エージェントブログAGENT BLOG

川口 吉彦(宅建士・リフォームスタイリスト)

どんな小さな事でも何なりとお申し付けください。

4.8

65

最終更新日:2023年7月1日
公開日:2023年6月6日

不動産売買仲介の中古マンション売買契約に付随する、付帯設備や告知事項のトラブルでは、どのようなケースが多く見受けられ、何に注意をして売買契約を進めればよいか、また購入の際の住宅ローンの概要を一般購入者の立場で考えてみました。 

「中古マンション売買における付帯設備・告知事項について注意すべきこと」  

 

付帯設備の状態をチェックする

中古マンションの売買では、エアコン、キッチン、浴室、トイレなどの付帯設備が重要な要素です。
購入前に十分な点検を行わずに契約を進めると、故障や損傷が判明した後に高額な修理費用が発生する可能性があります。
注意点として、付帯設備の状態や機能性について明確に確認し、修理交換などの履歴をチェックすることが重要です。
 

 

告知事項の不正確さに注意する

売主は買い手に対して、建物や周辺環境に関する重要な情報を正確に提供する責任があります。
しかし、告知事項が不正確であったり隠蔽されていたりするケースもあります。
例えば、近隣トラブルや建物の法的問題などが隠されている場合、購入後に予想外の問題が生じる可能性があります。
購入者は契約前に重要事項説明書や契約書を詳細に確認し、特に法的な問題や近隣トラブル、修繕履歴などに関する情報を注意深くチェックする必要があり、疑問点等があれば、どんな小さなことでも遠慮せずに仲介業者に確認してみてください。
 

 

専門家の助言を受ける

不動産売買には法的・技術的な専門知識が必要です。
信頼できる不動産エージェントや建築士などの専門家の助言を受けることで、契約書や重要事項説明書の内容や不動産の状態を適切に判断することができます。
 

 

詳細な点検や調査を行う

購入前にマンションの内部と外部を詳細に点検し、付帯設備の状態を再確認します。
また、近隣環境や建物の法的な問題についても調査を行うことが重要です。
建物の状態を見るためには、建築士や施工業者、住宅診断士等の意見を聞くことも有益です。
 

 

契約書と重要事項説明書の確認

契約書や重要事項説明書は注意深く読み、すべての項目や条件を理解してください。
特に付帯設備や告知事項に関する項目を重点的にチェックし、曖昧さや矛盾点がないか確認します。
質問や不明な点があれば、担当者に明確な回答を求めることも重要です。
 

 

追加保証などの措置を検討する 

不動産取引においては、購入者の保護を目的とした特約や条件を契約書に盛り込むことが可能かどうか仲介業者に確認するのも一考です。
例えば、付帯設備の保証期間や修理費用の負担などを検討しましょう。
専門家のアドバイスを受けながら、自身の利益を守るために追加保証などの措置を検討してみてください。
 

 

総合的な判断と慎重な決定を行う

マンション購入は大きな責任となるため、情報収集と総合的な判断が重要です。
一括購入や投資目的での購入の場合は、将来的な市場動向や収益性も考慮されますが、住居系はご本人が自ら住まいとしての住処になります。
冷静な慎重さを持ちながら、自身の経済状況や将来の計画に合致するかどうかを考慮して決定しましょう。
特に住宅ローンを組む方は、仲介業者のアドバイスはもちろんですが、ご自身でもよく調べてみてください。
最終的には、自身の利益と将来の安定を考慮しながら、マンションの売買契約に進むかどうかを判断する必要があります。
 

 

以上の7点に気を付けることで、購入後の後悔やトラブルの大半は回避できることでしょう。

注意深く調査し、リスクを最小限に抑えるための対策を講じることで、より安心してマンション購入を行うことができます。 

「住宅ローンの金利形態、ネット系と銀行窓口での申し込みの違いについて」  

 

変動金利と固定金利の違い 

住宅ローンについてですが、皆さんがよく耳にする「変動金利と固定金利」の違いを簡単に説明すると、変動金利は金利が変動するため、金利が上昇すると返済額も上昇します。
一方、固定金利は金利が固定されるため、返済額が安定します。
ただし、固定金利の場合、金利が上昇しても返済額は変わらないため、金利が下がった場合には、他の銀行の住宅ローンの金利が下がっても、自分の住宅ローンの金利は下がらないというデメリットもあります。
 

 

「ネット系住宅ローン」と「銀行窓口の住宅ローン」の違い 

また最近多く見受けられます「ネット系住宅ローン」と「銀行窓口の住宅ローン」の違いについてですが、ネット系住宅ローンはインターネット上で申し込みや手続きができるため、自宅にいながら手続きができるというメリットがあります。
また、金利が低い場合があるため、金利比較をすることが大切です。
一方、銀行窓口の住宅ローンは、担当者と直接話をすることができるため、細かい相談や質問にも対応してもらえます。
また、銀行窓口での手続きは手続きの進捗状況を確認しやすく、安心感があります。
 

 

 

住宅ローンの金利比較等については、インターネットで調べてみると、各銀行の住宅ローン金利比較や、新規借り入れ・借り換え時の支払いシミュレーション・計算、基礎知識やキャンペーン情報などが掲載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

また、住宅ローンには様々な種類があります。金利タイプや返済方法など、自分に合った住宅ローンを選ぶことが大切ですが、どちらが有利かは個人差があります。

ご自身のライフスタイルや将来的な収入などを考慮して、お選びください。 

 

カテゴリー:

アーカイブ