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松本 信明

現場経験41年多種多様な工事お受けします。

公開日:2023年12月7日

REDSリフォーム、一級建築施工管理技士補の松本です。今回は、どの家にもついている換気扇についてお話したいと思います。

換気

換気はなぜ必要か

以下の理由から、住宅では換気が必要です。

・新鮮な空気を取り込む
・二酸化炭素やダニ、ウイルスなどの有害物質を排出する
・食べ物などのニオイを排出する
・湿った空気を排出し、結露やカビを防ぐ
・燃焼に必要な酸素を供給し、不完全燃焼を防止する
・シックハウス症候群を予防する
・冬場の一酸化中毒を防ぐ
・精神面にリフレッシュ効果を与える

換気は季節を問わず必要です。換気をしないと、古く汚れた空気が室内に溜まり、体調を崩す可能性があります。部屋の酸素量が減ると、ストーブや石油機器が正しく燃焼できなくなり、一酸化炭素中毒を引き起こす危険性もあります。

換気の方法は常時換気、局所換気、間欠換気の3種類

換気には、自然換気と機械換気の2種類があります。自然換気は、窓やドアを開けることで行われます。機械換気は、換気扇や空調設備を使って行われます。

換気の方法には、常時換気、局所換気、間欠換気の3種類があります。常時換気は、24時間換気扇を稼働させることで、室内の空気を常に入れ替える方法です。局所換気は、台所やトイレなど、汚れた空気が発生しやすい場所に換気扇を設置する方法です。

間欠換気は、室内の空気が汚れたときに、一定時間換気扇を稼働させる方法です。この方法は、常時換気と比べて省エネで、室内の空気を効率的に入れ替えることができます。間欠換気は、室内の空気が汚れたことを感知して自動的に稼働するため、手動で換気扇を操作する必要がありません。また、常時換気と比べて、室内の温度や湿度を一定に保ちやすいという利点もあります。

間欠換気は、台所やトイレなど、汚れた空気が発生しやすい場所に設置されることが多いです。人感センサー温度センサーで作動する換気扇もあります。

エアコンについた換気機能だけを使うのは危険

エアコンで換気ができる機能が付いたものも出ています。エアコンは空気を循環させることで、室内の空気を入れ替えることができますが、エアコンだけで完全に換気をすることは難しいです。エアコン本来の機能は、空気の温度を管理することだからです。

一般的なエアコンは、部屋の空気を取り込んで部屋に戻す仕組みなので、外の空気を取り込むことはありません。換気する機能が付いたエアコンもありますが、外気を取り入れる吸気口が小さく機能が十分ではないでしょう。なので、エアコン使用時には自分で空気を入れ替えることが必要です。部屋の中の花粉・細菌・ウイルス・カビ・ハウスダストなどの有害物質や汚染物質を、部屋の外に出したり薄めたりするためです。

湿度や温度が高くなると、空気中にダニやカビなどが増加してハウスダストとなり、めまいや頭痛などシックハウス症候群を発症する可能性があります。マンションなどの機密性が高い住宅は、空気の入れ替えをしないと部屋の中の汚染された空気が外に出にくいので、定期的な換気が必要です。エアコン使用時にも、以下の方法で換気しましょう。

窓を開ける

窓を開けることで、室内の空気を外に排出し、新鮮な空気を取り入れることができます。窓を開ける時間帯は、朝晩がおすすめです。朝晩は、外気温が低く、室内の温度が下がりにくいため、エアコンの負荷を抑えることができます。

換気扇を使う

エアコン使用時に換気する方法としては、換気扇を使うことも効果的です。換気扇を使うことで、室内の空気を外に排出し、新鮮な空気を取り入れることができます。窓を開けて換気扇を使えば、換気効果を高めることができます。

空気清浄機を使う

空気清浄機を使うことで、室内の空気を浄化し、新鮮な空気を取り入れることができます。空気清浄機を使う場合も窓を開けておくと、換気効果を高めることができます。

以上の方法を組み合わせることで、エアコン使用時に効果的に換気することができます。

換気扇の耐用年数は

換気扇はどの程度の期間まで使用できるかが決められた目安があります。

換気扇は、約15年を目途に「設計上の標準使用期間」を迎え、同期間を超えて使用すると、経年劣化による発火・けがなどの事故に至るおそれが指摘されています。また、換気能力(風量)も低下する可能性があります。

住宅用の24時間換気のシステムのほとんどが、機械式なので、15年を過ぎると故障し動かなくなるかもしれません。戸建ての場合、排気・吸気を含め10カ所程度付いていますので、いっぺんに壊れると、費用がかさみます。異音が出てきたら、すぐに交換をすることをおすすめします。気密性の高い住宅事情の中、換気は最も大事な設備です。安心して暮らしていくためにも、お掃除やお手入れもまめに行いましょう。

 

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