不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 公開日:2021年8月16日

事故物件が消える? 不動産売買への影響は?【REDSエージェントの不動産コラム】

REDSエージェント、宅建士、宅建マイスターの渡部です。殺人事件や自殺が起こり、不動産を利用するにあたって心理的な抵抗が生じるおそれのある不動産のことを一般に「事故物件」と呼び、不動産の購入を検討する多くのみなさまが回避したいところであると思います。

 

ところが、この事故物件が将来的になくなってしまうかもしれないと聞けば、何ごとだと思われるでしょう。国土交通省が2021年、事故物件対策に乗り出したのですが、このことによって不動産売買への影響はあるのか、詳しく解説します。

 

事故物件イメージ

(写真はイメージです)

 

いわゆる「事故物件」について、これまでは明確な基準がなく、事前にどの程度まで告知をすべきか、業者はどの程度まで調査を行うべきかについては、明確な指針となるものがありませんでした。

 

国土交通省はこのほど、住宅に限って、その取り扱いについてのガイドライン(案)を公表しました。

 

心理的瑕疵には「近隣に嫌悪施設がある」「暴力団構成員が住んでいる」といったことも含まれるとされていますが、今回は「人の死」に絞っています。

 

ガイドラインの特徴として挙げられる点は以下のとおりです。

 

・「人の死」の類型を大きく3種類に分けた
・告知すべき「人の死」の対象を限定した
・宅建業者の調査の対象や範囲を示した
・売買と賃貸で告知期間に明確な差異を設けた

 

順に見ていきましょう。「人の死」は、以下の3つに分類されています。

 

(1)自然死または日常生活の中での不慮の死
(2)他殺・自死・事故死など
(3)(1)のうち、人が死亡し、長期間にわたって人知れず放置されたこと等に伴い、室内外に臭気・害虫等が発生し、いわゆる「特殊清掃等が行われたもの」

 

原則として(2)と(3)は告知を必要とします。賃貸は概ね3年経過で告知は不要ですが、売買は時期を問わず調査の範囲で判明したものはそのまま告知すべき、とされています。

 

「賃貸は3年より前の自殺や殺人は告知不要」というガイドラインが正式に決まって、それを受けて不動産の業界団体が会員への指針を出し、実務で定着すれば、いわゆる事故物件は賃貸業界では大幅に減ることになるでしょう。しかし、売買には関係ありませんので、REDSが扱う売買物件ではそのようなことはないのでご安心ください。

 

上記ガイドライン(案)にはこんな記述があります。「不動産取引に際し、買主・借主に対し、当該不動産において過去に生じた人の死に関する事案の全てを告げる対応を行うことによって、賃貸住宅の入居の場面において、貸主が、入居者が亡くなった場合、亡くなった理由の如何を問わずその事実を告知対象にしなければならないと思い、特に単身高齢者の入居を敬遠する傾向がある」

 

高齢者に賃貸物件を貸すことに難色を示すオーナーが多い世情を改善したいという国の問題意識があるようです。不動産業界の一員としてはいろいろ考えさせられます。

 

このままガイドラインが固まり実務に定着するかどうかは、まだはっきりしません。ただ、一歩踏み込んだ(案)であり、世の中に与える影響は結構あるのではないかと思います。繰り返しますが、REDSで扱う売買物件ではそのようなことはありませんので、安心していただければと思います。

 

この記事を執筆した
エージェントプロフィール

4.9

66

渡部 親三(宅建士・リフォームスタイリスト)

安心と信頼を御提供できるよう努めさせていただきます。

4.9

66

●ご存じですか? 不動産売買の仲介手数料はすべて割引!さらには無料になることを ●ご存じですか? 不動産売買の仲介手数料はすべて割引!さらには無料になることを

嬉しい口コミも
多数いただいております

  • 40代男性(マンション売却)
    こちらでマンションの売却をいたしました。
    比較した大手の不動産屋よりも専門知識が豊富に感じ、なおかつ仲介手数料も安かったのでこちらにお願いしました。
    結果、売り出し価格で1回の内覧で決まり、満足しています。
    無駄な勧誘が一切なかったのもおすすめできます。
  • 50代女性(マンション購入)
    マンション購入にてお世話になりました。
    担当の鈴木朋子さんには、本当に親切にしていただき感謝しかないです。 いつも私たちの目線になり、分かりやすいアドバイスをしてくださりました!子供への気遣いも嬉しかったです。 何より、鈴木さんの表裏のない感じが私も夫も大好きです。(笑)
    不動産購入で後悔したくない方、安心して物件探しや手続きを進めたい方にはぜひお勧めしたいです! お世話になり、本当にありがとうございました。
  • 40代男性(中古マンション購入)
    中古マンション購入にあたり、いくつかの不動産仲介会社にあたってたところ不動産流通システムさんに辿り着きました。他の仲介会社さんは営業の電話が激しく、仕事の障害になる程でうんざりしておりましたが、不動産流通システムにて担当頂いた成田さんは、押し売りする様なことは一切無く安心して物件を探せました。

    女性ならではの細かい気配りと単刀直入に物件の懸念点をプロの目からアドバイス頂き、納得のいく物件選びができました。会社名が大手の不動産仲介会社ほど知れ渡ってはおりませんが、ネットでの口コミで良いサービスが良いものとして伝わり、より多くの消費者が良いサービスが受けれる様になればと思い書き込ませて頂きました。
    大手の名前だけに騙されて無駄な手数料払うのは、勿体ないですよ。
    不動産流通システムさんで物件を売り買いするのに、大手に引けを取らないサービスをより安価に受けれますので
  • 40代女性(住み替え:購入・売却)
    不動産の売却・購入の両方お世話になりました。
    以前中古マンションを購入する際は、不動産ポータルサイトに掲載している不動産会社に問い合わせをしないと内覧ができなかったことが何度かあり、大手不動産会社に任せると、売却の際幅広く宣伝活動がされないのではないかという不安がありました。
    そこで、「囲い込みはせず、他社にドンドン広告掲載してもらい幅広い媒体で宣伝してもらう」「LINEからの問い合わせも可能」「仲介手数料が安い」の3点に惹かれ、お任せしました。
    担当の鈴木さんの明るく、お茶目な人柄も好きだったので、購入売却にかかる庶務も憂うつにならずに対応できました。 いつも家族のことや、部屋についてもポジティブなことを言ってくれるので安心してお任せしました。
    最寄駅にはないので、いつでも会って相談するというのむずかしいかもしれませんが、心配なことはメールや電話ですぐに対応してくれるので、私達には十分満足できました。
    結果としては売却も1ヶ月で売出価格で決まり、購入時のローンも紹介していただき、購入・住み替えもスムーズに決まりました。また住み替えの際にはぜひお願いしたいです。
  • 50代男性(マンション売却)
    マンション売却で、担当していただいた津司さんには本当にお世話になりました。
    次に住む所の相談と住んでいるマンションの売却を同時進行で行いましたが、分かりやすい説明と進め方の提示が手際良く、安心してお任せする事が出来ました。
    ネットで何でも調べられる時代ですが相手が何を考え、何を優先するかは会話の中でこそ分かると思います。プロフェッショナルを感じました
  • 30代女性(マンション購入)
    とにかくレスが早い。
    専門知識も豊富で、説明が分かりやすいです。
    担当してくれた方は非常に業界に通じており、ホスピタリティーに溢れていてかなり信用できます。 他社と比べて手数料もとても安いのでオススメの会社です。
  • 60代男性(戸建て購入)
    酒井智様にご担当して頂きました!細かい相談も小さな不安も毎回本当に迅速に対応して頂き、無事マイホームを購入できました!
    酒井さんは大変親切な方でREDSを選んで本当に良かったです。
    仲介手数料も無料で!今物件等お探しで検討してる方は絶対REDの酒井さんに相談してみてください!
※Google口コミより他の口コミを見る

一生に一度あるかの家の購入・売却…

相談したいけど、まだ買うか売るか決まっていない...

いきなり不動産屋さんへ相談に行くのはハードルが高い...

そんな方へ!LINEから気軽に相談でき、宅建士のプロが対応します。

宅建士が対応! LINEでご相談

LINEで気軽に相談したい方へ!