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小田 俊介(宅建士)

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公開日:2024年2月2日

【仲介手数料最大無料】のREDSエージェント、宅建士の小田俊介(おだ しゅんすけ)です。今回は「不動産売却前にリフォームは必要かどうか」について書かせていただきます。

せっかく不動産売却をするなら高く売りたい! そのようにお考えになるお客様が大半かと思いますので、今回はリフォームして売却することのメリットとデメリットを解説します。

リフォームを考える

リフォームする3つのメリット

家を売却する前にリフォームすることによるメリットを3点紹介します。

1.印象が良くなる

リフォームをすれば家の見た目がきれいになり、内覧者に与える印象がよくなります。家の購入を決める場合、室内の印象があまりよくないと、「こんな家に住みたい」と思われず、なかなか売れないこともあります。汚れが目立ちやすい水回りなどを中心にリフォームすることによって清潔感が高まるので、売却しやすくなるでしょう。

2.買主様の引越し時期の予定を立てやすい

家を売却した後に買主がリフォームを行う場合、一般的には家の引き渡し後にリフォームを始めることになり、実際に家に引っ越すまでに時間がかかってしまいます。リフォーム済みの家であれば、買主はすぐに引っ越しができるので、なるべく早く住み替えたい購入希望者へのアピールにつながります。

3.費用負担減となり買い手がつきやすい

リフォーム済みの家を購入する場合、家の購入価格だけで住宅ローンが組めるので手続きがスムーズに進みやすく、買主を見つけやすくなるというメリットがあります。リフォームされていない不動産であれば、内見後にリフォームの見積もりを取りそこから検討するなど、スピード感のあるお取引が難しいかもしれません。また、リフォーム費用がかさみ予算オーバーになれば購入見送りといったことも少なくありません。

リフォームする3つのデメリット

家を売却する前にリフォームすることのデメリットも3点紹介します。

1.費用回収が難しい

リフォームの内容によりますが、キッチン、洗面台、風呂、壁、床などをフルリフォームする場合、その費用は数百万円になることが一般的です。リフォームは原状回復の意味合いが強いので、この費用を売却価格に上乗せすると単純に価格が上がるため売れにくくなってしまうケースが多く、リフォーム費用の回収が難しいのが実情です。

2.中古物件ならでは「安さ」を売りにできない可能性がある

中古物件の場合は新築物件と比較したときに安さが顕著となりますが、リフォームの費用を上乗せして売り出した場合、リフォーム費用分を販売価格に足すことで新築物件との価格乖離が起きづらく安さを感じられないケースがあります。中古物件を求めている人の中には自分でリフォームするつもりで安い中古物件を探している人も多く、売主がリフォーム費用を上乗せすると、そうした買主のニーズを満たせなくなるというデメリットがあります。

3.リフォームが買主様の好みに合わない可能性がある

売主はよく見せたいという思いでリフォームしますが、それが買主の趣味に合わない場合は、購入してもらえません。中古の家を検討している購入希望者の中には、自分の好みやこだわりに合ったリフォームを自分で行いたいと考えている方も多いです。そのような場合はリフォームをして高めの価格で売り出すよりも、現状のまま少しでも安い価格で売り出すほうがよいでしょう。

私はリフォーム非推奨!

以上、メリットとデメリットを挙げましたが、なんとなくイメージはわきますでしょうか。営業担当者でも意見が変わりますが、私個人の意見としては、リフォームされないことを推奨いたします。

理由としては、不動産を購入される方は、検討している物件に何も不具合がないとしても、少なからず自分の好みでのリフォームを行う可能性が高いためです。また、中古物件は金額の交渉も多々あることから、あらかじめリフォームしてその分の金額を上乗せしたとしても、その分以上に高く売れる保証はないため金銭的リスクを負うこととなります。

とはいえ、あまりにも劣化がひどかったり汚なかったりで内見にきたお客様の印象がよくないようであれば、軽微なリフォームは必要な場合もあります。まずはハウスクリーニングをご検討いただいたほうがよいこともあり、物件によってさまざまです。

まずは、ご自身で不動産会社に問合せ、いくらくらいで売れる不動産であるのかを調べたうえで、販売方法については、信頼のできる営業担当者とよく打合せをおこなったほうがいいでしょう。ただし、不動産会社や営業担当者によっては、悪質なアドバイスをする(お客様本位ではない)こともあるため、相見積もりをとってご自身の目で営業担当者を選んでいただき、よく打ち合わせをしたほうがいいでしょう。

不動産会社は一般的に、仲介手数料しか利益を生み出せない業種のため、あの手この手でお客様から売却依頼をいただくための想定問答集を用意しております。怪しいと思ったら(思わなくても、セカンドオピニオンでも構いません)、まずは弊社にご相談ください。

業界歴も長く、知識豊富なエージェントがお客様の利益のためだけに、アドバイスをさせていただきます。中古マンション、中古戸建、新築戸建、収益不動産、事業用不動産いずれにも対応しておりますので、ご用命いただけますと幸いです。引き続きよろしくお願い申し上げます。

 

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