菅野 洋充(宅建士・リフォームスタイリスト)
社会に必要とされ人に役立つ企業を目指します
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公開日:2018年6月16日
菅野です。
今回は「マンションの掲示板」についてのお話です。
といっても、マンション現地にある掲示板等ではなく、ネット上でよくある口コミ掲示板と呼ばれるものについてのお話です。
以前、私が販売中の物件を案内してくれた担当からこんなことを言われました。
「ネット掲示板でかなり悪評が流れていて検討から外れてしまいました」
弊社に問い合わせをくれるお客様は、インターネット検索して弊社を見つけていただける方が多く、ネットリテラシーの高い方が多いようです。
検討されるマンションについて、キーワード検索をして口コミや評判、心理的瑕疵等を調べたりする方がいらっしゃいます。
そのときに出てくる口コミサイトや掲示板に書かれた内容というのは、その物件を購入するときに大きな影響を与えます。
私が売っていたそのマンションは、口コミ掲示板でいわゆる「レスバトル」的なやり取りがなされていました。
「レスバトル」というのは、非難を相手の投稿に返信しお互いそれを繰り返すことで論争を戦うという、傍から見ていると非常に不毛で不快なやり取りのことです。
そういったやり取りがそのマンションの口コミ掲示板でなされていることで、そのマンションの住人の質が疑われているという状況が生まれているのです。
また、そのやり取りの中で、マンション内の不満や悪評等が書かれており、それがそのマンションの価値の毀損につながっているようなのです。
誰でも見られるネット掲示板というのは、ある一面便利なものであるかもしれません。
ただ、そこに自分の住むマンションの不平不満を書いても、問題は解決するわけではなく、むしろ自分のマンションの価値を毀損する自傷行為といえるのではないでしょうか。
マンションの問題は、せっかく「管理組合」という民主的な仕組みがあるのですから、そこに提起しましょう。
子どもがうるさいだとか、自治会の運営がどうだとか、不満を誰かに聞いてほしいという気持ちはわからなくもないのですが、その1回の書き込みであなたのマンションの価格が100万、200万と下がっているかもしれませんよ!
また、ネット上にはいろいろな人がいて、何らかの理由で相手を貶めてやろうとする考えの人間もいます。
そのような人と付き合って、自分のマンションに対する非難に対して戦おうとするのは、余計に相手に火をつけ、上記のような「レスバトル」状態となって自分のマンションの価値毀損に繋がりかねません。
ネットリテラシーのある方には良くわかっていらっしゃることかもしれませんが「荒らしは放置」です。
あとは削除申請などをして、荒れた口コミなどはできるだけ少なくしておく、ということは重要で、そういうことを管理組合で行っているマンションもあるそうです。
(こういったところまで気を使わなければならなくなった今の世の中というところなのでしょうが…)
あなたのマンションは、口コミ掲示板、大丈夫ですか?