不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 最終更新日:2018年5月6日
  • 公開日:2018年2月23日

マンション売却の勝負時! 購入検討者の心をつかむ内覧準備のポイント

マンション購入から年月がたつと、転勤や両親との同居など、購入当初には考えもしなかった事態が起こり得ます。それによってマンション売却を検討する必要がでてくるかもしれません。

 

マンションの売却は、まず売主がいくつかの不動産業者に話を聞き、売却の方法や査定金額の説明を受けながら、信頼できる不動産業者に売却活動を依頼することになります。しかし、全てを業者任せにすれば売主は何もしなくて良いかというと、そうではありません。

 

例えば、マンション売却活動においては通常、購入検討者が売主のマンションを見学する「内覧」があります。そしてマンションの立地や眺望は売主には変えられませんが、内覧に来た購入検討者に好印象を与えるよう住まいをアレンジすることは売主にもできます。

 

新築マンションでは内装や設備は全室同じ新品ですが、中古マンションは内装状況なども各々の売却物件によって異なるため、自分の物件を選んでもらうためには内覧時の第一印象が非常に重要な要素になってきます。今回は、購入検討者の心をつかむ内覧準備のポイントをまとめました。

 

マンション売却

(写真はイメージです。)

 

空気の入れ替えを事前にしっかり

 

どのご家庭の住まいにも、それぞれ独特の「匂い」があります。毎日過ごす自分の家ではあまり気にならなくても、友人などの家にお邪魔した際に、そういう匂いを感じることもあるのではないでしょうか。またペットを飼っているお宅では、ペットを飼っていない人間からすると特有の臭いが気になることも少なくありません。

 

それぞれの家に独自の生活スタイルがありますから、独特の生活臭はある意味当然です。しかし内覧となると、他人である購入検討者が来られた時に、その家の匂いで第一印象を悪くしてしまってはマンション売却には不利益となります。

 

内覧の時には、マイナスの第一印象をなるべく抱かれないように、来室予定の30分程度前には部屋の窓を開けて換気するようにしてください。犬や猫などのペットと一緒にお住まいの場合には、さらに長い時間、換気するようにした方が良いでしょう。新鮮な空気を入れて、さわやかな第一印象から内覧がスタートできるはずです。

 

照明はすべて点灯

 

新築マンションのモデルルームを見学したことがある方は、思い出してみてください。室内の照明は全て点灯してあったはずです。これは、「暗い」という印象を与えないための販売戦略の1つです。

 

多くのマンションでは廊下の両側に部屋があります。このため廊下や玄関には窓などがなく、照明をつけなければ大変暗くなってしまいます。節電目的などで日常生活ではつけないことが売主にとっては当たり前でも、購入検討者は内覧で初めてその部屋を見るのですから、第一印象で「この物件は暗い」という印象を抱かせてしまう恐れがあります。

 

内覧時には、新築マンションと同様に全ての照明を点灯させて、明るい玄関、明るい室内で購入検討者を迎えるようにしましょう。もちろん、購入検討者から「実際の日当たりを確認したい」という要望があった時は、それに応じてください。

 

お部屋は整理整頓してすっきりと

 

部屋の中に荷物がたくさんあると、実際よりも「狭い」という印象を与えてしまいます。お住まいの売却期間中はできるだけ整理整頓を心掛け、室内がすっきり見えるようにしましょう。お子様のおもちゃなどのこまごました荷物は、大きな箱などに詰めておくだけでも印象が違います。

 

また整理整頓をきちんと行うことで、「この売主はしっかりしている」というイメージを購入検討者に与えられます。中古マンションの売買は、不動産業者が間を取り持ちますが、最終的には個人間での契約行為です。売却するマンションの隠れた不具合などを保証するのも売主。売主自身への信頼はとても大切なのです。

 

整理整頓が行き届いていない部屋を見た購入検討者は、「こんなことでは、設備などの管理状態も不安だな」「この売主と契約して大丈夫かな?」という不安を抱くかもしれません。反対に整理整頓や清掃がされていれば「普段からこれだけしっかりと管理されているなら問題が起きることは少なそうだ」となり、購入を決断する後押しになるかもしれません。

 

こまめな掃除を心がける

 

前述の整理整頓と同様、住まいの掃除も重要なポイントの1つ。特に気を付けておきたい箇所は、玄関、キッチン、浴室、トイレです。

 

玄関は、その家の第一印象が決まってしまう場所です。きれいに掃除しておきましょう。靴は靴箱に収納し、すっきりとした印象を与えるのがポイント。アルコーブ(共用廊下から少し後退させた玄関前の部分)がある玄関は念入りに掃除を。ここに長年置いている物がホコリを被っていたりすると「清掃の行き届かない売主」と思われてしまうかもしれません。

 

キッチン、浴室、トイレといった水回りは、毎日の汚れや掃除の状況が一番反映されやすい場所であり、また内覧で購入検討者が必ず確認する場所です。これを見て住まいの管理状態が悪いと判断されては売主も不本意でしょう。整理整頓と掃除をしっかり行いましょう。

 

内覧者になるべく自由に見てもらう

 

ショップで洋服などを買う時に、店員がベッタリとくっついて説明を続けてくるのを不快に感じたことはありませんか? マンション売却も同じです。売主の中には「セールスポイントをしっかりと伝えなければ」という思いから、購入検討者のそばで長々と説明し続けてしまう方いますが、これはショップの店員と同様に不快に感じられてしまう恐れがあります。

 

マンション売却時の内覧では、基本的な説明は不動産業者に任せ、購入検討者から質問があった時にポイントを説明する、というのが良いでしょう。そして売主として感じているセールスポイントがしっかりと伝わるように、不動産業者とは事前に打ち合わせをしておきましょう。

 

購入検討者によって希望の条件は異なります。眺望の良さを優先している購入検討者に、キッチンの使い勝手をこまめに説明しても深く伝わりません。仕事で毎日の帰りが遅いDINKSに日中の眺望の良さを伝えても効果は少ないでしょう。その購入検討者が何を優先しているか知っている不動産業者に説明を任せる方がより「響く」のです。

 

売主としての心づかい

 

第3章でも触れた通り、内覧では、購入検討者は住まいとともに売主の人となりも見ています。売主への印象が、購入の決断に至る最後のひと押しになることもあるのです。売主として良い印象を与えられるよう、次のような心づかいを考えましょう。

 

・寒い日、暑い日は早めにエアコンを入れる

 

気候に応じてエアコンを早めに入れておき快適な状態にしておけば、購入検討者からも好評価を得られるでしょう。

 

・靴べらやスリッパの用意

 

心配りは足元から。来客を迎えるための靴べらやスリッパなどは必ず用意しておきましょう。荷物を置く場所を作っておいてあげるのも良いかもしれません。

 

・来客用駐車場の予約

 

ちょっとしたことですが、来客用駐車場があるマンションでは購入検討者のために予約を忘れずに。不動産業者が駐車場探しに手間取ったりしてはよけいな不安を与えてしまいます。

 

・無理に長居をさせない

 

多くの場合、内覧者は同じ日に複数の物件を見学します。次の予定に差しさわりのないよう、無理に引きとめたり、長居させたりするようなことはやめましょう。もっともお茶とお菓子で一服してもらうくらいは、心づかいとして良いことです。夏の暑い日などは冷たいお茶や水が喜ばれるでしょう。

 

終わりに

 

内覧者の印象を良くするために、売主ができることはたくさんあります。その一人の購入検討者を逃してしまうことで、マンション売却の決定まで何カ月もの時間がかかってしまうかもしれません。時間がかかれば、その間の住宅ローンや管理費の支払いはもちろん販売価格を下方修正することも考えねばならないかもしれません。そうなれば十万・百万円単位の損です。

 

マンションを少しでも早く、そして高く売却するためにも、お住まいの内覧に向けて、売主としてしっかりと準備を行いましょう。

 

斉藤勇佑(宅地建物取引士)
大学卒業後、5年間不動産売買業務に従事。その後、不動産管理会社に転職し、分譲マンションの維持・管理を中心とした業務に5年間かかわり、現在は不動産のストック分野の業務に従事。

 

 

この記事に関連する「内覧は住居だけ印象がよくてもダメ! マンション売却を左右する印象とは」「マンション売却で内覧数を増やすために知っておきい5つのコツ」もぜひご覧ください。

 

嬉しい口コミも
多数いただいております

  • 40代男性(マンション売却)
    こちらでマンションの売却をいたしました。
    比較した大手の不動産屋よりも専門知識が豊富に感じ、なおかつ仲介手数料も安かったのでこちらにお願いしました。
    結果、売り出し価格で1回の内覧で決まり、満足しています。
    無駄な勧誘が一切なかったのもおすすめできます。
  • 50代女性(マンション購入)
    マンション購入にてお世話になりました。
    担当の鈴木朋子さんには、本当に親切にしていただき感謝しかないです。 いつも私たちの目線になり、分かりやすいアドバイスをしてくださりました!子供への気遣いも嬉しかったです。 何より、鈴木さんの表裏のない感じが私も夫も大好きです。(笑)
    不動産購入で後悔したくない方、安心して物件探しや手続きを進めたい方にはぜひお勧めしたいです! お世話になり、本当にありがとうございました。
  • 40代男性(中古マンション購入)
    中古マンション購入にあたり、いくつかの不動産仲介会社にあたってたところ不動産流通システムさんに辿り着きました。他の仲介会社さんは営業の電話が激しく、仕事の障害になる程でうんざりしておりましたが、不動産流通システムにて担当頂いた成田さんは、押し売りする様なことは一切無く安心して物件を探せました。

    女性ならではの細かい気配りと単刀直入に物件の懸念点をプロの目からアドバイス頂き、納得のいく物件選びができました。会社名が大手の不動産仲介会社ほど知れ渡ってはおりませんが、ネットでの口コミで良いサービスが良いものとして伝わり、より多くの消費者が良いサービスが受けれる様になればと思い書き込ませて頂きました。
    大手の名前だけに騙されて無駄な手数料払うのは、勿体ないですよ。
    不動産流通システムさんで物件を売り買いするのに、大手に引けを取らないサービスをより安価に受けれますので
  • 40代女性(住み替え:購入・売却)
    不動産の売却・購入の両方お世話になりました。
    以前中古マンションを購入する際は、不動産ポータルサイトに掲載している不動産会社に問い合わせをしないと内覧ができなかったことが何度かあり、大手不動産会社に任せると、売却の際幅広く宣伝活動がされないのではないかという不安がありました。
    そこで、「囲い込みはせず、他社にドンドン広告掲載してもらい幅広い媒体で宣伝してもらう」「LINEからの問い合わせも可能」「仲介手数料が安い」の3点に惹かれ、お任せしました。
    担当の鈴木さんの明るく、お茶目な人柄も好きだったので、購入売却にかかる庶務も憂うつにならずに対応できました。 いつも家族のことや、部屋についてもポジティブなことを言ってくれるので安心してお任せしました。
    最寄駅にはないので、いつでも会って相談するというのむずかしいかもしれませんが、心配なことはメールや電話ですぐに対応してくれるので、私達には十分満足できました。
    結果としては売却も1ヶ月で売出価格で決まり、購入時のローンも紹介していただき、購入・住み替えもスムーズに決まりました。また住み替えの際にはぜひお願いしたいです。
  • 50代男性(マンション売却)
    マンション売却で、担当していただいた津司さんには本当にお世話になりました。
    次に住む所の相談と住んでいるマンションの売却を同時進行で行いましたが、分かりやすい説明と進め方の提示が手際良く、安心してお任せする事が出来ました。
    ネットで何でも調べられる時代ですが相手が何を考え、何を優先するかは会話の中でこそ分かると思います。プロフェッショナルを感じました
  • 30代女性(マンション購入)
    とにかくレスが早い。
    専門知識も豊富で、説明が分かりやすいです。
    担当してくれた方は非常に業界に通じており、ホスピタリティーに溢れていてかなり信用できます。 他社と比べて手数料もとても安いのでオススメの会社です。
  • 60代男性(戸建て購入)
    酒井智様にご担当して頂きました!細かい相談も小さな不安も毎回本当に迅速に対応して頂き、無事マイホームを購入できました!
    酒井さんは大変親切な方でREDSを選んで本当に良かったです。
    仲介手数料も無料で!今物件等お探しで検討してる方は絶対REDの酒井さんに相談してみてください!
※Google口コミより他の口コミを見る

一生に一度あるかの家の購入・売却…

相談したいけど、まだ買うか売るか決まっていない...

いきなり不動産屋さんへ相談に行くのはハードルが高い...

そんな方へ!LINEから気軽に相談でき、宅建士のプロが対応します。

宅建士が対応! LINEでご相談

LINEで気軽に相談したい方へ!