不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 最終更新日:2018年6月26日
  • 公開日:2017年10月25日

『ボンビーガール』森泉が教えてくれた不動産購入の事前準備の大切さー不動産のプロが解説

日本テレビ系列のバラエティ番組「幸せ!ボンビーガール」、10月24日に放映されたスペシャル特番ですが、今回は前回解説した「東京穴場路線どこが幸せ!」に続いて、恒例となった森泉さんの「空き家再生大臣」について、解説していこうと思います。

 

ボンビーガール

(写真はイメージです)

 

1階の壁を抜き広いリビングに

 

今回の作業は1階にある壁や柱を取り払い、広いリビングを作る為の解体作業でした。延々と解体現場の様子が流れていただけなので不動産売買には何の関係もなさそうですが、中古物件を購入した後にリフォームするにあたってのヒントや教訓がかなり隠されていたので、ひとつずつ解説していくことにしましょう。

 

 

取り払って大丈夫な柱と、取り払えない柱がある

 

番組では何度も語られていたことですが、建物の構造上、2階や天井を支える柱は取り払う事ができません。取ってしまうと天井などが落ちてしまうからです。

 

どの柱が取り払えない「通し柱」なのかは、柱のジョイント部分が壁や天井、床下に隠れているのでパッと見ではわかりません。建築確認図面などを見ればその詳細は記載があるのですが、建築業に携わっていないと図面を読むのは難しいので、番組のように建築士のアドバイスを受けるのがよいでしょう。

 

というのも、リフォームして住もうと購入した中古物件だったのに、「思うように改装できなくて残念だ」という事例が非常に多いのです。

 

不動産業者の営業マンはよく、「リフォームすれば綺麗になる」「好きな間取りに変更できる」と、さも簡単に工事が可能のようにセールスしますが、実際には建物はそれぞれ固有の構造となっており、詳しく調査してみないと、不可能な改修もあるのです。

 

対策としては購入前の内覧の際に、リフォーム工事業者の担当者や建築士に依頼し、現場に立ち会ってもらうのがベストでしょう。できれば建築図面を拝借し、現場と図面を照らし合わせた上で、思い描いたリフォーム計画が可能かどうかの判断を下してもらうとなおよいでしょう。

 

そこまで行えばリフォーム代金の事前見積もりも簡単に取れるので、資金計画の面からもお勧めです。不動産は高額な買い物ですから、購入後に後悔しないよう、万全の準備をもって購入を判断したいものですね。

 

 

キッチンや水道などの水回り設備も、簡単に解体・撤去が可能

 

キッチン設備の解体では、森さんが簡単に水道の蛇口を取り外す作業が紹介されていました。水回り設備となると大掛かりな作業を想像しがちですが、実際には番組のように、ものの数分で解体が可能な、簡単な作業なのです。

 

この件から何が教訓になるかというと、構造体を除く住宅設備の大部分は、工事業者でなくても簡単に取り壊しが可能であるということです。となれば古家を解体して更地で売りに出す場合などは、自分で出来る範囲の作業を行えば、解体費用を安く抑えることが可能となる、ということになります。

 

建築リサイクル法の施行以来、廃棄物の処理費用が高額となったために、解体工事代金は高騰の一途をたどっています。しかし個人が建物を取り壊して廃棄物を処理するのであれば、適法に捨てれば産廃物とはなりません。やり方次第でその費用を抑えることも可能であると、今回の特番は教えてくれました。

 

 

手壊しは時間と人件費を必要とする

 

今回作業にあたったのは、森さんの他に建築士の先生、作業に呼ばれた工事業者の3名の合計5名でした。再建築不可物件のリフォームは通し柱を残さないといけないので、建て替え時のように重機で一気に解体することはできず、作業員が「手壊し」することになります。手壊しはなかなか計画通りに行かずに、想定よりも時間がかかってしまうことがよくあります。工事代金は作業員一人あたりの日当を定め、作業人数と日数を乗じて算定されるため、時間と人数を要する「手壊し」は、費用がかさむ一番の理由となります。

 

実際に番組でも、1階だけの解体なのに、5人による作業でも2日間では全ての解体が終わったとはいえない状況でした。以前の放映分まで含めるとそれ以上の日数を要しているわけで、人件費が高くなるのも頷けると、改めて実感させられる内容でした。

 

こうした解体現場の実情は、建物をリフォームする際の1つの指針になります。「手壊しが」多い現場だとわかっていれば、見積もり額に驚くことなく、資金計画を立てやすくなるからです。

 

当然、重機を入れることのできない中古マンションも、解体・撤去に費用がかさむ現場となります。特に天井を落としたりや床を剥がしたりする作業を伴うフルリフォーム工事や間取り変更工事は、費用の大きな部分を解体費が占めるので、事前の見積もりが欠かせないということを、物件の購入前にしっかりと認識しておくべきでしょう。

 

 

土地形状や立地、周辺環境を確認しておくことも大事

 

森さんが購入した中古戸建の土地は、面する道路との設置幅が0.9mと狭く、「2m以上」と定められた建築基準法の接道義務を果たしていないのが再建築不可となる理由です。

 

このような土地は再建築が認められないだけでなく、骨組みを残してリフォームする際にも、デメリットが大きいので注意が必要です。

 

というのも「手壊し」と並んで、廃材の「手運び」も、費用がかさむ要因の1つであるからなのです。森さんの物件のように建物に至るアプローチ部分が狭い土地の場合、廃材を運搬するトラックを建物に横付けできません。そうなるとトラックを駐車した場所まで「手運び」で廃材を運搬する必要があるために、作業に時間を要し、結果として人件費が増加してしまうのです。

 

また、建物までのアプローチに難があることのデメリットは、住み始めた後の日常生活にも及びます。玄関口まで車を持っていけないのですから、高齢者や小さな子供のいる家庭では、不便が生じるでしょう。特に森さんの土地のようないわゆる「旗竿(はたざお)形状」の土地は、周囲を他の建物に囲まれてしまうため、日当たりや風通しも多くは望めない物件となってしまいます。

 

したがって、こうした形状の土地を購入する際には、様々な面でデメリットがあるということをしっかり認識しておくべきだといえるでしょう。

 

 

森泉さんの「空き家再生大臣」・まとめ

 

森さんの「空き家再生大臣」は建物解体から一向に作業が進みませんが、普段あまり目にすることのない解体工事の現場を見せてくれるので、とても役に立つ企画であるといえます。

 

今後は2階の解体や間取り変更、設備の新設へとリフォームが進んでいくと思われますが、どのような発見があるのか、今から楽しみで仕方がありません。

とはいえ、以前の記事でも申し上げたように、番組の内容をそのまま鵜呑みにしてはまずいです。

 

番組では「再建築不可の土地であっても、柱などの骨組みを残してのリフォームなら可能」としていますが、それは担当行政庁の許可が得られた場合に限られますし、今回の記事で述べた旗竿形状の土地を購入するデメリットについては、番組では一切触れておりません。

 

格安物件を購入する際には不動産業者の担当者や、リフォーム工事業者、建築士に詳しくアドバイスを求めるのがベストといえるでしょう。

 

購入後に後悔しても誰も助けてはくれないのですから、大事な資産となる住居への投資は、何よりも慎重になるべきだと明言しておきます。

 

 

伊東博史(宅地建物取引士)
大手不動産仲介会社で売買仲介に約10年間の勤務。のべ30年間以上にわたり、大手と中小、賃貸と売買と、多角的に不動産業務に携わる。現職では売買と賃貸仲介と管理、不動産投資や相続のアドバイスを行う。

 

 

この記事に関連する「『ボンビーガール』 条件に納得すれば最強の京成、京急、東武東上の3路線沿い」もぜひご覧ください。

 

REDSではすべてのお客様に、
Googleクチコミの投稿を
お願いしています。

※2026年07月19日現在 本社・首都圏営業所の数値

※2026年07月19日現在 本社・首都圏営業所の数値

  • 平均評価
    5.0
  • 投稿数
    258

    1 か月前

    柳澤さんと出会えて、私は幸せ者でした。中古マンションを購入するにあたり、仲介手数料が半額?全額無料?、正直、どんなカラクリ?他の項目で請求される?なんて思ったのは事実ですが、柳澤さんと電話でご相談した数時間後には、新宿本社で面談。すべての不安を、払拭して頂いたのが柳澤さん。柳澤さんだっからこそ、話を前進させようと思いました。
    柳澤さんは、仕事を楽しまれています、だから、安心して任せられる。とにかく、レスポンスは早い、的確で分かりやすい。
    余計経費は使わない、手数料は片方から貰う、それによって半額や全額無料、素晴らしい経営方針だと思います、間違いなく大成長されると思います。
    柳澤さんとREDSさんとのご縁に感謝、本当にお世話になりました。また、何かの際にはご相談させて貰います、そして、周りの仲間に強く紹介しておきます。

    3 週間前

    中古マンションの売却でお世話になりました。
    担当の志水様は、ベテランならではの豊富な知識で市場動向や適正価格を丁寧に解説してくださり、終始納得感を持って進めることができました。
    何より素晴らしいと感じたのは、情報の囲い込み等を一切行わないという徹底した透明性です。この誠実な姿勢と親身な対応に、人間としても深い信頼を置くことができました。
    結果として非常に満足のいく売却ができ、今後も購入の機会があればぜひ志水様にお願いしたいと考えています。知人にも自信を持って紹介できる不動産会社様です。

    3 か月前

    REDSは、自分でSUUMOなどを使って物件検索ができる人にはおすすめだと感じました。
    他の不動産会社にも行きましたが、こちらの希望に寄り添うというより、不動産会社側が売りたい物件を勧められているように感じることもありました。

    その点、REDSは自分で見つけた物件を軸に進めやすいのがよかったです。
    一方で、自分が望む物件像がまだ明確でない人や、うまく検索できない人にとっては、REDSだけで良い物件に出会うのは少し難しいかもしれません。

    ただ、そういう場合でも、結局は良い不動産会社や担当者に出会えないと希望の物件にはたどり着きにくいと思います。
    安い買い物ではないので、まずは自分でもいろいろな物件を見て勉強し、ある程度判断できる状態になってから動くのが大切だと感じました。

    担当の山崎一さん対応がスムーズで、とても安心感がありました。こちらが気になることや質問にも毎回正確に答えていただけただけでなく、自分では気づいていなかった点まで補足して教えてくださり、終始安心してお任せできました。

    4 か月前

    新しい自宅の購入でお世話になりました。仲介手数料が無料だったのが素晴らしいです。担当の方(中石さん)の知識も豊富で、返事も迅速、物件購入に際してゴリ押しもなく、気になる物件についてフラットなご意見をいただけたのが性に合っていました。おすすめです。

    3 か月前

    木村さんに中古マンション購入のサポートをしていただきました。
    内見から住宅ローンの選定、契約まで幅広くご対応いただき、大変助かりました。

    特にメールのレスポンスが非常に早く、常に安心してやり取りができた点が印象的です。

    また、引き渡し後にもいくつかご相談させていただきましたが、引き渡しが終わった後も変わらず丁寧にご対応いただき、信頼できる方だと感じました。

    今後、もし購入や売却の機会があれば、ぜひまた木村さんにお願いしたいと思いますし、他の方にも自信を持っておすすめできる方です。