新築戸建て購入の注意点。予算設定、内見、メンテナンスなどを解説

こんにちは。不動産流通システム、REDSエージェント、宅建士の鈴木朋子です。

今回は新築戸建ての購入を検討している方に向けて、購入時の注意点を詳しく説明します。

（写真はイメージです）

購入のタイミングを見極めたら予算設定

新築戸建ての購入は、タイミングが重要です。市場の動向や金利の変動を見極め、最適なタイミングで購入することが大切です。また、家族のライフイベント（結婚、出産、子供の進学など）も考慮しましょう。

その後、しっかりと予算を設定し、資金計画を立てます。住宅ローンの返済額は、無理のない範囲で設定し、将来的な収入の変動も考慮に入れましょう。自己資金は総費用の10～20％を目安に用意するのが理想です。

住宅ローンは金利だけでなく、返済期間や手数料なども比較して選びましょう。複数の金融機関でシミュレーションを行い、自分に最適なローンを見つけることが大切です。

物件の選定と内見のチェックポイント

物件選びでは、以下のポイントに注意しましょう。

• 地盤：地震や洪水などのリスクを考慮し、地盤の強さを確認
• 間取り：家族構成やライフスタイルに合った間取りを選ぶ
• 日当たり：日当たりの良さは生活の快適さに直結
• 立地：通勤・通学の利便性、周辺環境（スーパー、病院、学校など）の確認

次に、物件の内見です。内見は物件の状態を確認する重要な機会です。以下の点に注意して内見を行いましょう。

• 点検口：配管や配線の状態を確認
• 水回り：キッチン、バスルーム、トイレの状態をチェック
• コンセントの位置：生活動線に合った配置か確認
• 換気扇の場所：換気の効率を確認

内見の際には、物件の周辺環境も重要です。騒音や治安、交通の便などを確認し、実際に住むことをイメージしてみましょう。

その後、売買契約に移ります。契約書の内容は細かく確認し、不明点があれば必ず質問しましょう。特に、保証内容や引き渡し時期、違約金の条件などは重要です。

メンテナンスと保証

新築戸建てには10年保証が付いていますが、定期的なメンテナンスが必要です。保証対象外の部分もあるため、注意が必要です。

新築住宅の10年保証とは？

新築住宅の10年保証とは、「新築住宅の引き渡しから10年間、建物に瑕疵（不具合や欠陥）があれば、売主が無償で修繕する」というものです。これは「住宅の品質確保の促進等に関する法律」（品確法）によって定められています。

保証対象となる部分

10年保証で対象となる部分は、「構造耐力上主要な部分」と「雨水の侵入を防止する部分」です。具体的には以下の部分が該当します。

• 基礎
• 土台
• 柱
• 屋根
• 梁
• 壁

保証の請求内容

10年保証により住宅を購入した側には、以下の請求が権利として認められています。

• 修補請求：保証対象となる部分に関して修繕を求める
• 賠償請求：瑕疵によって生じた損害に関して賠償を求める
• 売買契約の解除：修補不能な場合

保証の注意点

10年保証には以下のような注意点があります。

• 全ての部分や設備が保証対象ではない：例えばフローリングや水洗トイレの機能などは保証対象外です。
• メンテナンスをおろそかにしてはいけない：定期的な点検や手入れが必要です。メンテナンス不足による不具合は保証対象外となります。

保証対象外となる原因

以下の原因による欠陥や不具合、損害などは保証対象外となります。

• 自然災害による損害
• 過失もしくは故意による不具合
• 経年劣化もしくはメンテナンス不足による不具合や故障

諸費用と保険

新築戸建ての購入には、物件価格以外にも諸費用がかかります。登記費用、仲介手数料、引っ越し費用などを含めた総費用を把握しておきましょう。

火災保険や地震保険など、必要な保険に加入することも忘れずに。万が一の災害に備えるために、適切な保険を選びましょう。

購入後の注意点

引っ越し後は、速やかに住民票を移しましょう。これにより、各種手続きがスムーズに進みます。

新しい環境での生活を円滑に進めるためにも、近隣住民との関係は大切です。引っ越しの挨拶や地域のルールを守って人間関係を円滑にしておきましょう。

まとめ

新築戸建ての購入は多くの注意点がありますが、しっかりと準備をしておけば安心して進めることができます。上記のポイントを参考に、理想の住まいを手に入れてください。

最後に、将来的に売却を考える場合、リセールバリューも考慮に入れましょう。立地や物件の状態が良ければ、高値で売却できる可能性が高まります。

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