REDSエージェント、宅建士の津司です。

 

先日、中古マンション購入をご検討中のお客様から、意中のマンションについてマンション管理士としての意見を求められました。

 

マンション管理士は私の所有資格のひとつです。専門的知識をもって、管理組合の運営やマンションの管理に関して管理組合や区分所有者の相談に応じ、助言や指導を行うことを業務とする専門家です。

 

お客様がマンションを探す際に担当者がマンション管理士の有資格者だったらこんなメリットがあるということを感じていただけたら幸いです。

 

マンション査定

(写真はイメージです)

 

まず、お客様がお気に入りになったマンションは、戸数が約30戸でした。これについては「戸数がやや少ないので、もう少し多いと理想的です」とお答えしました。戸数は25戸以上が望ましいのです。その最低戸数を上回っているのですが、みなさんがマンションを探す際も、もう少し戸数があるものを選ぶことをおすすめします。

 

次に、お客様が提示された資料の中で、私が着目したのは修繕積立金の改定履歴です。修繕積立金は12~15年ごとに行う大規模な修繕に向けて、前もって毎月一定額を積み立てるお金のこと。マンションの分譲会社が分譲時に作成した「長期修繕計画」に基づいて算出したもので、修繕の実施や積立金の運営・管理は管理組合が行います。

 

この修繕積立金改定履歴(㎡単価)は平成19年には約88円、平成31年には約118円、令和1年に約171円となり、現在は約205円となっていました。国土交通省が推奨する適正単価は215円ですので、この金額はほぼ適正と考えてよいと思われます。

 

おそらく段階積立方式という修繕金の徴収方法ですが、順調な値上げには管理組合の意識の高さを感じました。第2回目の大規模修繕が数年後に迫っています。ですから比較的早い段階で適正価格への値上げに成功しているといえます。

 

約20%の物件で大規模修繕時に費用が足りなくなり、金融機関からの借り入れや、区分所有者から一時金の徴収をしているといいます。そんなマンションにあって、とてもいい管理が行われている可能性が高いと推察しました。

 

最後に、マンションがあるエリアの特性と建物のグレードから考えても、住人の方がマンションをただ住むだけの空間ととらえるのではなく、資産価値の維持を念頭に入れて管理意識を高く持っていると考えていることがうかがえましたので、そのようにお伝えしました。

 

いかがでしょうか。マンション管理士はマンションの管理組合に維持管理の助言をする国家資格です。ぜひ、みなさまが不動産を買うとき、不動産会社の営業マンが宅建士だけではなくマンション管理士の資格を持っているかに注目してみてください。

 

 

津司徳義(REDSエージェント、070-1402-4276、n.tsushi@red-sys.jp)
北海道出身。宅地建物取引士。マンション管理士、2級ファイナンシャルブランニング技能士、2019年不動産鑑定士短答式試験合格。
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