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小室 武稔(宅建士・リフォームスタイリスト)

ご購入の交渉と戦略的なご売却はお任せください!

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公開日:2024年3月24日

こんにちは、REDSエージェント、宅建士の小室武稔です。マンションを購入する方の多くが、「防犯上、できればマンションの2階や3階以上の住戸にしたい」と考えているのではないでしょうか。今回はマンションの1階住戸をあえて選ぶメリット・デメリットについてお話しさせていただきます。

マンション1階

マンション1階住戸のメリット4選

マンション1階を選ぶと主に以下の4つのメリットがあります。

1.価格が安い

マンションは、一般的に階数が上がるほど販売価格が高く設定されています。同じ間取りであっても、上層階よりも下層階のほうが低価格で購入できるメリットがあります。

眺望や陽当たりの良さを求める人が多いマンションでは、下層階の人気が低く、価格が抑えられている傾向にあります。1階住戸には庭付きの物件もあります。眺望や陽当たりと価格を比較し、検討されるとよろしいかと思います。

2.階下に住戸がない

小さいお子様がいるご家庭では、どうしても足音などの「音」が階下の住戸に響いて、トラブルに発展しないかが気になってしまいます。大きなものを移動させるときにも下の階に迷惑がかかることがあります。

ですが、1階であれば下の階への騒音の心配が減りますので、よりストレスの少ない生活を送ることができます。

3.共用部やエントランスに近くて便利

1階住戸は、エレベーター待ちをせずに迅速に外部と行き来することができます。

タワーマンションで見られる朝のエレベーター待ちも回避できます。また、災害時や不慮の事態が発生した場合も避難したり対応したりしやすいという利点もあります。その他、1階共用部も近く、共用スペースの利用や、各階にゴミステーションのないマンションでは、ゴミ捨てもほかの階よりも容易です。

4.開放的な庭付き住戸

1階住戸には、一戸建て感覚の専用庭付きやテラス付き住戸が多く、ガーデニングを楽しんだり、夏場に家庭用のビニールプールで子どもと遊んだりすることができます。ペット飼育可のマンションであれば、ペットと一緒に生活するプライベート空間を持つことができます。

なお、専用庭等においては、使用料が発生する場合も多く、事前にランニングコストの確認が必要です。

マンション1階住戸のデメリット7選

逆に、マンション1階住戸にはデメリットもあります。以下、主な7つを紹介します。

1.陽当たり・眺望が弱い

高台に立地したマンションや周りに高い建物などがない場合は別ですが、一般的に上層階と比較して、下層階ですと、陽当たり・眺望が弱くなります。

内見の際は、生活リズムと照らし合わせて、採光の方角・時間帯、影をつくる建物や樹木がないか、周辺を確認されるといいでしょう。また、新築マンションで内見ができない場合は、近隣の建物など周辺環境をしっかりと確認したうえで、購入することをお勧めします。

2.防犯のリスクが高まる

上層階であれば安心というわけではありませんが、やはりほかの階と比較して、1階は泥棒など外部から侵入されるリスクが高まります。1階住戸も侵入防止の対策は取られています。「部屋位置が道路に面している」「マンション全体のセキュリティ」など、購入前にどのような対策があるのかをしっかり確認しておくといいでしょう。

3.プライバシー性が弱い

部屋の位置が道路よりも高い住戸や外から見えない構造であれば問題はありませんが、陽当たりなどを重視すると、開口部は道路などに面しているケースがほとんどです。こうした住戸では通行人の視線が気になってしまいます。柵に目隠しをするなどの対策を取るといいでしょう。

また、共用廊下を通る住民の人影や気配が気になることもあります。昼間でもカーテンなどの対策をする必要があるかもしれません。

4.騒音の可能性

共用玄関やエレベーター付近の住戸の場合、マンション住民や来客者などが住戸前を通った際に、足音や会話などが聞こえることもあり、騒音に感じることがあります。

また、エントランスなど居住者が滞留する共用部分に近い部屋位置の場合も、同様に騒音を感じることがあり、若い世帯が多いマンションでは、走る音などお子様が発する「音」を感じることもあります。

5.ハザードリスクがある

ハザードリスクも上層階よりも高まります。ハザードリスクがあるエリアは多くはありませんが、実際に水害で1階部分が浸水したマンションもありますので、検討材料としてハザードマップや過去の洪水被害のケースを確認されるといいでしょう。

6.風通しが悪い

周辺の建物などに囲まれているケースが多く、上層階よりも陽当たりや風通しの悪くなる傾向があります。こうした住戸では、室内に湿気が溜まりやすくなるというデメリットがあります。季節によっては、結露が生じたり、カビが発生したりすることもあります。内見時に窓付近などの劣化状況も忘れずに確認しておきましょう。

7.ほかの階と比べて虫が多い

高層階の住戸と比較して、虫の侵入が多くなることは避けられません。夏場は蚊も気になります。私が担当をした物件の売主様も防虫剤などで対策をされていたそうです。窓を開けっぱなしにしないことも求められるでしょう。

その他、季節によってはテラス部分に共用部分の樹木の落ち葉が舞い込んでくることも多いそうで、清掃が必要となる場合もあります。

まとめ

私の担当したお客様でも、小さいお子様がいらっしゃるご家族様で、音を考慮し1階限定で検討のうえ、購入いただいたお客様が多数いらっしゃいます。

上記のようなメリット、デメリットがございますので、マンション1階住戸のご購入・ご売却を検討の際は、ご相談いただければと思います。お問い合わせお待ちしております。

 

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