「用途地域」で読み解いてみた。同じ駅でも変わる「街の性格」と資産価値の謎
こんにちは。仲介手数料が必ず割引・最大無料の「不動産流通システム」REDSエージェント、宅建士の小林 響平(こばやし きょうへい)です。
「同じ駅・同じ徒歩分数、条件も似ているのに、なぜか物件ごとに価格が違う。なんで?」
そう感じたことがある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
不動産を検討する際、多くの方が重視するのは、
- 駅からの距離
- 築年数
- 価格帯
といった条件ではないでしょうか。もちろん、どれも重要な判断軸です。
ただ、実際の現場でよく目にするのが、「同じ駅、同じ徒歩分数の物件なのに、なぜか“下がりにくい物件”と“そうでない物件”が存在する」というケースです。
この謎を解き明かします。

(画像はイメージです)
駅の出口や街の向きで違ってくる
その理由のひとつが、「駅の出口や街の向きによる違い」です。
同じ駅であっても、出口が変われば、その先に広がる用途地域や街づくりが異なり、建てられる建物や住環境、さらには将来の街の姿まで変わる場合があります。結果として、「落ち着いた低層住宅街が維持される側」「商業化や再開発が進みやすい側」といった差が生まれ、それが資産価値の「下がりにくさ」に影響していきます。
用途地域は、単なる建築ルールではなく、街の将来像そのものを左右する設計図です。
本ブログでは、
【用途地域】×【資産価値(下がりにくさ)】×【戸建て/マンション適性】
という視点から、東京エリアの不動産を整理していきます。東京23区に加え、立川市・国分寺市・三鷹市・武蔵野市など、いわゆる多摩地域の主要市部も含めて解説しています。
そもそも用途地域とは?
建物のルールではなく「街並みのルール」
用途地域とは、そのエリアにどんな建物を、どの規模で建ててよいかを定めた制度です。
重要なのは、これは単なる建築制限ではなく、
- 将来も街並みが守られるのか
- 再開発で供給が一気に増えるのか
- 落ち着いた住宅街が維持されるのか
といった資産価値の“耐久力”を左右する仕組みだという点です。
【用途地域】×【資産価値】×【建物種別】早見表(東京版)
| 用途地域 | 街並みの性格 | 資産価値の下がりにくさ | 戸建て 適性 |
マンション 適性 |
|---|---|---|---|---|
| 第一種低層住居専用地域 | 静かな低層住宅街 | ★★★★★ | ◎ | △ |
| 第二種低層住居専用地域 | 低層+小規模店舗 | ★★★★☆ | ◎ | △ |
| 第一種住居地域 | 住宅中心 | ★★★★☆ | ○ | ◎ |
| 第二種住居地域 | 住宅+店舗 | ★★★☆☆ | ○ | ◎ |
| 第一種中高層住居専用地域 | 中高層マンション中心 | ★★★★☆ | △ | ◎ |
| 第二種中高層住居専用地域 | 住宅+沿道店舗 | ★★★☆☆ | △ | ◎ |
| 準住居地域 | 幹線道路沿い | ★★☆☆☆ | ○ | △ |
| 近隣商業地域 | 駅前・商店街 | ★★★☆☆ | △ | ○ |
| 商業地域 | 都心・再開発 | ★★☆☆☆ | × | △ |
| 準工業地域 | 住工混在・再開発 | ★★★☆☆ | △ | ◎ |
→なぜこうなるのかを、以下で具体的に解説します。
なぜ用途地域で「戸建て/マンション適性」が分かれるのか
第一種・第二種低層住居専用地域:戸建てが圧倒的に強いエリア



◆構造的な理由
- 建築制限が厳しく、供給が増えない
- 街並みが長期にわたり固定される
- 評価軸が「建物」ではなく「土地+環境」
◆適性
- 戸建て:◎
- マンション:△(戸数が少なく流動性が低い)
◆具体的なエリア
- 渋谷区:松濤・富ヶ谷・上原
- 世田谷区:成城・等々力
- 大田区:田園調布・久が原
- 武蔵野市:吉祥寺本町・吉祥寺東町
- 三鷹市:井の頭
第一種低層住居専用地域は「値上がり」より“値が崩れない”ことに価値がある用途地域です。そのためやはり名が知れた土地になり、高額となります。
第一種・第二種住居地域:マンションが最も安定するゾーン



◆構造的な理由
- 実需層(単身〜ファミリー)が厚い
- 賃貸需要も成立
- 比較しやすく売却しやすい
◆適性
- 戸建て:○
- マンション:◎
◆具体的なエリア
- 文京区:白山・茗荷谷
- 目黒区:中目黒駅徒歩圏
- 杉並区:西荻窪
- 府中市:府中駅〜東府中
第一種・第二種住居地域と似た位置づけとして、第一種・第二種中高層住居専用地域があります。
これらは、低層住宅街ほどの建築制限はないものの、商業化は抑えられており、中高層マンションを中心とした住宅街が形成されやすい用途地域です。「分譲マンション」ではおすすめの用途地域となります。
近隣商業地域:駅力しだいで明暗が分かれる


◆特徴
- 利便性は高いが住環境は不安定
- 駅のブランド力に価格が直結
◆適性
- 戸建て:△
- マンション:○
◆具体的なエリア
- 北区:赤羽駅前
- 中野区:中野駅北口
- 武蔵野市:吉祥寺駅北口
商業地域:上がるときも下がるときも大きい



◆特徴
- 再開発で供給が急増
- 投資マネー比率が高い
- 市況・金利の影響を直撃
◆適性
- 戸建て:×
- マンション:△(投資寄り)
◆具体的なエリア
- 新宿区:西新宿
- 渋谷区:渋谷駅周辺
- 立川市:立川駅北口
そもそも開発エリアが多く戸建てが買えるような土地ではないため参考程度です。マンションであれば居住目的よりも投資用としての見方が大きくなると思います。
準工業地域:東京では「マンションが強い」重要ゾーン



◆構造的な理由
- 工場・倉庫跡地で大規模開発が可能
- 価格が抑えめで実需が集まりやすい
- 住宅専用地域より供給が出やすい
◆適性
- 戸建て:△
- マンション:◎
◆具体的なエリア
- 江東区:豊洲・東雲・有明
- 品川区:天王洲周辺
- 立川市:立川駅南口〜再開発エリア
いわゆる湾岸エリアのタワーマンションはこれに該当してくることがほとんどかと思います。
まとめ
資産価値が「下がりにくい不動産」は、運や偶然で決まるものではなく
- どの用途地域か
- その用途地域に合った建物種別か
- 将来も街並みが守られるか
これらを踏まえて選んだ不動産は、景気や金利が変わっても値が崩れにくい不動産と考えます。
「上がりそう」で不動産を選ぶのももちろん良いですが、町並みに合った価値が「下がりにくい」不動産を選ぶこと。それが、長く安心して住み、将来に向けて後悔しにくい不動産選びだと思います。
最も優先したいことは、良いエージェント、良い不動産仲介会社を見つけることです。それが当社、不動産流通システム【REDS】であり、エージェントは私、小林であれば光栄でございます。お気軽にお申し付けください。
最後に
さて、REDSでは、仲介手数料が割引・無料の仕組みを導入しております。
そのため、実際に他社でのご契約直前に、弊社に切り替えてご契約されるケースも多数ございます。
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