先日、大手不動産会社とのやりとりの中で、こんなことがありました。ほかのエージェントも口々にブログで告発している「囲い込み」です。不動産業界の悪しき慣行であり、最近では業界外の人にも知られるようになってきました。

 

囲い込み

(写真はイメージです)

 

マンションを探しているお客様に紹介させていただいた中古マンションについて、内覧のご希望をいただいたので、売主様の大手不動産会社に確認の電話を入れました。売主様が居住中だったので、案内日を調整したところ「水回りのハウスクリーニングをするので、2週間後でないと室内は案内できない」とのことだったので、そのようにしました。

 

すると前日になって突然、内覧キャンセルの連絡が入りました。2週間も待たされたうえに前日になっていきなりキャンセルはあんまりじゃないかいと思いつつ、別の日の都合を尋ねたところ、「来週も再来週も売主様のご予定があり、案内できない」とのこと。仕方がないので3週間後に内覧予定を私の方から入れさせていただきました。

 

不思議に思ったお客様が直接、売主側の不動産会社に問い合わせたところ、「すぐにご案内できます!」と言われたそうです。

 

要するに、他の業者からの問い合わせでは片手仲介になるからウソをついて応じないのに、消費者からの問い合わせには両手仲介になるから喜んで応じるというわけです。こんなことがまかり通っては、不動産流通のあり方が根本から崩れてしまうことになり、本当に呆れてしまいます。

 

お客様には大変お心苦しかったのですが、不動産業界ではこのように「囲い込み」は日常的に行われていることをご説明しました。お客様はご理解いただき「そんなことをする不動産会社からは購入したくない」と言ってくださり、私からご紹介ができるまで待っていただけると約束してくださいました。

 

しかし、数日後に確認したところその物件は別の人と契約予定となり、案内すらもできずに終わってしまいました。せっかく気に入ったマンションだったのに、お渡しできなかったことで買主様には大きな迷惑となりました。

 

売却物件がいくらで買われたのかは不明です。でも、私のお客様よりも低い価格で売ったとしたら、いかがでしょうか。しかも、売主様は、内覧の申し込みが入っているにもかかわらず、不動産会社の一存でそれをなかったことにされたとしたら……。つまり、売主様も知らないところで、両手仲介を狙う「囲い込み」が行われたのだとしたら、売主様にとっても迷惑な話です。

 

このように、不動産業界の悪しき慣行である「囲い込み」は売主様にも買主様にも迷惑をかけます。こういう囲い込みで迷惑するお客様の表情をうかがうたび、メンタルを削られる思いです。 もちろん、弊社REDSは社内でも両手仲介を徹底して行わないルールがありますので、安心してお任せください。

 

 

近藤未来(REDSエージェント、0800-100-6633)
所有資格は宅地建物取引士。新卒から不動産売買仲介の世界に飛び込む。後悔なく、笑顔で納得してもらえる取引にすることがモットー。趣味はキャンプ、釣り、バイク。
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