こんにちは。REDSエージェント、宅建士の大柿です。不動産売買仲介の現場で日々、お客様の住まい選びをサポートしている立場から、今回は少し踏み込んだテーマをお話しします。
物件探しをしていると、「この物件、なんでこんなに安いんだろう?」「見た目は良いけど、どこか引っかかる……」「営業担当者はいいって言うけど、本当に大丈夫?」といった感覚を持ったことはありませんか?
物件選びは一生に何度も経験するものではないため、ほとんどの方が「何を基準に判断すればいいのか分からない」という不安を抱えています。そしてその結果、見た目や価格だけで判断してしまい、購入後に後悔するケースも少なくありません。
一方で、私たち不動産営業は何百件という物件を見て、数多くの「成功例」と「失敗例」の両方を目の当たりにしています。だからこそ、表には出てこない「本当に気をつけるべきポイント」や、「プロなら避ける判断基準」が自然と身についています。
実はここがとても重要なのですが、お客様にご紹介する物件と、「自分が買う物件」は必ずしも同じ基準ではありません。もちろん条件に合った物件をご提案するのが仕事ですが、内心では「自分だったらこれは選ばないな」と思う場面も正直あります。
では一体、どんな物件がそれに当たるのでしょうか? 今回は、現場で培ったリアルな経験をもとに、「不動産営業が自分では絶対に買わない物件の特徴」を分かりやすく解説していきます。

(写真はイメージです)
この記事を読むメリット
この記事を読むことで、得られるメリットは以下の3つです。
- 避けるべき物件の具体的な判断基準が分かる
- 「安さ」や「見た目」に騙されにくくなる
- 将来後悔するリスクを大きく下げられる
不動産購入は「今の満足」だけでなく、「将来の安心」まで見据えることが何より大切です。ぜひ、プロの目線を参考にしながら、後悔しない物件選びのヒントにしていただければと思います。
不動産営業が自分では絶対に買わない物件、6つの共通点
相場より明らかに安い物件
「周辺より明らかに安い」物件には、必ず理由があります。
- 事故物件(心理的瑕疵)
- 騒音や振動の問題(線路・幹線道路・工場)
- 将来的に大きな開発リスクがある
- 建物や土地に問題(傾き・地盤)
一般の方は「掘り出し物」と感じやすいですが、プロは「安い=リスクの裏返し」と考えます。理由が明確で納得できる場合以外は、基本的に手を出しません。
再建築不可・接道に問題がある土地
土地や戸建ての場合、プロが特に注意して見るのが「接道」です。
- 幅員4m未満の道路にしか接していない
- 建築基準法上の道路に接していない
- 建て替えができない「再建築不可物件」
こういった物件は、将来建て替えができません。不動産は「出口(売却のしやすさ)」まで考えて購入するものですが、こういう物件は売却時に大きく不利になります。そのため、不動産営業は自分で買う選択をほぼしません。
管理状態が極端に悪いマンション
マンションを検討する場合、プロは「部屋の内装」よりも「管理状態」を命綱としてチェックします。見逃されがちですが、プロは必ず以下を確認しています。
- 修繕積立金が極端に安い(=将来的に不足)
- 管理組合が機能していない
- 共用部が汚れている・放置されている
- 長期修繕計画がずさん
こういった物件は将来的に、一時金徴収(数十万〜100万円以上)が発生したり、資産価値の下落につながったりします。見た目が良くても中身が危険なパターンです。
ハザードリスクが高すぎる立地
最近特に重要視されるのが災害リスクです。
- 洪水ハザードマップで浸水2m以上
- 土砂災害警戒区域
- 液状化リスクが高いエリア
もちろんリスクを理解した上で購入するケースもありますが、不動産営業は基本的に「致命的な災害リスクがある物件」は避けます。理由はシンプルで、「住むリスク自体が高い」、そして「売却時に買い手がつきにくい、つまり、長期で見て損をしやすい」からです。
生活にストレスを与える立地
内見時は気にならなくても、実際に住んでから牙をむくのが「周辺環境のストレス」です。
- 線路沿い(騒音・振動)
- 大通り沿い(排気ガス・音)
- 夜の繁華街が近い(治安・騒音)
- ゴミ処理施設や工場近く
不動産営業は日々多くのケースを見ているため、生活環境のマイナス要因にはシビアです。
将来の価値(出口)が読めない物件
最後は少し専門的ですが、とても重要な「資産価値」の視点です。
- 極端にニッチな間取り(変形・特殊設計)
- 最寄り駅から遠く、需要が限られる立地
- 周辺に競合物件が多すぎる
- 賃貸・売却どちらも流動性が低い
こういった物件は「自分が今住む分にはいい」と思えても、いざライフステージが変わって売却・賃貸しようとしたときに買い手・借り手が見つからず、身動きが取れなくなる可能性が高いといえます。不動産営業は「住む」だけでなく、「5年後・10年後にどうなるか」まで考えます。
まとめ:プロが避ける=将来困る可能性が高い
ここまでまとめると、不動産営業が避ける物件は以下です。
- 相場より安すぎる
- 再建築不可・接道不良
- 管理が悪いマンション
- 災害リスクが高い立地
- 生活ストレスが強い環境
- 将来の売却が難しい物件
これらに共通するのは、「今、住めるかどうか」ではなく、「長期的に見て価値が維持できるか、安全に暮らせるか」という視点です。
後悔しない物件選びのために
不動産は人生の中でも特に大きな買い物です。にもかかわらず、「なんとなく良さそう」「相場より安いからお得そう」といった直感で決めてしまい、後から後悔してしまうケースは決して少なくありません。
今回ご紹介した内容は、少し厳しめに感じた方もいらっしゃるかもしれません。ですが、これはすべて実際の現場で「買って後悔した人」を何度も見てきたからこそお伝えしている、本音の部分です。
不動産選びで大切なのは、“今の満足感”と“将来の安心”のバランスをどう取るかです。
- 見た目は理想通りでも、売却しづらい物件ではないか?
- 価格は魅力的でも、何か見えないリスクが隠れていないか?
- 今は良くても、5年後・10年後に困る要素はないか?
こうした視点を持つだけで、物件選びの精度は一気に上がります。
そして、もう一つお伝えしたいのは、「絶対にダメな物件」だけでなく、「避けた方が無難な物件」があるということです。不動産は一点ものなので、100点満点の物件はほとんど存在しません。だからこそ重要なのは、「どこなら妥協していいのか」「どこは絶対に妥協してはいけないのか」を見極めることです。
今回の内容は、その“妥協してはいけないポイント”を見極めるための基準として、ぜひ活用していただければと思います。
最後に
今まさに検討中の物件がある方や、「この物件、正直どうなんだろう?」と感じている方は、一人で悩まずに一度REDSにご相談ください。営業目線ではなく、「自分が買うならどうするか」というリアルな基準で、率直にアドバイスさせていただきます。不動産は、買った瞬間ではなく「住み続けてから」「いざ売るとき」に本当の価値が問われます。
この記事が、皆さまの後悔しない物件選びの一助になれば幸いです。もし今検討中の物件で「これ大丈夫かな?」と感じるものがあれば、お気軽にご相談ください。
記事を執筆したエージェント
- このエージェントに相談する
-
070-8427-4780