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戸村 麻衣子(宅建士・リフォームスタイリスト)

2年連続売却成約率100% 住まいを共に考えます

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公開日:2022年12月22日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その12です。

 

2017年7月にゲストハウス巡りの旅をしました。

埼玉県の秩父から始まって長野県安曇野、松本、軽井沢…。

11月にご紹介した小池煙草店もその時に拝見したものです。

 

松本城の前に見たのが旧開智学校校舎と旧司祭館です。

本日は旧開智学校校舎のご紹介を。

 

幕がかかっています。伺った時は修繕中でした。

 

旧開智学校は、明治6年(1873年)5月6日、筑摩県筑摩郡南深志町一番町(現在の松本市中央2丁目)、女鳥羽川沿いにあった全久院廃寺の建物を利用して開校され、昭和38年(1963年)3月までの90年間続いた、日本で最も古い学校の一つだそうです。

 

現存する校舎は明治9年(1876年)4月に同所に建築されたもの。

地元の大工棟梁、立石清重(たていしせいじゅう)が請け負って建てられた擬洋風建築です。

擬洋風建築(ぎようふうけんちく)は従来の木造日本建築に西洋建築の特徴的意匠や、時には中国風の要素を混合し建設された建物で、文明開化時によく造られた建築物。稀に残る建物の紹介を所々で見るにつけ、日本の大工さんの技術ってすごいんだなと思います。

以前ハウスメーカーで働いていた時に木造住宅については構造含め勉強させてもらいましたが、今は木造建築もパネル工法が多く、工場から出荷されたものを組み立てていく感じです。色々な意味で良い部分もあり、けれど、繊細な技術とかは廃れていってしまう可能性も高いと思います。

 

宮大工さんの技術保護や、古い建築物の修繕・改修を国などでバックアップする機関等あれば良いのに、と思います。

経済が衰退した国は観光で収入を得るのが歴史的に見ても多いので、木造建築物への保護とか開発制限などをかけて国を挙げて観光立国にするとか、文化面での充実を考えて良いと思うんですが…まぁそれは別の話。

 

旧開智学校校舎、石造りでは感じられないぬくもりが良い感じで、こういう学校で学ぶと情緒も豊かになりそうだなぁとしみじみ。

2022年現在、耐震工事中のようです。

令和6年度中の開館を目指しているとのこと。

 

しかし長野県、どこに行っても良いですね~自然と温泉と建物とご飯とお酒サイコー!笑

 

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公開日:2022年12月10日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その11です。

 

2022年1月、本当に久しぶりに飛行機に乗って道後温泉と松山市へ向かいました。

一泊二日の弾丸旅行です。

 

松山は初めて伺ったのですが、都会ですね!

街並みも綺麗ですし、面白いお店も多く文化的にも充実している感じで、同じ?港町のせいか少し横浜に似ているな、と思いました。

 

そして、見てください。

ザ・城(THE 城)

って感じですね!映えますね!笑

 

こちらは「萬翠荘」。

国指定の重要文化財で、大正11年(1922年)旧松山藩主の子孫にあたる久松 定謨(ひさまつ さだこと)伯爵が、別邸として建設したものです。設計者は木子 七郎(きごしちろう)氏。

皇族方がご来県の際は、必ず立ち寄られたところだそうで、裕仁親王(後の昭和天皇)の松山訪問に合わせ、完成を急がせたとも伝えられているそうです。また、実際に市民への挨拶に使用されたバルコニーはとても広く、床のタイルや手すりがとても素敵だし見晴らしも良さそう(当時は建造物も少なく本当に松山市が一望できたとか)で「うわーここから外を眺めてみたい」と思ったのですが、劣化のため、残念ながらバルコニーに出ることは出来ませんでした。

現地にはボランティアの方がいらっしゃって、予約なしで色々なご説明いただくことができました(2022年1月の状況です)。

中は一般の方の展示会などにも活用できるようで日常になじんでいる感じが良かったです。

 

フランス風洋館ですが、内部は少しイギリスのマナー・ハウス(貴族の館)っぽい印象も…主に1階と階段廻り。ステンドグラスも色々あり、お部屋のテーマに沿っています。

2階は室内も含めてフランス風、と感じました(乏しい知識)。 

 

山の中腹に建っています。

歩いていく途中に坂の上の雲ミュージアム、漱石珈琲店愛松亭(漱石が下宿した小料理屋の跡地)などがあり、道中も楽しめます。

歴史好き・ドラマ好きにもお勧めの建物です。

しかし松山、街も建物もご飯もお酒もスイーツも人も良かったなぁ。

 

 

 

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公開日:2022年11月27日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

近代建築の紹介、その10です。

 

先週のご紹介が日光の英国大使館だった流れでイタリア大使館別荘祈念公園です。

ここは見どころがいっぱいでキュンキュンします笑。

イタリア大使館別荘祈念公園は本邸と副邸があります。

どちらもフランク・ロイド・ライトのもとで学び、帝国ホテル建設の際に来日、その後日本に留まり、モダニズム建築の作品を多く残したアントニン・レーモンドの設計です。

杉皮張りで仕上げられた内外装が大きな特徴で、壁や欄間などもただ見ているだけで楽しい!杉の皮がそれだけで表情を見せるので、並んで貼られているのも味があるのに、それが市松模様のように組み合わされている欄間や外観などは「これは今までに見たことがないものだな」と見入ってしまいました。

インテリアも素敵です。

本邸は中禅寺湖に面し、英国大使館邸がそうであったように、湖の景色を楽しめるように作られています。こちらは湖の中にまで張り出した桟橋のような通路などもあり、より湖を楽しめるようになっているので、夏の避暑地、といった風情です。

そんな本邸はもちろんですが、私は森の中の景観を生かした副邸の窓から森の中を映した景色を見て、溶けそうになりました…(実物はもっと綺麗なんです。こちらにあげる写真がボケてます…)

いえ、水のある景色とか大好きなんですけど。

でも、副邸の窓のこれは、一幅の絵のようです。

暖炉に火が入って木の爆ぜる音とか聞きながら温かい飲み物を傍らにおいて読書や編み物とかしてそうじゃないですか?(妄想爆走中)

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公開日:2022年11月19日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その9です。

 

日光の紅葉を眺めながらアフタヌーンティーを楽しみたい!

…と、1年前に奥日光へ車を走らせました。

 

英国大使館別荘記念公園は、英国の外交官で明治維新に大きな影響を与えたアーネスト・サトウの個人別荘として明治29年(1896年)に建てられ、その後、英国大使館別荘として長年使われてきた姿に復元したものです。

 

 

夏の避暑向きに作られた別荘は、中禅寺湖を眺めるためでしょう、湖に面する側は全面窓で、窓から見える景色を飽きもせず眺めました。

 

 

あまり建築に関する云々がないのですが、室内に飾られたアーツ・アンド・クラフト運動のウィリアム・モリスの壁紙や、日光金谷ホテルが提供するスコーンとアールグレイを楽しんだのでいっか、と。笑

 

 

モリスはまた人気が再燃している感じですね。

ここ数年、日英の民芸自体が再燃している感じで展覧会も多いのですが、手芸店などに行くとモリスデザインの布などが売っていたり100円ショップのセリアなどでは文房具に使われていたりするので、レターパッドやマスキングテープなど、ついつい購入してしまいます( *´艸`)♪ あ~眼福~

・・・あれ?

どこからモリスの話に…。

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公開日:2022年11月10日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その8です。

 

迎賓館赤坂離宮は、明治42年に東宮御所として建設された、日本では唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築物です。

東宮御所、つまりは皇太子殿下のお住い。

大正天皇のご成婚を控え、洋風の東宮御所を新たに建設する気運が起こり、明治時代の洋風建築をリードした英国人ジョサイア・コンドル博士(工部大学校(現東京大学)の造家学科教授)の直弟子である片山東熊の総指揮の下、著名な学者、芸術家、技術者等が総動員されたそうです。

 

ジョサイア・コンドル博士。

鹿鳴館とか作っちゃった人です。というか、日本の有名な西洋建築のほとんどに関わっていますよね…。日本文化に傾倒して河鍋暁斎に就いて狩野派の画法を学んでいるんですよね…バーナード・リーチとかもそうですけど、この時代の交流って面白いなぁと思ってその辺りを書いた本などそのうちゆっくり読みたいです。

赤坂離宮はその後皇室財産から行政財産へと移管され、庁舎として使用されたりしたのち、1968年に国の迎賓施設を整備する方針が立てられ、赤坂離宮を迎賓館に充てることとされました。

 

現在、迎賓館としての使用がない時は一般公開しています。

内部公開に関しては事前予約が必要。かつ、写真撮影禁止です。

内部も拝見したのですが、さすがに凄かったです…(語彙力)。

 

ただ、個人的にバロック様式にあまりキュンキュンしないため、「おおお」「すごいー」と感嘆しながらも「パリに行った時はヴェルサイユまでいかなかったけど、やっぱり鏡の間は見たいよなー」などと別のことを考えたりしていました。笑

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公開日:2022年11月1日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その7です。

埼玉県秩父市

10年ほど前、宿坊体験をしたくて秩父の大陽寺(太陽、ではなく大陽、です)に、また、お酒好きが高じて毎年2月ごろに行われる「秩父ウィスキー祭り」というものに出かけるようになり、「秩父ってめちゃくちゃ魅力的な場所だな」と思うようになっていました。

 

自然もあるし、神社もあるし、歴史もあるし、温泉もあるし、長瀞、雲海、氷柱、芝桜、秩父銘仙に阿佐美冷蔵(天然氷のかき氷)、更に、ウィスキー好きで知らない人はいない「イチローズモルト」を目当てに集まる世界のウィスキーラヴァ―や蒸留所の人たちに、増えているBAR、秩父夜祭りもあるし…なんだかサイコーです。笑

 

そんな魅力的な秩父ですが、更に魅力が。

街がね。

レトロ建築の宝庫なんですよ。

 

有名なパリ―食堂など、昭和の商業建築がそこかしこに…

今回はその中の一つ、小池煙草店をご紹介します。

 

1926年築の小池煙草店は2004年に登録有形文化財に指定されています。

木造2階建て、通りに面した側は壁をググっと高く上げて、背面側に流れる片屋根。

角は円くやわらかな演出、板で作った可愛らしい軒の装飾、窓や壁の造形と装飾……キュンキュンしますね。店舗併用住宅です。

写真曲がってますけど(修正せずに載せておきます)。笑

ついでに阿佐美冷蔵の写真も。

炎天下で長時間待ちますので、暑さ・日焼け対策必須ですが、氷の美味しさはもちろん、店内や庭も素敵ですよ!

自前で持っているイチローズモルトもついでに載せちゃおうかと思いましたが、趣旨に反しますね。いかんいかん。

 

そういえばこちらの小池煙草店は古民家再生活用事業で併設の「宮谷家」、「マル十薬局」などと共にホテルに再生されました。

 

NIPPONIA 秩父 門前町

https://nipponia-chichibu.jp/teaser/

 

泊まりたい!!!!

でも、高い!!!!!笑

 

 

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公開日:2022年10月24日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その6です。

また過去に遡り、2018年11月23日から2019年2月24日まで行われたアートイベント『アナウサギを追いかけて』で利用された(というよりはむしろ建物の紹介がメインだった)京成電鉄の「旧博物館動物園駅」をご紹介したいと思います。

 

今年、開館150年となる東京国立博物館(そのうち、こちらでもご紹介されるだろう建物だらけの、通称『トーハク』です)。その広い敷地横、国際こども図書館へ通じる道路の角にひっそりと佇んでいるのがこちらの「京成電鉄 旧博物館動物園駅」です。

 

こちらの敷地、地上部は走行不可、かつ、皇室で代々引き継がれてきた「世伝御料地」という特別な土地で、駅舎の建設には御前会議での天皇の勅許をえる必要があるといういわくつきの建物。

 

色々と苦労があったと思うのですが、勢いがあったんでしょうね。何とかしてトンネル掘削して、しかも駅舎を立ててしまった。「うーん凄い…(;^ω^)」としみじみしてしまいます。パワーあるなぁと。

 

御前会議で「世伝御料地内に建設するため品位に欠けるものであってはならない」とのお達しがあったといわれており、駅舎の設計は鉄道省(当時)の建築課に依頼をして行われたそうです。(誰が設計したのか、ご存じの方教えてください)

 

国際こども図書館へ行く度に「趣のある建物だなぁ」と思っていたのですが、そういう歴史があったんですね。

 

そこで行われたアートイベント、こんな感じでした。

天井の美しさたるや!

 

アナウサギが土(床)に潜っています。

 

こちらは降りることが出来なかった「京成電鉄 旧博物館動物園駅」のホームです。

 

歴史を紹介するストーリーを作るのは劇団「指輪ホテル」を主宰されている演出家の羊屋白玉さん。(出演者も指輪ホテル関連の方)

また、ところどころに「触れる骨格標本」があり、こちらは国立科学博物館の研究員の方が作ったレプリカなどがあり、見ごたえ十分でした。(こちらは建物とは関係ないので写真は載せませんが…)

 

次に「京成電鉄 旧博物館動物園駅」の扉が開くのはいつになるんでしょうね…。

 

珍しそうにのぞき込む、バイクの方。

 

 

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公開日:2022年10月17日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その5です。

今までご紹介した物件は過去に訪れたものばかりでしたが、本日はつい先日伺った「松濤美術館」をご紹介したいと思います。

 

渋谷区松濤の閑静な住宅街に佇むこの美術館は哲学的な建築家といわれる白井晟一の設計のもとに完成した建物です。1981年築。私が生まれて〇年後の建築ですので、今までご紹介した建物の中では一番の若手ですね。

 

「松涛美術館って、私よりも年下なんだ…」と、しばし思いに耽ってしまいました…笑

いや、同い年くらいかなーって思っていたんですよね…。

 

こちらは私設美術館のようですが、渋谷区の区立美術館です。

そのため、展示室だけではなく美術教室を実施するホールや調査研究のための図書室の設置といった区側の要望がありました。

 

ですが、限られた建築面積に建物の高さは地上から10mまでと定められていたそうです。

 

このような状況の中、要望を聞き入れるために、建築家の白井晟一は地上部分を2階にとどめ地下に2階分を造ることで解決したそうです。また、住宅街という地域性をかんがみ、外周の窓を最小限に抑え、中央吹抜部から採光する形状となっています。

 

吹き抜けには噴水があります。

 

 

これは、白井晟一が設計し、松濤美術館と同年の1981年に竣工した静岡市立芹沢銈介美術館(石水館)と同様の設計のようです。静岡市立芹沢銈介美術館(石水館)も物凄く素敵(そう)な建築物なので、いつか行こうと思っています。

 

いやしかし、見てください、このらせん状階段の形状の美しさ!

 

 

うーん…美しい…

 

今まで知らなかったのですが、松濤美術館の館内ツアーが(ほぼ)毎週金曜日の18時から行われているようです。競争率高いのでしょうか。金曜日はほぼ仕事していますが、今度機会がある時にチャレンジしてみます。

 

噴水の上にある渡り廊下、あれは渡ってみたいですね…。館内ツアーで渡れるんでしょうか。

アレ↓

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公開日:2022年10月10日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その4です。

今日は、先日ご紹介した上野にある国立国会国際子ども図書館の工事監督だった岡田時太郎が設計した「牛久シャトー」です。

 

 

こちらは2007年11月に「近代化産業遺産」に認定されています。

 

「近代化産業遺産」認定は経済産業省が、日本の産業の近代化に貢献した設備や建造物などが持つ価値を、地域活性化に役立てることを目的に実施したものです。「シャトーカミヤ(現 牛久シャトー)」は国産ワイン醸造の発展に貢献したことが認められ「ワイン」の遺産群として認定されました。

 

こちらは1903年築。国立国会図書館の3つ年上です。

しかし1900年代初頭は日本が元気だったんだなぁと思います。明治維新から30年経って、ある程度「国」としても動き始め、日本が活性化していた時期だったんでしょうね。

 

 

ちなみに牛久シャトー(シャトーはフランス語で「城」、王族や貴族の住居の意味です。隣接するブドウ畑から城のように大きな醸造所でワインを製造していたことから、ワイン醸造する建物もシャトーと呼ばれるようになりました。ちなみにドメーヌは、もっと小さな規模のワイン生産者を指します。)は、かつては「シャトーカミヤ」と呼ばれていました。

 

カミヤ=神谷 

「電気ブラン」で有名な浅草の神谷バー、あの神谷さんです。

 

知ったきっかけはシャトーカミヤ牛久ブルワリーで醸造したクラフトビール(世界的ビール鑑評会で受賞経験もある美味しいビールです)を、地元埼玉の「けやきひろばビール祭り」で飲んだことです。

 

「え、カミヤって、あの神谷バーの?」「え、神谷バーってワインやビール作ってたの?」

 

建築物と同じくらいお酒が好きなのですが(ビール祭りも第三回から欠かさず毎回行っています)、全く知らず、「へぇぇーーー!」でした。笑

 

 

なので、今回の写真は建物+お酒の両方に興味が向かっていますが、ご容赦下さい。2018年夏に友人と行って、併設のレストランで飲み放題クラフトビールを楽しんだ時の思い出の写真です。

 

残念ながら2018年にビール醸造は一旦終了しています。

ただ、クラウドファンディングでワイン・ビールともに復活した、ようです。

 

あれ?

建物じゃなくてお酒の話になってしまいました。

おかしいなぁ。

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公開日:2022年10月2日

こんにちは。

仲介手数料が必ず割引、最大無料の【不動産流通システム】REDSの戸村です。

 

近代建築の紹介、その3です。

今日は、上野にある国立国会国際子ども図書館を紹介したいと思います。

 

実はこちらの建物は紹介したくないんです。

…というのは、自分が好き過ぎて来る人が増えたら嫌だ、という思いがあるからです。

はい、身勝手です。笑

 

上野駅を降りて公園口を出ると目の前に広がる上野恩賜公園。

桜の季節と西郷さんが有名ですね。

 

バレエ公演などが良く行われる東京文化会館から始まり、美術館・博物館・大学とそれこそ建築的な見どころも多く、公園の樹々が教えてくれる四季や広く大きな噴水とも相まって、一年中楽しめる公園を抜けたところに国際子ども図書館はあります。

 

美術館に行った時に児童書の展示会をやっているのを見つけ、立ち寄ったのが最初でした。もう10年…12年以上前でしょうか…(遠い目)

 

国立国会国際子ども図書館は帝国図書館として1906(明治39)年3月に落成します。

建設には同じ上野にある「旧東京音楽学校奏楽堂」(芸大の音楽科の前身)などの設計に携わった久留正道や、原案には真水英夫、そして工事監督には「牛久シャトー」(浅草にある神谷バーの開業者が牛久に作ったワイナリー)などに携わった岡田時太郎などが参加しています。

 

 

1906年築。今までご紹介した建物の中では一番年上で2006年に100周年を迎えています。

2000年に全面改修され、そのものを残しながら修繕補強するような形で増築・復元されました。こちらの建設には坂本勝比古や安藤忠雄が携わっています。

 

本・図書館・児童書・建築・歴史と、私の好きなものがてんこ盛りな上、その見た目の美しさと保護のために再構築された増築・復元の精神にもやられまくって大好きな建築物です。

 

実際に行くと、とても静かで落ち着くんです。

美術館帰りに寄るので、少なくとも年に2~3回は行っていると思います。

 

お勧めの場所ですが、あまり人に言わないでください。

人が少ないのがこの図書館の良いところなので…笑

 

 

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