REDSエージェント、宅建士、宅建マイスターの菅野です。マスコミが使う不動産用語にはときどき違和感を覚えることがあるのですが、先日たまたま見かけたテレビ報道でも「リモート内覧」という言葉が間違って使われていました。リモート内覧はコロナ禍によって生じたお客様の不安を解消しようとREDSでも実施しているサービスです。悪い意味でとらえられないよう、この際、明確にしておきたいと思います。

 

リモート内覧

(写真はイメージです)

 

くだんの報道は、「飛ばし携帯」用のSIMカードを売りさばいていた犯罪集団が逮捕された、という内容です。

 

一部を引用します。

 

「警察が捜査を進める中、判明したのが『リモート内覧』の制度を使って空き室を荷物の受け取り場所にしていたということでした。『リモート内覧』とは、不動産会社の付き添いなしで、内見する部屋のカギを受け取り希望者だけで内覧を行うこと。部屋の入り口付近にキーボックスがあり、暗証番号を入力してカギを取り出し内覧をするケースも多いといいます」

 

ちょっと待って!! これって「リモート内覧」ではないですよ!!

 

いわゆる「リモート内覧(内見)」というのは、ネットのテレビ電話やテレビ会議システムなどを利用して、業者が現地で室内や外観などをカメラ片手に実況中継し、お客様に見てもらうこと、であります。

 

リアルタイムで現地から映像を送ったり、正確なVR映像を製作したりすることで、お客様が見たい部分や気になる場所を即時に確認でき、実際に足を運んでの内覧に非常に近いレベルで現地確認ができる。これが「リモート内覧(内見)」であり、コロナ禍で不安を感じるお客様のためにREDSはいち早く導入しました。

 

このニュースで「リモート内覧」といっているのは、一部業者が「セルフ内見」とか「スマート内覧」とか聞こえのよい言葉で呼称していますが、その実態は「うちらは忙しいから、お客さん自分で見に行ってね」ってやつのことですよ。こんなのが「リモート内覧」だなんて、真面目にやっている私どもからすればとんでもない話です。

 

実はこんな手抜きは昔からあります。私も30年近く前の学生時代、住宅情報誌を見て新宿の不動産屋にワンルームマンションを借りに行ったら、番号4桁が書かれた紙を渡してきて「これでカギが開くから、自分で見に行って」なんて言われ、勝手にカギを開けて内見したものです。その後、私も不動産屋になったのですが、「とんでもない不動産屋だったな」とつくづく感じました。

 

つい先日、日本から撤退した某黒船不動産会社が「これからの新しい内見方法」なんて言って広めようとしていましたが、不動産はそんなに甘いものではありません。大家さんから預かったお部屋をなんだと思っているのだ、という話です。空き家を使った犯罪の手口は昔から知られているものですし、現地にお客様を直接行かせる内見方法が危ないというのは、賃貸管理を行っている者からすると常識(当社REDSでは賃貸管理は行っておりません)です。

 

とにかく「リモート内覧(内見)」とは「お客様を現地に一人で行かせて勝手に見てもらうこと」ではありません。「不動産業者の担当者が現地へ行き、映像と音声をお届けして、お客様が現地に行かなくても現地で見るのとほぼ同じレベルで物件を知ることができること」であること、そしてお客様には積極的に活用していただきたいサービスであることを理解していただければ幸いです。

 

この記事を執筆したエージェントプロフィール

菅野 洋充

かんの ひろみつ

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