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松本 信明

現場経験41年多種多様な工事お受けします。

公開日:2023年8月22日

REDSリフォーム、一級建築施工管理技士補の松本です。今回は住宅に使用している屋根材についての話をします。雨露をしのいでくれる屋根は戸建てを購入する方には軽視できない存在です。その種類と特徴について知っておきましょう。

屋根材

住宅の屋根材の種類

住宅の屋根材には、瓦、スレート、金属板、アスファルトシングルなどがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

まずは瓦について説明します。

日本瓦

瓦は、日本の気候風土に合っているため、耐久性や断熱性、遮音性が高く、デザイン性に優れています。日本瓦は、釉薬を塗って窯で焼く製造方法と、全く釉薬を塗らずにそのまま焼く2つの製造方法に種類分けできます。釉薬を使用し焼き上げた釉薬瓦はさまざまな色を出せることが魅力です。ただ、日本瓦は、耐震性能が低いため地震に弱い点があります。

瓦の歴史は、誰によっていつごろ発明されたかはよくわかっていないそうですが、世界で最も古い瓦は中国の陳西省西安の近郊から出土したもので薄手の平瓦だったといわれていて、およそ2800年前のものです。日本では飛鳥時代から瓦が使われており、そのほとんどの期間において寺院などの宗教施設か、宮殿、官衙、城などの政治拠点で限定的に使用されていたようです。

和瓦と洋瓦

瓦には、和瓦と洋瓦がありますが、材質が同じなので耐久性、防災性については変わりません。和瓦は緩やかなカーブで和の趣が感じられ、比較的落ち着いた色が多く、重厚感が感じられる雰囲気です。一方、洋瓦は凸凹が大きく、より丸みを帯びており、カラーバリエーションが豊富で明るい色も多く、個性的な印象になります。

セメント瓦

瓦にはセメント瓦という種類もあります。セメント瓦とは、セメントと川砂を1:2〜1:3の比率で混ぜて作られた瓦のことです。1970年〜80年の住宅不足だった高度経済成長期によく使われていました。耐用年数は、30~40年とされています。

セメント瓦は、20世紀初頭に英国で作られ始め、日本では1939年から製造が始まったとされています。

スレート

スレートは、セメントに繊維質を混ぜて5mm程度の厚さにした板状の屋根素材です。薄くて軽く施工性が高いため、新築時の費用が安く済む一方でコケやカビが発生したり割れたりする頻度が高く、定期的なメンテナンスが必要になります。

スレート屋根は、大きく分けて「天然スレート」と「人工(化粧)スレート」の2つに分類されます。天然スレートは、天然鉱物である粘板岩を素材とした屋根材のことで、青黒色で独特な模様が美しい、高級感のある素材です。一方、人工スレート(化粧スレート)は、主原料にセメントと繊維素材を使用しているため、軽量で運搬や施工がしやすく、施工費用も安いので、建売の一戸建てなどの建物で最も多く使われています。

スレートには、アスベストを含んでいるものがあるため、リフォーム時に十分注意が必要です。2004年以前に製造された屋根材のうち、スレート屋根とセメント瓦にはアスベストが含まれているものが多く存在するとされており、注意が必要です。

金属性の屋根材

金属製の屋根材は瓦などに比べ軽量のため、建物全体の耐震性アップに貢献できる点、塗装が容易でデザイン性が高い点が人気です。一方で重いものが当たると凹みができるなど傷つきやすく、台風や強風で浮いてしまったり、場合によっては剥がれ飛んでしまったりすることも起きてしまいます。屋根のリフォームでは、既存の屋根材の上に重ね葺き(カバー工法)として工事は主流になっています。

金属屋根材には大きく2種類あります。ひとつはガルバリウム鋼板といわれ、鉄板にアルミニウム・亜鉛合金をめっきしたもので、耐食性が高く、軽量で強度があります。屋根材や外壁材として使用されることが多いです。もうひとつはステンレス鋼板で、耐食性が高く、美観性に優れています。

金属屋根の歴史は新しいですが、人間と金属のかかわりあいは古く、紀元前4000年~3000年頃のエジプト・メソポタミアなどの古代文明では、精錬・鍛造・鋳造の技術が発達していて、彼らが手に入ることのできた金属は、金・銀・銅・鉄・鉛・錫(スズ)および水銀の7種類であったといわれています。ローマ時代には、銅と亜鉛の合金である真鍮(シンチュウ)も作られています。金属が屋根葺き材として使われ始めるのもこの頃であると推測されています。

日本で金属屋根が登場するのは、江戸時代です。徳川幕府による労働力の結集と新技術の開発によって、城・神社仏閣および武家・商人の住宅が銅瓦によって葺かれるようになっていたようです。しかし、銅は高価であったため、庶民の住宅にまで普及することはなかったようです。

アスファルトシングル屋根材

アスファルトシングル屋根材は約100年前、気候の厳しい北米で生まれた屋根材です。長い歴史を持ち全米の住宅屋根の多くにシングル屋根材が使用されています。アスファルトシングル屋根材は、ガラス繊維を素材に用いたシングル屋根材でグラスファイバーシングルとも呼ばれており、洗練された意匠性と優れた機能性(防水・消音・耐候)かつ軽量で施工しやすい屋根材です。

アスファルトシングル屋根材は、施工費用が安価であることから、住宅用途に多く使われ、近年の建売の屋根材の主流になっています。ただ、耐久性はあまり高くないといえます。

以上、屋根材について説明いたしました。

 

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