不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 公開日:2019年10月28日

消費税増税による住宅の優遇措置!いつまで続く?

ついに消費税が10%に上がりました。国は、住宅購入においては優遇措置が多数あるため増税分は吸収されるとしています。しかしその優遇措置はいつまで継続するのでしょうか。また時限措置であるならば、住宅購入を検討中の人は急ぐべきなのでしょうか?優遇措置の性質も含めてFPの目で検討します。

 

2020年

(写真はイメージです)

 

消費税増税による4つの優遇措置

 

まずは冒頭であげた、住宅購入に関する4つの優遇措置について簡単に振り返ります。

 

優遇措置その1 住宅ローン控除

 

住宅ローン控除は正式には「住宅借入金等特別控除」といい、従来の制度は次のようなものでした。

 

・住宅ローン利用者が対象
・所得税(一部、翌年の住民税を含む)から、年末における住宅ローン残高の1%が控除される
・控除期間は10年間

 

しかし、消費税率10%の住宅を取得した場合、控除期間が10年から13年に延長されます。
11年~13年目の控除額は、次のうち少ないほうの金額になります。

 

・年末の住宅ローン残高の1%
・建物の取得価格(上限4,000万円)の2%÷3

 

延長期間は上限規定が厳しくはなります。それでも、所得税の制限を考慮せず試算すると理論上、消費税の増税分を補ってくれます。

 

※住宅ローン控除について詳しくは
【REDSエージェントの不動産あれこれ】

 

優遇措置その2 すまい給付金

 

すまい給付金は住宅取得者の所得に応じて給付金が受け取れる制度です。給付額のボーダーラインは家族構成や勤務形態によって変わります。
消費税8%の時は収入額の目安「510万円以下」の人が給付対象でしたが、10%になり「775万円以下」となりました。また給付額の上限も30万円から50万円へ引き上げられました。

 

※すまい給付金について詳しくは
【REDSエージェントの不動産あれこれ】

 

優遇措置その3 住宅エコポイント

 

住宅の新築や分譲住宅の購入・リフォームに対して、以下の3つの視点からポイントが付与されます。

 

・標準ポイント
耐震性や断熱等級など、所定の条件を満たした住宅が得られるポイント

 

・優良ポイント
長期優良住宅や低炭素認定住宅など、所定の条件を満たす住宅が得られるポイント

 

・オプションポイント
ビルトイン食器洗機や宅配ボックスなど、主に家事負担軽減設備を備えた場合に得られるポイント

 

新築住宅に対する発行ポイントの上限は35万ポイントで、「次世代住宅ポイント」のサイトに掲載されている様々な商品と交換できます。交換可能商品は家電・インテイリア・子供用品など多岐にわたります。

 

※住宅エコポイントについて詳しくは
【消費増税後でも新築戸建て購入はお得!】

 

優遇措置その4 住宅購入資金の贈与税非課税

 

父母や祖父母などの直系尊属から住宅取得資金の贈与を受けて住宅を取得した場合の「非課税枠」が拡大しました。消費税8%時の非課税枠は「最大1,200万円」でしたが、消費税10%の場合は「最大3,000万円」に拡充されたのです。
通常の贈与であれば、非課税枠は基礎控除の110万円のみとなります。仮に3,000万円の贈与を受けた場合の贈与税率は45%(直系尊属からの贈与の場合)と、その差は歴然です。

 

※住宅購入資金の贈与税非課税について詳しくは
【REDSエージェントの不動産あれこれ】

 

大枠は継続すると考えられる優遇措置

 

消費税増税対策の目玉の一つ「1 住宅ローン控除」の期間延長ですが、実はこの優遇措置は「2020年12月31日までに入居した場合」が対象と決まっています(2019年10月現在)。ただし入居がそれ以後になっても、従来型(適用期間10年型)の住宅ローン控除は適用可能です。これは制度として定着しているものであり、急に廃止になることは考えにくいです。

 

もう一つの目玉「2 すまい給付金」は、「2020年12月まで実施」(2019年10月現在)とされていますが、その後終了とのアナウンスはありません。住宅価格と所得税額が高いほど恩恵の大きい「住宅ローン控除」と、所得制限があり低所得者ほど大きい給付を受けられる「すまい給付金」は、セットの政策と考えられています。そのため、すまい給付金も住宅ローン控除と同様、制度自体は中長期的に継続すると推測します。ただし受給要件の見直しや受給額の変更などはあり得ますので情報をこまめにチェックしておきましょう。

 

2020年3月が区切りとなる優遇措置

 

残念ながら、「3 住宅エコポイント」は、2020年3月までの契約・着工分までが対象となっています。

 

また「4 住宅購入資金の贈与税非課税」は2020年3月以降、適用金額が次のように縮小されます。

 

直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税

※出典 国税庁「No.4508 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税」

 

過去、税制改革の影響等で一時的に本制度の非課税枠が増額されることもありましたが、2019年10月現在の非課税金額はかなり高いものです。したがって非課税枠自体は今後も継続するものの、現在の(2020年3月末まで適用される)金額が最高水準と考えて良いでしょう。

 

優遇措置がある2020年3月までの購入がお得か?

 

ここまでご紹介した、増税による優遇措置の恩恵を最大限受けたいなら2020年3月までの住宅購入が望ましいでしょう。特に「そろそろ購入したいと考えている人」や「親からの贈与が期待できる」人は、この方向で動くほうがお得です。

 

「自分の親は贈与を全く考えていない」とする子世代も多いですが、制度が贈与を後押しする例も意外に多いです。上述の贈与税非課税の制度を知ることで、「それならば」と贈与を検討してくれるかもしれません。親世代の資金力に余裕がある人は、より有利に住宅を購入できるよう交渉してみてはいかがでしょうか。

 

なお、「近いうちに購入したいが、2020年3月には間に合わない」という人は、無理に計画を早める必要はありません。次善の策として、住宅ローン控除の3年間延長が適用される2020年12月までを目標とすると良いでしょう。
先に述べたように、住宅ローン控除の延長により、消費税の増税分は吸収できるとされています。この2020年12月が、「優遇措置によってお得に購入できる」ボーダーラインになるといえます。

 

購入時の注意点

 

まず優遇措置等の適用の要件(住宅や収入など)は個々に異なるため、事前にしっかり確認しておきましょう。
また恩恵の度合も個々の事情で変わります。すまい給付金の受給額は10万円~50万円と差がありますし、住宅エコポイントもどのような家を購入するかによって取得ポイント数がかなり違ってきます。

 

さらに注意点は、優遇措置を目当てに、購入する住宅の水準を無理に引き上げないことです。優遇措置はあくまで優遇措置であって値引きではありません。「すまい給付金のぶん、住宅のグレードを上げよう」「エコポイントがもらえるなら、〇〇の設備を追加しよう」などの考えは危険です。無理な住宅購入にならないよう、価格・借入額には十分注意したいです。優遇措置の恩恵は将来の家計として享受するようにしましょう。

 

まとめ

 

増税後の住宅購入を検討している人は、2020年3月末まで、遅くとも2020年中に購入したほうがお得になるでしょう。ただし、あくまで現在検討中の人の話です。年齢やライフイベント上での購入のタイミングでなければ、無理に急ぐことはありません。制度を賢く活用することはあっても、制度に振り回されてはいけません。ご自身で納得の上で購入に踏み切りましょう。

 

 

横山晴美(ライフプラン応援事務所代表)
2013年にFPとして独立。企業に所属せず、中立・公平の立場で活動する。新規購入・リフォーム・二世帯住宅を問わず、家に関することなら購入額から返済計画まで幅広く対応。(AFP FP2級技能士 住宅ローンアドバイザー)

 

REDSではすべてのお客様に、
Googleクチコミの投稿を
お願いしています。

※2026年05月17日現在 本社・首都圏営業所の数値

※2026年05月17日現在 本社・首都圏営業所の数値

  • 平均評価
    5.0
  • 投稿数
    233

    2 か月前

    不動産の売却と購入を両方お願い致しました。
    ご担当の小室様には依頼当時は先行して購入したりできることなどすら知らない知識レベルですが、丁寧に売り先行、買い先行なども教えて頂き依頼主の状況に応じて臨機応変に対応頂きました。
    結果売却も購入も予想通りに進み非常に満足です。サイトでは仲介手数料無料やなどの魅力が入口で気になる方は多いと思いますが、依頼した後のサポートが丁寧で迅速で非常に頼りになる会社様だと思います。
    知識がない方でも依頼主に寄り添った対応でアドバイス頂けますので、悩まれる方は是非ご相談頂くことをおすすめします。
    私もまたお世話になる機会がありましたらご依頼させて頂きます。
    本当にありがとうございました。

    2 か月前

    ご担当の堀さんに大変お世話になり、このたび無事に住宅を購入することができました。

    当初は、仲介手数料が比較的低額であることを知り、「知名度の高い最大手仲介会社と比べれば、サービス内容が多少見劣りするのもやむを得ないだろう」と考えたうえで問い合わせましたが、実際には、これ以上望みようのない素晴らしいサポートを頂きました。

    内覧については、何度もお時間をいただくのが心苦しく感じておりましたが、堀さんから「納得したうえで購入された方が良いから」と何度も内覧を勧めていただき、その都度丁寧にお付き合い頂きました。疑問点にも一つひとつ真摯にお答えいただき、安心して検討を重ねることができました。

    また、売主側から提示された資料や条件についても、細部まで目を通したうえで注意すべき点を的確にご指摘くださり、大変心強く感じました。最終的には、「堀さんが買って良いと言っている物件であれば問題無い」という考え方に至りました。

    検討していた物件が金融機関の融資を受けにくいことが判明した際には、複数の銀行へお問い合わせいただき、最終的には融資可能な金融機関を見つけてくださり、担当者の方との調整まで行っていただきました。

    加えて、私どもが40年以上前の施工時の情報について関心を持ち問い合わせた際には、施工を担当したゼネコンにまで問い合わせて確認を取って頂き、懸念点を解消してくださいました。

    振り返りますと、どの場面を取っても、堀さんがご担当でなければ、途中で購入を諦めていたのではないかと思います。

    このように書くと、堀さんが検討者が購入するように仕向けるやり手営業マンという風にも読めるかも知れませんが、実際にはこちらが検討を棚上げしていた時期には検討を促されるようなことは全く無く、こちらがサポートを必要とする時だけ必要なサポート頂いたように思います。ですので大変納得感を持って住宅を購入することができました。

    不動産の購入を検討されている方には強くお勧めしたいと思います。また私自身、引き続き不動産の売買を検討することがあれば、ぜひまた堀さんのお世話になれればと考えています。

    6 か月前

    自宅(中古戸建て)の売却でお世話になりました。

    まず何よりも、営業(小室様)の方に、超丁寧&超迅速&超親身なご対応を頂き、★5では足りないです!!

    当方、介護や仕事や新居(二世帯住宅)の建築対応や仮住まいへの引越しで日々バタバタしてしまい、必要な物を紛失してしまったり、諸対応が遅くなってしまったり、、、と、色々ご迷惑をお掛けしてしまいましたが、都度、豊富な専門知識で臨機応変に気持ちの良いご対応を頂き、本当に心強かったです。感謝しかありません。

    隅々まで行き届いたサービスにも関わらず、仲介手数料は他社様の半額以下という、申し訳なくなるほどありがたい内容でした。

    また、買主様も先方の仲介業者様も素晴らしい方々で、非常に恵まれたお取引ができました。

    こだわりを詰め込んだ思い入れのある注文自宅でしが、まさにそのこだわりを気に入って頂けた買主様に引き合わせて頂き、ご購入頂く事ができ、大変嬉しく思っております。

    また何かありましたら、絶対REDS様にお願いしますし、お友達に不動産取引を検討している人がいたら、全力で勧めようと思います!

    もういくら御礼を言っても足りないです!
    本当に本当にありがとうございました!!

    5 か月前

    担当して頂いた 菅原さん には約1年程お世話になりました。

    不動産のことはもちろん、法律の事などとても知識が豊富な方で色々な事を教わり勉強になりました。些細な質問にも的確でわかりやすくお返事を下さるとても親切な方でした。家探しに疲弊していた時も、とくに営業電話などもなく私達のペースに合わせて頂き本当に助かりました。都内・神奈川県と私達夫婦のわがままにも付き合って頂き、ありがとうございました。

    決済も無事に終わり、念願のマイホームを購入する事ができました。

    とても信頼のできる不動産屋さんです!
    また機会があれば、宜しくお願い致します。

    4 か月前

    中古マンションの購入を検討し始めて約1年、10軒ほどの内見に根気強く同行してくださった担当の山崎さんには、本当にお世話になりました。
    契約を急かされるようなことは一切なく、漠然としていた条件も山崎さんに相談を重ねるうちに、自分たちの中で明確にまとまっていきました。おかげさまで、心から納得して大きな決断ができました。
    巧みな営業トークというよりも、知りたいことに対してメリット・デメリットを隠さず正直に答えてくださる姿勢に、深い信頼を寄せることができました。レスポンスの速さも抜群で、こちらが「ちゃんと休めているかな?」と心配になってしまうほど(笑)。素敵なご縁をいただき、心から感謝しています。