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最終更新日:2025年4月6日
公開日:2025年3月24日  松本 信明

住宅の「基礎」選びは超重要! 種類や特長、注意点を解説

こんにちは、REDSリフォーム、一級建築施工管理技士補の松本信明です。今回は住宅の「基礎」について詳しくご説明したいと思います。

基礎

(写真はイメージです)

住宅の「基礎」とは

住宅の基礎は、建物の構造を支えるもので、建物全体の安定性や耐久性に関わる重要な部分です。住宅の基礎にはいくつかの種類があり、それぞれに適した施工方法や特徴があります。以下に、住宅の基礎に関する基本的な情報を説明します。

基礎の役割

基礎の役割は、建物の重量を地面に伝え、土壌との接続を確保して、建物が沈み込んだり傾いたりしないようにすることです。また、地震や風などの外力にも耐えられるように設計されています。基礎は、地盤の強さや地質によって異なる設計が求められます。

基礎の種類

住宅に使われる基礎は主に以下の3つのタイプがあります。

1.布基礎(ぬのきそ)

布基礎は、住宅の周囲に「布」と呼ばれる連続した基礎を作るものです。一般的な木造住宅で広く使われており、基礎の上に土台(柱を支える部分)が乗る構造です。この基礎は比較的簡単に施工でき、コストも安いという特徴があります。

  • メリット:比較的安価で施工が簡単。
  • デメリット:基礎の強度が比較的低いため、地盤が弱い場合には不安定になる可能性がある。

2.狭小基礎(きょうしょうきそ)

狭小基礎は、基礎の幅が狭く、深さが浅い基礎です。地盤がしっかりしている場合に使用されることが多いです。この基礎はコストを抑えるために採用されることが多いですが、使用できる地盤の条件に制限があります。

  • メリット:地盤に制約があるが、節約できる。
  • デメリット:地盤が悪い場合には使用できない。

3.ベタ基礎(べたきそ)

ベタ基礎は、全体にコンクリートスラブを敷き詰めるタイプの基礎です。強度が高く、地震や沈下にも強い特徴があります。ベタ基礎は、特に地盤が軟弱な場所や湿気が多い地域で使用されます。

  • メリット:強度が高く、耐久性に優れる。
  • デメリット:工事費が高くなることが多い。

基礎の材料

基礎に使用される材料には、主に以下のものがあります。

  • コンクリート:強度があり、耐久性も高いため、ほとんどの基礎に使用されます。
  • 鉄筋:コンクリートに鉄筋を組み込むことで、引っ張り強度を高め、より強固な基礎を作ります。
  • 木材:一部の基礎や特別な設計に使用されることがありますが、一般的にはコンクリートが主流です。

基礎の施工

基礎の施工は、まず地面を掘り下げて基礎の形を作り、そこにコンクリートを流し込むという流れになります。施工方法としては、以下のようなステップが一般的です。

  1. 地盤の調査と整地:地盤の強度や土質を調査し、必要に応じて土を掘削して地盤を整えます。
  2. 型枠の設置:コンクリートを流し込むための型枠を設置します。
  3. 鉄筋の設置:基礎の強度を高めるために鉄筋を組み込みます。
  4. コンクリートの流し込み:型枠にコンクリートを流し込み、基礎を作ります。
  5. 乾燥・養生:コンクリートが固まるまで一定期間養生を行います。

基礎の選び方

基礎の種類をどれにするかは、主に地盤の状態に基づいてなされます。地盤が固い場所では、布基礎や狭小基礎が使用されることが多いですが、地盤が軟弱な場所では、ベタ基礎が選ばれることが一般的です。また、地震の多い地域や湿気の多い場所では、耐震性や防湿性の高い基礎が求められます。

基礎の種類や施工方法は、地盤の状態や建物の設計に応じて最適なものを選ぶことが大切です。適切な基礎を選ぶことで、地震やその他の外的要因に対しても強い家を建てることができます。

地震で住宅基礎が受ける被害

住宅基礎の地震被害について、地震が起きた際に基礎がどのように影響を受け、どのような被害が発生するかについて説明します。地震の揺れは建物に大きな負荷をかけるため、基礎がしっかりしていないと、建物全体が不安定になり、倒壊や損傷のリスクが高くなります。

地震による基礎の主な被害

1.地盤沈下・地盤の液状化

地震の揺れによって地盤が沈下し、液状化現象が発生することがあります。液状化とは、地震の揺れによって地下水位が上昇し、土壌が液体のように振る舞う現象です。これにより、基礎が不安定になり、建物が傾いたり、沈下したりすることがあります。

液状化は特に砂地や湿った場所で発生しやすく、液状化により、基礎が浮き上がったり沈んだりして、建物が傾くことがあります。

2.基礎のひび割れ

地震の揺れによって基礎にひびが入ることがあります。特に、基礎が十分に強度を持っていない場合や、施工不良がある場合に発生します。ひび割れが入ると、基礎の強度が低下し、建物全体の安定性に影響を与える可能性があります。

主な影響として、ひび割れた部分から水分や湿気が浸透し、鉄筋が錆びることがあり、基礎の劣化が進行することにより、長期的には基礎の強度がさらに低下し、建物に深刻な影響を与えることがあります。

4.基礎の浮き上がり

強い地震の揺れで、特に「布基礎」や「狭小基礎」のような基礎が地面から浮き上がることがあります。基礎が浮き上がると、土台部分がずれて建物が不安定になり、最終的には建物の崩壊や大きな損傷を引き起こすことがあります。

浮き上がりの原因は、地震の揺れにより基礎と地面の接着力が弱まり、基礎が動いてしまうためです。

5.ずれや傾き

基礎がずれることで、上に建てられた建物も傾くことがあります。特に、基礎の上に乗る土台や柱が動くと、建物全体が水平を失い、部分的に崩れたり、最悪の場合、建物が倒壊したりするリスクが高くなります。

基礎の地震対策

地震による基礎の被害を防ぐために、さまざまな対策が必要です。以下の方法で基礎の耐震性を高めることができます。

1.強固な基礎設計

地震に強い基礎を設計することが重要です。特に、地盤が軟弱な地域では「ベタ基礎」のような強度の高い基礎が推奨されます。ベタ基礎は、建物全体を支える大きなコンクリート板を使用するため、地震の揺れを分散させ、建物の沈下や傾きを防ぎます。

2.地盤改良

地震時に液状化や地盤沈下が起こりやすい地域では、地盤改良を行うことで基礎の安定性を確保することができます。地盤改良には、地盤を固めるための工法(例えば、鋼管杭や深層混合処理)を取り入れることが有効です。

3.免震・制震構造の導入

免震技術や制震技術を基礎に組み込むことで、地震の揺れを大きく減少させることができます。免震装置は、基礎と建物の間に取り付けて、揺れを吸収したり、建物に伝わる揺れを軽減したりします。制震構造は、建物内で揺れを抑えるための装置を設置する方法です。

4.定期的な点検とメンテナンス

基礎にひび割れや損傷がないか定期的に点検し、早期に補修することが重要です。地震後にも基礎をチェックして、異常があれば修繕することで、将来の大きな被害を防ぐことができます。

地震の後の基礎のチェックポイント

地震後には、以下の点を確認して基礎の状態をチェックすることが重要です。

  • 基礎にひび割れや損傷がないか
  • 基礎が地面から浮き上がったり、ずれたりしていないか
  • 土台部分に異常がないか
  • 基礎と建物の接続部分にゆるみや破損がないか

地震が住宅基礎に与える影響は非常に大きく、基礎の設計や施工において十分な耐震性を確保することが不可欠です。地盤改良や強固な基礎設計、免震・制震技術の導入により、地震による基礎の損傷や建物の倒壊を防ぐことができます。

 

以上、住宅基礎についての解説でした。

 

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松本 信明

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