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戸村 麻衣子(宅建士・リフォームスタイリスト)

2年連続売却成約率100% 住まいを共に考えます

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最終更新日:2023年7月2日
公開日:2023年4月29日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その20です。

 

大好きな場所なのでご紹介するのが嬉しい 三菱一号館美術館とCafe1894。

ご存知の方も多いでしょうし、お好きな方も多いのでは、と思います。

 

今回ご紹介するのは、復元された建築です。

以下、三菱美術館のWEBサイトから引用します。

 

――――引用開始――――

「三菱一号館」は、1894(明治27)年、開国間もない日本政府が招聘した英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計された、三菱が東京・丸の内に建設した初めての洋風事務所建築です。全館に19世紀後半の英国で流行したクイーン・アン様式が用いられています。
当時は館内に三菱合資会社の銀行部が入っていたほか、階段でつながった三階建ての棟割の物件が事務所として貸し出されていました。
この建物は老朽化のために1968(昭和43)年に解体されましたが、40年あまりの時を経て、コンドルの原設計に則って同じ地によみがえりました。

――――引用終わり――――

 

ジョサイア・コンドル。近代建築の有名人です。

こちらのブログでも建築探訪・18 旧古河庭園と大谷美術館でご紹介させていただきました。

 

 

個人的なことですが、1999年前後に三菱地所系の店舗内設計の建築会社で働く機会がありました。(ほんの少しの期間です)

 

とあるビルの建築現場内に入り、店舗内設計を行う建築士さんたちの雑用をこなしつつ、色々な経験が出来て本当に面白い現場だったのですが(そしてその当時の人たちと未だに連絡を取り合っているのですが)、その中で一度東京駅の横にある三菱地所本社へ伺う機会があり伺ってみると、(その当時のビルも、階段や窓、ちょっとしたデザインが洒落ていてワクワクする空間でした。)

「東京駅周辺の開発が決まったぞ!」と当時のボスだった方が興奮気味に話していたのを鮮明に記憶しています。(公式発表は2006年ごろなので、本当に話が出たころだったのだと思います)

  

 

今の三菱一号館美術館をはじめ、東京駅周辺の開発された場所を見るとあの時の記憶が蘇ります。

 

…個人的な記憶ばかり話してしまいましたが、本当は「cafe1894は銀行の窓口を模していて、天井がものすごく高くて、二階部分にあたるところに渡り廊下があるのは債権者が押し掛けてきたときに、冷静に話せるように手が届かないところで話すためのものだったらしいよー」とか、どうでもよい(そして真実なのか検証したことのない)話をしたいです。笑

 

…が、長くなるのでこのあたりで。笑

 

※現在、三菱一号館美術館は設備交換や補修などで休館中です。

 

 

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最終更新日:2023年3月27日
公開日:2023年3月25日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その19です。

 

池袋にある、自由学園 明日館

 

自由学園は、羽仁もと子・吉一夫妻により大正10年(1921) に女学校として創立されました。

知識の詰め込みではない、新しい教育の実践。お昼ご飯を自分たちで作るのも有名ですね。

 

自由学園 明日館はその創設の地であり、フランク・ロイド・ライトと、その弟子の遠藤新の設計になる建築です。

こちらもよく撮影にも使われる名建築ですので、どこかでお見掛けしている方も多いと思います。

 

見学は比較的自由です。

施設利用もできますので、講座開催なども行われています。

私は今回、和菓子(練り切り)の成型を楽しむ講座に応募して夜の自由学園に伺いました。

 

みんな大好きフランク・ロイド・ライト。

有名な講堂も夜はまた違う雰囲気。

椅子なども特別に作っていますし(↑↑↑わかりますか?)

ところどころある高低差をカバーする石造りの階段がまた素敵で、個人的に萌え萌えしています。

まぁあまり写真映えしないかもしれないのでこちらでは控えます…笑

 

しかし和菓子の成型、面白かったなぁ

スーパーボールを使って成型

餡のお味はもちろん抜群の美味しさでした。お抹茶も先生が点ててくださいます。

上品な味で美味しい白餡(中には芋餡)でした

また参加しようと思います*^^*

 

 

 

 

 

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公開日:2023年3月18日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

前回は【土地から購入の場合、土地を探すのが先?】を記載させていただきました。

今回は「土地を購入して一戸建てを建てたい」の、最大の難関 に迫りたいと思います。

 

■融資はどうすれば良い?

 

土地と戸建て建設、すべてを融資で対応しようと考えている場合、注意が必要です。

なぜなら、土地・建物で通常2~5回程度のお支払いが発生するからです。

 

土地購入

・手付金のお支払い

・決済時のお支払い

 

建物

・工事請負契約金

・中間金(着工金)

・お引渡し時のお支払い

 

上記を融資で対応しようとすると、通常「つなぎ融資」や「分割実行」が必要となります。

これは、土地を購入する段階から考えなければならないことです。

その時、金融機関からは建築プランおよび見積を求められることが殆どです。

ということはつまり、

 

土地購入段階でプランや見積がなければならず

おおよそにしても費用総額が分かっていなければならない

 

ということなのです。

最初にして、ほぼすべて完了させていなければならない(もちろん多少の猶予はあるにしても)、というのが、融資利用で土地から戸建てを検討している方の難点です。

 

気軽に土地を見に行けない理由がお分かりいただけましたでしょうか。

 

どんなに土地が気に入っても、プランも予算もわかってなければその土地を気軽に購入するわけにはいかないのです。

 

ですので、土地と一緒に、というより、やや先に、ハウスメーカーさん選びを開始することをお勧めいたします。そして、それと一緒に融資先を探してください…!

 

融資については、ハウスメーカーさんでそういった融資を実行してくださる金融機関と提携している場合もございますので、ハウスメーカーさんに相談してみるのも良いですね。

 

土地購入からの戸建て建設について、参考になれば幸いです。

 

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公開日:2023年3月11日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

2023年に入ってから「土地を購入して一戸建てを建てたい」というお客様のお問合せを受けるようになって参りました。

 

ただ、土地を購入して一戸建てを建てる、というのは結構…というか、かなり、大変です。

 

既に土地がある方は問題ないのですが、「土地を購入して」となると一筋縄ではいきません。

 

その説明をしたいと思います。

 

■土地から購入の場合、土地を探すのが先?

 

 

最近多かったのは「この土地を見に行きたいです!一戸建てを建てるための土地を探しているので!」というご相談。ご希望にはすぐに応えたいのですが、その前にまずお聞きしたいのは「ハウスメーカーはお決まりですか?」です。

 

家を建てる。

これは多くの方にとって人生にかかわる、かつ、多大な費用の掛かる内容だと思われます。

 

やる気になって土地を探して問合せているのに「ハウスメーカーはお決まりですか?」なんて、しょっぱなから出鼻をくじかれたように思われるかもしれませんが、実は非常に大きな問題です。

 

どんな家を建てたいか?

そしてその家は、建てられる家なのか?

 

建築物は「建築基準法にあった家」でないと建てられません。

建築基準法に合った、自分が望む家を、この土地に建てられるのか?

という判断をするために自分の望む家のプランを作ってくれるハウスメーカー(もしくは工務店)さんが絶対に必要な存在となる訳です。

 

良い土地ほど早く売れてしまいます。

良い土地を買い逃さないようにするためには、早い判断をしなければなりません。

そのためには、ご希望するプランを具体化してくれるハウスメーカー(もしくは工務店)さんの存在が不可欠です。

 

土地を探すのと同時にハウスメーカーを決定、もしくは2社程度に絞っておくことをお勧めします。

 

*次回に続きます。

 

 

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公開日:2023年2月19日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その18です。

今回は伺ったことがある方も多いだろう旧古河庭園と大谷美術館です。

本館建物と西洋庭園はジョサイア・コンドルが設計、1917年(大正6年)5月に竣工。

洋風庭園に続く池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の日本庭園は植治の名で知られる京都の庭師、小川治兵衛(おがわじへえ)が作庭したそうです。1919年(大正8年)完成。

建物も庭園も竣工当時の姿を保存しているそうで、国の名勝に指定されている文化財です。

外観はスコティッシュ・バロニアル様式を目指した、とのことで、スコットランドの山荘風です。

実はこの洋館。さらりと書きましたが「大谷美術館」です。

庭園は国の所有で、現在は東京都に貸し付けています。東京都はお庭と付属物を庭園化して公開しましたが、洋館は戦後の財閥解体で払下げされ係争があったようです。

ホテルニューオータニで有名な大谷米太郎がこの建物を修繕して公開する構想をしていたようですね。彼の死後10年以上の時を経た1982年(昭和57年)に東京都名勝の指定を受けると、それから1989年(平成元年)まで7年をかけた修復工事が行われ、現在の状態まで復元されたとのこと。

お庭の方が公開されていても建物は修復されず放置された30年間は「お化け屋敷」と呼ばれた期間もあったようで、侵入者が焚火をした跡まであった時もあるようです。

うーん、なんか意外です。

訪問時は経験できなかったのですが、洋館で喫茶も楽しめるので、次回訪問時には必ず…!と野望を燃やしています。笑 館内見学はしたのですが、写真撮影禁止で写真がないのです。。赤坂離宮といい、どうして?! …と、思ってしまいます。

こちらは庭園内の茶室です。

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公開日:2023年2月19日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その17です。

 

前回に引き続き、群馬県高崎市にある建築のご紹介です。

 

旧井上房一郎邸

全く前知識なく伺いました。高崎の美術館でやっていた展覧会が見たくて伺ったところ、その終盤にお庭に出られる展示室があり、「あれ、ここ、このお庭と建物も一緒に見られるの?」と流れで見に行った次第。ゆるゆるな建築物好きです。

こちらの旧井上房一郎邸はアントニン・レーモンドの麻布の笄町(こうがいちょう・現港区西麻布)にあった家を模倣して作られたものだとか。

 

高崎市にはアントニン・レーモンド設計の有名な群馬音楽センターがあります(私が行ったときは外観しか拝見できませんでした)。アントニン・レーモンドといえば、フランク・ロイド・ライトとともに日本の近代建築に大きな足跡を残した人物。高崎市と、というか、高崎市の発展に尽力した井上氏とご縁があった、とのこと。

 

高崎市はブルーノ・タウトも住んだことがありますし、近代日本の中で絹製品の輸送などから発展して色々な交流が発達した場所だったのかなぁなどとまた夢想しつつ…

 

すっきりとしたデザインで、でも使い勝手の良さも考えられている自宅兼事務所でした。

今でいう北欧スタイルっぽい感覚もあるので、お好きな方も多そう。

美術館の入館料で拝観できます。

高崎でしたら都内からも近いし、美術館の展覧会でご覧になりたいものがある時に一緒に見るのが良いと思います。邸内は時間制限があるので邸内も見たい場合はお時間確認して行かれることをお勧めいたします。

 高崎の街は綺麗だし飲食店も美味しいところが多かったので、一日かけて近代建築・古民家を巡るのも楽しいと思います。オススメのお店、お教えできますよー笑。

 

 

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最終更新日:2023年2月26日
公開日:2023年1月31日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その16です。

 

前回、前々回同様、一般の建物です。

 

NHKで放送されている「ふるカフェ系 ハルさんの休日」という番組はご存じでしょうか?

 

私と同じ天然パーマ(私よりクリクリ)俳優の渡部豪太さんが、「ハルさん」こと真田ハルとなって、全国の古民家を生かした「ふるさとの、心ふるえる、古いカフェ」を巡る様子を半分ドラマ仕立てで放送している番組です。今回は、そちらでも取り上げられた群馬県高崎市にある「明治に建てられた蔵カフェ」をご紹介します。

 

蔵のギャラリー 棗

 

棗、みなさん読めます?

私、一応読めました。笑 

「なつめ」です。

 

棗(なつめ)、って、なんか勝手にシルクロードが思い浮かんでくるんですが。

そして、運ばれた棗を楊貴妃が食べてたな~…な、イメージ(妄想)。笑

 

こちらは和風カフェですので、中に入って日本茶とお茶菓子が楽しめます。

は~きゅんきゅんポイントだらけです。。。

 

すごいのは(それこそ番組で見たのですが)曳家して移築したそうなんです。

曳家というのは、建物を解体せずにそのまま移動させることです。

壊さず、そのまま移動させて移築。すごい労力です…

こういうのを聞くと勝手にじ~ん・・・とします。

高崎駅からも徒歩7分程度。周辺も整備されて綺麗ですし、しゃれているお店(洋服・雑貨・飲食店)も多く、その一方で昔のアーケード街もあり、味わい深い街です。

 

ぜひ足を運んでみて下さい。

 

 

 

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公開日:2023年1月29日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その15です。

 

前回同様、一般の建物です。

 

みなさんはバージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」を読んだことございますか?

私は幼い頃この絵本が大好きで大好きで、繰り返しページをめくっていました。

家好き、建物好きはこの辺から既に発芽しているように思います。

大人になってからも大好きで、ボロボロで引越しの際に無くしてしまった絵本を改めて買い直し、色々な場所で行われるバージニア・リー・バートンの関連の展覧会に足を運びました。

 

今回ご紹介の物件は1948(昭和23)年、戦後の赤坂、焼け跡に建った一軒家です。

こちらは三代続けてご家族がお住みになったそうで、リアル「ちいさいおうち」です。

2018年、2階をホテルとして、1階をギャラリー兼カフェとしてオープンされました。

オープンの際に伺った時の写真です。

 

Tokyo Little House

赤坂の繁華街に佇むちいさいおうち。

 

置いてあるものなどにもいちいちキュンキュンしますし、古いお家ってこうだった!と私なんかの年代は思います。笑

 

できるだけ、可能な限り、現在のまま残してほしい建物です。

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公開日:2023年1月18日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その14です。

 

JR浦和駅から徒歩7-8分ほど、駅前の喧騒を抜け、枝垂れ桜が(地元では)有名な玉蔵院というお寺の横にかつてあった「鈴木写真館」。

こちらは大正6年(1917年)築、木造2階建ての建築です。

渋沢栄一も撮影に来たとか…

映画やテレビドラマにもよく登場しました。

玉蔵院の周辺は少し抒情が残っていて、風景含めて撮影には使いやすかったのだと思います。

 

建築以外にも、内装・機械などが「写真館」を舞台にした朝ドラのモデルになったりしたこともあるそうです。

 

庭(駐車場)には道祖神もあり歴史を感じる場所だったのですが、残念ながら2017年に建て替えが行われてしまいました。

致し方ないのですが、文化財とまではいかなくとも撮影用スタジオとして残すことは出来なかったのかな、と少し残念です。

 

 

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公開日:2022年12月27日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その13です。

 

先日の旧開智小学校と同じ敷地内、と言って良い場所に旧司祭館があります。

 

旧司祭館は1889年にフランス人のオーギュスタン・クレマン神父により、松本城北近くに建てられた洋館で、松本カトリック教会の宣教師たちの住居として長く利用されたようです。

1990年に現在地に移築保存され、長野県内で現存する最古の司祭館とのこと。

 

アーリー・アメリカン様式で、1・2階ともにあるベランダが素敵でした。

アーリー・アメリカン様式、と言われると、入口横のベランダにブランコが設置してある家ね、と思ってしまいます。トム・ソーヤやハックルベリー・フィンのイメージ。あと、ノーマン・ロックウェルの絵のイメージ…(かなり勝手なイメージです)

 

豪華なところだと『風と共に去りぬ』の第一部のパーティで出てきたスカーレット・オハラの家とか、最近だとソフィア・コッポラ監督の『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』とか…あれは、コロニアル様式?ですかね?

 

…でも、『風と共に去りぬ』は米国で黒人奴隷を肯定しているということで上映を中止していたりするなぁ…

 

…でもなぜフランス人神父なのにアーリー・アメリカン様式?

 

…と、色々と思考が飛び始めたので、この辺で止めておきます。

 

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