REDSエージェント、宅建士の菊池です。
2026年5月15日に公開を控える映画『正直不動産』。ドラマ版から続く人気シリーズとして、不動産業界の“あるある”や“本音”が描かれていることから、業界内外を問わず大きな注目を集めています。不動産業界が注目される映画はあまりないため、とうとう映画化までたどり着いたことを、とても嬉しく思います。
しかし、こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
「こんな営業、本当にいるの?」
「ここまでキャラが立っているのはドラマだからでは?」
結論から言うと、『正直不動産』に登場するキャラクターは、現実に〝います〟。ただし、そのままの形ではなく、実際の現場にいる複数タイプを掛け合わせた、いわば「エッセンスの結晶」として、です。
今回は、ドラマの不動産監修に携わってきた立場から、『正直不動産』の主要キャラクターの「リアル度」を、現場目線で解説します。

(画像はイメージです)
結論:全員“実在するタイプ”だが、1人に完全一致はしない
『正直不動産』の魅力は、キャラクターが単なる誇張ではなく、現場にいる営業マン・上司・ライバルの要素を非常にうまく抽出している点にあります。
つまり、「モデルとなるタイプは確実にいる」ということです。ただし、「ドラマのように1人の人物へ極端に集約されることは少ない」というのが、実務目線でのリアルな見方です。
不動産営業の現場は「提案力・交渉力・知識・倫理観・数字意識」などが複雑に絡み合う世界。だからこそ、『正直不動産』のキャラクターは、デフォルメされているのに妙にリアルに感じられるのです。
キャラクター別:不動産業界の「実在度」チェック
永瀬財地タイプ:“正直すぎる営業”は現実にいるのか?
主人公・永瀬財地は、もともと営業成績トップのやり手。しかし、ある出来事をきっかけに、嘘やごまかしが一切できなくなり、物件のデメリットまで包み隠さず話してしまうようになります。
現実にいる?:「いるが、かなり少数派」
「この物件はやめた方がいいです」「他社の方が、条件が合っています」「このエリアは資産性より住みやすさ重視です」といった、本音ベースの提案をする営業担当は存在します。ただし、ドラマのように“何でもかんでも正直に話してしまう”レベルになると、現実ではかなり珍しいタイプです。
現場での評価
こうした営業は、短期的には数字を取りにくいものの、長期的には圧倒的に信頼される傾向があります。不動産は高額な買い物だからこそ、最終的に大切なのは「この人の言うことなら信じられる」という安心感です。つまり、永瀬タイプは“短期の売上より、長期の信頼で勝つ営業”といえます。
月下咲良タイプ:「本当に多い“理想を捨てきれない新人”」
月下咲良は、まっすぐで誠実、顧客目線を大切にする新人営業。業界の慣習や営業トークに違和感を覚えながらも、「本当にお客様のためになる提案とは何か」を模索し続ける存在です。
現実にいる?:「かなり多い(特に入社1〜3年目)」
不動産業界に入ったばかりの人は、「良い物件をちゃんと勧めたい」「不利なことも説明すべきでは?」「売れれば何でもいい、では違う気がする」という理想を持っていることが少なくありません。
現場での評価
このタイプは、理想とノルマのギャップに苦しみやすい傾向があります。ただ、ここを乗り越えて「実務知識・交渉力・誠実さ」のバランスを身につけると、非常に強い営業になります。月下タイプは、“潰れるか、化けるか”の分岐点にいる存在ともいえるでしょう。
桐山貴久タイプ:王道の“結果を出す営業エース”
桐山貴久は、営業力が高く、確実に成果を出す永瀬のライバル的存在。ロジカルで押しも強く、勝負どころで決めきる力があります。
現実にいる?:「かなり多い。むしろ業界では王道」
不動産のトップ営業は、「顧客の心理を読む」「比較対象を整理する」「迷いを断ち切る言葉を持っている」「タイミングを逃さずクロージングする」といった能力に長けています。
現場での評価
このタイプは、会社から見れば非常に頼もしい存在です。特に、数字が求められる環境では重宝されます。ただし、強すぎる営業トークが顧客との相性しだいで「押しが強い」と受け取られることもあります。桐山タイプは、“短期で結果を出す実力派”として、現実でも非常にリアルな存在です。
登坂寿郎タイプ(社長):“数字を背負う経営者・上司”
登坂寿郎は、成果に厳しく、部下にプレッシャーをかける上司。一見すると怖い存在ですが、組織としての数字や経営の現実を背負っています。
現実にいる?:「かなり多い」
不動産会社は、「月次目標・契約件数・粗利管理・歩合制度」など、「数字がすべて」の側面を持ちます。そのため、マネジメント層が「理想論だけでは会社は回らない」というスタンスになるのは、極めて合理的でリアルな姿です。
現場での評価
このタイプは、「現場から見るとしんどい」「経営から見ると合理的」という、非常に“リアルな上司像”です。登坂タイプは、不動産業界の構造そのものを象徴するキャラクターともいえるでしょう。
花澤涼子タイプ:リスク徹底排除で“事故らせない営業”
花澤は私の好きなキャラクターの一人です。花澤涼子は、冷静で、実務に強く、感情に流されないベテラン。派手さはないものの、契約・リスク・調整力に優れた、頼れる存在です。
現実にいる?:「強い会社には必ずいる」
不動産取引では、営業トーク以上に大事なのが、「契約内容の理解」「権利関係の確認」「ローン・税務・管理の整理」「トラブルの予防」です。
現場での評価
このタイプは派手に目立つことは少ないですが、“事故らない案件”を完遂させる重要人物です。花澤タイプがいるかどうかで、会社の信頼性は大きく変わります。
『正直不動産』が面白いのは、“物件”ではなく“人”を描くから
『正直不動産』が多くの人に刺さるのは、単に「不動産知識が正しいから」だけではありません。不動産取引が「人によって結果が大きく変わる」という本質を突いているからです。
同じ物件でも、担当者のスタンスしだいで以下が変わります。
- どこまでリスクを説明するか
- 何を優先して提案するか
- 迷っているお客様にどう寄り添うか
- 契約後まで責任を持つか
つまり、不動産選びは「何を買うか」以上に、「誰から買うか」「どの仲介会社を通して買うか」が極めて重要なのです。
まとめ:“正直な不動産会社”を見分ける視点とは
『正直不動産』のキャラクターたちは、誇張されているようでいて、実際の業界をよく映しています。
- 正直すぎる営業
- 理想を持つ新人
- 結果を出すエース
- 数字に厳しい上司
- 実務に強いベテラン
これらはすべて、現実の不動産業界に確かに存在するタイプです。
そして、物件選びで本当に大切なのは、物件そのものだけでなく、“どんなスタンスの担当者と出会うか”です。
もしこれから住まい探しや不動産購入を検討されるなら、以下の視点を持ってみてください。
- デメリットも説明してくれるか
- こちらのペースを尊重してくれるか
- 質問に対して曖昧にしないか
- 契約後の流れまで具体的にしてくれるか
REDSは、「正直な提案」を追求します
私たちREDSは、不動産監修に携わる立場として、実際の取引現場においても、「誠実で分かりやすいご提案」を徹底しています。
不動産は、人生の中でも大きな決断のひとつです。だからこそ、メリットだけでなく、デメリットや注意点も含めて、納得して進められることが重要だと考えています。
「正直に話してくれる不動産会社に相談したい」「売り込まれるのではなく、ちゃんと比較しながら判断したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にREDSにご相談ください。
記事を執筆したエージェント
- このエージェントに相談する
-
080-7129-5698