REDSエージェント、宅建士の坂爪です。 家を買うときはほとんどの方が住宅ローンを利用されますが、気になるのは「先月退職し、翌月からは別の会社で働くことが決まっているが、今この時点では無職」という場合。こういった人が住宅ローンを利用できるのか?という問題について考えてみましょう。

 

カレンダーと住宅模型

(写真はイメージです)

 

住宅ローンの審査は大まかに言うと、(1)借りる人個人の審査 (2)購入物件の審査の2点に分かれます。

 

各金融機関は審査に関する基準を公表していません。しかし、以下のような項目で採点されて合否が決まるとされています。

 

●年収
●勤務先・事業内容
●勤続年数
●過去から現在までの金融履歴
●ご家族構成

 

この中で勤務先が「無職」では非常に弱く、多くの金融機関で門前払いとなります。審査(2)でよほど担保価値のある資産を抵当に差し入れるか、不動産投資をしていて、家賃収入など何らかの定期収入があることが確定申告書上で証明できれば、無職での住宅ローンの借り入れはできるかもしれません。

 

しかし、そういう方ばかりではないでしょう。ヘッドハンティングなどで実質的にキャリアアップなのに、退職してしまったために「現在無職」という方も多いはず。こうした方がお手上げかというと、そうでもありません。ローンの中には、翌月から働く予定の会社から雇用条件(年収の予定額)の記載のある採用通知書などがあれば、それを基に審査してくれるものもあります。人事部に申し込んで作成してもらいましょう。

 

ただ、こうした薄氷を踏むような思いをしなくても、タイミングさえ合わせられれば、無職でも住宅ローンを組む方法があります。それは「退職前に住宅ローンを組むこと」です。住宅ローンの審査は本審査時点での情報をもとに判断します。なのでローン実行後に会社を退職すれば結果的に無職でも住宅ローンが組めます。

 

注意したいのが、住宅ローンの審査通過後であっても、ローン実行前でお金が融資される前に退職してしまうと、ローンの実行がされないことがあることでしょうか。これから転職や独立開業のために退職を考えているような場合は、今の勤務先の属性で住宅ローンを借入れてから退職するとよいでしょう。

 

このほか、「現在の住まいの住宅ローンが残っているが、先行して購入して住み替えをしたい」という方もいて、これも住宅ローンが利用しにくいケースです。

 

一般的には住み替え(買い替え)の場合、先行して現在の住まいを売却してからでないと次に購入する住宅ローンが利用できないのが普通です。しかし、一時的にローンは二重払いになりますが、新居に引っ越してから売却することは可能なことがあります。

 

みなさまのご希望に合わせた住宅ローンをご紹介するのも、仲介手数料の範囲内でわれわれ宅建士が行う仕事ですので、気軽に相談してください。

 

 

坂爪潤(REDSエージェント、080-7959-2283、j.sakazume@red-sys.jp)
長野県出身。宅地建物取引士。首都圏一円、戸建て、マンション、注文住宅、投資・事業用物件まで幅広く対応。相続や登記に関する知識は豊富。
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