不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 最終更新日:2018年8月12日
  • 公開日:2017年3月15日

価格が適正で魅力を上手に伝えられれば、マンションは売れる

都内のマンションを売却したい、あるいは既に売却に出しているのになかなか売却が決まらずに困っている。そんな方々に、マンション売却のコツをお教えしましょう。

 
マンション水廻り
(写真はイメージです)
 

マンション売却の2つのコツとは?

 

マンション売却のコツは、
 

  1. 価格設定が適正であること
  2. 買主に、物件の「魅力を伝える」ことができること

 

の2点に集約されます。
 

これはマンション売却に限らず、全ての物販において共通するコツかもしれませんね。「何を当たり前のことを…」とがっかりしないでください。これから具体的に、マンション販売の場合について考えていきましょう。
 

適正な売り出し価格設定のために

 

買主によって、マンション購入の目的や予算は様々です。そして買主が「この物件がこの価格であれば、目的と予算に見合う」と判断した時に、売買が成立します。したがって売主においては、物件の長所や短所、特性を理解した上での価格設定が極めて重要になります。

 

まずは不動産会社の査定価格から

 

売主にとって、せっかくの財産を「できるだけ高く売りたい」と思うのは当たり前のことです。何らかの事情で、必要な金額ありきの売却である方もいるでしょう。
 
しかし、「売りたい価格=売却できる価格」とは限りません。不動産の売買は固定された価格で決まるものではなく、売りたい価格と買いたい価格の妥協点を探り合って絶えず変化していくものです。
 
そのため、一般的にマンションの売り出し価格を決定する場合には、不動産会社に「3か月以内で売れるであろう価格」を算出してもらい、参考にします。これを不動産会社の「査定」といいます。
 
信頼できる査定価格であれば、それに5~10%の値幅を乗せて売り出し価格を設定すれば良いでしょう。その値幅は、買主との条件交渉時の「ネゴしろ」となります。
 
しかし、きちんと査定をしてもらったつもりでも、相場より高い売り出し価格となってしまう場合もあります。それにはいくつかの理由が考えられます。

 

(a)ランニングコストが高い

マンションを所有するには、毎月、管理費や修繕積立金が必要です。クルマがあれば駐車場料金も必要になります。こうしたランニングコストが周辺物件よりも高い物件は、相対的に魅力がない物件になってしまいます。買主は、第一に販売価格そのものを見ますが、最終決断においてはランニングコストも重視するからです。
 

(b)査定価格そのものが高い

査定価格はあくまで不動産会社が「売れるであろう」と考える価格であって、その不動産会社が買い取る価格あるいは売却を保証する価格ではありません。中には、その物件の媒介契約を締結したいがために、相場より高い査定価格を提示して売主の歓心を買う不動産業者もいます。査定の根拠を合理的に示すことは不動産会社の義務として法律で定められていますので、しっかりと確認しましょう。
 

(c)市場環境の変化

査定の時点では正しい相場観で価格が設定されていても、売り出し期間中に市場環境が変化した結果、相場より高額となるケースもあります。(後述)

 

市場環境の変化にも注意を

 

同じ売り出し価格でも、その適正度は、マーケットの情勢によって変化します。
 
「アベノミクス」の低金利政策と2015年の相続税制改正への対策から、活況を示してきた近年の不動産市場ですが、2017年には調整局面を迎えるのではないか、という論調が増えてきています。米国長期金利の上昇に伴う金利の上昇や、タワーマンションの相続税評価の改正、老齢人口の上昇による需要減、価格の上昇などがその原因と言われています。
 
東日本レインズが発表した2017年2月の「月例マーケットウオッチ」では、同月の首都圏の中古マンションの成約件数が6か月ぶりに前年を下回ったとしています。在庫件数も21か月連続で増加。細かく見ると、東京都と神奈川県の成約件数は増加しているので、都心部と郊外の2極分化が進んでいるとも判断できます。
 
(参照 http://www.reins.or.jp/trend/mw/index.html
 
実際に調整局面に入っているのだとすると、従来は適正とされていた販売価格でも成約されにくくなってきます。こうしたマクロの市場環境についても注意しておくべきでしょう。
 
ミクロの市場環境の変化としては、周辺に同様の競合物件が何件も販売されたというケースが考えられます。競合物件が価格を下げてくれば、それまでの相場価格も局所的に下げ圧力が働きます。今までの価格では販売することが難しくなることもあるでしょう。
 

物件の魅力を伝えるために

 

売却したいマンションにいくら魅力があっても、それが買主に伝わらなければ意味がありません。
物件の魅力を買主に伝えるためには、
 

  • 物件の訴求ポイントを売主が理解する
  • 物件情報の内容、表現、掲載先や広告方法を考慮し、確実に買主に情報を届ける
  • 内覧を成功させる

 
といったことが必要になります。
 
カタログ的な物件情報の充実化は、物件に興味を持ってくれる人を増やすことにつながります。しかし実際に購入を決心させるためには、内覧に来てくれた買主にいかに魅力を伝えるか、が特に重要になってきます。なぜなら、内覧に来る買主は、スペック的な物件情報については合格点レベルと想定しているからです。
 
内覧で物件の印象を良くしておくことは、確実に物件の購入につながります。逆に「内覧時には良い印象が無いが、思い返して購入した」というケースは経験上ほとんどありません。
 

内覧を成功させるには

 

いくつかのチェックポイントを挙げてみます。
 

  1. 第一印象は玄関から
  2. トイレ・お風呂・キッチンなどの水回りは特に厳しい目で
  3. 整理整頓は当たり前
  4. 花は便利、アクセントにも臭い消しにも
  5. 空室の場合は、寂れた感がないように特に清潔に

 

玄関やエントランスの印象は、第一印象を大きく左右します。靴などが散乱していては印象が悪いばかりか、シュークローゼットなどの収納スペースが小さいのではないかと機能面まで疑われてしまいます。これは各部屋にも同じことが言えます。内覧の前日には整理整頓・念入りな清掃は必須です。
 
特に水回りは、実際に毎日使うものですから、チェックの眼も厳しくなります。「このくらいでいいだろう」は買主には通用しません。ピカピカに磨き上げるつもりで。

 

意外に売主が気づかず、買主の敬遠要因となるのは部屋の「匂い」です。個々の家庭独特の匂いは、売主本人には分かりませんし、こればっかりは不動産会社の担当者も露骨に「臭います」とも言えません。自らで芳香剤の利用や、玄関に花を飾るなどの工夫をしてはいかがでしょう。
 
また、空室は思った以上に寂しい感じがしますし、買主もなかなか購入後のイメージを作りにくいものです。せめてハウスクリーニングを頼むくらい積極的にきれいにするべきでしょう。
 

都内ならでは!ホームステージングはいかがでしょう?

 

都内のマンションの売却ということでしたら、「ホームステージング」の利用も、物件の魅力を伝える方法としては有効でしょう。
 
ホームステージングとは、事前のコンサルティングにより購入層を設定し、家具やインテリアをコーディネートし、モデルルームのように内覧者に物件の魅力を体感させる手法です。欧米では一般化していますが、日本では2010年代になってから導入されてきています。
 
専門の業者が首都圏や関西地区にしかないこと、費用がフルサービスで売買価格の1%程度かかることなどから、まだまだ普及には時間がかかりますが、売買価格の高い都内マンションであれば、利用を検討する価値があるかもしれません。
 

マンション売却の最大のコツは?!

 

冒頭で、マンション売却の2つのコツは「適正な価格設定」「物件の魅力を伝えること」と申し上げました。前者には不動産会社の信頼ある査定が不可欠であり、後者には物件の訴求ポイントの把握と、効果的な広告・販売方法を検討しなくてはなりません。
 
そう、いずれにおいても不動産会社の能力を活用しないと難しいのです。信頼できる不動産会社を選択し、売却のための方法や戦略を検討し相談していくことが、マンション売却の最大のコツ、といえるでしょう。
 
早坂龍太(宅地建物取引士)
龍翔プランニング 代表取締役。1964年生まれ。1987年北海道大学法学部卒業。石油元売り会社勤務を経て、2015年から北海道で不動産の賃貸管理、売買・賃貸仲介、プランニング・コンサルティングを行う。
 

●ご存じですか? 不動産売買の仲介手数料はすべて割引!さらには無料になることを ●ご存じですか? 不動産売買の仲介手数料はすべて割引!さらには無料になることを

嬉しい口コミも
多数いただいております

  • 40代男性(マンション売却)
    こちらでマンションの売却をいたしました。
    比較した大手の不動産屋よりも専門知識が豊富に感じ、なおかつ仲介手数料も安かったのでこちらにお願いしました。
    結果、売り出し価格で1回の内覧で決まり、満足しています。
    無駄な勧誘が一切なかったのもおすすめできます。
  • 50代女性(マンション購入)
    マンション購入にてお世話になりました。
    担当の鈴木朋子さんには、本当に親切にしていただき感謝しかないです。 いつも私たちの目線になり、分かりやすいアドバイスをしてくださりました!子供への気遣いも嬉しかったです。 何より、鈴木さんの表裏のない感じが私も夫も大好きです。(笑)
    不動産購入で後悔したくない方、安心して物件探しや手続きを進めたい方にはぜひお勧めしたいです! お世話になり、本当にありがとうございました。
  • 40代男性(中古マンション購入)
    中古マンション購入にあたり、いくつかの不動産仲介会社にあたってたところ不動産流通システムさんに辿り着きました。他の仲介会社さんは営業の電話が激しく、仕事の障害になる程でうんざりしておりましたが、不動産流通システムにて担当頂いた成田さんは、押し売りする様なことは一切無く安心して物件を探せました。

    女性ならではの細かい気配りと単刀直入に物件の懸念点をプロの目からアドバイス頂き、納得のいく物件選びができました。会社名が大手の不動産仲介会社ほど知れ渡ってはおりませんが、ネットでの口コミで良いサービスが良いものとして伝わり、より多くの消費者が良いサービスが受けれる様になればと思い書き込ませて頂きました。
    大手の名前だけに騙されて無駄な手数料払うのは、勿体ないですよ。
    不動産流通システムさんで物件を売り買いするのに、大手に引けを取らないサービスをより安価に受けれますので
  • 40代女性(住み替え:購入・売却)
    不動産の売却・購入の両方お世話になりました。
    以前中古マンションを購入する際は、不動産ポータルサイトに掲載している不動産会社に問い合わせをしないと内覧ができなかったことが何度かあり、大手不動産会社に任せると、売却の際幅広く宣伝活動がされないのではないかという不安がありました。
    そこで、「囲い込みはせず、他社にドンドン広告掲載してもらい幅広い媒体で宣伝してもらう」「LINEからの問い合わせも可能」「仲介手数料が安い」の3点に惹かれ、お任せしました。
    担当の鈴木さんの明るく、お茶目な人柄も好きだったので、購入売却にかかる庶務も憂うつにならずに対応できました。 いつも家族のことや、部屋についてもポジティブなことを言ってくれるので安心してお任せしました。
    最寄駅にはないので、いつでも会って相談するというのむずかしいかもしれませんが、心配なことはメールや電話ですぐに対応してくれるので、私達には十分満足できました。
    結果としては売却も1ヶ月で売出価格で決まり、購入時のローンも紹介していただき、購入・住み替えもスムーズに決まりました。また住み替えの際にはぜひお願いしたいです。
  • 50代男性(マンション売却)
    マンション売却で、担当していただいた津司さんには本当にお世話になりました。
    次に住む所の相談と住んでいるマンションの売却を同時進行で行いましたが、分かりやすい説明と進め方の提示が手際良く、安心してお任せする事が出来ました。
    ネットで何でも調べられる時代ですが相手が何を考え、何を優先するかは会話の中でこそ分かると思います。プロフェッショナルを感じました
  • 30代女性(マンション購入)
    とにかくレスが早い。
    専門知識も豊富で、説明が分かりやすいです。
    担当してくれた方は非常に業界に通じており、ホスピタリティーに溢れていてかなり信用できます。 他社と比べて手数料もとても安いのでオススメの会社です。
  • 60代男性(戸建て購入)
    酒井智様にご担当して頂きました!細かい相談も小さな不安も毎回本当に迅速に対応して頂き、無事マイホームを購入できました!
    酒井さんは大変親切な方でREDSを選んで本当に良かったです。
    仲介手数料も無料で!今物件等お探しで検討してる方は絶対REDの酒井さんに相談してみてください!
※Google口コミより他の口コミを見る

一生に一度あるかの家の購入・売却…

相談したいけど、まだ買うか売るか決まっていない...

いきなり不動産屋さんへ相談に行くのはハードルが高い...

そんな方へ!LINEから気軽に相談でき、宅建士のプロが対応します。

宅建士が対応! LINEでご相談

LINEで気軽に相談したい方へ!