『正直不動産』宅建士のプロはこう見る!SHOJIKI-FUDOSAN

  • 公開日:2024年2月6日

『正直不動産2』ドラマ5話最速レビュー|永瀬も月下もミネルヴァに完敗! 騙されたとしてもフラット35不正利用は問答無用でアウト

ある日突然、嘘(うそ)がつけなくなってしまった不動産仲介会社の営業マンが、独特の商慣習で動く不動産業界で奮闘する姿を描くNHKドラマ『正直不動産2』。第5話が2024年2月6日(火)夜10時に放映されました。

 

山下智久演じる主人公の不動産営業マン永瀬財地は、前シリーズでは嘘をもいとわないセールストークで売上ナンバーワンでした。ところがある日を境に、不思議な風が吹いてくると嘘がつけなくなることからナンバーワンの座から滑り落ち、客とのやり取りでもしくじって窮地に陥ります。しかし、その正直さが逆に、ライバルのミネルヴァ不動産をはじめとする悪徳業者にだまされそうになる客の心を動かしてきました。

 

今シリーズでも引き続き、ミネルヴァ不動産とのバトルは続きます。そんな大人気ドラマ『正直不動産2』のレビューを、監修を担当したREDSではどのメディアよりも早く、そして詳しくお届けします。REDSのSNS「X」「Facebook」ではレビューと解説記事がサイトに掲載されたらお知らせ投稿をしていますので、ぜひフォロー&通知ONのうえ、見逃さないようにしていただければ幸いです!

 

(不動産のリアル編集部)

 

不動産の契約

(写真はイメージです)

 

永瀬の中学時代の同級生桃花(バイソン)が客として登場!

 

22年前、永瀬の中学校で行われた体育祭。男女混合リレー女子の走者に選ばれた梅村桃花。他の生徒からは「足が遅いからうちのクラス優勝なくなったわ」と陰口を叩かれています。

 

そこに永瀬が「確かにみんなの言うとおり、バイソン(梅村)は足が遅い。はっきり言って、そこら辺の小学生にも負けるぐらいだ」と言い放ちます。風に吹かれるとバカ正直にものを言ってしまう今の永瀬をほうふつとさせる言動です。「でも安心しろ、バイソン。何人抜かれてもアンカーの俺が全員抜き返してやるから」という永瀬の言葉に心が揺れる様子の桃花で……。

 

37歳になった桃花は4つ年下の夫、若村直(すなお)と結婚していました。永瀬が不動産会社勤務であることを思い出し、登坂不動産に家探しに訪れたそうです。しかも、事前にミネルヴァ不動産にも回ったということで、嫌な予感がします。

 

ミネルヴァで勧められた「フラット35」とは?

 

若村夫妻はミネルヴァ不動産では契約を急かされただけでなく、やたらと「フラット35」という住宅ローンをメリットだけを強調して勧められたそうです。どうやらミネルヴァはほかの客にもフラット35を推しているようです。

 

ところで「フラット35」とはどんな住宅ローンなのでしょうか。ドラマではこう解説されていました。

 

“フラット35とは民間金融機関と住宅金融支援機構の提携による最長35年の長期固定金利型住宅ローンのこと。
メリットは金利が全期間固定のため、返済計画が立てやすい。保証料などの諸経費や保証人が不要。さらに自営業や転職したばかりの人でも借りやすいという点がある。
一方のデメリットは金利が民間のローンに比べ、割高なことや、金利が固定のため市場金利が下がっても恩恵を受けられないこと。さらには融資対象となるには、物件に条件があることだ。”

 

その話を聞き、永瀬は「フラット35を利用するかどうかより、まずは理想の住まい探しを最優先するべきだと思いますよ」と提言。桃花は絵を描くのが趣味だったことを思い出し、絵を描く専用の部屋を作るなど、夫婦が住みたい家のイメージを考えるよう促しました。

 

「フラット35」を推しまくるミネルヴァ不動産の目的は?

 

ミネルヴァに断りの電話を入れた直によって、神木は妻の桃花の同級生が登坂不動産にいることを知りました。登坂不動産に憎しみを抱いている神木は、同僚の西岡(伊藤あさひ)を誘い不気味に動き出します。

 

後日、内見で訪れた中規模マンションを桃花は気に入り、つい永瀬の手を握り、ウキウキした声を出してしまいます。複雑な表情で後ろから妻を見つめる直。その様子を西岡は見ていました。西岡は神木に連絡を入れると、神木はさらに調べるよう命じました。桃花たちはミネルヴァのターゲットにされたようです。

 

美波を連れ出したラーメン店になぜか月下が

 

永瀬は行きつけの居酒屋でばったり会った取引先の銀行員、榎本美波(演:泉里香)をラーメン店に連れ出しました。そこに出前から戻ってきたエプロンに三角巾をした女性店員、なんと月下咲良(演:福原遥)でした。

 

この店舗の仲介をしたのが月下で、月下は客足が減ってアルバイトも辞めてしまったこの店の手伝いを無償でやっているのだとか。

 

永瀬と仲良しの妻にモヤモヤする夫を懐柔する神木

 

永瀬は若村夫妻にフラット35よりも民間金融機関の住宅ローンを勧めます。「旦那様、大手の流通会社にお勤めですよね。お仕事が安定しているので金利が安い民間のローンのほうが私としてはおすすめです」と永瀬が言うと、「永瀬君が言うなら信用できる。そうしよう」と応じる桃花。永瀬は桃花ばかりに話しかけ、直は蚊帳の外に置かれている感じです。

 

後日、直は桃花が探していた画集を見つけ、それを手に帰宅すると、桃花は絵の道具を片付けていました。「新居買うんだし、これから節約しないと。だから絵画教室も辞めてきた」といいます。新居を買うために妻がしている行動の端々にモヤモヤを募らせる直。そこに神木から電話が来ました。

 

日が変わり、直は神木と西岡になぜか高級料理で接待されていました。「僕にもっと甲斐性があれば、妻を楽にさせてあげられるのですが」と言う直に神木は「奥様に楽をさせてあげましょう。もう一部屋、マンションを買うんです」と持ちかけました。「住居用ではなく、投資用に買うんです。フラット35を利用すればローンは組めますよ。自己資金がゼロでも組めますし、月々のローン返済額より、高い家賃収入があればいいんです」とたたみかけます。

 

ミネルヴァが教えるフラット35悪用の〝裏技〟とは?

 

しかし、フラット35は投資用不動産には利用できないルールです。フラット35を利用して住宅を取得すれば自分で住まなければなりません(転勤などで一時的に住まなくなった場合は賃貸にも出せるが、再び住む予定がないまま利用していれば不正となる)。

 

ところが、悪質な業者はいるもので、客にフラット35の不正利用の手口を教えて投資用物件を買わせようとする例が次々と明らかになっています。不正が発覚すると、数千万円になることもある残債の一括返済を求められ、最悪の場合は警察沙汰になることもあります。

 

直はそのことを知っていて抵抗しますが「裏技があるんですよ」と神木。〝裏技〟はこうです。

 

“まず登坂不動産から買ったマンションを売りに出す→実際には売らず、書類上「売りに出ている」ということにする→フラット35を使って埼玉・大宮のマンションを買う→ここに夫婦で住んでいるフリをする(実際には住まない)→大宮のマンションは他人に17万円で貸して12万円のローンを返せば年間60万円のもうけが出る”

 

〝ハイエナ店舗仲介〟で花澤に完敗した月下

 

日が変わり、登坂不動産オフィス。永瀬と十影健人(演:板垣瑞生)は月下に誘われ、くだんのラーメン店に。ところが「閉店」と張り紙がしてあり、店主は道具を片付けていました。そこにミネルヴァの花澤涼子(演:倉科カナ)が現れ、店主から相談を受けたことを明かします。

 

永瀬は「なるほど、ハイエナ店舗仲介か」とポツリ。「潰れそうな死に体の店をチェックしてすり寄り、いよいよってときに声をかける。『店じまいをするなら、ご負担を減らすお手伝いをしますよ』って。この時点でもう次の店子(たなこ)を見つけている、そして食器や厨房機器を新しい店子に売り、コンサルなどの名目で家賃2、3カ月分をぶっこ抜く」と詰め寄りました。

 

花澤は認め、月下に向かって「あなたのカスタマーファーストは偽善よ」と鼻で笑いました。そこに風が吹き、永瀬も「月下がやっているのは偽善中の偽善! 相手のことなんて1ミリも考えないで、ただただ自分の考えだけを無理やり押しつけている、まさしく妖怪カスタマーファーストそのものだ!」と強烈な言葉を浴びせてしまいます。

 

絶句する月下に、花澤は「お店をたたむときには解体費とかかなりお金がかかる。でも次の同業種の店子が見つかっていれば、そのまま居抜きで貸せるから解体費が浮く。什器まで買ってもらえれば、負担はさらに軽減するの」と解説。すると店主は「花澤さんには店舗オーナーと交渉してもらったり、新しいラーメン屋さんを見つけてもらったり、本当に助けていただいたんです」と明かしました。

 

永瀬も「ハイエナ店舗仲介っていうのは言葉は悪いが、地道な努力が必要なんだ。成約にこぎ着けるまでかなりの手間と交渉力が問われる。それだけのことを花澤さんはやっていた。今回、河原さん(店主)のことをより考えていたのは、月下より、花澤さんと言わざるを得ない」と同調。3話の狭小住宅の件では花澤に勝利した月下ですが、今回は完敗です。

 

永瀬も神木に打つ手なしの完敗!

 

後日、「助けてください。僕はミネルヴァ不動産にだまされたのかもしれません」と直が登坂不動産に駆け込んできました。事情を聴いた永瀬は神木と対峙。フラット35の融資契約違反を突きつけました。

 

しかし、神木は不敵に笑いながらどこかに電話をかけ始めます。「確かに表沙汰になったら大打撃だ。ただ、若村さんはうち以上の致命傷を負うだろうな。融資金額の一括返済を求められたら夫婦で路頭に迷う」。

 

電話の相手は住宅金融支援機構でした。神木は「さあ、ヒーロー、不正を見つけたと報告しろ。全てを正直に言えば、お前の友人は地獄に落ちる」と永瀬を追い詰めます。永瀬は電話を切ろうとしますが、風に吹かれ、切ることができなくなり、不正利用があったことを伝え始めてしまいます。必死に自分の口を閉じようとしたところに、さらに強烈な風が。全力で抵抗しながら腕を伸ばして電話を切りました。

 

疲れ果てて膝をつき、肩で息をする永瀬に「これで、不正を見逃したお前も共犯だな。それでよく正義のヒーロー面ができたな。正直営業が聞いてあきれる」と立ち去る神木。永瀬は「そんなやり方してたら、あんた、地獄に落ちるぞ」というのが精いっぱいでした。

 

意外な救世主と登坂に現れたニューフェイス

 

永瀬は「この状態は違法に借りた住宅ローンになる。下手をすれば刑事告訴や民事裁判。最悪、逮捕される可能性もある」と若村夫妻に説明。善後策としては「買ったばかりのマンションを売って大宮に住むか、フラット35で融資を受けた3,800万円を一括返済するしかない」と言います。この3,800万円も大宮の相場を上回っており、売れたとしても赤字になるのは自明です。

 

永瀬の力をもってしても、もはや打つ手なし――。そのとき、飛び込んできたのは登坂不動産の藤原でした。「私がその大宮の物件、買ってくれる人を探しましょうか?」と持ちかけると、夫妻は生き返ったような表情でその話に乗りました。

 

永瀬は藤原に大きな貸しができてしまいました。

 

後日、登坂不動産オフィスで永瀬の席に座り、足を机の上に置いて電話している男(演:松田悟志)がいました。「桐山の紹介で入ってもらった」と説明する登坂社長。「今日からお世話になります、黒須圭佑です。よろしくでーす」。

 

調子のいい黒須の態度に一同、絶句するばかりで……。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。『正不動産』監修のREDSエージェントは100% 宅建士

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