2020年12月19日、REDSのイメージキャラに起用させていただいたタレントのパトリック・ハーランさんが都内のスタジオでCM動画と宣材写真の撮影を行いました。それに先駆け、REDS代表取締役の深谷十三との対談も実施。REDS「不動産のリアル」編集部はパックンの一日に密着取材を敢行しました。

 

「REDSでGO!」のキャッチフレーズを何度も繰り返したパックンの、10時間の長丁場となった撮影の舞台裏やインタビューを2回にわたってお届けします。

 

(不動産のリアル編集部)

 

パックンメイキング2

撮影中のパックン

 

白熱対談で意気投合

 

この日、午前9時半にスタジオ入りしたパックンは、対談用のスタジオでREDS代表の深谷と対面し、さっそく対談風景の写真撮影に入りました。パックンの衣装はネイビーのスーツにブルーのシャツ、そこにネイビーのネクタイを合わせるクールなスタイル。いかにもできるビジネスマンといった感じです。テレビでわれわれが見ているのとまったく変わらないあの笑顔と声で深谷と談笑しつつ、カメラのフレームに収まっていました。

 

そして、対談がスタート。パックンの生い立ちから育った家についての話題から始まり、来日してから住んだ家、さらには日米の不動産事情の相違、日本の不動産業界の抱える問題点など、多岐にわたるテーマについて語り合いました。

 

アメリカと日本に不動産を所有し、投資の世界にも詳しいというだけあって、専門用語を交えつつ日本の不動産取引の問題点を訴える深谷の話にもガッチリかみ合った答えを返すパックン。売買の依頼を受け、相手方をほかの不動産会社を介さずに見つけ、依頼元と相手方の両方から仲介手数料をもらうことである「両手仲介」については思わず「モラルハザード!」と叫んでしまう場面もありました。

 

パックンは日本でマンションやマイホームを購入したときに、日本の不動産の仕組みや情報開示の少なさに悩まされ、「暗闇の中で手探りしている状態だった」そうです。「20~30年後に自分の子供が家を買うようになったときはもっと情報公開が進んでいてほしい」と訴えていました。

 

対談は熱を帯び、予定時間をオーバーして50分に及びました。「なんとかして日本の不動産取引を消費者の利益となるように改善していきたい」という思いを共有したパックンと深谷の表情はともに非常に満足げなのが印象的でした。

 

グリーンバックで「REDSでGO!」

 

昼休憩を挟み、次はCM撮影です。大きなグリーンシートが張られたスタジオに集音マイクやレフ板、カンペと呼ばれるスケッチブックを持ったスタッフたちがせわしなく動き回り、最終調整が行われています。そこに元気よく現れたパックン、なんと上半身が緑で手の指先まで覆われた特殊なタートルネックのシャツ姿でした。CMの動画はパックンの顔の表情とキャッチフレーズを合成し、メッセージを前面に押し出した構成にするようです。

 

撮影の進行表では夕方5時半までたっぷり時間が取られており、制作するのは4パターン、それぞれ15秒と30秒の計8本。深谷もスタジオで撮影の様子を見守る中、スタートしました。

 

まずは「パックン憤慨・仲介手数料篇」です。「なんで怒らないの? 不動産売買の仲介手数料が3%だって決まってるわけじゃないでしょう! もっと安くしたっていいでしょう」のセリフをリハーサルし、表情と声のトーンを変えながら数パターン撮影します。

 

監督が「はいカット! 戻してください」と言うと、パックンもモニターを見て自身のパフォーマンスを確認します。確認しながら監督から「次は言い切る感じのイントネーションでやってみましょう」「次は表情をつけてコミカルに」などとオーダーが出ると、それを受けてパックンも再びパフォーマンス。この繰り返しで撮影は進んでいきました。

 

CM動画は「パックン憤慨・仲介手数料篇」のほかは「パックン解説・全員が宅建士篇」「パックン回答。ご安心ください篇」「パックン解説・156万円篇」で、いずれもREDSがかねがね訴えている日本の不動産取引の問題点をパックンがコンパクトに訴えるものです。いずれも、決め台詞は「さあ、不動産売買の仲介は“REDSでGO!”」。パックンが力強く呼びかけると、思わずその気になってしまいそうでした。

 

パックンが苦戦した日本語とは?

 

撮影は休憩を挟みながら順調に進行していきますが、ところどころでパックンは難関にぶち当たります。それは、ふだんの生活の中であまり出てこない不動産の専門用語の数々です。

 

日本語はネイティブ並みに流ちょうなパックンですが、われわれ日本人でもうまく言えない言葉を、カメラが回り、ライトを浴びて衆人環視のもと、表情をつけて、しかも少し早口でパフォーマンスするわけですから、一発で行かないのは当たり前です。

 

「全員が宅建士篇」では、「日本の宅建業法では、5人のうち1人が宅建士なら、ほかの4人は無資格でも営業担当者になれちゃうんです」というセリフの、「宅建業法」「営業担当者」に苦戦します。

 

しかし、最大の難関は専門用語ではありませんでした。「ご安心ください篇」では、「マンション購入時に値引き交渉してくれますか?」という質問に対し、パックンは元気よく「お任せください。これこそREDSの得意とするところです!」と返します。この「得意とするところ」で何回もかんでしまいました。

 

たしかに、たった9文字のなかに「T」と「K」の子音が2回も出てくるわけですから、難しいのはわかります。でもパックンはあきらめずに何度もトライします。「これは得意としないところなんだ!」とNGも笑いに変えて監督やスタッフを気遣っていました。

 

そこを乗り越え、最後のパフォーマンスに監督が「OK! 撮影は以上になります」と叫んだとき、スタジオは大きな拍手に包まれました。

 

パックン「対談で事情を知れたから熱演できた」

 

CM撮影後、パックンは監督と撮影について振り返りました。

 

「僕、ドラマとか映画とかもいろいろ出さしてもらっていますが、細かい演技指導をされることは少ないのですよ。でも、もともとアメリカで舞台を6歳からやっているから、指導された方が気持ちいいのです。監督のビジョンを自分も共有して、同じ作品を作り上げていくプロセスが大好きなんですね。どの指示も明確で、ビジョンがしっかりしているから、どうすればいいのか分かりやすかったですね。とても楽しかったです」

 

さらに、対談をした上で撮影に臨んだ効果も力説します。

 

「CM前に社長と対談して、不動産の裏側について『こういうところを訴えなきゃいけないんだな』と理解できたのはよかったですね。『熱演』って自分から言うのはなんですけど、おかげで説得力が高いCMになったんじゃないかなと思うんです。本当に訴えなきゃいけないところを訴えさせてもらっています」と手応えを語りました。

 

(下)に続く

 

 

■Patrick Harlan(パトリック・ハーラン) 
タレント。1970年生まれ、米国コロラド州出身。1993年にハーバード大学比較宗教学部卒業後に来日。97年、お笑いコンビ「パックンマックン」を結成。「爆笑オンエアバトル」(NHK総合)でブレイク。2003年にラスベガス、07年はハリウッドで英語漫才を披露。「英語でしゃべらナイト」(NHK総合)をはじめ、「ニュースモーニングサテライト」(テレビ東京)、「報道1930」(BS-TBS)など、多くのテレビ・ラジオ番組に出演。12年からは東工大非常勤講師を務める。著書に「パックンの『伝え方・話し方』の教科書 世界に通じる子を育てる」(2017年、大和書房)、「大統領の演説」(2016年、角川書店)、「逆境力」(2021年2月発売予定、SB新書)など多数。