こんにちは。仲介手数料が必ず割引・最大無料の「不動産流通システム」REDSエージェント、宅建士の小林 響平(こばやし きょうへい)です。
首都圏では、立地と広さのバランスから、築年数が経過したマンションを「候補から外さずに検討したい」という方が多い印象です(都県をまたいで比較検討されるケースもよくあります)。新築マンション価格の高騰や住宅ローン金利の上昇を背景に、近年あらためて築年数の経過した中古マンションに注目が集まっています。特に、広さ・立地・価格のバランスが良い1980〜1995年築マンションを検討される方が増えています。
一方で、「古いマンションは、配管が心配で避けたいんですよね」というお声をいただくことも、実際によくあります。
たしかに中古マンションでは、給排水管など見えない設備部分に不安を感じやすいものです。
- 赤水が出そう
- 漏水しそう
- 修繕費が高そう
- いずれ大規模な工事が必要そう
といったイメージを持たれる方も少なくないと思います。首都圏で築30〜45年マンションを検討するなら、給排水管はどこまで気にすべきでしょうか? 今回は、給排水管の歴史も踏まえながら、1980〜1995年築マンションの見方を解説します。

(写真はイメージです)
首都圏の中古マンション|給排水管は築年数より「管理状態」で判断
中古マンションで不安視されやすいのが、見えない部分である給排水管です。たしかに経年劣化はありますが、重要なのは単純な築年数ではありません。
- どの材質か
- これまでどう管理されてきたか
- 定期調査が行われているか
- 不具合が早期対応されているか
つまり、「古い=即交換」ではなく、適切に管理されているかが本質です。
給水管の種類と寿命の目安|配管の世代(亜鉛メッキ鋼管・塩ビライニング鋼管・樹脂管)
亜鉛メッキ鋼管(〜1950年代)|赤水・腐食が起きやすい給水管
1950年代頃まで、建物内給水管の主役は『亜鉛メッキ鋼管』でした。
当時としては、
という優れた材料でした。
しかし経年とともに、
などの課題が出やすくなりました。
いわゆる「古い建物は赤水が出る」というイメージは、この世代の印象が大きいのではないでしょうか。
塩ビライニング鋼管・硬質塩化ビニル管(1960〜1990年代)|赤水リスクを下げた第二世代
その後、耐食性向上を目的に、
が普及していきました。
特徴は、
- サビに強い
- 赤水リスク低減
- 従来の鋼管強度も活かせる
といった点です。
1970年代後半には、多くの建物で主流設備となっていきました。1980〜1995年築マンションは、この「第二世代設備」の恩恵を受けている物件が多い年代です。
つまり、
- 築年数は進んでいても
- 初期世代配管ではなく
- 比較的改良された設備仕様
というケースがあります。
樹脂管(2000年代〜)|更新しやすい・耐食性の高い給水管
現在主流となっているのが、
- ポリエチレン管
- 架橋ポリエチレン管
- 各種樹脂系配管
です。
特徴は、
などです。
新築や大規模更新工事では、この世代設備が採用されることが多くなっています。
排水管の寿命・詰まり・漏水リスク|中古マンションで要チェック
給水管ばかり注目されますが、実は生活への影響が大きいのは排水管です。
排水管に問題が出ると、
- 詰まり
- 悪臭
- 漏水
- 下階への事故
- リフォーム時の制約
など、現実的なトラブルにつながります。
排水管の交換時期の目安|材質・清掃状況で寿命は変わる
一般論として、配管の交換時期は「築◯年で一律」とは言い切れず、材質・水質・施工条件・メンテナンス状況で前後します。目安としては、給水管は材質により15〜30年程度、排水管は30〜40年程度の範囲で語られることが多い一方、適切な清掃・点検で延命できるケースもあります。実際には配管の種類・材質・使用状況・管理状況で前後します。
築35年だから危険、築25年だから安心、とは言い切れません。
給排水管は調査が先|管内カメラ・清掃履歴→部分補修→更新の順で考える
重要なのは、
- 管内カメラ調査
- 清掃履歴確認
- 漏水履歴確認
- 劣化診断
- 必要箇所の部分更新
などを行い、正常に機能しているかを継続的に確認することです。適切に管理されていれば、まだ十分使用できるケースもあります。
首都圏で1980〜1995年築マンションが選ばれる5つの理由(広さ・立地・価格・配管世代・管理)
首都圏の中古マンションは「広めの間取り」が多い
首都圏の中古マンションは、同価格帯の新築と比べて“専有面積にゆとり”がある物件が多いです。
首都圏の築古マンションは「立地」で選ばれやすい
首都圏の築古マンションは、駅近・都心近接・成熟住宅地など“立地重視”で選べる選択肢が多いです。
中古マンションは価格が現実的(首都圏の価格バランス)
首都圏の中古マンションは、築年数で敬遠される分、条件の割に“価格が現実的”なケースがあります。
(物件によっては)給水管が第二世代(塩ビライニング鋼管など)
首都圏の築30〜45年帯でも、物件によっては給水管が第二世代(塩ビライニング鋼管など)で、極端に古すぎないケースがあります。
管理状態が良い物件も多い(修繕計画・更新履歴)
運営実績が長い首都圏マンションほど、長期修繕計画や給排水管の更新履歴が整理されているケースもあります。
購入前チェックリスト|給排水管の更新履歴・漏水履歴・長期修繕計画の見方
- 給排水管更新履歴
- 漏水事故履歴
- 排水管清掃実施状況
- 長期修繕計画書
- 総会議事録で設備関連議題が出ているか
【チェック時のコツ】
書類が揃っているかだけでなく、「いつ・どの範囲を・どの工法で」対応したか(共用部/専有部、更新/更生、排水管清掃の頻度)が読み取れると判断しやすくなります。ここまで見ると、築年数だけでは見えない価値が見えてきます。
給排水管の更新工事は難しい|費用・合意形成・専有部工事がハードル
一方で、マンション全体で給排水管の更新工事を行うことは、言うほど簡単ではありません。
理由としては、
- 工事費用が高額になりやすい
- 修繕積立金とのバランス調整が必要
- 一時金徴収の議論になる場合がある
- 専有部内の工事では各住戸の協力も必要
- 居住しながら工事を進める難しさがある
など、管理組合として調整事項が多いためです。
そのため、すべてのマンションが一斉更新できているわけではなく、
- 劣化状況を調査しながら段階的に進める
- 共用部を優先して更新する
- 必要箇所から部分的に改修する
といった現実的な対応を取っているケースも少なくありません。
つまり、「全交換していない=危険」とは限らず、計画的に調査・補修・更新されているかを見ることが大切です。検討しているマンションが比較的安心できるかどうかは、REDSエージェントに確認してもらいましょう。
リノベ中古マンションは要確認|専有部の給排水管が更新済みのことも
この年代のマンションは、現在流通しているリノベーション物件の中心的なストックでもあります。
そのため、
- 専有部分の給水管・排水管が更新されている
- 設備が現代仕様に入れ替えられている
- 内装だけでなく配管まで手が入っている
といった物件も多く見られます。
特に専有部分については、リノベーション時に配管更新が行われているケースもあり、築年数のイメージよりも安心して使用できる状態になっていることもあります。
まとめ|首都圏の築30〜45年中古マンションは「配管の世代×管理×履歴」で判断
1980〜1995年築マンションは、単に「古いマンション」と一括りにできる存在ではありません。
- 今より広さにゆとりがある
- 駅近や成熟した住宅地など立地が良い
- 価格とのバランスが取りやすい
- 管理体制が成熟している物件も多い
- 配管世代としても、初期設備より改良された物件がある
といった、今あらためて見直したい魅力を持つ物件も多くあります。
給排水管についても、単純に「築年数が古いから不安」と判断するのではなく、
- どの世代の設備が使われているか
- 更新履歴があるか
- 定期調査や維持管理がされているか
を確認することが重要です。
実際にこの年代のマンションは、広さ・立地・価格のバランスを重視する方から今でも選ばれている年代でもあります。築年数だけで候補から外してしまうには、もったいない物件もあるかもしれません。
「古いか新しいか」だけではなく、どのように管理され、今どのような状態にあるマンションか。そこまで見ていくことで、物件選びの精度は大きく変わります。1980〜1995年築マンションがご自身に合う選択肢なのか、個別物件ごとに確認したい方は、お気軽にご相談ください。数字や見た目だけでは分からない部分まで含めて、一緒に整理させていただきます。築年数だけでなく、耐震基準・管理状態・修繕履歴まで含めて総合的に確認することが大切です。
最後に
さて、REDSでは、仲介手数料が必ず割引・最大無料の仕組みを導入しております。そのため、他社でのご契約直前に、当社へ切り替えてご契約されるケースも多数ございます。
また、引き続き売却物件も募集しています。弊社受任物件には「設備保証」が付きますので、ぜひREDSエージェント:小林 響平にご相談ください。当社では、1億円のご自宅を売却する場合の仲介手数料を上限金額「168.3万円(税込み)」として設定しています。1億5,000万円でも2億円でも仲介手数料は「168.3万円(税込)」です。高額のご自宅を売却するお客様にとっては、今まで以上にメリットが大きい仕組みです。
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