2025年の不動産市場はどうなる？　気になる価格動向を大胆予測！

REDSエージェント、宅建士の畑中です。

「不動産価格がまた上昇？」「不動産価格はそろそろ下落するのではないか？」

近年の不動産市場に、このような気持ちを抱いている人は少なくありません。特に、2021年に開催された東京オリンピックの後には、不動産価格が暴落するというような情報も少なからずありました。

しかし、数年が経ち2025年となりましたが、不動産価格は高騰し続ける一方。このまま不動産市場はどうなっていくのでしょうか。今回は、2025年の不動産市場で考えられることや価格動向の予測について解説します。

（写真はイメージです）

2024年の不動産市場はどうだったか

まずは、2024年の不動産市場がどのような状況だったのか振り返りましょう。

不動産市場全体に大きな動きを見せたのが以下の2点です。

• 新築マンション平均価格高値更新
• 日銀によるマイナス金利解除

不動産市場に影響を与えた2つのポイントについて解説します。

新築マンション平均価格高値更新

2024年は、新築マンションの平均価格が8年連続で高値を更新し、ついに6,000万円を突破しました。

もう一般庶民では新築マンションは買えないのか……とささやかれるほど、不動産購入を検討している人にとって衝撃的なニュースです。

価格高騰の主な理由は、建築資材や人件費の高騰、新築マンションの販売数減少とされています。

ただし、この平均価格高値更新は、都心部の富裕層向け物件が大きく引き上げている背景があります。エリアによって価格上昇が進むケースと、下落が見え始めたケースのパターンが表れ出していることも2024年不動産市場の大きなポイントです。

マイナス金利解除

長年にわたり、不動産市場に大きな影響を及ぼしてきたマイナス金利政策が解除されました。

不動産を購入する際に多くの人が住宅ローンを組みます。その住宅ローンに大きな影響を及ぼすのが「金利」です。物件価格が変わらなくても、金利が上昇すれば総支払額は増えます。

不動産購入にとって不利になる金利上昇ですが、経済全体のことを考えると、金利の転換をしなくてはならないタイミングなのかもしれません。メガバンクを中心に固定金利だけでなく、変動金利も各金融機関で上げられています。

これから住宅ローンを組む場合は、固定金利と変動金利の選択が難しく悩ましい問題になるでしょう。

2025年の不動産市場で考えられること

2024年の振り返りでポイントとなった「不動産平均価格の高値更新」「マイナス金利解除」は、2025年にどのような影響を与えるか気になるところです。

2025年の不動産市場で考えられるポイントを解説します。

不動産価格の動向予測

基本的に不動産価格が暴落するということは考えにくいといえます。不動産価格上昇の原因にあった建築資材や人件費の高騰、新築マンションの販売数減少を始め、円安によって海外からの購入者が減る見込みがありません。

また、不動産はエリアによって三極化していくことが考えられます。

1. 都心部：これからも価格の上昇または維持が続き、資産価値としても有効
2. 準都心・近郊外・リゾートエリア：価値の維持または需要と供給による緩やかな下落
3. 郊外：高齢化、人口減少、空き家増加による価格の下落

これまでは二極化といわれていましたが、2025年はこの3つの格差がより拡大していく可能性があります。

中古物件の購入増加

2024年の不動産市場でも解説したように、新築マンションは簡単に手が届かない金額まで上昇しています。新築物件の販売数は減っていき、さらに住宅ローン金利の上昇となると、よりハードルが高く厳しい状況です。

そのため、2025年は中古物件の購入者増加が考えられます。新築物件よりも価格を抑えて購入することができ、物件数も豊富なので、さまざまな条件から選びやすいところもポイントになるでしょう。

準都心・近郊外エリアの需要増加

東京都心部は中古物件の価格も上昇し、一般購入者層にはハードルが高い状況です。

不動産購入のハードルを調整するためには、エリア選定が大切になります。2025年は、山手線の外側エリアとなる準都心エリアを始め、東京都下、都内に近い神奈川、埼玉、千葉といった隣接エリアの需要が一層高まることが考えられるでしょう。

近郊外エリアでも交通アクセスが充実しており、都心部へのアクセスが45分程度というところも多いです。

まとめ

2025年の不動産市場は、高騰または維持を続ける可能性が高いでしょう。中古物件への流入が増えることで、中古物件市場がどのように変化していくかも、2025年を振り返ったときに気になるポイントといえます。

また、三極化に分かれた不動産格差は、不動産購入を検討する人にとって意識したい大切なところです。

不動産探しは、長い目で見たときの住みやすさや資産価値も、しっかりと考えなくてはいけません。この先の金利上昇も懸念されますが、現状でもまだ低い金利状況です。このような外的要因を意識しつつも、暮らしの満足度や夢が広がる住まいを見つけていきましょう。

最後に

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