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森山 賢治(宅建士・リフォームスタイリスト)

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公開日:2024年9月5日

REDSエージェント、宅建士・宅建マイスターの森山賢治です。今回は、賃貸住宅と持ち家は住むならどちらがいいのか、そのメリットとデメリットについて解説します。

賃貸と持ち家

(写真はイメージです)

賃貸住宅に住むことのメリットとデメリット

まず、賃貸住宅を住むにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

賃貸のメリット

  1. 初期費用が低い:購入するよりも初期費用が低く済み、資金を他の投資や生活費に使うことができます。
  2. 引っ越しの自由度:転職や生活環境の変化に対応しやすく、新しい場所への移動が容易です。
  3. 修繕費用の負担が少ない:建物の修繕やメンテナンスは大家さんの責任であり、自分で負担する必要がありません。
  4. リスクが少ない:地震や災害などのリスクが発生した場合でも、所有者としての損失リスクはありません。

賃貸のデメリット

  1. 資産形成が難しい:家賃は経費となり、自己資産とはなりません。
  2. 自由な改装が難しい:自分の好みに合わせて自由に改装することは難しく、大家さんの許可が必要です。
  3. 家賃の上昇:物価や地域の人気度により、家賃が上昇する可能性があります。
  4. 退去時の手間:契約終了時には部屋を元の状態に戻す必要があります。費用がかかることもあります。
  5. 高齢になると借りられる物件が少なくなる:孤独死、病死等の確率が高くなるため、大家さんは高齢者との契約を拒む場合があります。

不動産を購入して住むことのメリットとデメリット

持ち家のメリット

  1. 資産形成:不動産は長期的な資産となり、資産価値が増加する可能性があります。
  2. 自由な改装:自分の好みに合わせて自由に改装することができます。
  3. 安定した生活環境:所有者として、自分の住む場所を自由に選び、長期的に住むことができます。
  4. 税制上のメリット:住宅ローンの利息控除や3,000万円控除など、税制上のメリットがあります。
  5. プライバシー:自分の家はプライバシーが保たれ、他人に気を使うことなく生活することができます。
  6. 団体信用保険加入:保険加入することにより、万が一の際はローンがなくなり同居者はそのまま安心して住み続けられます。

持ち家のデメリット

  1. 初期費用が高い:不動産を購入するための初期費用は賃貸に比べて高くなります。
  2. メンテナンス費用:建物の修繕やメンテナンスは自己負担となります。
  3. リスクが高い:地震や災害などのリスクが発生した場合、所有者としての損失リスクがあります。
  4. 流動性が低い:不動産は売却するまでに時間がかかるため、資金をすぐに手に入れることは難しいです。
  5. 固定資産税:不動産を所有していると、固定資産税の支払いが必要となります。

賃貸、持ち家、費用負担はどちらが得になるか

仮に35年間、賃貸住宅で家賃25万円を支払うのと、持ち家を1億円のローンで購入する場合を比較して、それぞれのコストを見てみましょう。

賃貸住宅

  • 月々の家賃:25万円
  • 年間の家賃:300万円
  • 35年間の総家賃:1億500万円

持ち家

  • 住宅ローン:1億円
  • 金利:仮に1.5%とすると、35年ローンで月々の返済額は約30万円
  • 年間の返済額:360万円
  • 35年間の総返済額:1億2,600万円

比較

  • 賃貸住宅:35年間で1億500万円
  • 持ち家:35年間で1億2,600万円

持ち家の方が総額では高くなります。しかし、持ち家は資産として残る点が大きなメリットです。また、住宅ローン控除などの税制優遇も考慮すると、実際の負担はもう少し軽くなる可能性があります。

※上記には賃貸更新料、持ち家の固都税、管理費などは含んでおりません。

賃貸、持ち家、どんな人が向いているのか?

賃貸が向いている人

  • 転勤が多いなど住む場所が確定できない人
  • 収入が安定していない人
  • 健康状態が思わしくない人
  • 借金(ローン)をしたくない人

持ち家が向いている人

  • 退職までに住宅ローン完済ができる人
  • 収入が安定している人
  • 賃貸には少ない4LDK以上の部屋数が必要な人
  • 貯蓄が潤沢な人
  • ずっとシングルの可能性がある人

考慮したい選択の基準

賃貸住宅と持ち家の選択は、個々の状況や価値観によって異なりますが、以下の基準を考慮するといいでしょう。

1.経済的安定性

  • 賃貸:初期費用が少なく、経済的な柔軟性が高い。
  • 持ち家:長期的には資産形成が可能だが、初期費用やローン返済の負担が大きい。

2.ライフスタイル

  • 賃貸:転勤や引っ越しが多い場合に適している。
  • 持ち家:長期間同じ場所に住む予定がある場合に適している。

3.将来の計画

  • 賃貸:将来の計画が不確定な場合に柔軟に対応できる。
  • 持ち家:家族の成長や老後の生活を見据えた計画がある場合に適している。

4.経済環境

  • 賃貸:金利や不動産価格の変動に影響されにくい。
  • 持ち家:金利上昇や不動産価格の変動に影響を受けやすい。

5.資産形成

  • 賃貸:資産形成が難しいが、他の投資に資金を回せる。
  • 持ち家:不動産としての資産価値が期待できる。

6.リスク管理

  • 賃貸:修繕費や災害リスクを大家が負担する。
  • 持ち家:修繕費や災害リスクを自分で負担する必要がある。

7.税制優遇

  • 賃貸:特に税制優遇はない。
  • 持ち家:住宅ローン控除や固定資産税の減免などの税制優遇がある。

8.生活の質

  • 賃貸:物件の選択肢が多く、生活環境を変えやすい。
  • 持ち家:自分の好みに合わせたリフォームや改築が可能。

9.老後の生活

  • 賃貸:老後の家賃負担が続く。
  • 持ち家:ローン完済後は住居費が軽減される。

10.心理的な安心感

  • 賃貸:住み替えの自由度が高いが、長期的な安定感に欠ける。
  • 持ち家:自分の家という安心感が得られる。

まとめ

これらの基準をもとに、自分のライフスタイルや将来の計画に合った選択をすることが重要です。

どちらにもメリットとデメリットがあるので、慎重に検討してください。

 

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