エージェントブログAGENT BLOG

有馬 春志(宅建士・リフォームスタイリスト)

安全かつ安心して取引できる環境を提供。

公開日:2022年1月9日

「不動産流通システム」有馬でございます。

カーテンウォールとは、高層マンションや高層ビルにおいて、建築物の軽量化を実現し、地震の際にガラスが飛散することを防止するために開発された軽量な外壁のことです。

カーテンウォールが開発されるまでの高層建築では高層建築では鉄骨鉄筋コンクリート構造を採用し、外壁が荷重を支え、かつ地震や風圧に対抗する役割を有していますが、高層化が進むと外壁自体の重さが課題となりました。また高層建築で地震の揺れを抵抗せずに建物自体がしなることにより地震力を吸収する構造(柔構造)が採用されると、地震の際に壁面の変形が起こり、ガラスが飛散することが問題となりました。

こうした問題を解消するために、建築物の主要構造部を柱と梁として、外壁は構造体に張り付けただけのものとし、かつ外壁をうろこ状に配置して建物のしなりによる歪の影響を最小限にするという工法が開発されました。

カーテンウォールを採用すると、外壁施工の際に建物外部に足場を組む必要がないため、施工しやすいという長所もあります。

更に改良を加えたハニカムアルミパネルやガラスカーテンウォール、チタンパネル、セラミックパネル、プレキャストコンクリートカーテンウォールなどが開発されています。

 

カテゴリー:

公開日:2022年1月1日

「不動産流通システム」有馬でございます。

 

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

本年もより一層のご愛顧のほど賜りますようお願い申し上げます。

令和4年元旦

 

「買い替え特約」とは、自宅を買い替える際に先に新居を購入したい場合に、買主と売主の間で交わされる約束事のことです。その内容は、所有する物件をあらかじめ決めておいた日付までに一定の金額以上で売却できなかった場合に、新居の購入契約を白紙にできるというものです。

買い替え特約を結んでおくことで、物件の売却ができなかった場合、違約金等を支払うことなく新居の購入契約を白紙にできます。家が売れない場合の不安を解消できるため、安心して買い替えをすることを可能にする契約と言えます。

買い替え特約を入れるときポイントとなるのは最低価格と特約の期間です。最低価格は、実際の相場より安い価格に設定されるのが一般的です。このため、その価格で売却した場合でも、無理のない資金計画で購入できるか確かめることが大切です。

買い替え特約は、売主側からすると、買主の都合で購入契約が白紙になるリスクを抱えてしまいますので積極的に承諾してくれる売主は少ないと考えておきましょう。

 

カテゴリー:

公開日:2021年12月26日

「不動産流通システム」有馬でございます。

オーナーチェンジとは、賃貸住宅の所有者が、入居者が入ったままの状態で、その住宅を売却することです。

投資用のワンルームマンションでよくある売買形態です。

購入者にとっては、新たに入居者を見つける手間が省けるため、購入後すぐに収益が見込まれます。

賃貸借契約はオーナーチェンジをした後も、新オーナーと入居者の間で有効な契約として継続されます。したがって、建物に関する貸主としての権利を引き継ぐことになります。

一方で旧オーナーと入居者の契約内容が引き継がれることによって、旧オーナーが結んだ契約に則った義務を負わなくてはなりません。

オーナーチェンジ物件の賃貸料が相場より低く設定されていた場合、得られる家賃収入が相場より少なくなってしまいますが、家賃収入が少ない物件の場合、物件価格も安く設定されることもあります。これをオーナーチェンジによって安く購入できれば引き継いだ入居者が退去すれば、メリットになります。

新オーナーが賃料相場に合わせて再設定することで、購入当初に見込まれた利回りよりも良い利回りを期待することができます。

デメリットとしては、賃貸中の場合、室内の見学ができないため、建物自体の老朽状況や不具合等の有無の事前調査が難しくなります。

また、入居者がどんな方であるかは、オーナーにとって重要な関心事項です。中には、家賃を滞納する方や近隣住民とトラブルを起こす方もいらっしゃいます。

購入の前に旧オーナーや管理会社・不動産業者等を頼って情報を引き出すようにしましょう。

 

カテゴリー:

公開日:2021年12月19日

「不動産流通システム」有馬でございます。

オーニングとは、窓やポーチ等に張り出して設置する可動式の日よけや雨よけです。

一戸建やマンションに設置しているケースは稀ですが商店や飲食店の1階部分に付いているのを見かけることがあります。オーニングによって窓辺などの陽射しを調整したり商品等を陽射しや雨などから保護することができます。素材は一般的にテント生地でできています。

電動と手動タイプがあり、手動の場合は、ロープ・チェーン・フック棒等で開閉操作します。電動の場合は、手元で操作ができるリモコンスイッチや、風や光に合わせて自動的にオーニングが動く風光センサーが搭載された製品もあります。

ほとんどのオーニングは角度や出幅を調節でき太陽光を自在にコントロールできます。季節や時間によって変化する太陽光の角度は、真夏の昼間は真上から、冬昼間でも斜めに日が射してきます。この太陽光の角度の違いに合わせて、オーニングの角度や出幅を調節し、季節に応じた温度調節ができます。

室内で遮光するカーテンやブラインドなどは、太陽熱がいったん室内に入ってしまうため、外断熱と比べると省エネ効果は低くなります。

オーニングで日陰をつくり外気を取り込むことで、自然に近い温度環境へ改善でき、クーラー病を防ぐことができます。

直射日光をさえぎることによって、有害紫外線から身を守り、また大切なカーテンや家具、畳などの色焼けも防ぐことができます。

オーニングは、太陽光を遮ると同時に、上からの視線も遮りますので、視線を気にしてカーテンやブラインドを使うことなく、開放的に暮らすことができます。

 

カテゴリー:

公開日:2021年12月12日

「不動産流通システム」有馬でございます。

今やオートロックマンションは当たり前の時代になりました。

オートロック設備のないマンションやビル等もオートロックシステムを導入することで、マンションやビル全体のセキュリティや資産価値を高めることになります。

オートロックは和製英語で、英語では「automatic door lock」になります。

オートロックのメリットは、許可された人だけを入館させることにより、不審者の立ち入りを防ぐことで空き巣などの標的にされにくいことなど犯罪に巻き込まれる可能性が低くなります。また、しつこい勧誘や訪問営業など面と向かって勧誘を断るのが苦手な方でもインターホンでのやりとりになりますので断りやすいです。

その他に賃貸マンション、ビル、アパート等の場合、空室率が低くなるなどの効果あります。

オートロックの種類になりますが広く普及しているのは、部屋についているシリンダー錠用の鍵と同じものでエントランス(共有玄関)を解錠するのが集合キータイプです。

集合キータイプと同様に普及しているのが0~9までのテンキーで暗証番号を入力して解錠する暗証番号方式です。

その他に磁気カードや非接触ICカードを使ったカードキー式や指の指紋をセンサーにかざすことで本人であることを証明して解錠する指紋認証式、登録した顔データと照合し、認証すると解錠する顔認証式等があります。

 

カテゴリー:

公開日:2021年12月5日

「不動産流通システム」有馬でございます。

屋上緑化とは、樹木・植物などを建造物の屋上に設置し、緑化することです。
近年ではヒートアイランド現象を緩和するために屋上緑化が非常に有効であることが認識されるようになってきました。
このため国では、2001(平成13)年8月より「都市緑地法」を改正・施行し、「緑化施設整備計画認定制度」を創設しています。
この制度は、一定の要件を満たす樹木・植物などを屋上等に設置する場合には、固定資産税を軽減するというものです。
また東京都では、2001(平成13)年4月より東京都自然保護条例を改正・施行し、1,000平方メートル以上の敷地面積の民有地において、建築物等を新築・増築する者に対して、地上部の空地部分の20%と屋上の利用可能部分の20%を緑化することを義務化しています。

屋上緑化を設置することで緑化部による温度効果が、電気使用量低減とCO2排出量削減に繋がります。屋上緑化が条例や法律対策としての場合、定められた要件を満たせば緑地面積に算入可能です。
建築用途、施工時期、都道府県によって緑地面積算入の割合や条件は異なっています。
屋上緑化の効果やメリットの多くは植物の持つ力を利用したもので、節電対策と省エネルギー効果、地球温暖化及びヒートアイランド現象対策、建物の劣化防止及び保護、景観向上、都市洪水の抑制など多彩です。

近年郊外よりも都心の気温が高くなるとヒートアイランド現象が深刻化しています。ヒートアイランド現象はゲリラ豪雨発生の要因でもあります。
これは、都市部でのコンクリートビル群の冷暖房熱ほか、車の排気熱や道路のアスファルト熱などが郊外に比べて都市部ほど密集し機密状態となり夜間や冬場に温度が下がらず熱のこもりやすい空間となっていることが原因だといわれています。

ヒートアイランド現象を緩和するための方法として、緑化促進や緑地保全などの環境保護対策に注目が集まっており屋上緑化や壁面緑化など街に緑を増やすことで、気温を下げる蒸散作用や日光の遮断効果など、植物が持つ力でヒートアイランド現象を抑制する効果が期待されます。

植物の蒸散作用によって周囲の気化熱を奪って水蒸気を放つため、気温低下が,につながります。

 

カテゴリー:

公開日:2021年11月29日

「不動産流通システム」有馬でございます。

オール電化住宅は、住宅内の熱源、例えば冷暖房、給湯、調理などに必要な熱をすべて電気で賄うシステムのことです。
燃料の燃焼による有害物質や水蒸気が発生しないこと、火事の恐れが比較的小さいことなどが特徴です。ガスや灯油などを使っていた調理、給湯などのすべてを電気でまかなっているため、従来の電気代よりは高くなる傾向になるのは仕方がありません。

電気とガス等を利用されている方との違いになりますが、オール電化の料金プランは時間帯によって電気代が変動することが特徴です。電気の需要が比較的低い夜間や休日などは電気代が大幅に割り引かれており、昼間は夜間よりも高めに設定されています。夜間に電力料金単価が下がるのは、夜間に余る電力を無駄にしないためです。電力会社は昼の電力使用量に合わせて発電しているため夜間は電力が余ってしまい、これを防ぐために料金単価を下げて販売しています。

オール電化住宅のメリットになりますが、夜間の時間帯に電気代が安くなるという特徴を活かして、夜のうちに蓄熱したりお湯を沸かしておくことができるため、電気代の高い日中の電気使用量が少なくなり節約につながります。
また、基本料金を一本化して余計な費用を削減できることもメリットです。ガスと電気を使う場合、それぞれに基本料金がかかるのが一般的です。しかし、オール電化ならガスと契約する必要がないため電気の基本料金のみで済み、節約につながるでしょう。 電力自由化が始まってからは基本料金がかからない電気料金プランも登場しています。
そして、ガスを使用しないため不完全燃焼による一酸化炭素中毒やガス漏れの心配がありません。調理の際には炎を使わないため、火災などが発生しにくいなど安全性の高さも大きなメリットでしょう。

次にオール電化住宅のデメリットになりますが、オール電化住宅は夜間の電気代が安く設定されている一方、昼間は高くなります。そのため、日中に行う家事、テレビやドライヤー、夏場の日中に使う冷房などの電気代は高くなってしまいます。
またオール電化を導入する場合には本体費用だけでなく設置工事費用もかかり、初期費用が高額になりがちなのもデメリットです。さらにエコキュートや電気温水器などの設置場所を確保することも必要になります。
オール電化住宅では、調理の際にIHクッキングヒーターを利用します。ガスのように火力を目で確認できないため慣れないと調節が難しく、使う方によっては好みが分かれます。さらにIHクッキングヒーターは使える器具が限定されるため、お手持ちの調理器具がIHに対応していない場合には買い直す必要も生じるでしょう。

オール電化住宅は、日中はあまり家におらず、夜の時間帯に家で過ごす時間が多い方におすすめです。
例えば、学校や仕事などで日中は出かけていて家に帰ってくるのが夜になる一人暮らしの方や、共働きで日中は家にいないご家族などに向いています。
昼間家にいる時間が短い、もしくはほとんど家にいないということであれば、昼間の電気使用に気を遣う必要がありません。ストレスなく電気代の節約につながるため、主に夜の時間帯を家で過ごす方には良いでしょう。

生活する上で、住宅の安全性を重視したい方にもオール電化住宅がおすすめです。
オール電化住宅の場合、調理の際にはIHクッキングヒーターを利用します。IHクッキングヒーターはガスとは違って炎が出ません。そのため、炎が油に引火したり、周囲のものに燃え移ったりすることがなく安心して使用できます。
また、調理にガスを利用する場合にはガス漏れが起こる可能性も考えられます。不完全燃焼に気付かずに一酸化炭素中毒になるケースもあるなど、ガスは思わぬ事故につながるリスクがあります。
子どもや高齢者、ペットと暮らしていて住宅の安全性を高めたい、火を使うことに不安があるという場合には、オール電化住宅が良いでしょう。

 

カテゴリー:

公開日:2021年11月21日

「不動産流通システム」有馬でございます。

不動産登記制度におけるオンライン申請とは、不動産の登記をインターネットを利用して申請することです。

従来の不動産登記は、書面による申請で、権利の登記申請は当事者や司法書士等が代理人となり直接登記所に出向いていましたが、登記申請者の負担軽減等の目的でオンライン申請が新設されています。

法律上の名称は、電子申請になります。2005年3月に不動産登記法が改正され創設された申請方法です。

但し、オンライン申請ですべてがインターネットで完結する訳ではなく、添付書類については、窓口へ持参するか、郵送する必要はあります。窓口持参は移動のための時間や交通費・人件費等がかかるため、ほとんど郵送で済ませているようです。

オンライン申請をすることができる不動産登記の手続きは、登記の申請・登記識別情報の失効の申出・登記識別情報に関する証明および登記事項証明書等の送付請求になります。

登記の申請をオンラインでした場合は、その申請の補正・取下げおよび事前通知の申出もオンラインですることとなります。また、登記の申請の却下、登記識別情報通知および登記完了の交付もオンラインでされます。

カテゴリー:

公開日:2021年11月13日

「不動産流通システム」有馬でございます。

オープン外構は、敷地の周囲を遮蔽しないで家の外観デザインをより引き立てる外構のことです。

樹木や草花を植栽するなどによって、開放性のある敷地境界をかたちづくることができます。

オープン外構は、開放性がある一方、プライバシー確保や防犯のための工夫が必要になります。

日本人の好みとしては、家の周りを囲う方が多いですのでオープン外構の家は少ないです。

お隣や接面道路から敷地の中が見えるのがオープン外構になりますがメリット・デメリットがあります。

メリットとしては

◆中からも外からも解放感があり、死角が少なく侵入犯が隠れにくいため防犯性は高くなります。

◆日当たりや風通しが良く、植物の生育の良い環境となります。

◆門や塀などの工事費がかからないため低コストですみます。

デメリットとして

◆外から見られることに抵抗のある方は、自分の家なのに落ち着かない。

◆塀や植込みがないため誰でも敷地内に入ってこられる。

などがあげられます。

敷地の広さ等にもよりますが、デメリットの対策として中庭を造ったり道路境界に近いところに木を数本植えて通行人の視線をそらすなどの工夫が必要です。

 

カテゴリー:

公開日:2021年11月7日

「不動産流通システム」有馬でございます。

おとり広告とは、実際に取引できない物件等の架空広告で集客を目的としており、不当表示として広告規約で禁止されております。

気になる広告が掲載されており、連絡したところ、すでに成約済で他の物件を勧められたという経験のある方もいるかもしれません。

広告物件が実在し、実際に成約になったのであれば問題ありませんが、そもそも存在しない物件の広告を掲載していたのであれば、おとり広告として問題になることがあります。

他にも売主から売却依頼のない物件の公告や成約後も広告を出し続けることも不当表示になります。

このような広告を掲載することは宅地建物取引業に違反し、また不動産公正取引協議会の不動産の表示に関する公正競争規約で禁止されています。

安いと思ったらおとり広告の可能性もありますのでご注意ください。

 

カテゴリー: