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公開日:2025年7月1日  菅原 秀泰

流れを知っていれば怖くない。マイホーム購入7ステップを解説

REDSエージェント、宅建士・宅建マイスターの菅原です。

マイホームの購入は、人生の中でも特に大きな買い物のひとつであり何度も経験するものではありません。そのため、慣れない不動産取引に不安を感じる方も多いことでしょう。

そこで今回は、「いつ」「どの段階で」「何をすべきか」を中心に、マイホーム購入の流れをわかりやすく解説いたします。

不動産購入

(写真はイメージです)

STEP1:購入の準備段階

資金計画の立案

まずは予算の確認から始めましょう。自己資金(頭金)と住宅ローンの借入可能額を把握し、無理のない返済計画を立てることが大切です。

一般的に、35年ローンを利用する場合の借入可能額は、年収の7〜8倍程度が目安とされています。また、売買代金以外にも以下のような諸費用が現金で必要です。

  • 仲介手数料
  • 登録免許税を含む登記費用
  • 収入印紙代
  • 固定資産税や管理費等の清算金
  • 住宅ローン手数料
  • 火災保険料 など

現在の預貯金や借入可能額、月々の返済額などから逆算して、現実的な予算を確定することが第一歩です。

希望条件の整理

予算が決まったら、検討可能なエリア・広さ・間取り・築年数・駅からの距離・周辺環境など、希望条件を明確にしましょう。現在のお住まいに対する不満を出発点にするのもいい方法です。

ご夫婦間で希望条件や優先順位が異なることもあります。たとえば、「戸建てかマンションか」といった基本的な部分から意見が分かれることもあるでしょう。マイホーム購入は家族の幸せのためのものですから、しっかりと話し合い、希望条件を整理することが非常に重要です。

また、予算内で100点満点の物件を見つけるのは難しいため、「譲れない条件」と「妥協できる条件」を分けて考えることも大切です。物件見学を重ねる中で、当初の優先順位が変わることもあります。

STEP2:情報収集と物件探し

不動産サイトや仲介業者の活用

SUUMOなどの不動産ポータルサイトや不動産会社を活用して、物件情報を収集しましょう。STEP1で整理した予算や希望条件に合う物件があるかを確認しながら、相場感を養い、必要に応じて条件を見直します。

意外に思われるかもしれませんが、不動産会社は売却依頼を受けると、レインズよりも先にポータルサイトへ掲載することが多く、新着情報はポータルサイトのほうが早い傾向にあります。

気になる物件の内見(見学)

気になる物件が見つかったら、実際に現地を訪れて内見しましょう。建物の状態、周辺環境、日当たり、騒音などを確認します。特に知らないエリアでは、駅からの道のりや周辺の商業施設、公共施設、教育施設などのチェックも重要です。

  • マンションの場合:日当たりや眺望、室内の状態、リフォームの必要性、共用部や管理状況などを確認しましょう。管理会社が作成する「重要事項調査報告書」も参考になります。
  • 戸建ての場合:建物や室内の状態に加え、前面道路の状況、高低差、隣地との境界や越境の有無にも注意が必要です。

見学時には、不動産会社の担当者の意見も参考にしつつ、率直な感想を伝えることで、より希望に近い物件に出合いやすくなります。

STEP3:購入申し込みと条件確認

購入申込書の提出

購入したい物件が決まったら、「購入申込書(交渉依頼書)」を提出します。これは正式な契約ではなく、購入の意思を示し、希望する条件を伝えるための書類です。

条件交渉

価格交渉を希望する場合は、申込書に希望金額を記載します。そのほかにも、手付金の額、契約・決済・引渡しの時期、住宅ローンの利用有無などの条件を明記し、売主と調整を行います。

住宅ローンの事前審査

住宅ローンを利用する場合、契約前に事前審査の承認が必要です。条件が合意に至っても、事前審査に通らなければ契約できませんので、速やかに手続きを進めましょう。

どの金融機関で審査を受けるかは、不動産会社の担当者に相談するのが安心です。インターネット上の事前審査は、信頼性が低く見られることもあります。また、築年数が古い物件などでは、住宅ローンが利用できないケースもありますので、慎重に相談しましょう。

STEP4:重要事項説明と売買契約の締結

重要事項説明

登記や権利関係、制限事項などを記載した「重要事項説明書」に基づき、宅建士が説明を行います。内容には専門用語も多く含まれますが、見学時に確認していた情報と重なる部分も多いです。不明点があれば、必ず質問し、納得したうえで次のステップへ進みましょう。

売買契約の締結

売買契約書に署名・捺印し、手付金を支払います。契約書には売主・買主双方の約束事項が明記されており、契約後の変更には双方の同意が必要です。キャンセルや変更に伴い、手付金の放棄や違約金が発生する可能性もあるため、内容を慎重に確認しましょう。

STEP5:住宅ローンの本審査と金銭消費貸借契約

本審査と契約

契約締結後は、ローン特約に基づき速やかに本審査を進めます。複数の金融機関で比較検討する場合も、このタイミングで並行して行いましょう。事前審査が通っていても、本審査で否決される可能性はゼロではありません。結果が出るまでは不安かもしれませんが、承認が下りたらカーテンの採寸やリフォームの契約など、入居準備を進めるとよいでしょう。

金銭消費貸借契約

本審査に通過すると、住宅ローンの契約(=金銭消費貸借契約)を金融機関と締結します。この契約には、決済・引渡し日が確定している必要があります。金融機関によっては契約から決済まで3週間程度を要する場合もありますので、早めに確認しておきましょう。

売主側も引越し準備やローン返済の段取りが必要な場合があります。引渡し日以降のスケジュールも含めて、全体の流れを調整しましょう。

STEP6:引渡しと登記

決済(残代金の支払い)

住宅ローンの融資実行と同時に、売主に対して残代金と清算金を支払います。併せて、仲介手数料や登記費用、融資手数料などもこのタイミングで支払います。決済には司法書士が立ち会い、その日のうちに所有権移転登記の申請が行われます。

鍵の引渡し

残代金の支払い完了後、物件の鍵を受け取り、正式に引渡しが完了します。これにて不動産売買は完了です。

STEP7:入居・引越し

引越し

売買契約によっては、引渡し後7日以内の設備確認や、3カ月間の契約不適合責任など、修理請求が可能な期間が定められていることがあります。忘れずに確認しましょう。リフォームが必要な場合は、引越しスケジュールとの調整も重要です。

税制の確認

住宅ローン控除を受けるには、確定申告が必要です。忘れずに申告を行いましょう。

また、条件によっては不動産取得税が発生することがあります。納税通知書が届いたら内容を確認してください。翌年には固定資産税等の通知も届きますので、こちらも忘れず確認しましょう。

最後に

以上がマイホーム購入の流れです。これはゴールではなく、新しい生活のスタートです。

私たちは、皆さまが安心して新生活を始められるよう、全力でサポートいたします。ご不明点やご相談がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

この記事を執筆した
エージェントプロフィール

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菅原 秀泰
(宅建士・リフォームスタイリスト)

ご購入も、ご売却も「誠心誠意」お手伝い致します。

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