戸村 麻衣子(宅建士・リフォームスタイリスト)
2年連続売却成約率100% 住まいを共に考えます
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公開日:2022年10月10日
こんにちは。
仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。
近代建築の紹介、その4です。
今日は、先日ご紹介した上野にある国立国会国際子ども図書館の工事監督だった岡田時太郎が設計した「牛久シャトー」です。
こちらは2007年11月に「近代化産業遺産」に認定されています。
「近代化産業遺産」認定は経済産業省が、日本の産業の近代化に貢献した設備や建造物などが持つ価値を、地域活性化に役立てることを目的に実施したものです。「シャトーカミヤ(現 牛久シャトー)」は国産ワイン醸造の発展に貢献したことが認められ「ワイン」の遺産群として認定されました。
こちらは1903年築。国立国会図書館の3つ年上です。
しかし1900年代初頭は日本が元気だったんだなぁと思います。明治維新から30年経って、ある程度「国」としても動き始め、日本が活性化していた時期だったんでしょうね。
ちなみに牛久シャトー(シャトーはフランス語で「城」、王族や貴族の住居の意味です。隣接するブドウ畑から城のように大きな醸造所でワインを製造していたことから、ワイン醸造する建物もシャトーと呼ばれるようになりました。ちなみにドメーヌは、もっと小さな規模のワイン生産者を指します。)は、かつては「シャトーカミヤ」と呼ばれていました。
カミヤ=神谷
「電気ブラン」で有名な浅草の神谷バー、あの神谷さんです。
知ったきっかけはシャトーカミヤ牛久ブルワリーで醸造したクラフトビール(世界的ビール鑑評会で受賞経験もある美味しいビールです)を、地元埼玉の「けやきひろばビール祭り」で飲んだことです。
「え、カミヤって、あの神谷バーの?」「え、神谷バーってワインやビール作ってたの?」
建築物と同じくらいお酒が好きなのですが(ビール祭りも第三回から欠かさず毎回行っています)、全く知らず、「へぇぇーーー!」でした。笑
なので、今回の写真は建物+お酒の両方に興味が向かっていますが、ご容赦下さい。2018年夏に友人と行って、併設のレストランで飲み放題クラフトビールを楽しんだ時の思い出の写真です。
残念ながら2018年にビール醸造は一旦終了しています。
ただ、クラウドファンディングでワイン・ビールともに復活した、ようです。
あれ?
建物じゃなくてお酒の話になってしまいました。
おかしいなぁ。
公開日:2022年10月2日
こんにちは。
仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。
近代建築の紹介、その3です。
今日は、上野にある国立国会国際子ども図書館を紹介したいと思います。
実はこちらの建物は紹介したくないんです。
…というのは、自分が好き過ぎて来る人が増えたら嫌だ、という思いがあるからです。
はい、身勝手です。笑
上野駅を降りて公園口を出ると目の前に広がる上野恩賜公園。
桜の季節と西郷さんが有名ですね。
バレエ公演などが良く行われる東京文化会館から始まり、美術館・博物館・大学とそれこそ建築的な見どころも多く、公園の樹々が教えてくれる四季や広く大きな噴水とも相まって、一年中楽しめる公園を抜けたところに国際子ども図書館はあります。
美術館に行った時に児童書の展示会をやっているのを見つけ、立ち寄ったのが最初でした。もう10年…12年以上前でしょうか…(遠い目)
国立国会国際子ども図書館は帝国図書館として1906(明治39)年3月に落成します。
建設には同じ上野にある「旧東京音楽学校奏楽堂」(芸大の音楽科の前身)などの設計に携わった久留正道や、原案には真水英夫、そして工事監督には「牛久シャトー」(浅草にある神谷バーの開業者が牛久に作ったワイナリー)などに携わった岡田時太郎などが参加しています。
1906年築。今までご紹介した建物の中では一番年上で2006年に100周年を迎えています。
2000年に全面改修され、そのものを残しながら修繕補強するような形で増築・復元されました。こちらの建設には坂本勝比古や安藤忠雄が携わっています。
本・図書館・児童書・建築・歴史と、私の好きなものがてんこ盛りな上、その見た目の美しさと保護のために再構築された増築・復元の精神にもやられまくって大好きな建築物です。
実際に行くと、とても静かで落ち着くんです。
美術館帰りに寄るので、少なくとも年に2~3回は行っていると思います。
お勧めの場所ですが、あまり人に言わないでください。
人が少ないのがこの図書館の良いところなので…笑
公開日:2022年9月25日
こんにちは。
仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。
先週に引き続き近代建築の紹介です。
今日は、埼玉県川口市にある旧田中家住宅を紹介したいと思います。
旧田中家は代々家督を継ぐ長男が「徳兵衛」の名前を襲名するそうなのですが、その四代目、田中徳兵衛は味噌醸造業・材木商として財を築き上げたそうです。旧田中家住宅のすぐ近くに、材木を搬出していた芝川の支流も見られます。
洋館・和館・茶室・文庫蔵・庭園と見どころも多い、国指定の重要文化財。
こちらもまぁほんと素敵です。笑
先週ご紹介した九段ハウスは1927年築。こちらは1921~23年にかけて建設されました。
洋館は迎賓館ですね。来客を考えて作られています。
ああ素敵…笑
奥にある和館は、住むための工夫も散見されて、そういった部分も見るのが楽しい場所です。
照明とかも萌え萌えしますね…
時代を感じる防空壕もあります。
庭も茶室までの道を楽しんで回遊出来て、見どころの多い建築だと思います。
でも、こちらに伺って一番驚いたのは「え、川口で味噌醸造して、しかも全国展開してたの?!」でした…(;´∀`)
こちらは節供(節句、と書くのが現代だと普通ですが、古くは「節供(季節の変わり目にあたって祝いを行う節日(せちにち)に、供御(くご=飲食物)を奉るのを例とする)」と書いていたようです。)の際に、旧田中家住宅に伝わる人形や市内の旧家から寄贈された人形などを展示します。
そういった節供の展示や、四季ごとの庭園の変化を楽しむことが出来ると思うので、折に触れて訪問するのも楽しいと思います。
公開日:2022年9月19日
こんにちは。
仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。
突然ですが、建築物が好きです。
建築物目当てに街歩きしたりします。
この仕事も、様々な建築物に触れることができる楽しみがある、ということのポイントが高くて、嫌な思い(主に囲い込みをする失礼な業者さん…なぜ不動産業界は上から目線の方が多いのか…という愚痴は置いておき)をすることが多くても、続けていられるのかもしれません。
今日は、千代田区にある九段ハウス(kudan house)を紹介したいと思います。
九段ハウスは新潟県長岡市出身の財界人山口家の5代目、山口萬吉氏が建設したスパニッシュ様式の家です。「耐震設計の父」と呼ばれる内藤多仲氏を中心に意匠設計は木子七郎氏・今井兼次氏、家具・建具装飾は鳩山一郎邸等の家具を手掛けた梶田恵が担っています。家具・建具装飾費用は建物建設費用とほぼ同額になったそうなので、その質・技術の高さが偲ばれます。
まぁとにかく素敵なんです。
1927年に建設されたこの家は、戦中・戦後、そして開発が進んだ都心部において取り壊されることなくほぼ建築当時のままの姿を遺し、2018年に「登録有形文化財」となっております。
今は「会員制ビジネスサロン」となっていますが、イベントによっては一般開放されている時があるので、比較的ご覧になるチャンスは多いと思います。
イベントの最中にスタッフの方による館内案内などが行われることもありますので、ご興味のある方はイベントを確認して伺ってみてください。
公開日:2022年9月11日
こんにちは。
仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。
先日、『江之浦測候所』というアートスポットに行ってきました。
「測候所?…?天体観測でもするの…?」と聞いた瞬間思いました。笑
現代美術作家の杉元博司氏(NHK大河ドラマ『青天を衝け』の題字を書いた方)が相模湾に面した元みかん畑に作ったアートスペースです。
展示品だけでなく、山も空も海も、すべてが美術品のように感じられる、とても素晴らしい空間でした。
夏至に太陽が昇る方角には「夏至光遥拝100メートルギャラリー」
冬至に太陽が昇る方角には「冬至光遥拝隧道」
など、どうやって配置設計したんだろうと考えさせられるものばかり。
夜の観覧も出来るので昨夜(2022年9月10日)の十五夜などはさぞかし綺麗だったろうと思います。
歴史、建築物、石、化学、天文学、考古学…人間の営みも、自然も全て入っていて、あらゆる要素が入った凄い空間でした。ご興味ある方はぜひ!
完全予約制で、小田原の隣の根府川という可愛い駅から直通(無料)のバスも出ています。
(バス利用の方は予約時に一緒に申込する形なので安心です)
私も必ずもう一度は行きたいと思います。
今度は温泉宿も一緒に予約したいですね。笑
公開日:2022年9月4日
こんにちは。
仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。
自宅アパートの外壁塗装のお話、外壁塗装前に必ず行う高圧洗浄について起きた事例の紹介、その続きです。
網戸は高圧洗浄の翌日夜に気づきました。(朝は急いでいて気付きませんでした…)
夜帰宅し、雨戸を閉めようとしたら網戸がビリビリに破けていて一瞬「何か自分がぶつけたりして破けたのだろうか…」と考えてしまいましたが、縦ラインにいくつか切れ目があって、むしろ「どうやったらこんなことが出来るんだろう」と考えて初めて「高圧洗浄か!」と。(すぐに気づけ、という話です)
翌朝写真を撮って工事会社に連絡しました。
問題はその後です。
すぐに「対応します」とSMS返信はありましたが、その後全く連絡なし。
1週間後に管理会社より別件で連絡があり、その際に「高圧洗浄で網戸が破けた連絡を施工会社に連絡しましたが、その後何も連絡がございません」と言った後にようやく連絡が入り、発見してから約2週間後に修繕されていました。(修繕完了の連絡もなく、網戸の取り付けは表裏反対でした。)
更に言うとエアコンのドレン(配管)を巻いているテープは、足場の解体前まではシートがかかっていてよく見えず、シートが外された後に外から部屋を見て発見したという状況です。
そもそもで高圧洗浄を行った職人さんは網戸とエアコンの配管のテープが破れていたことに気づいていたはずです。私の部屋だけの被害だったようなので、おそらく私の部屋を一番最初に行って破いてしまい、他のお部屋はそうならないように気を付けたんでしょう。
けれど、やってしまったのであれば、その場で報告して修繕について話をすればよいだけのこと。それを一切せず、職人さんは放置したと考えられます。
高圧洗浄の職人さんのみならず、塗装した職人も、網戸を直した現場監督さんも気づいたはずです。それをずっと見過ごして、こちらが言うまで放置していたというのが、非常に心証が悪く、言った後の対応も謝罪もなく、放置できるだけ放置して、クレームが入ったからスケジュールの連絡もせず直した、という状況だったと思います。
塗装の施行は丁寧だな、という印象でしたし、最後に監督がご挨拶に来た際に「何かあれば言ってください」と言葉はかけてくださったのですが、最後まで高圧洗浄の不備についての謝罪はありませんでした。
「反面教師にしよう」
と考えて自分を納得させたような状況です。
クレームになりうる事が発生した時には、まずは状況の報告とその後の対応についての説明、そして実施の際のスケジュール連絡とその管理。そして、謝罪。
自分自身が感じた嫌な思いをお客様にはさせないよう注意します。
公開日:2022年8月13日
こんにちは。
仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。
8/9から8/17まで、交代制で夏季休暇を頂いております。(会社は営業しております)
本日は夏休みの宿題報告です。
Mr.CHEESECAKE、ってご存じでしょうか?
以前ネットで話題になった「人生最高のチーズケーキ」と言われるチーズケーキです。
ホームページで公式レシピを一昨年から公開していて、作りたいな、とずっと思っていました。
ようやくチャレンジ!
焼き上がりです。
冷蔵庫で数時間置いた後、食べた時には「素人が作ったのにこんなにおいしくできる…!」と感動。
以前取り寄せたのはラズベリー味の限定バージョンだったのでこれがオリジナルと同じ味かどうかはきちんとわからないのですが、おそらくほぼオリジナルに近いのだと思います。
このレシピを公開しているって、本当に凄いですね。
オーナーシェフの方の経歴がまた凄いんですが…(;^ω^)
公開できるレシピは自信と思いのこもったものなんだろうなぁと想像します。
ごちそうさまでした!(作ったのは自分ですがレシピ公開にめちゃくちゃ感謝してます。笑)
最終更新日:2022年8月13日
公開日:2022年8月7日
こんにちは。
仲介手数料が必ず割引か最大無料、【不動産流通システム】REDSの戸村です。
8/9~8/17まで夏季休暇を頂きます。
※上記期間、私個人はお休みを頂きますがエージェントは交代制で出社しており、会社は営業しております。
その間、メールや携帯電話は繋がりにくいことがございます。ご了承ください。
また、新しい内覧のご希望などについてはほとんどの不動産会社がお休みの為、夏季休暇後8/18以降の調整対応となりますことご了承いただけますようお願い致します。
異常(とはもう言えないほど日常的になってきた?)気象や、コロナの感染拡大など気になることは多いのですが、少しゆっくりと過ごしたいと思います。
暑くてやる気が起きなかったお菓子作りに励もうかなと。笑
皆様もどうぞお身体に気を付けてお過ごしください。
公開日:2022年7月24日
こんにちは。
ドラマ『正直不動産』の考証と取材協力をした【不動産流通システム】REDSの戸村です。
自宅アパートの外壁塗装の件の続報をお伝えしようと思ったのですが、なかなか色々な事件が勃発しまして…笑。少し寝かせてから書こうかなと?いう感じになっておりますので、今日は先日の出来事を。
大好評に終わったドラマ『正直不動産』。
まだ皆さんの記憶が新しいうちに、と東京駅周辺で『正直不動産』9巻を無償でお配りしてきました。街頭で無償漫画配布!ありえない!笑
大学生の時に演劇研究会に所属していて学内でのチラシ配りは経験があったものの、街頭での配布はアルバイトとかでもやったことがないので、ドキドキものです。
警戒されないように、朗らかに、しつこくないように、場所はどこが良いか、快く受け取ってもらうにはどうすれば良いか…と、2時間程度の時間内でも色々考えて配布しました。
配属されたチーム(3人一組)の良さか、配置された場所の勝利か、なんと我がチームは一人50組のチラシ+漫画+名刺のセットを一番早く配布し終わるという幸運!
やってみてわかったのですが、配布の受け取りにも流れがあって、全くダメな時は色々意識して良い感じにしようと思ってもダメで、そういう流れの時は心が折れそうに(それはそれは本当に折れそうに...(´;ω;`)ウッ...)なるのですが、「あ、ドラマ見てましたよ。もらっていいんですか?」と言われたり、ちょっとした交流があって受け取ってもらえると、それはもうものすごく嬉しく!
やって良かった
と思いつつ、
もう二度とやりたくない
とも思いました。アンビバレント。笑
受け取ってくださった方、ありがとうございました。
本当に嬉しかったです。
また、もし『正直不動産』を読んで「正直な不動産屋さんに売買担当してもらいたいなぁ」と思われましたらぜひお声がけ下さい!リアル正直不動産がここにありますよ!
公開日:2022年7月10日
こんにちは。
ドラマ『正直不動産』の考証と取材協力をした【不動産流通システム】REDSの戸村です。
自宅アパートで外壁塗装が始まりました。
外壁塗装は、お住いの建物の根幹である構造を守る、大切なメンテナンスです。
ハウスメーカーに勤めていた時もオーナー様のところへ伺う際はまずはシロアリ、そして外壁塗装の点検で、実際、受注するリフォーム工事のうち半分を外壁塗装が占めていました。
なぜ外壁塗装が重要なのか?
それは、雨水などの侵入を防ぐためです。
屋根や外壁は常に外部の影響を受けています。
太陽光、風雨…特に最近の温暖化の影響で家の外側の劣化速度は速くなっているのではないかと思うほどです。
劣化するとどうなるか。
ひび割れなどが発生、そこから雨水などが侵入し雨漏れなどが発生致します。最悪、家の基本である構造体(家を支えるための大切な柱など)に影響を与えてしまうこともございます。
それを守るために塗装します。
家を膜で覆ってあげるんですね。
安心して住み続けるために絶対に必要な作業です。
さて。
以前ちらりと書きましたが、外壁塗装前の足場建て。
私の車を駐車場からどかさなければなりません。
どうしようかな~と思っていたのですが、タイミングよく定休日で、しかも近隣に住んでいる母と約束して近場へドライブに出ようと話していた日に当たりました。
業者さんに駐車場代を請求するより出かけちゃえ、と外出。笑
川口市にある、国の登録有形文化財になった大泉家住宅洋館へ遊びに行ってきました。
見てください、大谷石のみで作ったというこの洋館!
で、ここ、大泉工場。
洋館も、更には和館もあって、どちらもすてきなんですが、やってる事業も変わっていて面白いんです。
敷地内にあるのはオーガニックカフェ。敷地の一画ではコールドプレスジュースや海外でヒットしたKONBUCHAなども作っています。もともとは電動装置など機械を作って、さらにその機械を作るための鋳型を作り財を成したようなのですが、いまはすっかり様変わりしてレンタルスペースやファーマーズマーケットを開催したりと、面白い会社です。
お昼を食べて、建物を堪能して、戻ってきたらこんなでした。(写真撮影は翌朝)
そうそう、外壁塗装の話をしていたんですよね、と今更ながら思い出しました。笑
そして、このネタはまた次回に引き継がれます。次回も外壁塗装ネタですよ!( *´艸`)