『正直不動産』宅建士のプロはこう見る!SHOJIKI-FUDOSAN

  • 公開日:2024年1月23日

『正直不動産2』ドラマ第3話最速レビュー|狭小住宅は夫婦を不仲にする? 男の意地を一喝した永瀬のウルトラCとは

ある日突然、嘘(うそ)がつけなくなってしまった不動産仲介会社の営業マンが、独特の商慣習で動く不動産業界で奮闘する姿を描くNHKドラマ『正直不動産2』。第3話が2024年1月23日(火)夜10時に放映されました。

 

山下智久演じる主人公の不動産営業マン永瀬財地は、前シリーズでは嘘をもいとわないセールストークで売上ナンバーワンでした。ところがある日を境に、不思議な風が吹いてくると嘘がつけなくなることからナンバーワンの座から滑り落ち、客とのやり取りでもしくじって窮地に陥ります。しかし、その正直さが逆に、ライバルのミネルヴァ不動産をはじめとする悪徳業者にだまされそうになる客の心を動かしてきました。

 

今シリーズでも引き続き、ミネルヴァ不動産とのバトルは続きます。そんな大人気ドラマ『正直不動産2』のレビューを、監修を担当したREDSではどのメディアよりも早く、そして詳しくお届けします。

 

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(不動産のリアル編集部)

 

夫婦ケンカ

(写真はイメージです)

 

半年かけても売れないペンシルハウス(狭小住宅)

 

永瀬はかつて戸建てを売った岡田拓夢・美玖夫妻の家で、「いつになったら、この家売れるんですか?」と詰められています。5歳の一人娘、朋花は傍らでおもちゃのピアノを弾いており、娘に本物のピアノが弾ける家に引っ越すことを約束したというのです。早く売るために5,300万円まで売却価格を下げたのに、半年たっても買い手がつかないとか。

 

夫妻に「駅が近くて土地の値段も下がらないからリセールに最適」と言って買わせた永瀬。なぜ売れないのか、と問われると、風が吹いてきて「それはここが、激セマ、激ホソで、『なんか鉛筆が立ってるみたーい』って感じのペンシルハウスだからです!」と言ってしまいます。

 

岡田夫妻のマイホームは狭い土地に3階建てのいわゆる狭小住宅で、しかも両隣を同じような住宅にはさまれていて、日当たりも日照も最悪の物件でした。岡田夫妻は担当の変更を要求、月下にバトンタッチしました。

 

ただ課長代理の藤原結弦(演:馬場徹)は意気込む月下にあきれながら狭小住宅の難しさを語ります。「余りに狭い土地や家は、資産価値として認めない銀行もあって、ローンが通りにくくなるからね。それにそこ、三区画の真ん中でしょ? リフォームや建て替えも簡単にできないとなると、余計に売りづらい」。

 

しかし、月下はそんな忠告などどこ吹く風のよう。登坂社長(演:草刈正雄)は「大きな試練になるかもしれないね」と見送りました。

 

「狭いから夫婦喧嘩が多い」と子供に言われ、内見した購入検討者が青ざめる

 

月下はさっそく、岡田夫妻の狭小住宅購入を希望する夫妻を伴って内見に向かいました。想像以上の狭さに少し戸惑う夫婦でしたが、印象は悪くないようです。そこに朋花が帰ってきました。

 

朋花は夫妻に「パパとママがケンカしちゃうのは、この家のせいなの。狭いからイライラしちゃうんだって」と無邪気に話します。母親の美玖は笑ってごまかしますが「言ってたよママ、ぜ~んぶこの家のせいだって!」と重ね、さすがに夫妻は青ざめて顔を見合わせ、購入話は飛んでしまいました。

 

その深夜、拓夢と美玖は夫婦げんかしているところをまた朋花に見つかってしまいます。これが決定打となったのか、岡田夫妻は登坂不動産との媒介契約を専属媒介契約から一般媒介契約に切り替え、他の不動産会社の仲介も可能にしました。

 

頭を抱える月下に永瀬は「もう気づいてるでしょ? あの家に住んだご夫婦がいがみ合う可能性が高いこと。それが分かっていて売っていいのか?――カスタマーファーストがモットーの月下のことだから悩むと思った」と指摘します。あの狭小住宅は住んだ夫婦を不幸にしてしまうので、住む人の幸せを願う月下は次の夫婦に売却するのはモットーに反するはずだというのです。

 

しかし、永瀬ができたアドバイスも岡田夫妻の家が早く売れるようにするために売却価格を下げるよう申し入れる、というものにとどまりました。永瀬や月下が考える「狭小住宅は買ってしまった人が不幸になる」という問題は先送りされたままですが、ほかに打つ手がないようです。

 

ミネルヴァ花澤が岡田邸売却に参戦、月下とのバトル再燃

 

翌日、岡田夫婦は売値を1,000万円も下げ、4,300万円にするよう説得されていました。その主はミネルヴァ不動産の花澤涼子(演:倉科カナ)。岡田夫妻はミネルヴァとも一般媒介契約を結んだようです。しかし、4,300万円では新居を買うのは厳しく、夫妻は頭を抱えてまたもやケンカです。それに背を向けてお絵描きする娘の姿に花澤も思うところがあるようでした。

 

その後、ラーメン店で花澤と月下がばったり出くわします。花澤は「狭小住宅を売るのは難しい。でももう安心して。あの物件、私が売ってあげる」と宣戦布告。月下は「これは私と花澤さんの第二ラウンドってわけですね?」と返します。シーズン1で、月下はタワーマンションの購入をめぐって花澤に勝負を挑みましたが、客のニーズの掘り起こしが及ばず完敗しています。

 

バチバチのやり取りの後、ふたりして目の前に置かれたモリモリのラーメンを早食い大会のようにかき込み始めるのでした。

 

夫婦が不仲になった経緯をミネルヴァに打ち明ける妻

 

岡田家のダイニングテーブルで向き合う花澤と美玖。花澤は「あんまりお子さんの前ではけんかはなさらないほうがいいですよ。私がそうだったもんですから……。それで今はシングルマザーなんです」と打ち明けました。すると美玖も夫婦不仲の経緯を語り始めました。

 

朋花がピアノを習い始めたとき、夫があまり乗り気に見えず、子供のことを気にかけていないのではと疑ったこと。ピアノの発表会を2度もドタキャンしたこと。帰宅時間が毎日のように遅くなったことを、家にいるのが嫌だからと受け取ったこと。そんな不満が重なり、朋花の前でもケンカをするようになったそうです。

 

花澤は「取り返しがつかなくなる前に」と早い決断を促し、家を出ました。そこには、息子の前で夫と大げんかをして自分たちを失ってしまう前にシングルマザーとなることを選んだ花澤の思いが強くにじんでいました。

 

岡田家を出た花澤は、買い物から帰ってきた隣家の住民が妊婦であることに気づき、一計を案じたようです。

 

登坂には夫が裏目に出た男の意地を語る

 

翌朝、登坂不動産に現れた拓夢は月下に、「条件は問わないから登坂でもミネルヴァでも先に買い手を見つけたほうで契約する」と訴えました。

 

ただならぬ雰囲気に永瀬が「もしかして、奥様と別居の話とか出ましたか?」と横から割り込みました。背後に花澤のアドバイスがあることを知った月下は、家庭を壊し、家をたたき売りさせるような提案に怒り心頭です。

 

拓夢は妻とこじれた理由を話し始めました。ピアノを習い始めたのはピアノが好きというより先生が好きで通い始めたこと。ピアノ以外にも興味を持ってほしかったのに、家にまでピアノを置くとなると、可能性を狭めてしまうと懸念したこと。子供の成長に合わせて家を大きくするために、貯蓄を増やそうと仕事を詰め込んだために家族サービスがおろそかになったこと。こうしたことが裏目に出てすれ違いが増えたということでした。

 

買いたたきで解決を図る花澤VS逆に隣の家を買うよう勧める永瀬

 

その後、月下は八方手を尽くしたものの買い手が見つかりません。そこで永瀬は「カスタマーファーストで押し切れば、手はあるかもしれない。とびきりのウルトラC。決まるかどうか……」と月下を伴い岡田家に向かいます。

 

岡田家には3,500万円でミネルヴァ不動産が買い取ることで花澤が話をつけていました。不動産を早く売りたい場合、仲介で売却するほかに、不動産会社に買い取ってもらう方法があります。取引が早く終わるというメリットはありますが、買い取り価格は相場の70~80%程度。5,300万円で売りに出していた家は、花澤によって3,500万円と、66%にまで下がっていました。

 

「それはさすがに買いたたきすぎですよ」と月下はあきれて声を上げますが、拓夢は「もう決めたんで」とあきらめ顔。そこに永瀬が「この家、売るのやめませんか? 逆に買いましょう」と口火を切ります。夫妻も花澤もあぜんとしていますが、永瀬は続けます。

 

「そもそもおふたりのご希望は売りにくい家を売ることではなく、ピアノが置ける広い家を手に入れることですよね? お隣の家を買って、この家を増築するんです。それで解決しませんか?」

 

この方法だと、住み慣れた場所を離れずにすみますし、朋花もピアノ教室をやめなくてすみます。さらに増築によって家の資産価値は上がる、という訳です。美玖は乗り気ですが、夫の拓夢は「今以上に関係がこじれる気がする」と妙に後ろ向きです。

 

逃げようとする夫に永瀬、「カッコつけてんじゃねえ!」

 

そこに吹き付ける強い風。永瀬は「かっこつけてんじゃねー」と一喝。「子供のため、子供のためって、それ自分が目の前の問題から逃げるための言い訳でしょ! 本当なら、自分たちが耐えられるかどうかじゃなく、朋花ちゃんが喜ぶかどうかを考えるはずです! 夫婦も元は他人だから、すれ違って、そのまま取り返しがつかなくなることもあるでしょう。でも、岡田さんにはまだ、この家をどうするかご夫婦で話し合うという最後のチャンスがあります。だいたいふたりとも自分のことばっかりで、朋花ちゃんがいちばん何を望んでいるか、分からなくなっていませんか?」

 

そこにケラケラと笑い声が。娘の朋花です。「ほら、やっぱり! この家のせいでみんなケンカになっちゃうの」……。そこから夫婦は互いに謝罪し、和解。花澤はテーブルの上にあった契約書を片付け、「私のことはお気遣いなく、朋花ちゃんを第一に考えてあげてください」と言って、朋花に微笑みを向けるのでした。

 

戦いに敗れた花澤でしたが、保育園に息子を迎えに行ったその表情はどこかうれしそうでした。

 

第4話に続きます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。『正不動産』監修のREDSエージェントは100% 宅建士

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