「不動産流通システム」有馬でございます。
壁式鉄筋コンクリート構造は、「柱」や「梁(はり)」を設けず、基本的には壁のみ(耐力壁)で荷重を支える鉄筋コンクリート構造のことです。この構造は、柱・張りがないため、建物の内部空間が広くなるというメリットがあります。
なお、強度を確保するために、壁の中には梁に相当する配筋があります。
壁式鉄筋コンクリート構造は、コストも安く、空間が広く取れるため、3階建共同住宅などで多用されています。
デメリットとしては、開口部の大きさが制限されてしまうことと、建物の高さ(20m以下)と階数(地階を除く階数が5以下)が法律上で制限されてしまうことです。また、壁構造の壁厚は20㎝程あり、外壁まわりなど断熱材を吹いて下地を設けると、壁厚が30㎝くらいになる場合もあります。このように内側の寸法が狭くなってしまうこともデメリットとしてあります。
地震に対してはかなり強い構造ですが、基本的に耐力壁を動かすことができないため、間取りの変更は難しいです。