REDSエージェント、宅建士の渡部親三です。首都圏の新築マンションの価格がバブル期を超え、平均8360万円になったというというニュースが流れています。

 

飛び交うお札

(写真はイメージです)

 

首都圏マンション価格、過去最高1月、平均8360万円
マンション価格8360万円 バブル期上回り、過去最高―1月首都圏

REDS不動産のリアル「新築マンション価格は2020年も青天井。中古こそトレンドから主流に

 

驚きの価格ですね。23区では1億500万円を超えているとか。「いったいだれが買えるのか」というところまで上がってしまった感じでしょうか。

 

私はマンションは中古物件を取り扱うことが多く、中古物件でも昨今の価格上昇ぶりには驚いています。ただ新築の上がり方はそれ以上なんですね。ただ、このニュースからは、そこはかとない「違和感」を感じます。「あのバブルを本当に超えているの?」という疑問です。

 

私の年齢は40代。バブルの絶頂期は小学校から中学校という世代でリアルタイムで経験はしていません。ただバブル期に新築された物件も取り扱うことはあり、新築時の価格表等を見ると衝撃を受けることがあります。「信じられない…。こんな価格でだれが買ったんだ?」と。

 

以前、郊外の物件価格の推移を調べたことがありましたが、「場所によっては最盛期(バブル期)からだいたい4分の1くらいに下がっているんだな」という感想を持ちました。それがあのバブル期超えになったのなら、本当にすごいことです!

 

しかし、です。たしかに値上がりは実感するけれども、バブル期の物件の新築価格ほど「クレイジー」な印象はまだない、というのが本音ですが、いかがでしょうか?

 

数年前、知り合いから売却の依頼を受け、23区外のあるワンルームマンションを販売したのですが、価格は500万円台でした。

 

そのマンションは平成元年(1989年)に新築されたのですが、当時の価格表を見て、思わず二度見しました。約17~21㎡の専有面積にして、価格は約3,500万~4,500万円、最多価格帯は4,000万円前後です。坪単価は647万~706万円で「港区か!」と言いたくなります。なんという浪漫的な価格設定なんでしょう…。

 

私の中での「バブル期」というのはこういう価格設定なんですよね。この物件が特に割高だったわけではないはず。信じられないような価格設定の例は山のようにありました。世の中の雰囲気を含め、本当にこの時代を超えているとは到底思えません。現状が高いのは実感しているんですけど、バブル期のすごさは半端なかったのです。

 

ただ、数年前に比べて新築も中古も価格が上昇しているのは間違いありません。先は読めませんが、もう一段値上がりすると見ている人もいますので、動きを注視していきたいと思います。

 

 

渡部親三(REDSエージェント、090-9815-2948、s.watanabe@red-sys.jp)
福島県出身。保有資格は宅地建物取引士、宅建マイスター、損保募集人資格、行政書士(未登録)。首都圏一円で、戸建て・マンションは居住用・投資用ともに得意としている。
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