戸村 麻衣子(宅建士・リフォームスタイリスト)
2年連続売却成約率100% 住まいを共に考えます
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公開日:2022年11月27日
こんにちは。
仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。
近代建築の紹介、その10です。
先週のご紹介が日光の英国大使館だった流れでイタリア大使館別荘祈念公園です。
ここは見どころがいっぱいでキュンキュンします笑。
イタリア大使館別荘祈念公園は本邸と副邸があります。
どちらもフランク・ロイド・ライトのもとで学び、帝国ホテル建設の際に来日、その後日本に留まり、モダニズム建築の作品を多く残したアントニン・レーモンドの設計です。
杉皮張りで仕上げられた内外装が大きな特徴で、壁や欄間などもただ見ているだけで楽しい!杉の皮がそれだけで表情を見せるので、並んで貼られているのも味があるのに、それが市松模様のように組み合わされている欄間や外観などは「これは今までに見たことがないものだな」と見入ってしまいました。
インテリアも素敵です。
本邸は中禅寺湖に面し、英国大使館邸がそうであったように、湖の景色を楽しめるように作られています。こちらは湖の中にまで張り出した桟橋のような通路などもあり、より湖を楽しめるようになっているので、夏の避暑地、といった風情です。
そんな本邸はもちろんですが、私は森の中の景観を生かした副邸の窓から森の中を映した景色を見て、溶けそうになりました…(実物はもっと綺麗なんです。こちらにあげる写真がボケてます…)
いえ、水のある景色とか大好きなんですけど。
でも、副邸の窓のこれは、一幅の絵のようです。
暖炉に火が入って木の爆ぜる音とか聞きながら温かい飲み物を傍らにおいて読書や編み物とかしてそうじゃないですか?(妄想爆走中)
公開日:2022年11月19日
こんにちは。
仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。
近代建築の紹介、その9です。
日光の紅葉を眺めながらアフタヌーンティーを楽しみたい!
…と、1年前に奥日光へ車を走らせました。
英国大使館別荘記念公園は、英国の外交官で明治維新に大きな影響を与えたアーネスト・サトウの個人別荘として明治29年(1896年)に建てられ、その後、英国大使館別荘として長年使われてきた姿に復元したものです。
夏の避暑向きに作られた別荘は、中禅寺湖を眺めるためでしょう、湖に面する側は全面窓で、窓から見える景色を飽きもせず眺めました。
あまり建築に関する云々がないのですが、室内に飾られたアーツ・アンド・クラフト運動のウィリアム・モリスの壁紙や、日光金谷ホテルが提供するスコーンとアールグレイを楽しんだのでいっか、と。笑
モリスはまた人気が再燃している感じですね。
ここ数年、日英の民芸自体が再燃している感じで展覧会も多いのですが、手芸店などに行くとモリスデザインの布などが売っていたり100円ショップのセリアなどでは文房具に使われていたりするので、レターパッドやマスキングテープなど、ついつい購入してしまいます( *´艸`)♪ あ~眼福~
・・・あれ?
どこからモリスの話に…。
公開日:2022年11月10日
こんにちは。
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近代建築の紹介、その8です。
迎賓館赤坂離宮は、明治42年に東宮御所として建設された、日本では唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築物です。
東宮御所、つまりは皇太子殿下のお住い。
大正天皇のご成婚を控え、洋風の東宮御所を新たに建設する気運が起こり、明治時代の洋風建築をリードした英国人ジョサイア・コンドル博士(工部大学校(現東京大学)の造家学科教授)の直弟子である片山東熊の総指揮の下、著名な学者、芸術家、技術者等が総動員されたそうです。
ジョサイア・コンドル博士。
鹿鳴館とか作っちゃった人です。というか、日本の有名な西洋建築のほとんどに関わっていますよね…。日本文化に傾倒して河鍋暁斎に就いて狩野派の画法を学んでいるんですよね…バーナード・リーチとかもそうですけど、この時代の交流って面白いなぁと思ってその辺りを書いた本などそのうちゆっくり読みたいです。
赤坂離宮はその後皇室財産から行政財産へと移管され、庁舎として使用されたりしたのち、1968年に国の迎賓施設を整備する方針が立てられ、赤坂離宮を迎賓館に充てることとされました。
現在、迎賓館としての使用がない時は一般公開しています。
内部公開に関しては事前予約が必要。かつ、写真撮影禁止です。
内部も拝見したのですが、さすがに凄かったです…(語彙力)。
ただ、個人的にバロック様式にあまりキュンキュンしないため、「おおお」「すごいー」と感嘆しながらも「パリに行った時はヴェルサイユまでいかなかったけど、やっぱり鏡の間は見たいよなー」などと別のことを考えたりしていました。笑
公開日:2022年11月1日
こんにちは。
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近代建築の紹介、その7です。
埼玉県秩父市
10年ほど前、宿坊体験をしたくて秩父の大陽寺(太陽、ではなく大陽、です)に、また、お酒好きが高じて毎年2月ごろに行われる「秩父ウィスキー祭り」というものに出かけるようになり、「秩父ってめちゃくちゃ魅力的な場所だな」と思うようになっていました。
自然もあるし、神社もあるし、歴史もあるし、温泉もあるし、長瀞、雲海、氷柱、芝桜、秩父銘仙に阿佐美冷蔵(天然氷のかき氷)、更に、ウィスキー好きで知らない人はいない「イチローズモルト」を目当てに集まる世界のウィスキーラヴァ―や蒸留所の人たちに、増えているBAR、秩父夜祭りもあるし…なんだかサイコーです。笑
そんな魅力的な秩父ですが、更に魅力が。
街がね。
レトロ建築の宝庫なんですよ。
有名なパリ―食堂など、昭和の商業建築がそこかしこに…
今回はその中の一つ、小池煙草店をご紹介します。
1926年築の小池煙草店は2004年に登録有形文化財に指定されています。
木造2階建て、通りに面した側は壁をググっと高く上げて、背面側に流れる片屋根。
角は円くやわらかな演出、板で作った可愛らしい軒の装飾、窓や壁の造形と装飾……キュンキュンしますね。店舗併用住宅です。
写真曲がってますけど(修正せずに載せておきます)。笑
ついでに阿佐美冷蔵の写真も。
炎天下で長時間待ちますので、暑さ・日焼け対策必須ですが、氷の美味しさはもちろん、店内や庭も素敵ですよ!
自前で持っているイチローズモルトもついでに載せちゃおうかと思いましたが、趣旨に反しますね。いかんいかん。
そういえばこちらの小池煙草店は古民家再生活用事業で併設の「宮谷家」、「マル十薬局」などと共にホテルに再生されました。
NIPPONIA 秩父 門前町
https://nipponia-chichibu.jp/teaser/
泊まりたい!!!!
でも、高い!!!!!笑