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木須 陽子

女性目線でリフォームのご提案をいたします。

公開日:2023年11月2日

皆様こんにちは、【REDS】不動産流通システム、一級建築施工管理技士補、建築物アスベスト含有建材調査者の木須陽子です。前回のブログではLEVEL2のアスベストのお話をさせていただきました。今回はアスベスト(レベル3)についてお話ししたいと思います。

解体工事

おさらい・アスベストのレベルの違いとは?

アスベストを使用している製品には、アスベスト吹付け材(レベル1)、アスベスト含有建材(レベル2)、アスベスト含有建材(レベル3)の3種類があります。

アスベスト吹付け材(レベル1)とアスベスト含有建材(レベル2)は、飛散性の製品です。一方、アスベスト含有建材(レベル3)は、非飛散性の製品です。

アスベストのレベルの違いとは、飛散の危険性に合わせた作業レベルのことで、アスベストを含む住宅を解体する際、アスベストが飛散すると作業員や近隣住民の健康に影響が出る恐れがあります。この健康被害を防ぐために、アスベストのレベルが定められているのです。

レベル3のアスベスト

アスベスト含有建材(レベル3)は、セメント、けい酸質原料などを主原料とし、成形した建材(アスベスト成形板)です。耐火性、耐久性などに優れており、内装材、外装材、屋根材などとして、広く使用されています。

アスベスト成形板は非飛散性の建材であるため、通常の使用状態では、アスベストが飛散する可能性は極めて低いといえます。しかし、建築物の増改築や解体時には、成形板の破断や粉砕などにより、アスベストが飛散する可能性があるため、慎重な取り扱いが必要になります。

スレート波板、住宅屋根用化粧スレート

波型スレートとは、その名のとおり波型の形状をしたスレート屋根です。戸建住宅のスレート屋根(平板スレート)と同じセメントでできており、主に鉄骨造の建物で用いられ、工場や倉庫の屋根材や外壁材としても使用されています。

戸建て住宅の場合、一般に母屋の上に垂木(たるき)、その上に野地板(のじいた)があり、野地板の上にルーフィング、屋根仕上げ材と続きます。一方、母屋に直接張り付ける波型スレートの屋根は野地板もルーフィングもありません。戸建て住宅のほうが屋根の構造は複雑で、実は工場や倉庫の屋根は思っている以上にとてもシンプルな構造です。

アスベストが含まれている波型スレートの耐用年数は30~40年程度です。高度経済成長期に建築された工場や倉庫の屋根は、そのほとんどが波型スレートです。波型スレートにアスベストが含まれているかどうかは、建物の築年数から判断できます。

1931~2004年に製造された波型スレートにはアスベストが含まれています。屋根の強度を高める補強材として、2004年以前はアスベストが用いられていました。現在はアスベストに代わり、繊維を用いてセメントを強化させています。その頃に建築された波型スレートの建物はとても多く、現在、改修が迫られています。

スレート波板

▲スレート波板

住宅屋根用化粧スレート

▲住宅屋根用化粧スレート

押出成形セメント板

押出成形セメント板とは、セメント、けい酸質原料、および繊維質原料を主原料とし、中空を有する板状に押出成形した製品です。軽量で施工性もよく、耐久性、耐火性に優れており、鉄骨造の外壁、間仕切り壁などに使用されています。アスベスト含有の押出成形セメント板は、2004年に製造終了しました。

押出成形セメント板

▲押出成形セメント板

けい酸カルシウム板第1種(軒天)

けい酸カルシウム板第1種とは、けい酸質原料、石灰質原料、補強繊維を主原料とし、成形した製品で、ケイカル板の略称で呼ばれます。軽量で加工性、断熱性に優れており、一般的な建築物の天井、壁、軒天井、耐火間仕切り壁などに使用されています。アスベスト含有のけい酸カルシウム板第1種は、2004年に製造終了しました。

窯業系サイディング(外壁)

窯業系(ようぎょうけい)サイディングとは、セメント質原料、繊維質原料を主原料とし、板状に成形した製品です。防火性、耐火性、耐震性、耐久性に優れており、住宅などの外壁に使用されています。アスベスト含有の窯業系サイディングは、2004年に製造終了しました。

けい酸カルシウム板第1種(軒天)と窯業系サイディング(外壁)

▲けい酸カルシウム板第1種(軒天)と窯業系サイディング(外壁)

ロックウール吸音天井板

ロックウール吸音天井板とは、ロックウールを主原料とし、結合材、混和材を用いて成形した製品です。岩綿吸音板と記載されていることもあります。吸音性、断熱性に優れた不燃材であり、一般的な建築物の天井、軒天井に使用されています。アスベスト含有のロックウール吸音天井板は、1987年に製造終了しました。

ロックウール吸音天井板

▲ロックウール吸音天井板

ビニル床タイル

ビニル床タイルとは、塩化ビニル樹脂を主原料にして、充填材などを配合して成形した正方形の製品で、Pタイルの通称で呼ばれることもあります。耐水性、耐摩耗性、耐久性に優れており、事務室、商業施設、公共施設などの床に使用されています。住宅では、台所や洗面所の床に使用されています。アスベスト含有のビニル床タイルは、1987年に製造終了しました。

ビニル床タイル

▲ビニル床タイル

化粧せっこうボード

せっこうボードとは、せっこうを芯として両面および側面をボード用原紙で被覆し、板状に成形した製品で、せっこうボードの表面を化粧加工したものが化粧せっこうボードです。防火・耐火性、断熱性、遮音性、寸法安定性を持ち、一般的な建築物の天井、壁に使用されています。アスベスト含有のせっこうボードは、1986年(昭和61年)に製造終了しました。

▲化粧せっこうボード

まとめ

レベル3は外装材や内装材など身近なものにも含まれていることが多いのですが、リフォーム工事の際に注意したいのは、アスベストの規制は段階的に行われており、アスベスト含有なしの記載があっても年代によっては含まれている可能性があるということです。次回は年代別における含有率のお話をしたいと思います。

 

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最終更新日:2023年10月31日
公開日:2023年9月29日

皆様こんにちは、【REDS】不動産流通システム、一級建築施工管理技士補の木須陽子です。

前回のブログで建築物アスベスト含有建材調査者の資格を修得したことと、石綿の事前調査結果の報告が義務化にあたり、人体への影響のお話をさせていただきました。今回はどんなものにアスベストが含まれているか、前回のレベル1に続いてレベル2のお話しをしたいと思います。

解体工事

おさらい・アスベストのレベルの違いとは?

アスベストを使用している製品には、アスベスト吹付け材(レベル1)、アスベスト含有建材(レベル2)、アスベスト含有建材(レベル3)の3種類があります。

アスベスト吹付け材(レベル1)とアスベスト含有建材(レベル2)は、飛散性の製品です。一方、アスベスト含有建材(レベル3)は、非飛散性の製品です。

アスベストのレベルの違いとは、飛散の危険性に合わせた作業レベルのことで、アスベストを含む住宅を解体する際、アスベストが飛散すると作業員や近隣住民の健康に影響が出る恐れがあります。この健康被害を防ぐために、アスベストのレベルが定められているのです。

レベル2のアスベスト

アスベスト含有建材(レベル2)には、保温材、耐火被覆材、断熱材の3種類があります。

耐火被覆板(ケイ酸カルシウム板第2種)

石綿含有耐火被覆板とは、吹付けアスベストと同じ配合比を用いて、工場において型枠で成形したものです。アスベストの含有率は70%以下です。

ケイ酸カルシウム板は第1種と第2種の2種類に分類されます。主な成分は同じなのですが、主にかさ比重(同じ体積における重さ)によって分けられています。石綿含有ケイ酸カルシウム板第2種は主に分厚く(12~70mm)、また軽く、鉄骨の耐火被覆材などに使用されています。耐火被覆材として、吹付け材の代わりに、鉄骨の梁や柱、エレベーター周辺などで、化粧目的に使用されています。

ケイ酸カルシウム板

煙突用石綿断熱材

昭和39年ごろ、従来配管の保温材として使われていたカポサイトを全国のボイラー用の煙突断熱材として転用しました。鉄筋コンクリート煙突は熱に弱く、コンクリート自体がアルカリ性。その弱点を補う断熱材ライニング材が必要であり、煙突から排気される高温酸性なガスからコンクリートを保護し、軽量化させることを目的に、日本の高度成長とともに大量に普及しました。

■カポスタック:断熱材にアスベストを混ぜ圧縮し、筒状に成形製造したものです。
■ニューカポスタック:ライナー層と断熱層の2層構造となっており、ライナー層部分にはスレート板を使用、断熱層には綿状のものを使用しております。
■ハイスタック:ケイ酸カルシウム板を丸型に成形したものです。

煙突⽯綿断熱材(カポスタック)は、オフィスビル、⼯場、ホテル、病院等⼤型施設内のボイラーに接続している煙突内部の断熱材に広く使⽤されています。

煙突用石綿断熱材

屋根用折板石綿断熱材

アスベスト含有の屋根用折板裏断熱材とは、フェルト状などの断熱材です。結露防止、断熱などの目的で、倉庫、車庫、渡り廊下などの屋根裏に使用されています。かつてアスベスト含有率が90%の商品がありました。

屋根材を大きく分けると瓦、スレート、金属になります。このうち、アスベストを含んでいる可能性があるのが前述のスレート(カラーベスト・コロニアル)と粘土瓦以外の瓦、セメント瓦などです。セメント瓦は厚型スレートと呼ばれることもあり、そのことから分かるようにその成分はほぼスレートと同じです

屋根用折板石綿断熱材

配管保温材

レベル2に該当するアスベスト含有保温材とは、アスベストを0.1重量パーセント超えで含有する保温材、耐火被覆材、断熱材を指します。衛生・空調設備の場合は、配管、ダクト、機器類の保温・保冷の目的でアスベスト含有保温材が使用されている可能性があります。

化学プラントなどの施設で使われていることがほとんどであり、建築物では、ボイラー、焼却炉などの設備機器やダクト、配管などに、高温の熱絶縁の目的で使用されています。

配管は熱を逃がさないために保温材が巻かれるのですが、エルボ部分は高温になりやすく隙間を埋めづらいということもあり、直管とは別の保温材が巻かれます。この保温材こそがアスベストです。熱や薬品に強いアスベストは保温材としても優秀で、あちこちのエルボにアスベスト保温材が巻かれました。アスベスト含有の保温材は、1980年(昭和55年)に製造が終了しています。

配管保温材

次回はレベル3のアスベスト含有建材についてお話します。

参考:一般社団法人 建築物石綿含有建材調査者協会(ASA)

 

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最終更新日:2023年8月28日
公開日:2023年8月26日

皆様こんにちは、【REDS】不動産流通システム、一休建築施工管理技士補の木須陽子です。先日、一般建築物アスベスト含有建材調査者の試験に合格し、資格を取得しました!

リフォームや解体工事の需要が増える一方、アスベスト問題が深刻さを増しています。法改正により2023年10月以降、解体・改修工事の際には専門の有資格者による調査報告が義務化されます。アスベスト事前調査を行うには、アスベストに関する知識と、建築物の調査に精通した専門家に依頼しなければならなくなりました。

今回、改めてアスベストに関して、とりわけ危険度の高いものについて話をしようと思います。

工事

建築物アスベスト含有建材調査者の資格を取りました!

建築物アスベスト含有建材調査者の講習は、厚生労働省・国土交通省・環境省告示第1号に基づき、精度の高い石綿調査を行い、その調査結果を飛散防止のために有効活用することを目的として、石綿の関連疾患とリスク、建築物の構造・建材等に関する知識を学びます。

先日、11時間に及ぶ講習を受け、最後のテストに合格し、建築物アスベスト含有建材調査者として無事資格が付与されました。

アスベストの危険レベル

前回のブログで石綿の事前調査結果の報告が義務化にあたり、人体に及ぼす影響のお話をさせていただきました。今回はどんなものにアスベストが含まれ、危険レベルがどのように分類されているのか解説します。

日本では70~90年代にかけてアスベストが大量に輸入されていました。輸入されたアスベストの9割以上が建築分野で使用されており、当時建てられた建物にはアスベストが含まれている可能性があります。

そのため建設業労働災害防止協会による石綿含有建材別作業レベル区分しました。アスベストを使用している製品には、アスベスト吹付け材(レベル1)、アスベスト含有建材(レベル2)、アスベスト含有建材(レベル3)の3種類があります。

アスベスト吹付け材(レベル1)とアスベスト含有建材(レベル2)は、飛散性の製品です。アスベスト含有建材(レベル3)は、非飛散性の製品です

レベルは、アスベストはレベル1が最も危険なレベルとなります。レベルの違いとは、飛散の危険性に合わせた作業レベルのことで、アスベストを含む住宅を解体する際、アスベストが飛散すると作業員や近隣住民の健康に影響が出る恐れがあります。この健康被害を防ぐために、アスベストのレベルが定められているのです。

レベル1のアスベスト

今回はレベル1のアスベストについて解説します。レベル1はどこにあるのでしょうか。

吹付けアスベスト(クリソタイル)

アスベストとセメント系の結合材に水を加えて混合し、吹付け機を用いて吹付け施工したものです。昭和30~50年にかけて耐火被覆用、防音・断熱用として、主に耐火建築物や準耐火建築物に使用されていました。

昭和51年以後はアスベストの含有量が低いものを使用するようになっていますが、製品により含有量や混合されていた期間は異なります。製品として多く使用されているとともに、有害性が高いとされています。外見上は白みのある繊維状の塊で、針などで容易に貫入します。

吹付アスベストクリソタイル

吹付けアスベスト(クロシドライト)

外見上は青みのある繊維状の塊で、針などで容易に貫入します。

吹付アスベストクロシドライト

吹付けアスベスト(アモサイト)

外見上は茶色がかった繊維状の塊で、針などで容易に貫入します。

吹付アスベストアモサイト

吹付けロックウール

ロックウール粒状綿を主原料とし、セメントを硬化材として、専用の吹付け機を用いて鉄骨などの下地に吹き付けます。一定の被覆層をつくる有機物を含まない現場施工の不燃製品です。

吹付ロックウール

吹付けロックウール(乾式と半乾式)

吹付ロックウール(乾式、半乾式)

湿式石綿含有吹付け材

湿式吹付けは材料と水を混ぜた材料を吹き付ける施工方法で、石綿を含有する湿式吹付けロックウールは約20年間(1970~1989年頃)実施されました。

現在実施されているロックウール吹付けは湿式ではなく、半乾式(半湿式ともいう)の吹き付け施工です。石綿含有湿式吹付けロックウール(以後、湿式吹付け)のか密度は0.4~0.7程度で、石綿含有乾式/半乾式吹付けロックウールのか密度(0.3~0.35)より重く、固く、外観も異なり、湿式吹付けの表面は痘痕状の凹凸があるモルタルのようにも見えます。

吹付ロックウール(湿式)

吹付けバーミキュライト

「吹付けひる石」と呼ばれているもの(ひる石・バーミキュライト)をアスベストと混合し、機械で噴出させ天井などに付着させたもので、断熱性、吸音性に優れています。表面は平坦ではなく、骨材と骨材の間に小さなすき間が見受けられ、少し力を入れてさわると弾力が感じられる場合があります。

吹付バーミキュラライト

吹付けパーライト

アスベスト含有のパーライト吹付けとは、パーライトをアスベストと混合し、吹き付け機で吹き付けたものです。防火、断熱、吸音などの目的で使用されました。

真珠岩や黒曜石を焼いて仕上げた軽量の骨材で、火成岩のうち、天然ガラス質の真珠岩、黒曜石を加熱すると、含有された水分が発泡してパーライトとなります。白色粒状で軽石状、多孔質であることから、土壌改良剤などとしても用いられています。

吹付パーライト

まとめ・最も危険なレベル1のアスベスト含有建材はどこにあるか

レベル1は、飛散性が高いアスベストです。他のアスベスト製品と比べて、特に繊維の露出が多く、単一ではもろいのが特徴です。そのため粉塵が比較的に飛散しやすく、少しの外部の力で破損してしまいます。

主な使用箇所は以下のとおりです。

(1)建築基準法の耐火建築物(3階建て以上の鉄筋構造の建築物、床面積の合計が200㎡以上の鉄筋構造の建築物など)などの梁(はり)や柱など。昭和38~50年初頭までの建築物に多く、特に柱やエレベータ周りでは昭和63年頃まで使用されている場合があります。

(2)ビルの機械室、ボイラー室の天井、壁またはビル以外の建築物(体育館、講堂、温泉の建物、工場、学校など)の天井、壁に、石綿とセメントの合剤を吹き付けて所定の被膜を形成させ、吸音、結露防止(断熱用)として使われていました。昭和31~50年初頭までの建築物に多いです。

【写真】
一般社団法人
建築物石綿含有建材調査者協会 (ASA)

次回はレベル2のアスベスト含有建材についてお話します。

 

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最終更新日:2023年6月25日
公開日:2023年6月24日

皆様こんにちは。不動産流通システム、REDSリフォーム、一級建築施工管理技士補の木須陽子です。

先日、一般建築物アスベスト含有建材調査者の講習に行ってきました。リフォームや解体工事の需要が増える一方、アスベスト問題が深刻さを増しています。このアスベスト問題について解説します。

工事

法改正で解体・改修工事に有資格者による調査報告が義務化

法改正により2023年10月以降、解体・改修工事の際には専門の有資格者による調査報告が義務化されます。アスベスト事前調査を行うには、アスベストに関する知識と、建築物の調査に精通した専門家に依頼しなければならなくなりました。

この「建築物アスベスト含有建材調査者」の資格を得るためには、石綿の関連疾患とリスク、建築物の構造・建材等に関する知識について11時間に及ぶ講習を受け、最後のテストに合格する必要があります。私は無事、資格を付与されました。

アスベストとはそもそも何が問題なのか

アスベストとは、天然に産出する繊維状ケイ酸塩鉱物の総称です。繊維状を呈しているアクチノライト、アモサイト、アンソフィライト、クリソタイル、クロシドライト及びトレモライトが労働安全衛生法の規制対象となるアスベストになります。

アスベストの繊維1本は直径0.02~0.35μm(髪の毛の5000分の1程度)で、綿のように軽くて柔らかく、耐熱・耐火性や防音性、絶縁性などがあるため「夢の材料」として世界中で建設資材、電気製品、自動車、家庭用品などに重用されてきました。

特に建設現場において石綿(アスベスト)は、昭和30(1955)年頃から、耐火性能を求められる建築材料に用いられてきました。その後、アスベストによる健康への影響が社会問題となり、平成18(2006)年9月以降は、建築物には使用できなくなりました。

しかしアスベストを使って当時建てられた建物は残っていて、それらは解体や改修の時期がやってきているのです。

アスベストによる健康被害

診察

石綿(アスベスト)の繊維は、肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があることが知られています(WHO報告)。

アスベストによる健康被害は、吸い込んで長い年月を経て出てきます。例えば、中皮腫は平均35年前後という長い潜伏期間の後発病することが多いとされています。

アスベストを吸うこと(ばく露)により発生する疾病としては主に次のものがあります。労働基準監督署の認定を受け、業務上疾病とされると、労災保険で治療できます。

アスベスト肺

肺が線維化してしまう肺線維症(じん肺)という病気のひとつです。肺の線維化を起こすものとしては石綿のほか、粉塵、薬品など多くの原因があげられますが、アスベストのばく露によっておきた肺線維症を特に石綿肺と呼んで区別しています。

職業上、アスベスト粉塵を10年以上吸入した労働者に起こるとされており、潜伏期間は15~20年だそうです。アスベストばく露をやめたあとでも進行することもあります。

肺がん

アスベストが肺がんを起こすメカニズムはまだ十分に解明されていません。しかし、肺細胞に取り込まれた石綿繊維の物理的刺激により肺がんが発生するとされています。また、喫煙と深い関係にあることも知られています。

アスベストばく露から肺がん発症までに15~40年の潜伏期間があり、ばく露量が多いほど肺がんの発生が多いことが知られています。治療法には外科治療、抗がん剤治療、放射線治療などがあります。

実際、厚生労働省の統計によると、中皮腫による死亡者は1995年の500名から、2020年の1605名と、年々増加しているようです。過去に建てられた建物の解体工事が今後増えることが予想されており、被害予防などの対策も急がれています。

悪性中皮腫

肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜などにできる悪性の腫瘍です。若い時期にアスベストを吸い込んだ方のほうが悪性中皮腫になりやすいことが知られています。

潜伏期間は20~50年といわれています。治療法には外科治療、抗がん剤治療、放射線治療などがあります。

このように病気が発症するまでの潜伏期間が何十年と長いことから、アスベストは「静かなる時限爆弾」とも呼ばれています。

まとめ

日本では1970年~90年にかけてアスベストが大量に輸入されていました。輸入されたアスベストの9割以上が建築分野で使用されており、当時建てられた建物にはアスベストが含まれている可能性があります。

調査対象となる民間建築物の合計は、280万棟と推計されていることから、今後は建物の老朽化による解体、改修工事が増える見通しです。建物の解体や改修でアスベストにばく露する可能性があります。

リフォーム工事を行う際でも建築物に使用されている石綿に起因して発生する健康被害及び健康障害を未然に防止するため、有資格者による調査報告が求められるのです。

 

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最終更新日:2023年7月1日
公開日:2023年4月16日

いつもブログを読んでいただき

ありがとうございます。

REDSリフォームの木須です。

 

プリーツ網戸が壊れてしまったので

交換工事を行いました。

取外して

 

新しいプリーツ網戸を取付て

完成です!

30分ほどで工事が可能です!

 

虫が多くなる夏になる前に修理しておきたい

リフォームでした。

プリーツ網戸は切れたり、スライドがうまくできなくなったり

してきたら交換です。

 

是非ご検討くださいませ。

 

木須

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公開日:2023年3月30日

いつもブログを読んでいただき

ありがとうございます。

REDSリフォームの木須です。

 

花粉症の症状がこの時期出てしまう方

大変ですよね。

せめて住宅の中では快適に過ごしたいですよね。

対策しないままでいると、くしゃみがが止まらない、よく眠れない、

という症状が起きてしまいます。

 

室内に花粉を持ち込まないのが大前提!

室内飛散させないようにするには

帰ってきたとき玄関脱いだコートを室内に持ち込まないだけて

飛散防止になります。

Panasonic 玄関収納 クロークボックス

快適な春の生活を送るためにも、しっかりと対策をしておきたいですね!

是非ご相談くださいませ。

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公開日:2023年3月10日

いつもブログを読んでいただき

ありがとうございます。

REDSリフォームの木須です。

 

ワークスペースのリフォームを担当しておりましたが

先日完成しました。

窓をはめて カウンターを取り付けて

素敵なワークスペースが出来上がりました!

テレワークが増えて

ますます需要が増えているリフォームです。

 

是非ご相談くださいませ。

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公開日:2023年3月3日

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

REDSリフォームの木須です。

 

お客様よりトイレの便座から

茶色いネバネバした液体が出てくると

ご連絡を頂きました。

 

内部の電気基盤に塗られている

ポッティング(防水材)が

熱で溶け出してきているものです。

すぐに交換のご依頼を頂きました。

 

交換は30分程度で行えます。

便座の色と合わせてスッキリ決まりました。

10年以上使用されてる場合に起こりやすい症状です。

使用年数的にも交換をおすすめします。

 

このような症状がございましたら

是非ご相談くださいませ。

 

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公開日:2023年2月19日

いつもブログを読んでいただき

ありがとうございます。

REDSリフォームの木須です。

 

洗面所とユニットバスに段差があると

つまずきやすいので危険です。

90年代のマンションは段差があることが多いので

ユニットバスを交換するときは

バリアフリーになるよう工事を行います。

この現場は下のドア枠の撤去に加え

排水管を下に下げる必要がございました。

ユニットバスの床を下げて

洗面室とバリアフリーになりました。

お風呂に入る際の危険がなくなりました!

 

洗面室とユニットバスの床のバリアフリーをお考えでしたら

ユニットバス交換時にどうぞご相談くださいませ。

 

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公開日:2023年2月6日

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

REDSリフォームの木須です。

 

弊社はテレワーク推奨の会社で

わたしも在宅で作業を行うことも多いですが

在宅ワークのご依頼が増えてきました。

 

自分だけの空間。

素敵ですね!

 

部屋内にワークスペースをとる場合

窓を取り付けると採光が取れて

暗くなることがございません。

 

弊社でもただいまワークスペース工事中です!

完成しましたら施工事例にアップしますので

HPより確認してみてくださね!

 

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