『正直不動産』宅建士のプロはこう見る!SHOJIKI-FUDOSAN

  • 公開日:2024年3月5日

『正直不動産2』ドラマ第9話最速レビュー|成績1位を死守するためビルから飛び降りる神木! 明かされた壮絶な過去に全員絶句

ある日突然、嘘(うそ)がつけなくなってしまった不動産仲介会社の営業マンが、独特の商慣習で動く不動産業界で奮闘する姿を描くNHKドラマ『正直不動産2』。第9話が2024年3月5日(火)夜10時に放映されました。

 

山下智久演じる主人公の不動産営業マン永瀬財地は、前シリーズでは嘘をもいとわないセールストークで売上ナンバーワンでした。ところがある日を境に、不思議な風が吹いてくると嘘がつけなくなることからナンバーワンの座から滑り落ち、客とのやり取りでもしくじって窮地に陥ります。しかし、その正直さが逆に、ライバルのミネルヴァ不動産をはじめとする悪徳業者にだまされそうになる客の心を動かしてきました。

 

今シリーズでも引き続き、ミネルヴァ不動産とのバトルは続き、残すところ2話、戦いも熾烈さを増してきました。そんな大人気ドラマ『正直不動産2』のレビューを、監修を担当したREDSではどのメディアよりも早く、そして詳しくお届けします。REDSのSNS「X」「Facebook」ではレビューと解説記事がサイトに掲載されたらお知らせ投稿をしていますので、ぜひフォロー&通知ONのうえ、見逃さないようにしていただければ幸いです!

 

(不動産のリアル編集部)

 

ビジネスマン

(写真はイメージです)

 

サブリース契約のオーナーを食い物にするミネルヴァの悪だくみとは?

 

ミネルヴァ不動産オフィスでは鵤社長(演:高橋克典)以下、社員一同がサブリース契約書とオーナーのリストを見ながら会議中。すべて採算の合わない物件のオーナーであり、ギリギリまで家賃を下げさせるようにと鵤社長の厳命です。「もし家賃を下げるのを拒否したら、向こうから解約するよう仕向けろ。そうすれば違約金をふんだくれる」と、冒頭から恐ろしい悪だくみを見せつけてくれます。

 

しかも「これで、この街での総仕上げをする。この街を制したら、次は立川だ」と。どうやら、この街で悪事をやり尽くして撤退すると読み取れる発言。神木(演:ディーン・フジオカ)が不気味に動き出しました。

 

サブリース契約について作中では以下のように説明されていましたのでおさらいしましょう。

 

“サブリース契約とは、オーナーが所有している賃貸物件を不動産会社に一括管理してもらい、毎月定額の家賃保証を受けられるというものだ。つまり、オーナーが賃貸人、間に入ったサブリース会社が賃借人、そして入居者は転借人となるわけである。

 

入居者に関する管理をサブリース会社に託せるだけでなく、空室が発生しても家賃は満室保証されてオーナーに入ってくるため、リスクが軽減されるというメリットがある。

 

しかし、悪質な業者によっては、設備更新やリフォーム費用などを請求するところもある。そのため、〝また貸し〟となるサブリース契約を結ぶ際には、業者選びに注意が必要なのだ。”

 

登坂不動産もミネルヴァの不気味な動きをキャッチします。そのタイミングで月下咲良(演:福原遥)に元町会長の妻、松井恵美が電話で相談してきましたが、息子の正則に切られてしまいました。

 

みんなが気になる、神木が1位を死守する理由

 

自宅で一緒に暮らしている榎本美波(演:泉里香)と食事をする永瀬は美波から神木のことを尋ねられ、回想します。永瀬が過去に営業成績1位を取れたのは、神木がマカオで豪遊していた時期だったためであり、ガチで争ったわけはないこと、1位を奪われた翌日に神木は辞表を出したこと……。

 

ミネルヴァ不動産の花澤涼子(演:倉科カナ)も月下を通じて神木について探ろうとします。大河部長(演:長谷川忍)は「あいつは単純なのにヒリヒリするような勝負を好む。たとえばコイントス」と明かします。カジノをしにマカオにしょっちゅう行っていたということでした。

 

神木は、同じくカジノ好きで、値下げに応じないオーナー女性と対峙し、コイントスで勝負を持ちかけます。勝ったら担当に指名する、負けたら「身も心も捧げる」。結果は神木の負けでした。神木は屋上に行き、いきなり飛び降りようとしました。本気なのか茶番なのか、なんとも気味の悪い神木を見かねてオーナー女性は家賃の値下げに応じるだけでなく、他の物件も任せると約束してしまいます。「これで今月も私がナンバーワンです」とつぶやく神木。それにしても、そこまでやるか……。

 

その後花澤は、オフィスでタップを踏み、腰をかがめて誰かに話しかけるようなしぐさをしている神木を目撃します。神木は両手で何かを持ち上げ、笑っています。いったい神木は何をしているのでしょうか。登場時から印象的だったタップダンスの意味は……?

 

様子がおかしいサブリースオーナーたち

 

月下は松井の自宅で「息子の様子がおかしい」と相談を受けています。「切羽詰まっている感じで何を聞いても『大丈夫』としか言わない」と。そこに息子の正則が現れました。月下が説得にかかるも「帰ってくれ! 不動産屋なんて信じられない!」の一点張りです。

 

今度は、オーナーの葉山進司が登場。花澤に手柄をあげようとミネルヴァとサブリース契約をしたそうですが、いつのまにか担当が神木に変わっていて、値下げ要求に手を焼いているとか。「訴えるしかない」と永瀬が告げたとき、スマホにメールが着信、それを見た瞬間、葉山は表情がこわばり、逃げるように去って行きました。

 

いったい、オーナーたちは何を隠しているのでしょうか? 何か弱みでも握られているのか……?

 

登坂社長が明かす神木の壮絶な過去

 

報告に来た永瀬と月下に、登坂社長(演:草刈正雄)が神木の過去について、ついに口を開きました。お人好しで口下手で、ノルマ達成もギリギリで、営業に全く向いていなかったという神木は、15年前、ある事件がきっかけで変わったというのです。

 

神木は妻の香織とひとり息子の翔太と幸せに暮らしていました。幼稚園の運動会を前に神木は「今月、パパも会社で1位を取る。だから翔太もパパと一緒に1位になろう」と約束し、翔太に教えようと思って教室に通って学んだタップダンスを披露。運動会当日の朝も、徒競走までには運動会に行くと告げたのですが……。

 

自転車に乗って幼稚園に向かっていた香織と翔太は車にはねられ、即死してしまいました。

 

初七日法要の後、神木は登坂社長の前で異様な行動を見せました。「翔太と約束したんです。1位を取るって、な?」、さらに「何言ってるの、ママ。大丈夫、パパ、絶対に会社で1位を取るから」と、まるで家族がいるかのように話しかけているのです。

 

神木はその月、本当に1位を取り、永瀬に抜かれるまでの9年間、ずっと1位をとり続けたそうです。

 

街のためにみんなで集団訴訟!

 

登坂オフィスにはサブリースオーナーたちが集まっています。風に吹かれた永瀬は神木に言うがままになっているオーナーたちが抱えている後ろめたい事情をひとりずつ暴露。そして「みなさんが泣き寝入りしてしまったら、部屋を借りたいと思う人たちはどうなってしまうんですか? この街のために声を上げるんです」と力説しました。

 

オーナーたちは自分の貯金や親の遺産を使い込んだり、会社のお金で乱痴気騒ぎをしたりした恥ずかしい過去を乗り越え、永瀬に一任します。永瀬たちはミネルヴァに乗り込み、「サブリース契約を解約する。もし断ったら集団訴訟を起こす」と告げました。

 

案の定、ミネルヴァ側は「最高裁で判例が出ている」と一蹴。しかし、風に吹かれた永瀬は「ねえねえ、それしか言えないの? もうちょっと頭使いな、悪徳不動産屋!」と意に介さず、たたみかけます。

 

「この街のために、あなたたちがやっていることを見過ごすわけにはいかないんです。大家さんたちを苦しめれば、必然的に店子(たなこ)である入居者たち、この町で暮らす人々を苦しめることになる。その結果、ここは住みづらい街となり、人々が去って行く。神木さん、あなただってこの街で家族と暮らしていたんでしょう?」 

 

「それでも続けるというのなら、裁判で徹底的に争いましょう。ただ、裁判になったら、あれこれほじくり出されて、おたくの社長が過去にさんざんやってきた悪事も白日の下にさらされることになると思いますけど」

 

そのときドアが開き、〝ラスボス〟登場。鵤社長は神木に契約を解除するよう命じ、オーナーたちは違約金を求められることもなく、一件落着しました。

 

神木に同情する花澤とNY転勤を告げられる美波

 

花澤が神木と向き合い「私にもひとり息子がいます。だからあなたの辛い気持ちは痛いほど分かります。だからといって、あんなやり方までして、1位にこだわるのはもうやめませんか?」と訴えました。

 

しかし、神木の返事はNO。そしてこう続けました。「妻と息子が亡くなった後、一度だけ1位を取れなかった。そのとき、消えたんです。2位になったら、香織と翔太がいなくなってしまったんです。でも1位を取ったら、また私の前に現れてくれました。ほら、そこに」。

 

もちろん、花澤の目には何も見えません。一方、神木の目には香織と翔太が微笑んでいるように映っています。「もう二度と、ふたりを失いたくない」。つまり、1位を逃してしまったとき、神木の前から家族の幻影が消えてしまうというのです。通常では乗り越えられないほどの辛さを抱えている神木の精神状況や心情が痛いほど理解できる花澤は、複雑な思いで神木を見つめるばかりでした。

 

神木は真面目に取り組む多くの不動産関係者の〝敵〟ですが、彼には彼なりの事情があったということですね。だからといって、許されるというわけではありませんが……。

 

一方、ランチタイムに美波の作った弁当を食べている永瀬。月下に「なんか居心地いいんだよね、あの人といると。自分を飾らないでいいっていうか、ありのままでいられるっていうか。こんな気持ち、初めてかもしれない。近々ちゃんと話そうと思っている」と打ち明けました。プロポーズに向けて心を決めたようで、月下は大興奮です。

 

当の美波、会社で上司に呼び出され、いきなりニューヨークへの移動を打診されます。永瀬と美波、どうなってしまうのでしょうか?

 

次週、いよいよ最終回です!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。『正不動産』監修のREDSエージェントは100% 宅建士

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