い物件もあります。断熱性は昔のサッシの性能のままですので、すきま風があったり断熱性が低かったりします。
また、共用部についても、宅配ボックスがない、オートロックがないなど、築年数に比例して最近のマンションにある設備も備わっていないことも多いです。共用設備の有無について、どこまで許容できるかの確認も必要です。専有部分に加えて、共用部分についても現地でしっかり確認することが大切です。
修繕積立金の積立額を確認する
管理会社が発行する「重要事項調査報告書」を確認しましょう。築年数20年以上ともなれば、物件によってこれまでの修繕履歴は千差万別です。
特に注意したいのが修繕積立金の積立額です。積立額が不足しており住宅金融支援機構から一時的に借入している管理組合もあれば、潤沢な積立額・しっかりした修繕履歴のマンションもあります。
借入しているマンションを一律でNGとは言えませんが、今後修繕積立金の値上げもほかのマンションよりはされやすいので、注意が必要です。
この書類を確認することで、マンションの管理状態の判断をある程度することができます。私の方でも確認できますので、気になる物件の管理状態を調べたいといった場合は、お気軽にお申し付けくださいませ。
REDSで購入するメリット
「リノベーション済みマンション」については、ほとんどが仲介手数料無料で取り扱い可能です。
ご検討できる物件情報を見つけられた際には、その物件情報のURLをお送りいただければREDSでの仲介手数料をご案内させていただきます。
お気軽にご相談、お問い合わせください。ご連絡をお待ちしております。
この記事を執筆した
エージェントプロフィール
菊池 弘之
(宅建士・リフォームスタイリスト)
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