こんにちは、REDSリフォーム、一級建築施工管理技士補の松本信明です。
今回のブログは、手摺(手すり)について詳しく紹介していきたいと思います。高齢者には手摺はなくてはならない安全対策のひとつですが、当然高齢者だけではなく、全ての人に対応していなければなりません。
(写真はイメージです)
手摺の種類
手摺には多くの種類があり、それぞれの用途や設置場所に応じて異なるデザインや機能を持っています。以下に代表的な手摺の種類を紹介します。
- 水平手摺(横手摺):廊下や通路に設置され、高齢者や障がい者の移動をサポートします。
- I型手摺(縦手摺):出入り口やトイレなどに設置され、立ち上がりや座る動作をサポートします。
- L型手摺:縦手摺と横手摺が一体化したもので、トイレや浴室などでの立ち座りや姿勢の安定に役立ちます。
- 階段手摺:階段の昇り降りをサポートし、転倒や転落を防ぎます。
- 据え置き型手摺:壁がない場所に設置され、必要に応じて移動できる手摺です。ベッドの横などに設置されることが多いです。
- 波形手摺:クネクネとした形状で、手の動きや角度に合わせて設計されています。階段の昇り降りをサポートします。
- 手摺照明:手摺にLED照明を内蔵し、暗い場所での視認性を向上させます。
階段手摺の種類や素材
階段手摺は、安全性と利便性を高めるために非常に重要です。以下に、階段用手摺の詳細を説明します。
1.手摺の種類
- 丸棒タイプ:円柱形の手摺で、握りやすく柔らかい印象を与えます。
- フラットバータイプ:平らな形状で、モダンなデザインに適しています。
- 楕円タイプ:楕円形の手摺で、手にフィットしやすい形状です。
2.素材
- 木製:温かみがあり、手触りがいいのが特徴です。木の香りにはリラックス効果もあります。
- スチール製:スタイリッシュで耐久性が高く、長期間使用できます。
3.設置方法
- DIY:自分で設置することも可能ですが、正確な位置に取り付けるためには専門的な知識と道具が必要です。
- 業者に依頼:専門業者に依頼することで、確実に安全な設置が可能です。費用は階段の長さや手摺の素材によって異なりますが、一般的には12万円程度からです。
4.法的要件
- 建築基準法:階段には少なくとも片側に手摺を設置することが義務付けられています。両側に壁がない場合は、両側に手摺を設置する必要があります。
5.デザインと機能
- 連続性:手摺は連続していることが重要です。手を沿わせながら進むことで、必要なときにすぐにつかむことができます。
- 照明付き手摺:LED照明を内蔵した手摺もあり、暗い場所での視認性を向上させます。
階段用手摺の選択は、安全性だけでなくデザインや使いやすさも考慮することが大切です。特に居室に面した階段はデザインが重視されますので、施工も大変な工事になり、大工の施工技術も必要になります。
高齢者向けの手摺
高齢者向けの手摺は安全性と利便性を高めるために設計されています。以下に代表的な種類を挙げ、用途と特徴を説明します。
1.水平手摺
- 用途:廊下や玄関、トイレなどに設置され、歩行や移動をサポートします。
- 特徴:手を滑らせながら移動できるため、バランスを取りやすくなります。
2.縦手摺(I型手摺)
- 用途:トイレや玄関など、立ち上がりや座る動作をサポートします。
- 特徴:垂直に設置され、体の上下移動を助けます。
3.L字型手摺
- 用途:トイレや浴室などでの立ち上がりや姿勢保持に役立ちます。
- 特徴:水平手摺と縦手摺が一体化しており、多方向からのサポートが可能です。
4.階段用手摺
- 用途:階段の昇り降りをサポートし、転倒や転落を防ぎます。
- 特徴:階段の傾斜に合わせて設置されます。できる限り左右両側に設置することが理想的です。
5.据え置き型手摺
- 用途:壁がない場所やベッドの横などに設置され、立ち上がりや移動をサポートします。
- 特徴:必要に応じて移動できるため、柔軟な使用が可能です。
6.突っ張り型手摺
- 用途:天井と床に突っ張らせて固定し、立ち上がりや移動をサポートします。
- 特徴:工事不要で設置できるため、賃貸住宅などでも利用しやすいです。
7.手摺照明
- 用途:暗い場所での視認性を向上させ、安全な移動をサポートします。
- 特徴:LED照明を内蔵しており、夜間や暗い廊下での使用に適しています。
高齢者向けの手摺は、設置場所や用途に応じて選ぶことが重要になります。また、具体的に使う方の特徴をしっかり手摺に反映する必要があります。
外回り用手摺の種類や素材
最後に、外回り用手摺の詳細を説明します。
1.手摺の種類
- 玄関手摺:玄関ポーチやアプローチに設置され、出入りの際のサポートをします。特に高齢者や子供にとって安全です。
- 階段手摺:外階段に設置され、昇り降りをサポートします。滑りやすい場所でも安心です。
- スロープ手摺:車椅子や歩行補助が必要な方のために、スロープに設置されます。
2.素材
- ステンレス:耐久性が高く、さびにくいのが特徴です。メンテナンスが少なくて済みます。
- アルミニウム:軽量で扱いやすく、さびにくい素材です。デザインのバリエーションも豊富です。
- 木製:自然な風合いが魅力で、温かみがあります。ただし、定期的なメンテナンスが必要です。
3.設置方法
- 壁付けタイプ:壁に直接取り付ける方法で、スペースを有効に使えます。
- 埋め込みタイプ:地面に柱を埋め込む方法で、安定性が高いです。
- ベースプレートタイプ:小さな穴を開けて固定する方法で、後付けリフォームに適しています。
4.法的要件
- 建築基準法:高さ1m以上の階段には手摺を設置することが義務付けられています。
5.デザインと機能
- 連続性:手摺は連続していることが重要です。手を沿わせながら進むことで、必要なときにすぐにつかむことができます。
- 照明付き手摺:LED照明を内蔵した手摺もあり、暗い場所での視認性を向上させます。
外回り用手摺の選択は、安全性だけでなくデザインや使いやすさも考慮することが大切です。また、耐久性も大事な選択となります。
今回手摺についてご説明しましたが、手摺は安全対策の大変重要なサポート材ですので、安易に取り付けると重大な事故を招く可能性があります。必ず専門業者に依頼することをお勧めします。