REDSエージェント、宅建士の坂爪です。

 

物件の囲い込み。不動産仲介業で連綿と続いている悪習です。囲い込みについてはこちらの記事をご覧ください。

 

仮面とビジネスマン

(写真はイメージです)

 

先日も、私が長くお付き合いさせていただいているお客様より問い合わせを頂きました物件で、囲い込みによる被害が発生しました。こんな実態があっていいのか、読者のみなさまにもぜひお考えいただきたくて、不動産業界の恥と知りつつご紹介させていただきます。

 

この物件は都内の人気エリアにあり、金額的に魅力的な物件でした。さっそく私は、売主様側の仲介業者「A社」に物件の販売状況の確認と、ご見学希望のお客様がいることを伝えようと電話をかけました。

 

担当者Xさんからは「この物件は、今週末に売主様がお引越し予定のため、見学できるのは来週以降になります」という回答でした。お客様にそのままお伝えしましたが、お客様がインターネットから上記の「A社」に直接問い合わせたところ、別の担当者Yさんが「週末のご見学は可能です」と回答したようなのです。

 

私とお客様は長いお付き合いですので、A社とお客様のやり取りは私の耳に入るわけです。「おかしいだろ?」と思い、私から担当者Yさんに連絡を入れて確認したところ、「お客様への連絡は間違いで、やはり今週末は見学できない」との回答でした。

 

コロコロ変わる回答に不信感を抱きつつ、「それでは、お引越しが終わってA社さんが鍵を預かった段階で私に連絡をいただけますか?」と要望したところ、そう約束してくれました。Yさんのお話では、2、3日で鍵をお預かりする約束になっているとのことでした。

 

ところが、3日、4日がたってもA社から連絡はありません。5日、6日とたってもないので、しびれを切らしてこちらからA社の担当者Yさんに連絡を入れると「鍵は弁護士が管理しているため、まだ内見できません」というのです。

 

最初の「2、3日」という話が違っているだけでなく、「弁護士」まで出てきました。確かに、エリアから見ますと割安感のある物件ですので、おそらく引き合いが多いのでしょう。

 

とはいえ、悪質と言うか、手が込んでいると言うか。「弁護士」を出せばこちらが黙って引き下がるとでも思っているのでしょうか。このA社は誰もが知っている有名な不動産会社なんですよ。有名どころがこれでは不動産業界のイメージがいつまでたってもよくならないわけです。

 

REDSはご売却依頼を頂いた物件情報は全ての不動産会社に分け隔てなく公開し、市場原理を働かせて「より条件のよい購入希望者」を探しています。当たり前じゃないか、と言われるかもしれませんが、こんな当たり前のことをしている不動産会社は少数派なのです。

 

 

坂爪潤(REDSエージェント、080-7959-2283、j.sakazume@red-sys.jp)
長野県出身。宅地建物取引士。首都圏一円、戸建て、マンション、注文住宅、投資・事業用物件まで幅広く対応。相続や登記に関する知識は豊富。
紹介ページはこちら
インタビューページはこちら