不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 公開日:2022年3月18日

【NHK逆転人生】「巨額の投資詐欺事件 銀行の不正を暴け」を宅建士が解説

2022年3月14日、NHK『逆転人生』が「巨額の投資詐欺事件 銀行の不正を暴け」というタイトルで、大手地方銀行と不動産会社が起こした、巨額の投資詐欺事件について取り上げました。

 

同事件の被害者は、ごく普通のサラリーマンや主婦。彼らは購入価格の半分の価値しかない不動産を多額の融資を組み買わされました。番組では、そんな被害者たちが大手地方銀行と不動産会社の不正に敢然と立ち向かう姿に迫りました。

 

詐欺

(写真はイメージです)

 

「家族のためにお金を残したい」という想い

 

不動産投資に興味のあるお客様の大半は「将来のために資産形成したい」という理由を持っています。不動産投資は株や金とは違い、収入が固定化されやすいというメリットがあるため、一時は人気を博しました。番組に登場する不動産会社のスマートデイズも、そんな時代に活動していた会社の一つです。

 

取材によると、ある被害者の場合、スマートデイズが提案した価格は1億8700万円だったそうです。男性サラリーマンの平均年収が約600万円前後だとすると、この物件購入のためにスルガ銀行は年収の30倍以上の融資をしたことになります。通常、不動産投資をする上で借入額の最大額は収入の約8~10倍だと言われています。収入以外にも通勤先や通勤年数、保有資産、実家の場所や資産を総合的に考慮し判断をすることがありますが、30倍は異常です。

 

番組内でも、返済プランが月80万円になることが示されていましたが、収入を考えれば当然成り立つはずのない資金計画です。しかし、スマートデイズの社長は「ローンは大丈夫」と言い切っていました。

 

プロの不動産エージェントであればこの異常な提案に気づきますが、不動産の知識のない人はプロから「融資は心配ない」「ローンを差し引いても月20万はプラスになる」「30年間の家賃保証」という甘い言葉を並べられ、次第に融資について検討するようになってしまったようです。

 

スルガ銀行で行われた契約

 

次に、スルガ銀行と契約をするシーンが紹介されましたが、ここでは銀行担当者が矢継ぎ早にさまざまな書類を提出し、被害者たちにサインを求めていました。その中に「自己資本確認書」という書類があったのですが、これは預金通帳や資産に関する書類が原本と内容が間違いないことを確認したことを示す書類でした。番組では、この書類へのサインが被害者を巨額の詐欺へ巻き込むことになったと伝えています。

 

通常の融資ローン時でも、一文字書き間違えただけでその書類はすべて書き直しになります。そのため、非常に神経質な場になってしまうのが、銀行との契約締結です。そのような書き間違えのできない書類が何枚も出てくると「書く」ことに集中してしまい、書類の内容をしっかりとチェックできないことが多いものです。

 

取材では、スルガ銀行は契約時の独特な空気を巧みに使うことで、自己資本確認書にサインをさせていたと説明。そしてこの書類が、スルガ銀行が自己保身するために必要な書類となってしまったと伝えていました。

 

団結する被害者たち

 

オーナー宛てに賃料の支払いができない旨の手紙が届き、オーナー向けにスマートデイズが説明会を開催。そこで被害者たちが団結し、情報交換することで詐欺の全体像がわかるシーンがありました。

 

ここで、もしスマートデイズとスルガ銀行がつながっており、この詐欺事件に関与していたのであれば借金をなくすことができるのではないか。被害者たちはそう思い、河合弁護士とともに代物弁済の交渉をスルガ銀行と始めます。

 

スルガ銀行のワナ

 

番組内で映し出された銀行から取り戻した預金通帳のコピーは、なんと預金額が改ざんされていました。「資産を多く見せかけて巨額の融資を行ったのではないか」、被害者たちはこの証拠をもとに弁護団交渉に挑みます。

 

そこでスルガ銀行の弁護団が提示してきたのが、あの「自己資金確認書」の書類でした。「提出された自己資金に関する書類はすべて、原本と内容に間違いない」この書類にサインした以上、お客様が自己資金を偽り、不正に融資を受けたとし、むしろ銀行側が被害者だと、弁護団は言い放っていました。

 

番組内でも詳細な説明がありましたが、スルガ銀行はこの方法をテンプレートとして使用し業績を伸ばしていたようです。訴えられた際の逃げ道を作ってまでの手口には、「地域貢献」という本来、地方銀行が持つべき存在意義はカケラも残されていないようでした。

 

また、担当者個人へのキャッシュバックも100~200万円近くあったと伝えられていましたので、自分の年収をはるかに超える「謝礼」を受け続け罪悪感がなくなってしまったんだと思います。

 

さらにスルガ銀行内では業績を伸ばせない銀行員に対し、「死ね」などのパワハラ行為が日常化していたと番組で言及されていました。このことからも、「アメ」と「ムチ」が自然と混在してしまう企業文化が形成されてしまっていたのでしょう。

 

被害者たちは、スルガ銀行に打ち勝つには決定的な証拠が必要と考え、苦渋の決断を下すことにしました。
それは、スマートデイズの罪を問わないという決断でした。

 

不正を認めたスルガ銀行

 

再度開かれたスマートデイズのオーナー説明会。そこで被害者たちは経営者に一つの提案をしました。それはまさに苦渋の決断と呼べるものでした。

 

「スマートデイズの罪は問わない。その代わり、この詐欺に関する証拠を提出してほしい」

 

この交渉が成功し、スマートデイズは証拠の提出を約束。すると、その下につながる販売会社や建築会社からも続々と証言を得ることができました。

 

そして2018年5月31日。スルガ銀行は不正を認め、謝罪しました。金融庁からは重い処分が下され経営陣は一新することになり、すべてが解決した。かのように被害者たちは思っていました。

 

しかし、肝心の借金が帳消しにはならなかったのです。

 

変われない体質

 

番組では、罪を認めたものの、融資に関しては個別相談で対応するというスルガ銀行の姿勢を伝えていました。代物弁済による借金帳消しは認めない。被害者たちの声はまったく届いていなかったのです。

 

実はこれまで銀行が不正をした場合、その後の対処に関する法律がなく、銀行側に一任されているのが現状でした。

 

交渉に勝っても泣き寝入りするしかない状況に、被害者たちはチラシを配り、デモ活動や株主総会での抗議をするなど、世間を巻き込んだ戦いを続けました。次第にメディアも取り上げるようになり、世間の注目は大きくなっていったのです。

 

そして2020年3月26日。スルガ銀行は代物弁済を認め、物件を手放せば借金が帳消しになることを決定。ついに被害者の交渉が実った瞬間でした。

 

スルガ銀行については現在も問題が多く、まったく変わっていない社内体制のことがさまざまな面で浮き彫りになっています。

 

大きな組織になればなるほど変革は難しく、できあがった流れで生まれる「アメ」はとても甘いものです。一度手にしてしまったその「アメ」を手に入れ続けるためには何度でも人を騙す行為をする。スルガ銀行の組織内にはそういった雰囲気が未だにあるのではと思います。

 

銀行法は成立して約40年、大きな改正はなく昔のルールを保ったままきています。スルガ銀行が本当の意味で再生するには、企業風土の改革がもっとも必要なのではないでしょうか。そのためには、やはり人の入れ替えと、業務内容を見える化する法整備が早急に求められると考えます。

 

 

向井翔二(宅地建物取引士、相続診断士)
2013年より、不動産仲介業に従事。不動産の売却と購入の両側面を担当し、複数店舗の店長として店舗運営を実施。2020年12月からは社内のDX導入と人材開発を担当。最新の法律情報と売主様/買主様の動向分析にもとづいた提案ができる不動産のプロを育成している。

 

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※2026年05月31日現在 本社・首都圏営業所の数値

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    3 か月前

    不動産の売却と購入を両方お願い致しました。
    ご担当の小室様には依頼当時は先行して購入したりできることなどすら知らない知識レベルですが、丁寧に売り先行、買い先行なども教えて頂き依頼主の状況に応じて臨機応変に対応頂きました。
    結果売却も購入も予想通りに進み非常に満足です。サイトでは仲介手数料無料やなどの魅力が入口で気になる方は多いと思いますが、依頼した後のサポートが丁寧で迅速で非常に頼りになる会社様だと思います。
    知識がない方でも依頼主に寄り添った対応でアドバイス頂けますので、悩まれる方は是非ご相談頂くことをおすすめします。
    私もまたお世話になる機会がありましたらご依頼させて頂きます。
    本当にありがとうございました。

    3 か月前

    ご担当の堀さんに大変お世話になり、このたび無事に住宅を購入することができました。

    当初は、仲介手数料が比較的低額であることを知り、「知名度の高い最大手仲介会社と比べれば、サービス内容が多少見劣りするのもやむを得ないだろう」と考えたうえで問い合わせましたが、実際には、これ以上望みようのない素晴らしいサポートを頂きました。

    内覧については、何度もお時間をいただくのが心苦しく感じておりましたが、堀さんから「納得したうえで購入された方が良いから」と何度も内覧を勧めていただき、その都度丁寧にお付き合い頂きました。疑問点にも一つひとつ真摯にお答えいただき、安心して検討を重ねることができました。

    また、売主側から提示された資料や条件についても、細部まで目を通したうえで注意すべき点を的確にご指摘くださり、大変心強く感じました。最終的には、「堀さんが買って良いと言っている物件であれば問題無い」という考え方に至りました。

    検討していた物件が金融機関の融資を受けにくいことが判明した際には、複数の銀行へお問い合わせいただき、最終的には融資可能な金融機関を見つけてくださり、担当者の方との調整まで行っていただきました。

    加えて、私どもが40年以上前の施工時の情報について関心を持ち問い合わせた際には、施工を担当したゼネコンにまで問い合わせて確認を取って頂き、懸念点を解消してくださいました。

    振り返りますと、どの場面を取っても、堀さんがご担当でなければ、途中で購入を諦めていたのではないかと思います。

    このように書くと、堀さんが検討者が購入するように仕向けるやり手営業マンという風にも読めるかも知れませんが、実際にはこちらが検討を棚上げしていた時期には検討を促されるようなことは全く無く、こちらがサポートを必要とする時だけ必要なサポート頂いたように思います。ですので大変納得感を持って住宅を購入することができました。

    不動産の購入を検討されている方には強くお勧めしたいと思います。また私自身、引き続き不動産の売買を検討することがあれば、ぜひまた堀さんのお世話になれればと考えています。

    6 か月前

    自宅(中古戸建て)の売却でお世話になりました。

    まず何よりも、営業(小室様)の方に、超丁寧&超迅速&超親身なご対応を頂き、★5では足りないです!!

    当方、介護や仕事や新居(二世帯住宅)の建築対応や仮住まいへの引越しで日々バタバタしてしまい、必要な物を紛失してしまったり、諸対応が遅くなってしまったり、、、と、色々ご迷惑をお掛けしてしまいましたが、都度、豊富な専門知識で臨機応変に気持ちの良いご対応を頂き、本当に心強かったです。感謝しかありません。

    隅々まで行き届いたサービスにも関わらず、仲介手数料は他社様の半額以下という、申し訳なくなるほどありがたい内容でした。

    また、買主様も先方の仲介業者様も素晴らしい方々で、非常に恵まれたお取引ができました。

    こだわりを詰め込んだ思い入れのある注文自宅でしが、まさにそのこだわりを気に入って頂けた買主様に引き合わせて頂き、ご購入頂く事ができ、大変嬉しく思っております。

    また何かありましたら、絶対REDS様にお願いしますし、お友達に不動産取引を検討している人がいたら、全力で勧めようと思います!

    もういくら御礼を言っても足りないです!
    本当に本当にありがとうございました!!

    5 か月前

    担当して頂いた 菅原さん には約1年程お世話になりました。

    不動産のことはもちろん、法律の事などとても知識が豊富な方で色々な事を教わり勉強になりました。些細な質問にも的確でわかりやすくお返事を下さるとても親切な方でした。家探しに疲弊していた時も、とくに営業電話などもなく私達のペースに合わせて頂き本当に助かりました。都内・神奈川県と私達夫婦のわがままにも付き合って頂き、ありがとうございました。

    決済も無事に終わり、念願のマイホームを購入する事ができました。

    とても信頼のできる不動産屋さんです!
    また機会があれば、宜しくお願い致します。

    4 か月前

    中古マンションの購入を検討し始めて約1年、10軒ほどの内見に根気強く同行してくださった担当の山崎さんには、本当にお世話になりました。
    契約を急かされるようなことは一切なく、漠然としていた条件も山崎さんに相談を重ねるうちに、自分たちの中で明確にまとまっていきました。おかげさまで、心から納得して大きな決断ができました。
    巧みな営業トークというよりも、知りたいことに対してメリット・デメリットを隠さず正直に答えてくださる姿勢に、深い信頼を寄せることができました。レスポンスの速さも抜群で、こちらが「ちゃんと休めているかな?」と心配になってしまうほど(笑)。素敵なご縁をいただき、心から感謝しています。