不動産業者の問題行動(その2)
日本を代表するビジネス雑誌である週刊ダイヤモンドで、不動産業者の問題行動とされる所謂「囲い込み」や「両手仲介」について、本年3月と4月に特集を組みとりあげていました。
その内容は、実際の業者名までをも公開しながら、悪しき商慣習に鋭く切り込むもので、「囲い込み」や「両手仲介」を頻繁に行っている業者はもちろん、多くの不動産業者にとっても衝撃的だったのではないでしょうか。
ただ、ここで受ける衝撃が、「えっ、こんな酷い事をやっているんだ!」では無くて、「やばい、実名まで出ているよ!」と、なってしまう所が、一般の消費者と業界人の感覚のずれを浮き彫りにします。
無くならない「囲い込み」
でも、残念ながら宅建業法で「両手仲介」が禁止されるまで、「囲い込み」は無くならず、世間に叩かれれば叩かれるほど、その方法は巧妙になっていくようで、最近、「売主様の希望(都合)で・・・」などと言い訳をしながら、「囲い込み」を行う業者が増えて来たのも、業界では、自然な流れとして捉えるのかもしれません。
「両手仲介」を行わないと経営が成り立たない大手不動産業者のためにも、「両手仲介の禁止」に併せて、「仲介手数料の自由化」が求められるように思われます。